45歳での転職は現実的にどう?
やっぱり厳しいの?
そんな風に不安を持っている方は多いと思います。
この記事では45歳の転職の現実と、45歳でも転職を成功させるためのポイントについて紹介していきます。
45歳だからこその転職での注意点についても解説していますので是非目を通してみてください。
目次
45歳の転職前に把握しておくべき現実
まず45歳の転職事情は実際のところどうなの?時になっている方は多いでしょう。
ここから、転職前に把握しておくべき45歳の転職の現実についてみていきましょう。
- 若手より求人数が少ない
- 40代前半よりもさらに採用率は下がる
- 45歳は未経験の職種や業界へのチャレンジが難しい
- 今より待遇が落ちる可能性も
- 資格よりも経験が重視されがち
若手より求人数が少ない
厚生労働省の「今後の雇用政策の実施に向けた現状分析に関する調査研究事業」の調査によると、多くの企業は20~30代の人材を中心に採用したいと考えています。
方針として45歳以上の採用を考えている企業は42.9%と半数以下。
さらにそのうち「積極的に採用したい」と答えている企業は3.1%です。
20~30代よりも求人数自体が少ないことに加え、45歳になるとより質の高い人材であることが求められるため、転職のハードルは高めだと言えますね。
40代前半よりもさらに採用率は下がる
厚生労働省の「令和2年雇用動向調査結果」のデータでは、同じ40代であっても、40代前半よりも後半の方がより転職入職率が下がります。
40代前半と比べても、45歳からの転職はより難しくなっているということですね。
また求人企業としても、中年層の人材は扱いづらいイメージがあります。
年齢が高くなるほど柔軟性がなくなり、現職のやり方を否定して前の会社のやり方を持ち込んで譲らない等、新しい環境に適応することに苦戦しがちな印象がついてしまっているのです。
45歳は未経験の職種や業界へのチャレンジが難しい
45歳の人材に求められるのは、基本的に即戦力の経験とスキルです。
若手にはない豊富な経験を活かしてマネジメントをしてほしいと考える企業が多く、未経験分野での採用を検討しているところは少ないでしょう。
これから色々なことを吸収し成長していく20代や30代前半の人材であれば、未経験分野でもポテンシャルを見込んで採用される可能性が高いです。
年齢によって企業から求められる人材像も変わり、それによって転職の選択肢も限られてくるということですね。
今より待遇が落ちる可能性も
厚生労働省の「令和2年雇用動向調査結果」のデータによると、45~49歳の転職入植者の賃金変動状況別割合は下記の通りです。
45~49歳の転職入植者の賃金変動状況別割合 | |
---|---|
増加した | 37.7% |
変わらない | 34.0% |
減少 | 28% |
45歳転職では、1番の目的として収入アップを目指す人も多いでしょう。
しかしながら収入アップを実現したのは全体の37.7%。
それ以外は現状維持か収入が減少している結果となっています。
転職によって収入が減った割合も28%と決して少なくない数字ですので、転職によって待遇が落ちる可能性もあることは把握しておきましょう。
資格よりも経験が重視されがち
これまでに取得した資格もしあれば、転職時にアピールポイントになることは間違いありません。
しかし、45歳の転職ではどちらか言うと資格よりも実務で培った経験の方が重要視される傾向にあります。
若手と違い、ミドル層の人材は仕事に相手も一定の知識や実力があることが前提と捉えられます。
資格のあるなしに関わらず、年齢相応のスキルは持っているはずだと認識されているため、よほど難易度や知名度の高い資格でない限りは大きな有利にはならないでしょう。
逆に、資格を持っていなくて今からでも取ったほうが良いかな、と考えていた人にとっては朗報かもしれませんね。
45歳で転職をするメリット
45歳の転職の便実について紹介しましたが、決して厳しいことだけではなくもちろんメリットもあります。
45歳で転職することのメリットは下記の2つです。
- 年収アップを目指せる
- 若手にはない経験・スキルが強みになる
年収アップを目指せる
先ほどもお伝えしたように、厚生労働省の「令和2年雇用動向調査結果」のデータによると、45~49歳の転職入植者の37.7%は収入アップに成功しています。
45~49歳の転職入植者の賃金変動状況別割合 | |
---|---|
増加した | 37.7% |
変わらない | 34.0% |
減少 | 28% |
転職によって収入が減少した人に比べれば、収入が増加した人の方が多いという結果もあります。
これまでに培った経験とスキルを活かし、即戦力として活躍できる職場への転職であれば、収入アップの可能性も高くなるでしょう。
若手にはない経験・スキルが強みになる
45歳だからこそ、これまでに身につけたマネジメント能力や臨機応変な対応力等、豊富な経験に由来するスキルは大きな強みとなります。
若手と差別化できるポイントでもあり、20代や30代にはなかなか難しいポジションでも任せてもらえる可能性が高いですよ。
45歳からの転職の注意点
45歳の転職での注意点についても紹介していきます。
- 転職が決まるまで退職はしない方がいい
- 最後の転職という意識で下調べは入念に
- 転職前に家族から理解を得ておく
転職が決まるまで退職はしない方がいい
転職活動に専念するために、先に今の職場を退職しようと考える方も中にはいます。
確かに、就業しながらの転職活動は負担も大きくスケジュール管理等も難しいです。
しかし仕事を辞めたとしても、スムーズに内定を獲得できるかどうかはやってみないとわかりません。
会社を退職してしまうと当然収入がない状態になりますから、転職先が決まるまでは貯金を切り崩して過ごすことになりますよね。
もし思ったように内定が出ず転職活動が長引いてしまうと、結果として予想以上に貯金が減ってしまい後悔するケースも多いです。
