大学中退後に専門学校に行きたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
専門学校では、その分野に特化した知識を身に付けられます。
通う目的や進路が定まっている人にとってはモチベーションアップもアップするでしょう。
卒業後も、専門学校で学んだ知識や取得した資格は、仕事をするうえで重要ですね。
一方で、専門学校に通ったからといって必ず就職できるとは限りません。
進路が明確でなく、リスクをきちんと理解していない状態で入学してしまうと、専門学校も中退することになりかねません。
この記事では、大学中退後に専門学校へ行きたいと考えている人に向けて、そのリアルと注意点を解説していきます。
メリットとデメリットを理解したうえでの進路選択は、後々の自分のためにつながっていきます。
目次
専門学校に大学中退後に入学しても問題はない
結論から述べると、専門学校に大学中退後に入学しても問題はありません。
自分の興味に合ったことを学べるため、学習意欲を高められます。
専門学校はその分野に特化した知識が学べるだけではないのです。
大学中退したら人生終わりじゃない!中退後に就職を成功させる方法を解説
専門学校は様々な経歴の人がいる
専門学校には、高校を卒業したばかりの10代から、すでに働いている人、これから転職を考えている社会人まで幅広い年齢層の人たちが集まっています。
専門学校は年齢制限を設けていない学校がほとんどです。
高等学校卒業以上の学力・もしくは同等の学力があれば入学試験を受験することが可能です。
非常に間口の広い学校とも言えるでしょう。
なりたい仕事や興味・関心が定まっている人も多いため、共通の目標を持つ者同士良い刺激になる場でもあります。
それぞれの経歴もばらばらなので、そこから得ることが多いのも専門学校のメリットです。
自分の興味に合ったことを学べるので意欲がわく
専門学校では、その名の通り専門的な分野に特化した授業を受けることができます。
自分の興味・関心が定まっており、将来を明確にイメージできている人にとっては非常に整った環境の中で勉強することができます。
資格が必要な仕事を目指しているのであれば、専門学校はかなり有効な場所とも言えます。
専門的な知識を学んでいると行き詰ってしまうことも多いです。
しかし、専門学校に入学している人たちも同じ興味を持っており向かっている方向が一緒なので、お互いの存在が支えにもなります。
何よりも、自分が極めたい分野を専門的に学べる時間は貴重でしょう。
今後の自分の進路をより明確にするという点においても有意義な時間を過ごすことができます。
大学中退後に専門学校に入学しても就職できる?
いざ専門学校に入学したとしても、その先の就職につながらなければ不安は大きくなるばかりです。
「大学の中退は、就活でデメリットになるのでは」と心配している人も多いのではないでしょうか。
専門学校に入学したからには、それを自分の将来につなげたいですよね。
ここでは大学中退者の就職面について、詳しく解説していきます。
専門学校で学んだことを活かせるなら就職可能
まず大学中退者が専門学校に入学する前に明確にしておきたいことは「何のために専門学校に通うのか」という点です。
通う目的がはっきりしていない状態で入学してしまうと、途中で挫折してしまうことにもなりかねません。
周りの人たちとの温度差の違いから、専門学校も中退してしまう場合もあります。
就職が目的で専門学校に通うのであれば、就職に向けてモチベーションアップになるでしょう。
基礎知識を身に付けた状態で仕事を始めることができます。
専門的な分野であれば資格が必要な仕事も多いため、その資格を取得することが就職への一歩になります。
現実的な話をすると、どんな仕事も資格を持っているからといって必ず就職できるとは限りません。
しかし、資格を持っていたり、実務経験がなくても専門学校で基本的な知識を身に付けていることは強みです。
採用担当者の目にとまり採用につながる可能性は期待できます。
難易度の高い資格であれば、より就職につながりやすくなることも考えられるでしょう。
将来の仕事に活かすという明確な目的があるのであれば、大学中退者でも専門学校に通い就職することは十分に可能です。
中退した時の年齢が高いと不利になることもある
大学中退者が就職する際に不利になってしまう理由のひとつに、年齢が挙げられます。
専門学校はその分野によっても異なりますが、高校を卒業したばかりの人たちが多く集まっています。
大学を中退している場合、専門学校に通い就職活動をする時点での年齢は周りよりも上になります。
若手が欲しい企業の場合は、その年齢が不利になってしまう場合もあります。
企業が若手を求める理由として、以下が考えられます。
- 年齢の若いうちから経験を積むことで身体に覚えさせたい
- 若手の方が企業にとっては仕事を教えやすい など
人生経験がある分、周りの人からの意見を素直に受け取れない人もまれにいます。
若手を求める企業もあるということは知っておきましょう。
大卒と専門学校は就職や年収に違いが出る?
