30代で転職を考えている方は、20代のうちにたくわえたノウハウやスキルを活かして、より自分の可能性を高められる職種へ転職したいと考えている方が多いのではないでしょうか。
そんな30代の方にとって、面接では自分の経験やスキルを存分にアピールできる場所です。
しかし、30代ならではの面接でのNG志望動機なども、もちろん存在しています。
30代の方が転職で面接に臨む際に、気をつけておきたいポイントについて解説します。
面接にのぞむ前に気をつけたいこと
転職の面接となると、志望動機や聞きたいことをしっかり準備しておく必要がありますが、まずその前に大切なのは見た目の印象です。
人は出会って10秒で第一印象が決まり、第一印象はその人の印象そのものを決めてしまう大きなものとなります。
面接の部屋に入ってから10 秒で好印象に思ってもらえるためには、以下のことに気をつけましょう。
- 身だしなみ
- 姿勢
- 目線を合わせる
これだけは意識して面接にのぞみましょう。
面接で必ず聞かれること
どの職種においても、面接で必ず聞かれることがいくつかあります。
「自己紹介をしてください」
まずは自己紹介をしてくださいと言う面接官は非常に多いです。
面接官は、応募者の第一印象からしっかりチェックしています。
それから、応募者のコミュニケーション能力を確かめていくために自己紹介をしてもらうのです。
応募者は、初対面である面接官に、限られた時間で自分の人物像、職務経験を伝えなければなりません。
面接官は、受け答えの言葉だけでなく、表情や語り口調、仕草など全てをチェックしています。
自社の社員となった時に、きちんとコミュニケーションが取れるのか、顧客とのやりとりが出来るのか、仕事を任せられるのかなどを、最初の自己紹介の時点で9割は決めてしまいます。
面接官の印象をよくする自己紹介のポイント
自己紹介は長すぎないことがポイントです。
熱意のあまりに長々と自分の思いを話し始めてしまうと、面接官からは「話を完結にまとめられない人」と取られてしまい、結果に「仕事が出来ない人」だと判断されてしまいます。
まず氏名を名乗った後は、これまでの職務経験を簡潔に伝えましょう。自己紹介では志望動機を長く話さず、要点だけを伝えていきます。時間的には1分程度に短くまとめましょう。
「前職を辞めた理由を教えてください」
転職の場合、どうしても前職を辞めてからということになるため、なぜ前職を辞めたのかという理由は聞かれることが多いでしょう。
その時、ネガティブな理由を持っていくのではなく、「御社の〇〇の仕事に惹かれた」「御社のプロジェクトに関わりたいと思った」など転職希望先の企業についての魅力を語るようにすると、面接官からはとても好印象になります。
例え前職を人間関係のもつれで退職していたとしても「人間関係がうまくいかずに辞めました」と答えるのはNGです。
人間関係が原因で辞めたと言っても同情されることはなく、マイナスとしか取られません。
「自社に来てもコミュニケーションがうまくいかないのではないか」と心配材料になってしまいます。
前職を辞める理由は、面接時に全て明確にする必要もありませんので、ポジティブな目的で伝えるようにしましょう。
30代の転職ではどんなことをアピールすべきか
30代で転職する時は、20代とは違うアピールをしていかなければなりません。
自分の持っている資格やスキル、これまでの経験を通して会社に貢献できることや、資格取得に向けて努力していることなどを積極的にアピールしていきましょう。
入社したらどれだけ企業に貢献できるかをアピール
面接時は、「御社にとても入りたい」というアピールをするよりも、「自分が入社したら、どんなことで貢献できるか」ということをアピールしていきましょう。
自分がどのような働きができるかを伝えることは、自分のアピールになり「自分のビジョンとやる気がある」と判断されます。
30代の転職で採用されるためには、入社後に即戦力となって活躍することが出来るということをアピールするように意識しましょう。
自分が企業に入社したら、得意分野を活かせて成果を上げられると思う点をアピールすると、さらに好印象となるでしょう。
ただし「自分だったら御社のことをもっと成長させられる」など上から目線で行くのはNGです。
「何を勘違いしているんだ?」と思われてしまうような発言は慎みましょう。
面接官に好印象を持たれる志望動機とは?
面接官は、まず応募者が入社した際に企業でどの分野で活躍出来るのかという能力を見ていきます。
次に、入社後にどんな仕事がしたいのかという意欲を見ています。
そして、最終的にはその人の人間性や人物像を面接の間に判断します。
要するに「この人と一緒に働きたいかどうか」という点と、自社の社風に合う人物かをチェックします。
この点から、面接官に好印象を持たれるための志望動機として、以下のように答えると良いでしょう。
- 「自分はこのようなことが得意なので、自分の強みを生かしながら、〇〇の分野でやりがいを持って働くことが出来そうです」
- 「この企業に入社できたならば、こんな事をしてみたいです」
面接前は、しっかり希望の企業についてリサーチしておく必要がります。
数ある企業の中から「ここの企業に入りたい」と思った理由として、企業の特色や取り組んでいるどこの分野に興味を持ったのかということを明確に伝えましょう。
業務内容が理解できていないと判断されると、どうして自社を受けているのかと疑問を持たれてしまいます。
志望動機を上手に伝えるためには、希望する企業の仕事内容や業績などをしっかり理解しておき、自分のこれまでの経験から企業に貢献できることを明確に伝えることが大切です。
絶対NGな志望動機とは?
