教師は公務員ということもあり、大学生から高い人気を誇る仕事なのですが、勤務時間の長さや仕事内容に対する不満から、民間企業へ転職することを考えている方は多いでしょう。
特に、20代の教師が民間企業への転職を考えていることが多いのですが、「20代の教師が転職することは可能なのかな?」と悩まれることがあるのではないでしょうか?
この記事では、20代の教師が民間企業へ転職することについて解説します。
20代の教師が転職を希望する理由や、転職するメリット・デメリットなどもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
20代の教師で民間企業へ転職できる?
20代の教師で民間企業へ転職することは可能です。
教師の離職率は0.4%~0.7%と言われているため、民間企業へ転職している方は少ないかもしれませんが、転職を成功させている方はいます。
また、「教師は採用していません」という企業はないので、20代の教師でも民間企業へ転職することが可能です。
しかし、簡単なわけではありません。
教師はビジネス経験がなく、アピールできる実績がないので、自分の希望通りに転職することは難しいです。
特に、20代後半の教師は、より転職することが難しいと考えられます。
第二新卒に該当する場合は転職難易度が下がる
20代の教師が転職することは難しいとお伝えしましたが、第二新卒の場合は転職難易度が下がります。
第二新卒とは、法的なもので明確な定義は決められていませんが、一般的には「新卒で入社して3年未満の求職者」を指します。
そのため20代の中でも、26歳ぐらいまでの教師は転職難易度が下がり、民間企業へ転職しやすいです。
企業にとって、第二新卒は「新卒者と社会人の中間」と考えていることが多く、転職市場で最も需要が高いと言われています。
20代の教師で転職を考えている方は、第二新卒に該当する期間に転職することをおすすめします。
20代の教師が転職を希望する理由
20代の教師が転職を希望する理由をいくつかご紹介します。
「教師から民間企業へ転職しようかな?」と悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。
勤務時間・拘束時間が長い
教師の仕事内容は、授業や授業の準備、部活動、保護者の対応、雑務など多岐に渡るため、勤務時間や拘束時間が長いです。
朝の6時〜7時ごろに出勤して、夜の7時〜8時ごろまで働くことは少なくないので、教師からの転職を希望すると考えられます。
特に、20代であれば、スピーディーに仕事をこなすことができずに、勤務時間・拘束時間が増えやすいです。
民間企業へ転職しても、残業することはあるかと思いますが、教師ほど働くことは考えにくいでしょう。
面倒な仕事を任せられる
教師は年功序列の風潮が強く残っていて、20代は面倒な仕事を任せられることが多いため、民間企業への転職を考えるのでしょう。
先輩教師に任せられる面倒なこととは、「コップを洗っておいて」「学年だよりの印刷しておいて」「懇親会の出し物を考えて」など、教師とは関係が薄いことが多いです。
さらに、20代の教師は部活動の顧問を押し付けられるケースが多くあります。
部活動の顧問になると、土日祝も働かなくてはいけません。
教師に時間外手当や休日手当は支払われないので、無給で部活動の顧問をすることになり、転職を考えることも多いでしょう。
生徒や保護者からなめられる
20代の教師は年齢が若いということだけで、生徒や保護者からなめられることが多いです。
場合によっては、「20代の教師は頼りないから、担任を変えて欲しい」というクレームまで、学校に入ることがあり、自分の存在を否定されている感覚に陥ります。
その結果、20代の教師は民間企業への転職を志望すると考えられます。
教師は生徒や保護者との関係性が非常に重要になるため、なめられていることが転職を考えるきっかけになることが多いでしょう。
20代の教師が民間企業へ転職するメリット
20代で教師から転職することを悩んでいる方は、民間企業へ転職するメリットを考えることが大切になります。
もし、メリットが魅力的に感じることがなければ、教師として働き続けるべきです。
20代の教師が民間企業へ転職するメリットをいくつかご紹介します。
プライベートの時間が増える
上記でお伝えした通り、教師は勤務時間や高速時間が長いので、転職することでプライベートの時間が圧倒的に増えます。
もし、部活動の顧問を担当していた場合は、よりプライベートの時間が増えると考えられます。
プライベートの時間が増えることによって、仕事に対するモチベーションを維持しやすくなり、成果を上げやすい環境になります。
さらに、教師は学校外でも教師としてのふるまいが求められるため、転職することで、プライベートと仕事を完全に分けられます。
企業・職種によっては大幅に年収を高められる
教師は勤続年数によってある程度の年収が定められていますが、転職する企業や職種によっては大幅に年収を高めることが可能です。
