20代で転職を考えている人は、「これからいろいろ資格を取得しよう」と思っている人も多いのではないでしょうか。
資格を持っていれば職業の幅も広がりますし、面接官にアピールしやすいポイントになりますよね。
それでは、20代の転職に有利になる資格とはいったいどのようなものなのでしょうか。
今回こちらの記事では、20代で転職を考えている人たちのために、有利になる資格をご紹介します。
目次
① 秘書検定
秘書検定ってどんな資格なの?
まずはこちらです。特に女性から人気の高い資格であり、短大などでも授業で資格を取得できる場合が多いです。
本当に秘書になるわけでなくても、一般的なビジネスマナーを身につけることができ、なおかつ簡単に取得できるという特徴があります。
履歴書や職務経歴書に書くと、プラスのイメージになるのではないでしょうか。
資格を取得した理由について問われた場合は、「最低限のビジネスマナーを知っておきたくて、」などと言うと良いですね。
資格取得のためのハードルが低く、なおかつ様々な企業に通用すると言える資格です。
秘書検定を取得するための方法は?
それでは、実際に秘書検定の資格を取得するにはどうしたらよいのでしょうか。
秘書検定は3・2・準1・1級が用意されています。また、どの級から受験しても良いのもポイントです。
社会人であれば2級から受験するという人が多くなっており、難易度もさほど高く設定されていません。
3・2級は一次の筆記試験のみですが、準1・1級は二次の面接もあります。
勉強方法としては、テキストを購入しての独学か、通信講座になります。
② 調理師
調理師ってどんな資格なの?
調理師も、確実に需要がある資格ですよね。
しかも取得する際にも、わざわざ学校などに通わず、飲食店でバイトしながらでも可能です。
また食に関する資格になりますので、求人は飲食店だけには限りません。
学校や福祉施設、病院などなど、幅広い職場で活かすことができます。「手に職をつける!」という意味でも、持っていて損のない資格ですね。
調理師免許を取得するための方法は?
「飲食店で働く料理人はみんな、調理師免許を持っているのでは?」と考えている人も多いのではないでしょうか。実は必ずしもそうとは言い切れないのです。
必ずしも取得してから料理人になるというわけではなく、調理場での実務経験を積んでから調理師免許を取得するという場合も多いのです。
資格を取得するための方法としては、「調理専門学校に通う」「実務経験を積んで試験を受ける」という2種類あります。
調理専門学校に通う
一般的に広く知られているのが、調理師の専門学校へ通うパターンの取得方法になりますね。
高校の調理科に通うか、高校卒業後に調理師専門学校に通ってカリキュラムを受講すると、卒業と同時に調理師の資格を取得することが出来ます。
調理師の専門学校に通う利点としては、調理師の資格だけでなく栄養士の資格をとることができたり、製菓についても学ぶことができたりします。
専門学校に通うのは大変な面もありますが、授業の中で幅広い分野について学ぶことが出来ます。
「調理師専門学校に行きたいけど、時間が取れない…」という人も多いのではないでしょうか。
しかし調理師専門学校には、夜間スクールを開講している学校も多いです。
社会人になってから資格取得を目指す方でも比較的通いやすい場合もあるので、事前にどんな学校があるのかチェックしておくと良いですね。
実務経験を積んで試験を受ける
次は、「実務経験を積んで試験を受ける」というパターンになります。
調理師の試験の受験資格は、飲食店の現場での実務経験が2年以上あることです。ちなみにアルバイト・パートの場合は週4以上、1日6時間以上の勤務が必要です。
ただし、調理業務に従事していることが必須条件になります。
飲食店にて働いていたとしても、ウェイターやレジの経験では受験することができません。事前に受験資格を確認しておきましょう。
③ MOS
MOSってどんな資格なの?
マイクロソフトオフィススペシャリストの略です。
事務系の仕事の場合、最低限パソコンが使えないと仕事になりませんよね。
そのため「エクセル・ワードが使えます」ということをアピールするために、持っていたい資格になります。
オフィスワークでよく使われる、Word,Excel,PowerPoint,Access,Outlookの5つについてそれぞれ試験があります。
最近では事務のお仕事に限らずとも、何かしらの業務でパソコンを使う企業が圧倒的に多いのではないでしょうか。
そのため、パソコンをまったく使わない仕事も減ってきているでしょう。
mosをもっていると、パソコンスキルをアピールすることが出来ますね。
MOSを取得するための方法は?
取得のための方法としては、独学かパソコンスクールに通うかになりますね。
「パソコンがある程度使える!」「費用をかけたくない!という人は、独学での勉強をオススメします。
しかし、「パソコンが苦手」「モチベーションがなかなか続かない…」という人は、お金が多少かかったとしてもパソコンスクールで勉強することをおすすめします。
④ 簿記2級
簿記2級ってどんな資格なの?