大卒と専門学校では就職や年収、毎月の給料にどのような差があるのでしょうか。
ここからは、大卒で働く場合と専門学校で就職する場合の違いを紹介します。
結果から言うと、就職率に大きな差は見られません。
ただし、出世や年収についてはそれぞれに違いがあります。
大学中退後の高卒扱いになるのはなぜ?普通の高卒と何がちがうの?
就職率に大きな違いはない
大卒と専門学校を卒業した人の場合、就職率に大きな違いはありません。
文部科学省のデータによると、大卒と専門学校卒の就職率は以下の通りです。
- 大卒…97.3%
- 専門学校卒…80.7%
大卒の方がやや多い割合ですが、専門学校卒業者の就職率も決して低くはありません。
参考:文部科学省 令和4年度大学等卒業予定者の就職状況調査
文部科学省「未来につながる専門学校」
年収には80万円程度の差が出る
厚生労働省のデータによると、大卒と専門学校卒の平均年収は80万程度の差が出ることが分かりました。
男性の場合は、特に年収の差が見られます。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
大卒の平均年収 | 392.1万円 | 294.0万円 |
専門学校卒の平均年収 | 316万円 | 269.4万円 |
勤める企業にもよりますが、大卒と高卒では初任給が異なるため平均年収にも差が生まれてしまいます。
同年代の大卒者と比べると、給料が低いと感じることがあるかもしれません。
専門的な仕事であるほど、経験と知識が必要です。
専門学校を卒業していても未経験から始めることには変わらないため、給料も低い金額からのスタートになります。
しかし、技術が求められる仕事に就くことで年収を上げることは可能です。
自分のキャリアのためにもスキルを積むことはおすすめです。
出世は大卒が有利
企業の規模によっては、大卒の方が出世競争で有利な場合があるでしょう。
大企業の中には学歴を重視する企業が少なくありません。
役員クラスになるにつれて、大卒の割合がアップすることに気をつけましょう。
一部の会社では、学歴ごとに受け取る給料額が違うこともあります。
一方で技術職やベンチャー企業などでは、学歴は役職に影響することが少ないです。
就職活動の期間は大学の方が長い
就職活動の期間は、大学に在籍した方がゆとりを持って設定できます。
それぞれの就職活動の期間をまとめました。
大学 | 大学3年生の6月頃から就職活動が始まる 年を明けた3月にはエントリーや会社説明会参加が予定される 大学4年生の6月頃から選考が始まり、9月には内定が出る場合が多い |
---|---|
専門学校 | 就職ガイダンスは1年生の9月~10月に開始される 翌年3月からエントリーや会社説明会が実施 2年生の6月頃から選考を受け、10月前後には内定が出る |
大学を中退して専門学校に入学するときの注意点
大学を中退してから専門学校に入学するときには、勢いで決めることは避けましょう。
自分の状況を踏まえたうえで冷静に一つ一つの選択をすることが大切です。
入学した後の自分が困らないためにはどのような点に注意する必要があるのか、しっかりと確認し、よく考えてから決断をしましょう。
専門学校での学費の工面方法を考えておく
大学を中退した後に専門学校に行くことは可能です。
しかし、これまでよりも学費がかかるということをしっかりと理解しておく必要があります。
これまでの大学の学費+専門学校でかかる費用(入学金・授業料・教材費など)
これらを考えると、4年制大学を卒業するよりもお金が必要になります。
これは本人だけでなく家族にも負担がかかる問題なので、必要な話し合いをしっかりと行うことが大切です。
また、自分で学費を工面する場合も、教育ローンや奨学金制度について事前に確認しておく必要があります。
学校に通うということは、それだけお金がかかることでもあります。
学費が支払えずに専門学校も中退することになってしまわないように、入学を考える前に必要な学費を工面できるのかということを必ず計算しておきましょう。
入学前に経済的に無理があると考えられる場合には、専門学校以外の選択肢を考える必要もあります。
専門学校に通わなければ本当に希望している進路への道が断ってしまうのか、他に方法はないだろうか、別の策を考えることも大切です。
絶対に中退せずに続けられる学問を選ぶ
