20代の女性が転職を成功させるにはどのようにすれば良いでしょうか。
特に20代で、転職するにもどのような職場が自分に合っているかがわかないし、全く知らない業界で働くのも怖いですよね。
でも、大丈夫!
長年人事の担当者として働いてきた転職のプロが、20代の女性の転職を成功させるコツを今回は教えます!
少し長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。
目次
20代女性の求人需要は近年高まっている
20代の女性の求人の需要は、近年非常に高まっています。
これまで女性の正社員採用といえば、産休や育休を取得して、どうしても職場に穴をあけられてしまうという理由で大企業以外は採用自体に消極的でした。
中小企業などは人手に余裕がないことも多く、たった一人が休んだり辞めてしまうことで職場が回らなくなってしまうことも日常茶飯事でした。
現在はそのような状況は一変しています。
アベノミクスによって景気が好転したことにより、各企業は深刻な人手不足に悩まされているからです。
そのためこれまでは転職で不利になることが多かった女性にスポットを当て、積極的に採用しようと働きかけている企業が増えています。
将来、現場に穴が空くという恐怖感よりも、人手不足による倒産の恐怖に企業は怯えています。これからの企業は女性・外国人・老人を積極活用する女老外の積極活用が求められます。
そんな状況もあり、最近は女性でも転職をするのに非常に有利な時期といえるでしょう。
20代女性の転職は20代前半と後半で異なるやり方が有効
20代女性の転職といっても、20代前半と後半でかなり評価されるポイントが違います。
そのため、自分が転職活動においてどこをアピールするべきか、どんな職場を選ぶと条件が良いのかも年齢によって異なるということです。
本記事では、20代前半と20代後半それぞれの転職活動のポイントを解説します。
- 20代前半女性はポテンシャルが重視される
- 20代前半女性なら未経験の業界や職種でも転職しやすい
- 20代後半女性はスキルや経験をアピールしよう
- 実は20代後半女性の求人数が一番多い
20代前半女性はポテンシャルが重視される
20代前半女性の転職は新卒同様ポテンシャルが評価の対象となります。
社会人1~2年目ですので、経験やスキルよりも教育のしやすさや素直さが重要なのです。
言い方を変えれば、20代前半がポテンシャルで転職できる最後のチャンスといえます。
もし転職するのであれば、できるだけ早いほうが自分の希望に合った職場が見つけやすいでしょう。
20代前半女性なら未経験の業界や職種でも転職しやすい
20代前半女性は未経験の業界や職種の転職もしやすいです。
なぜかというと、スキルや経験が重視されないから。
「新しいことにチャレンジしたい」「今の業界は自分に合わない」感じているのであれば20代前半のうちに転職活動を行うことをおすすめします。
20代後半女性はスキルや経験をアピールしよう
20代後半になると、スキルや経験が重視されるようになります。
社会人になって3年目以降になると、どれだけ会社で結果が出せるのかを求められるのです。
そのため、前の職場でどれだけ主体的に動いて経験を積み上げてきたのか、スキルを身につけてきたのかが重要になってきます。
逆に未経験の業界や職種への転職は、歳を重ねるごとに難しくなるでしょう。
実は20代後半女性の求人数が一番多い
「20代後半だとちょっと遅い…?」と心配になる人もいるでしょうが、実は20代後半は転職がしやすい年齢だといえます。
20代後半は社会人としての生活にある程度慣れ、考え方や基本的なビジネススキルが身についているため、戦力として採用したいと考える企業が多いのです。
20代前半で培ってきたスキルや経験を活かして、より専門的な業務を行ったり、マネジメントを行ったりできる女性が求められます。
30代になると転職市場での立ち位置が変化するため、転職を考えているのであれば20代後半のうちに動くことがおすすめです。
20代女性が転職を成功させる3つのコツ
- 女性特有の能力・スキルを活かして転職!
- 求人広告のアピールに注目!
- 複数の転職サイトに登録して求人を比較
1、女性特有の能力・スキルを活かして転職!
女性を採用したいと考える職場では、どのようなところを注目して求人しているのでしょうか。
フルタイムの男性正社員を採用するよりも女性正社員を採用することにメリットを感じている企業は、女性特有の能力に着目しています。
それはずばり、女性特有の気配りができる能力です。
総務、庶務、経理、受付といったサポート業務は雑務が多く、男性がサボったり投げ出したりしがちですが、女性の方が数字のズレの細かい点をしっかりと見て報告できるし、男性よりも仕事をいい加減にしない傾向にあります。
また来客応対のような仕事なども女性はお客様の細かい点を見ており、不快感を与えない応対をできます。
飲食店などにおける接客の分野でも、その能力を発揮して、男性社員よりも先回りして仕事を進めてくれます。
工場における検査工程でも、女性の雇用に拘る会社は実はかなり多く、不良品の発見率は女性よりも男性の方が高い傾向にあります。
これが昨今では、女性の方が男性よりも転職市場において人気が高く、採用率が高い理由です。
採用に繋がる自己PRの例文
↑の自己PRを書いた女性は、20代でこれまで飲食店の接客の仕事をしておきており、休みが不規則なため、土日休める安定した企業を志望するように。結婚を機に職場を変えたいと考えるようになりました。受けるのは安定企業の総務職です。
このように自分自身の強みと、志望する職種の特徴を上手く合わせると、非常に強いアピールポイントとなります。
2、求人広告のアピールに注目!