続いてはこちら。経理職を目指すときに役立つ資格になりますね。
未経験者の登竜門的な資格としても知られていますね。
経理の仕事へ異業種転職するであれば、やはり持っていると有利になる資格といえそうです。
簿記2級を取得するための方法は?
テキストなどがこちらも販売されているので、独学で受ける人も多いです。
簿記2級は、取得の目安期間が大体6ヶ月ぐらいになります。また、ユーキャンなどでも取得することが可能です。
⑤ TOEICテスト
TOEICってどんな資格なの?
英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する、世界共通のテストです。
英語の知識がどれだけあるのかを、点数によって相手側の企業が把握しやすくなります。
TOEICを取得するための方法は?
受験資格などはとくにいらないため、日程をみて試験を受けに行くような形になります。
勉強方法としてはさまざまあり、通信講座やテキストを購入しての独学も可能です。
⑥ ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーってどんな資格なの?
こちらも「一生使える資格!」とよく言われますね。
保険会社や不動産関係への就職に有利と言われているため、人生を長い目で見た時いつでも活かせる資格です。
特に、銀行や保険、証券といった金融業界、住宅メーカーや物件仲介業といった不動産業界では、転職時だけではなく業務上でファイナンシャルプランナーの知識が役立つこともあります。
これらの業界への転職を希望しているのであれば、この資格を持っていれば即戦力として採用の可能性も広がるのです。
ファイナンシャルプランナーの資格を取得するための方法は?
学校に通って勉強をするか、通信講座にて授業を受けることも出来ます。
また独学でも勉強することは可能にはなりますが、級が上がるに連れて難関になるため、合格するのも大変になってきます。
持っておくとかなり再就職に有利ではありますが、資格を取得するまでの労力がかかりますね。
⑦宅地建物取引士
宅地建物取引士ってどんな資格なの?
宅地建物取引士は、略して「宅建」とも呼ばれる不動産業に携わるうえで、重要な資格です。
不動産を売買する際は、数十万、数百万、あるいは数千万円が動くこともあります。
宅地建物取引士は、お客さんに不動産取引時の重要事項を伝えるために必要な知識を持っていることを示します。
不動産関連の法律を扱う国家資格で、不動産を取り扱う会社にはかならず資格者を置くことが義務付けられています。
弁護士や税理士と同様に士業として数えられる国家資格ではありますが、平均合格率は40%程度ですので、きちんと勉強をすれば得られる資格でしょう。
宅地建物取引士の資格を取得するための方法は?
毎年10月に一般財団法人不動産適正取引推進機構の主催する試験に参加して、合格点を突破すれば資格の取得が可能です。
他の国会資格とは異なり受験資格が設けられていないので、学歴・年齢関係なく受験できるのがポイントです。
書店にてテキストが販売されていますので、購入して基本的知識を叩き込んで何度も演習問題に取り組むことをおすすめします。
試験会場は住民票を登録している地域になりますので、自宅近くで受験することが可能です。
法令関係や税金に関連する項目がありますので、きちんと対策をしてから挑むことをおすすめします。
⑧基本情報技術者
基本情報技術者ってどんな資格なの?
基本情報技術者とは、IT業界で必要な情報技術に関連する知識を習得していることをあらわす資格です。
ネットワーク構築に必要な知識、プログラミングや工程の知識など、エンジニアやプログラマーになるうえでの基本的な知識を取り入れられます。
国家資格の一つで、大学生に人気な「ITパスポート」よりも難易度の高い資格とされています。
IT業界からは「IT業界に入るなら持っておきたい資格」として位置づけられており、IT業界へ就職したい学生や転職したいsy灰燼に人気の資格です。
毎年受験者数も増えています。
基本情報技術者の資格を取得するための方法は?