自分では良かれと思って答えた志望動機でも、面接官からはとても不評な「NG志望理由」があるのです。
あなたの志望理由・志望動機は大丈夫でしょうか?面接に臨む前にもう一度見つめ直して見ましょう。
「家から近い場所だったので応募しました」
家から近い、という理由で仕事を選ぶような人は、基本的に信用されません。
現時点で転勤がない企業だったとしても、今後のことはどこの企業もわかりません。
家から近い企業だったので働きたいという人は「異動になったら退職するのでは?」と思われてしまうのでNGです。
「今の仕事よりお給料が良かったので御社に入りたいです」
仕事をする上で、お給料のことは重要な選択ポイントになります。
でも、あからさまにお給料のことばかりを面接で言うのはNGです。
面接では、仕事のやる気や自分のことをアピールすることが重要ですので、お金の話をすることはやめておきましょう。
また、お金の話と同様に「御社の福利厚生の手厚さに惹かれました」と言うのもNGです。
外側の条件ばかり口にすると、面接官からは「仕事へのやる気や熱意ではなく、条件しか見ていないのか」と不愉快に思われてしまうでしょう。
「頑張りたいと思っています」
面接に明確な志望動機や意図がなく、ただ「御社で頑張りたいと思っています!」と言うだけでは採用されません。
ただ頑張りたいだけでは何も伝わりませんし、そもそも面接に臨む前に企業のリサーチをすることや志望動機を準備していなかったのかと不審に思われてしまいます。
仕事は熱意だけでは乗り切れませんので、30代にもなって「頑張りたいです」の一点張りでは厳しい結果になるでしょう。
逆質問での模範解答とNG解答
企業の面接では「何か質問はありますか?」と聞かれることがあります。
この質問は「なんでも聞いていいですよ」と言うわけではありません。
ここでは、面接時の逆質問での模範解答とNG解答をご紹介します。
逆質問の模範解答
「御社で活躍しているのはどのような人でしょうか?」
自分が入社希望している会社で、どんなタイプの人が活躍しているのかと言うことは気になるポイントです。
「どんな人が活躍出来ているのか」と質問すると言うことは、自分も入社後はどうやったら活躍できるのかと言うことを考えていると取られますので、非常にやる気を感じられる良い質問になります。
「本日の私の面接はいかがだったでしょうか?」
あえて自分の面接を評価してもらおうと言う気持ちは、自分の改善点を見つけてよりよくして行きたいという向上心がある人だと思われるので、とても好印象になります。
面接担当者によっては、適切なアドバイスや面接の心得などを教えてくれる場合もありますので、ぜひ進んで聞いて見ましょう。
やってはいけない!NG逆質問
「ノルマが達成できない人はどうなりますか?」
営業職などノルマがある職種は、ノルマが達成できない時はどうなるのかと気になる点ではありますが、いきなりネガティブな考えから入る質問はNGです。
「〇〇できないとどうなりますか?」と言う質問よりも、「みなさんはどうやって営業成績を上げていますか?」とプラスになるような質問をするようにしましょう。
「みなさん有給休暇は自由に取れていますか?」
休みがきちんと取れるのかと言うことは気になる点ではありますが、面接時にする質問ではありません。
面接官から「入社前から休みを取ることしか考えていないのか」と思われしまう可能性もありますので、有給休暇や希望休暇についての質問は控えておきましょう。
どうしても休みのことが気になるのであれば、事前にホームページや口コミでリサーチしておくと良いでしょう。
「年収はどのくらいですか?」または「ボーナスはどのくらいですか?」
求人情報には最低限の情報しか載っていないこともあるため、給料面がいまいちわからないこともあるでしょう。
しかし、面接で年収を尋ねるのはあまりにも不躾です。同じくボーナスのことを尋ねるのもNG逆質問です。
「転勤はありますか?」
転勤の有無は、勤務する上で気になるポイントでもありますが、多くの場合転勤ありの場合は求人情報に書かれているでしょう。
求人に情報が書かれてなかった場合、転勤があるかどうかを質問すると「転勤があったら辞めるのではないか」と面接官の印象を損ねる場合があります。
どうしても気になる場合は、転勤の可能性がある職場なのかと言うことを面接前にしっかりリサーチしておくと良いでしょう。
30代の転職についてのまとめ
30代の転職は、人生の転換期として大切な転職になります。
面接で好印象を持ってもらうためにも、転職希望先のホームページは熟読して、志望動機を明確にしておきましょう。
面接では、自分のことばかりをアピールするのではなく、面接官の話をしっかり聞くことも大切です。
受け答え、コミュニケーションがしっかりと出来、なおかつ自分のこともアピールできるようにまとめておきましょう。
逆質問ではNG発言をしないように、相手の話をしっかり聞きながら意識的に答えていきましょう。
また面接がうまくいくか不安という方は、面接対策を一緒に進めてくれる転職エージェントへの登録をおすすめします。
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