特に、インセンティブ制度を設けている企業では、自分の成績次第で20代のうちに年収1,000万円以上稼げる可能性があります。
20代で年収1,000万円以上稼ぐことは、教師では考えられないことだと思います。
実際に、20代で年収が1,000万円を超えている方は少ないですが、自分の成績によって大幅に年収を高められるというメリットがあります。
年齢に関係なく昇進できる
上記でお伝えした通り、教師は年功序列の風潮が強く残っているため、20代で昇進できません。
主任教師や教頭といった立場になるのは、早くても30代になってからなのですが、民間企業へ転職すると、20代で役職や上司といった立場に昇進することが可能です。
実際に、20代で1つの部署をまとめている方は存在し、30代の部下を持っているケースも少なくありません。
年齢に関係なく昇進できることは、教師から民間企業へ転職するメリットだと考えられます。
20代の教師が民間企業へ転職するデメリット
20代の教師が民間企業へ転職するメリットをお伝えしましたが、デメリットもあります。
教師から民間企業へ転職したことを後悔しないためには、メリットとデメリットを比較して、判断することが大切です。
20代の教師が民間企業へ転職するデメリットをいくつかご紹介します。
「公務員」という安定がなくなる
教師は公務員になるため、安定した収入やボーナスが保証されていますが、民間企業へ転職すると、そのような安定はなくなります。
民間企業の場合は、いきなり倒産するリスクも考えられますし、業績不振によって給料が減ってしまう可能性も考えられます。
20代で年収1,000万円以上稼げる可能性もありますが、公務員という安定がなくなるというデメリットが生じます。
福利厚生が手薄くなる
教師は、福利厚生が非常に手厚いです。
教師として働いていると、当たり前の感覚になっているかもしれませんが、一般的な民間企業よりも手厚いことは間違いありません。
そのため教師から民間企業へ転職すると、福利厚生が手薄くなるというデメリットが生じます。
さらに、民間企業では長期休暇を取りにくいというデメリットも考えられます。
企業によってはGWや年末年始なども休みがない可能性があります。
民間企業へ転職するときには、福利厚生と休暇制度をしっかりと確認することをおすすめします。
20代の教師が転職するときに抑えておきたいポイント
20代の教師が転職するときには、いくつか抑えておきたいポイントがあります。
自分の希望通りに転職を成功させるために、下記のポイントを参考にしてみてください。
1日でも早く転職活動を始める
中途採用をおこなっている企業では、「1日でも長く働いて欲しい」という気持ちがあり、年齢の若い人材が好まれやすいです。
そのため1日でも早く転職活動を始めることが大切で、30代になってしまうと、転職難易度がグンと高くなります。
特に、第二新卒は転職難易度が下がるので、教師から転職することを悩んでいる方は、早く転職活動を始めるべきです。
第二新卒であれば、未経験でも自分の希望通りに転職できる可能性が高くなります。
転職エージェントを活用する
教師は転職に割ける時間が少ないので、転職エージェントのサポートを受けることが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関することをサポートしてくれるサービスになります。
転職エージェントで受けられるサポートは、求人紹介から面接対策、日程調整まで幅広いです。
また、転職サイトには公開されない「非公開求人」を紹介してもらうことが可能で、転職先の選択肢を増やすことができます。
そして、転職エージェントでは、登録することで担当のキャリアアドバイザーが1人付くため、教師として働きながらでも転職活動を進められます。
教師におすすめの転職エージェントは下記の通りです。
- doda
- マイナビエージェント
- パソナキャリア
- type転職エージェント など
転職エージェントは併用しても問題ないので、気になるものがあれば、登録してみてください。
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20代の教師でも民間企業へ転職することは可能
この記事では、20代の教師が民間企業へ転職することについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
20代の教師はビジネス経験がなかったり、アピールできる実績がなかったり、自分の希望通りに転職することは難しいのですが、転職すること自体は可能です。
20代の中でも、「第二新卒」と言われる方は転職市場での需要が高く、転職難易度が下がります。
そして、教師から転職したことを後悔しないためには、上記でお伝えしたメリットとデメリットを比較することが大切になります。
この記事でお伝えした内容を参考にして、20代の教師から転職するのか考えてみてください。