基本情報技術者の資格を取得するには、特に受験資格も用意されていません。
年齢制限も設けられていないので、きちんと勉強をしている方であれば、だれでも受験できる資格です。
年に二回の受験タイミングがありますので、早めに申込をしておくといいでしょう。
また試験は午前と午後に分かれています。
基本情報技術者試験を運営する団体が定める一定要件を満たせば、午前中の試験が免除になります。
全国60以上の会場で受験できますので、興味のある方はお近くの試験会場を探してみてください。
おまけ 運転免許
ここにきて運転免許ですが、こちらはぜひ欲しい資格になりますね。
「転職のためにとる資格」というわけではありませんが、営業職や送迎を求められるような職業の場合に、運転免許を持っているとかなり重宝されます。
とくに大型車用の免許を取得できればなお良いですね。重機やバスの運転が可能で、仕事の幅がかなり広がりますよ。
ハードルはかなり高くなりますが、興味のある方は取得をおすすめします。
ちなみにどの業界にしても、企業が求める資格トップ3には、必ず「普通自動車第1種免許」があります。
仕事で車を使う機会も多く、持っているとかならず役に立つでしょう。
取得する資格を選ぶ前に
ここまで資格についてご紹介してきましたが、ただやみくもに資格を取得すればいいというわけではありません。
転職活動中は忙しいため、効率よく勉強し、効率よく資格をとりたいですよね。
それでは、20代の転職において、資格を取得しておくことはどのようなメリットがあるのでしょうか。
主なものとしては、「転職に大きなアドバンテージとなる」「手に職となる場合がある」「将来性をアピールできる」というところです。
また、取得する資格を選ぶ際に重要視したいポイントとしては、
- その資格の需要は今後あるのか
- その資格単体で自分をアピールできる材料になるか
- 取得するために必要な労力をかけられるか・時間があるか
- 何を変えるための転職で、その資格がなぜ必要か
ということをしっかりおさえておくことが大切になります。
転職活動において、資格がどの程度重要視されるのか…というのは、企業ごとにまちまちです。
しかし、実務による経験を通して初めて、資格が評価されるという場合も少なくありません。
資格を取得したあと会社に入社し、経験を積むことによって、はじめてその資格が活きてきます。
資格を取得しただけで実務経験がなければ、ただ頭でっかちだという評価しかされない場合もあるのです。
役に立つ資格は、確かにたくさん存在します。
しかし、「資格に頼って転職する」という考え方ではなく、「自分にとって必要な資格はなにか?」「転職後有意義な資格なのか?」ということをしっかり見極めておきましょう。
資格を取得するには独学・スクールどっちがいい?
20代におすすめの資格の中に、気になるものがあったそこのあなた、実際に資格を取得するためにどう行動していくか悩んではいませんか?
資格を取得するために勉強する方法は、独学とスクール通学の2パターンがあります。
自分の学生時代を振り返ってみて、下記の条件に当てはまる人は、独学でも集中して勉強できるでしょう。
- 一人で勉強するのが苦じゃない
- 塾に通わなくてもOKだった
- 勉強のスケジュールを立てるのが得意
逆にスクールに通った方がいい人は、以下の通りです。
- 誰かに教えてもらった方がはかどる人
- 塾に通わないと勉強が続かなかった
- 毎回勉強を後回しにしがちだった
独学の方がコストも参考書のみで済むので、コスパが良いですが勉強をするメンタルが整っていないと継続が難しくなってしまいます。
お金に余裕があるならスクールに通った方が、継続して資格の勉強ができるようになるので、自分の性格と相談してみてどちらの勉強方法で学ぶのかを決めてみましょう。
20代なら資格がなくても採用してもらえることもある
入った企業を早期にやめてしまうと、どうしても焦って何かしら自分に付加価値を付けたい!と思うのは、よくあることでしょう。
しかし20代なら企業によっては資格がなくても、若さを武器に採用してくれるところもあるのです。
20代はまだまだ吸収できる年齢ですから、どの企業に入っても働きながら仕事を覚えていくことができます。
そもそも20代でたくさんの資格を保有していること自体が珍しいですから、資格がなくても採用されることは十分にあり得るのです。
特にIT業界でエンジニアを目指している方は、知識がなくても未経験から教えてくれるところもあります。
資格がなくてもそこまで焦る必要はないことを覚えておきましょう。
資格勉強開始と同時に転職サイトにも登録しておこう
転職で資格を生かしたいと考えているのであれば、資格の勉強開始と同時に転職サイトにも登録しておくことをおすすめします。
そもそも資格の勉強を始めるのが転職先を探すためだった場合、その資格を持っていればどこに転職できるのかをベンチマークしておくことが重要です。
中には資格がなくても採用してもらえるところもありますから、定期的に確認するためにも、転職サイトに登録しておくといいでしょう。
転職エージェントの場合は機関を絞って本格的に転職活動をすることになるので、資格を取得した後でも問題ないでしょう。
キャリアプランに沿って取得する資格を選ぼう
以上が、20代の転職に関する資格の紹介でした。
転職に役立つ資格は、あらゆる分野においてたくさんあることがわかりましたね。
手に職となるものから、企業にアピールできるものまで、種類は様々です。
簡単に取得できるものから集中して勉強しなければいけないものまで、取得にかかる労力もさまざまです。
ただやみくもになんでも受けてみる…というのではなく、「転職するにあたって、どの資格が役立つのか?」「今後転職先でも活かすことができそうか?」など、しっかり見極めて、効率よく勉強できるようにしておきましょう。
いろんな資格があるので、まずは自分にあった資格を探してみてくださいね。