20代の女性が良い職場に巡り合う為には、どのような条件に気を付ければよいでしょうか。
そのコツの一つが、女性が多い職場を見つけることです。
女性が活躍している職場は、生命保険営業などを代表に、女性が活躍中という文言を転職サイトの求人欄に必ず目立つように記載されています。
現在は男女雇用機会均等法が厳しく施工されており、男性のみ応募可能といった文言の使用は著しく制限されています。
なので、女性の採用をしたいと考えている会社は必ずこの文言を入れています。
「女性活躍中」「育児休暇取得可能」「短時間勤務あり」といった文言です。
男性は基本的にフルタイムで働くことを前提にした求人が多く、これらの文言を求人する会社側が使うことは稀です。
女性を積極的に採用したいと考えている会社を探すときは、この文言に注目してみてください。
転職サイトの求人には必ず求人側が強いメッセージを発しています。
見逃さない様に注意してみてください。
3、複数の転職サイトに登録して求人を比較
20代の女性が転職活動をしようとする場合、転職サイトに複数登録しましょう。
これは転職サイトの特性上、複数登録しておかないと、求人情報を逃してしまうリスクがあるからです。
転職サイトの特性は、企業が求人が必要になった場合、即時に採用のために転職サイトに求人を掲載するという点です。
フリーペーパーなどの紙媒体よりも、インターネットの方が素早く求人が出せます。
転職サイトは掲載期間が限られており、いつも特定の企業が同じ求人サイトを使うということはあり得ません。
転職サイトによって掲載される求人は異なる!
なぜこのようになっているかといえば、転職サイトの営業担当者は人事担当者に格安プランを不定期に、しかも独自に持ってくるためです。
転職サイトの収益は掲載する会社からの掲載料金で成り立っています。転職サイトの掲載料金は1回で50万円から100万円ほどです。
転職サイトは新卒採用サイトのように定期的に同じサイトで求人があるわけではありません。中途採用者の求人掲載は不定期です。営業担当者も必死です。
複数の転職サイトの営業マンが、人事担当者にあの手この手で、求人掲載をしてくださいと連絡を取りに来ます。
転職サイトは通常価格と格安価格とに分かれており、求人掲載の時期やその時期の求人枠の空き具合と営業マンの決裁権で求人掲載価格が変わります。
たまたま女性の求人を出そうかと人事担当者が考えているところに、転職サイトの求人枠の空きがあるし、いまなら掲載価格も安いですよと求人サイトの営業マンが掲載を勧めてくるということも頻繁にあります。
時期によって求人を掲載する転職サイトも変わる
そして、求人サイトというものは性質上、求人掲載をしてもらえなければお金にならないので、とにかく求人枠を埋めようとします。
これは大手の転職サイトも中小の転職サイトも変わりません。
つまり、複数の転職サイトの営業マンを相手に人事部は常に仕事をしています。
少しでも安いサイトを使おうと人事部も考えていますので、一つの求人サイトにしか登録をしていない場合、もしも行きたいと思うような企業の求人が掲載されていても気が付きません。
転職サイトでは内定が出るのも非常にスピーディなため、あっという間に内定が決まってしまう傾向にあります。
掲載期間という縛りがあるため、出来るだけ短い期間で人事部も採用内定を出してしまいたいと焦っています。
転職サイトには複数、絶対に登録しておくようにしましょう。どこから優良な会社の求人広告が掲載されるか分かりません。
転職時に女性が絶対に登録すべきおすすめ転職サイト・エージェントは、こちらの記事で実際に利用した人たちの口コミと一緒に紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
20代におすすめする転職サイト・エージェントランキング!【2018年版】
20代女性が転職活動の前に必ずやっておくこと3つ
次に、20代女性が転職活動を始める前に考えるべきことをお話します。
「若いうちに転職を済ませたい」と焦る気持ちがあるかもしれませんが、目的が曖昧なままでは満足のいく結果を手に入れられません。
自分がなぜ転職をするのか、転職をしてどうなりないのかをはっきりとさせて、自信をもって転職活動を行いましょう。
- 転職の目的や自分のやりたいことを明確にする
- 自己分析や業界研究を行う
- 自分の希望する条件を明確にする
転職の目的や自分のやりたいことを明確にする
まずは、自分が転職する目的、長期的にどんな人生を送りたいのかについて一度考えてみましょう。
おすすめなのは、頭の中にあることを紙に書き出してみることです。
今の職場で上手くいかない・将来が不安でモヤモヤしているなど、漠然とした思いで転職を考えている人は多いのではないでしょうか。
なぜ今の職場で上手くいっていないのか?人間関係?会社の方針?