特に45歳からの転職は、20代や30代と比べると難易度が高めです。
内定獲得までに時間がかかる可能性も考慮して、退職はせずに就業したまま転職活動をすることをおすすめしますよ。
最後の転職という意識で下調べは入念に
転職で失敗してしまう人の多くは事前の情報収集が不十分な傾向にあります。
給与、休日、業務範囲、手当の種類、通勤時の公共交通機関の混み具合など、自分的にそこまで重視していないようなことでも、徹底的に調べましょう。
情報が多いほど就業後のイメージも湧きやすく、働く前と後でのギャップが生まれにくくなり、ミスマッチを防ぐことができるはずです。
また、45歳ともなれば今後転職の機会がまたあるかわかりませんから、次の職場で定年するまで勤める可能性が高いです。
これが最後の転職の機会かもしれないという緊張感をもって、悔いの残らないよう徹底的に情報収集しましょう。
転職前に家族から理解を得ておく
同居する家族がいる場合、転職によって家族の生活にも少なからず影響があるでしょう。
転職することによって変わること(収入、休日、勤務地)や、転職活動中のサポート等、家族からの理解を得て協力して進めていくようにしてください。
45歳からの転職を成功させるポイント
45歳の転職を成功させるポイントは下記の3つです。
- 45歳だからこその強みを把握する
- 経験とスキルを活かせる仕事に的を絞る
- 求人情報はできるだけ多く集める
45歳だからこその強みを把握する
20代や30代が転職には有利と言われる中で転職を成功させるためには、45歳ならではの強みを把握することが重要です。
若手にはない経験・スキル・マネジメント能力・コミュニケーションスキル等、企業がミドル層の人材に求めることを理解したうえで、自分のアピールポイントを整理しましょう。
20代や30代といかに差別化できるかが成功のカギとなりますよ。
経験とスキルを活かせる仕事に的を絞る
45歳の転職を成功させるためのもう一つのポイントは、経験とスキルを活かせる仕事に的を絞ることです。
未経験分野はできれば避けて、即戦力として活躍できる仕事を選ぶということですね。
転職によって年収アップを目指している人は特に、上記にように条件を絞って求人を探すのがおすすめです。
経験の少ない若手よりも評価されやすく、それによって年収の交渉もしやすくなるでしょう。
求人情報はできるだけ多く集める
45歳の転職は求人自体が少ないため、まずは多くの情報を集めることが重要です。
出来るだけ多くの仕事の選択肢を確保できるよう、求人サイトなどは複数登録しておくと良いでしょう。
転職サイトによっても扱う求人が違ったり、得意とする営業先が異なりますからね。
自分が希望するような職種や業界の案件を多く持っているサイトを見つける意味でも、複数の転職サービスを比較してみてください。
転職エージェントを活用する
比較的難易度の高い45歳での転職を不安に感じている方には、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントは転職希望者の理想を汲んだ求人の紹介から応募書類の添削、求人企業とのスケジュール調整まで、転職活動をトータルサポートしてくれる転職サービスです。
45歳からの人材を積極的に採用している企業のピックアップも任せられるため、自分で求人情報を集める手間がかからないのが嬉しいですね。
転職サイトには掲載されていない、エージェントだけが扱っている好条件の非公開求人を紹介してもらえることも。
転職希望者は基本的にこれらのサービスを無料で使うことができますから、興味があれば面談だけでも受けてみると良いでしょう。
40代におすすめ転職サイト・エージェント比較ランキング【2022年版】
45歳からの転職におすすめの転職エージェント
45歳の転職におすすめの転職エージェントを3社紹介します。
- doda
- ビズリーチ
- JACリクルートメント
doda(デューダ)
dodaは、幅広い求人を取りそろえる大手転職サービスの一つです。
とくにITやweb・エンジニア関連の求人に特に強く、転職エージェントのサポート手厚いことにも定評があります。
上記の分野で転職活動を考えている方におすすめですよ。
大手企業はもちろん、中小企業の求人も充実していますので、希望の条件にマッチする求人をきっと見つけられるはずです。
doda(デューダ)の良い・悪い口コミ・評判からみるメリット・デメリットを徹底解説!
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス層への転職サポートに特化した転職エージェントです。
利用者の平均年収は約903万円で、40代~50代の利用者が多いのが特徴ですね。
キャリアアップ、年収アップを目指したい45歳の方にピッタリのエージェントサービスとなっています。
ビズリーチの口コミ・評判からみるメリット・デメリットを徹底解説!
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、外資系や国内企業の海外部門の転職でトップクラスの実績を持つ転職エージェントです。
管理職などのハイクラス求人が豊富で、年収800万円以上も可能な高収入の案件も扱っています。
JACリクルートメントだけの独占非公開求人もあり、条件の良い案件に出会える可能性も高いですよ。
JACリクルートメントの口コミ・評判からみるメリット・デメリットを徹底解説!
45歳からの転職では情報収集と分析が鍵
45歳の転職の現実と、45歳でも転職を成功させるためのポイント、そして45歳だからこその転職での注意点について解説しました。
45歳の転職では求人情報や求人企業の情報収集と、自身の強みや企業から求められる人材像を分析することが重要です。
45歳ともなれば今後また良い転職の機会が巡ってくるかはわかりません。
この転職で最後になるかもしれないという気持ちで、悔いの残らない転職を叶えていただきたいと思います。