将来が不安なのはなぜか?スキルがないから?やりたいことがないから?
自分の気持ちをはっきりさせることで、本当に転職が必要なのか、どんな職場に転職すれば自分にとって良い状態になるのかが分かります。
自己分析や業界研究を行う
自己分析や業界研究は新卒の就活の際に一度行っている人も多いでしょうが、改めて自分や世の中のことを把握することは大切です。
特に20代前半は未経験の業界や職種への転職もしやすいため、自分に合う環境を見つけるために業界研究を行うことをおすすめします。
自分の希望する条件を明確にする
自分自身のやりたいこと、なりたい状態をもとに、転職先に求める条件を決めましょう。
できるだけ頭の中のイメージではなく、言語化されていたほうがその後の転職先探しや面接がスムーズにいきますよ。
20代女性の転職でありがちな失敗3つ
転職は簡単に何度もできるわけではないため、慎重に行う必要があります。
そこで、20代女性の転職でありがちな失敗例を紹介します。
- 仕事内容だけで転職先を決めてしまう
- 給料などの待遇だけで転職先を決めてしまう
- 転職の軸がないまま転職先を決めてしまう
仕事内容だけで転職先を決めてしまう
仕事内容だけを見て転職先を決めてしまうと、人間関係や待遇などで不満を感じる可能性があります。
仕事内容はもちろん大切ですが、給料や残業の有無、社内の雰囲気など自分が続けられそうかを総合的に判断することが大切です。
転職先を選ぶ判断基準に不安がある場合は、転職エージェントを利用するとモヤモヤを聞いてもらえるため安心ですよ。
給料などの待遇だけで転職先を決めてしまう
逆に、給料などの待遇だけで転職先を決めるのもリスクがあります。
どれだけ給料が高くても、自分のキャパを超えるくらいハードな業務だと続きませんよね。
転職の軸がないまま転職先を決めてしまう
転職の軸がないと、転職先を決める最終判断でミスをしてしまう可能性があります。
そのため、やはり転職の目的や条件ははっきりさせておくべきでしょう。
結婚後のことを考えた転職
たとえば、転職する本当の理由がキャリアアップなのにも関わらず、転職活動の途中で「結婚したときのことも考えて…」と軸からずれた条件で転職先を探してしまう可能性があります。
結婚の予定があるなら話は別ですが、まずは転職する本当の目的を達成できるようにしましょう。
長期的なビジョンがないまま転職
逆に、目先のことだけを考えた転職もNGです。
その場しのぎの転職では、また転職をしなければならない状況を生みます。
現時点で考えられる範囲で良いので、最終的にどんな生活がしたいのか・何がしたいのかを踏まえて転職活動を行いましょう。
20代の女性にとって働きやすい職場とは?
女性にとって働きやすい職場とは、総務や経理、庶務といった内勤のお仕事です。
これらの仕事は残業時間が少なく、プライベートの時間を確保することができます。
また職場自体に女性が多くいることもあり、転職者が職場に馴染むのも早いです。
カウンターセールスのような内勤営業なども女性が多く、ずっと机に座って事務作業をするのが辛いといった方にはおすすめです。
事務系の仕事はずっとパソコンで資料作成をしたりと、息が詰まってしまうという女性も多く、少しでも人と話をしながら仕事をしたいという方には、内勤営業という選択肢もあります。
営業職は大変、というハードなイメージだけで営業職を避けるのは非常にもったいないことですので、視野を広げる意味でも内勤の営業職も視野に入れてみましょう。
20代女性の転職には今がベストタイミング!
アベノミクスを発端とした好景気と人手不足によって、企業の女性の採用意欲はかつてないほど高まっています。
また、女性特有の能力を評価する企業も多く、男性にはない能力を女性に期待しています。
転職サイトの文言に注目して、女性活躍中!などの文言には特に注目しましょう。女性を採用したいと考えているので女性活躍中の文言が書かれています。
転職サイトには必ず複数登録するようにしましょう。
求人掲載をする転職サイトを、企業は特に決めているわけではありません。求人を出したいと思った時期に一番掲載料金が1番安い転職サイトに求人を打ちます。
どんな求人を出しているのか、そしてどんな転職サイトに掲載されているのか見極めて、理想の職場への転職を実現しましょう!