ある程度の自己肯定感は今後の就職活動でもかなり必要な要素となるため、自分が絶対に続けられる学問を選択することが大切です。
専門学校はその専門分野に特化した授業を受けられます。
明確な目的や強い意志がある人にとってはかなり有意義な時間を過ごせる場でしょう。
一方で、専門学校に行きたい理由が曖昧な人や、授業をさぼって単位が足りずに大学を中退したという人は注意してください。
せっかく専門学校に入学してもまた同じことを繰り返してしまう可能性も考えられます。
専門学校はその名の通り、ある分野において専門的に学ぶことができる学校です。
進路が定まっている人がその分野で働くときに必要な基礎知識を身に付ける場所なのです。
思っていたのと違う…と学習意欲が下がっていく人もいます。
大学中退者にとって、学習意欲の低下からの中退は避けたいところです。
加えて自己肯定感も下がってしまう場合もあります。
いい大学を中退しても最終学歴は専門学校
どんなに有名な大学に通っていたとしても、中退すれば最終学歴は高卒です。
その後専門学校を卒業すれば最終学歴は専門学校卒となります。
最終学歴は“学歴の中で最も高い教育機関の卒業歴”のことを指します。
自分の学歴の中でどんなに教育水準が高くても、卒業していない中退を最終学歴として認めることはできません。
学歴を大切にしている人にとっては、有名な大学に通っていた経歴があるのにどうして…と思う人もいるかもしれません。
専門学校に通えば、それぞれ異なる経歴の人たちと一緒に学ぶことになります。
同じ教室の中で様々な価値観や考え方が集まるため、刺激を受けるだけでなく自分の視野も広がります。
それは他ではなかなか過ごす機会のないとても貴重な時間です。
しかし人によっては自分のプライドと葛藤しなければならないこともあるかもしれません。
最近まで同じ大学に通っていた人たちは、順調に卒業すれば大卒です。
一方で、大学を中退して専門学校で必死に学んでも最終学歴は専門学校です。
学歴は人によっては、学歴が自分のモチベーションとなることもあるでしょう。
しかし、学歴よりも大切なことは、自分が進んできた道のりの中で学んできたことと、これからの進路です。
社会に出れば、今よりも自分とは違う生き方をしてきた人と出会います。
お互いの違いから見えてくる新たな発見を楽しむことは、自分の人生を楽しむことにもつながるのではないでしょうか。
奨学金を借りてるなら再手続きが必要
大学を中退して専門学校へ行く場合には、奨学金の再手続きが必要になります。
「日本学生支援機構」を例にすると、1年制の専門学校を奨学金の対象としていません。
自分が希望している専門学校が奨学金の対象となるのかを事前に調べておくことも必要です。
専門学校によって就学期間も様々です。自分の状況を踏まえたうえで、必要な手続きは忘れずに行いましょう。
詳しくは「日本学生支援機構」のホームページを参考にしてください。
【日本学生支援機構】
参考URL:https://www.jasso.go.jp/index.html
大学を中退して専門学校に入学すると、基本的にこれまで受け取っていた奨学金は打ち切られます。
奨学金は、大学通学のための融資です。
専門学校入学後は、経済的に苦しくなるおそれも考えてください。
もし学費が必要な場合は、専門学校入学後に新規申し込みを行いましょう。
ただし、奨学金には厳しい条件があるので、学費を必ず貸してくれるわけではありません。
入試の対策は怠らない
専門学校に入学するためには、当然のことながら試験を受ける必要があります。
間口が広いとはいえ、誰でも入学できるわけではないということを改めて頭に入れて入試対策をする必要があります。
自分が入りたい専門学校ではどのような入試が行われているのかチェックしましょう。
入試対策にはどのくらいの期間が必要なのかといったことを踏まえて、余裕のある計画を立ててください。
中退した大学の単位を活かせないこともある
これから中退をする人は特に、中退時期についても考えておきましょう。
大学2年次まで修了しておくことで、今後受験できる大学の範囲も広くなります。
というのも、専門学校に入学した後、もう一度4年制大学の2年次・3年次に編入学できる可能性もあるからです。
今後の進路の選択肢を減らさない工夫も大切です。今できる工夫が、将来の自分を救うこともあります。
就職活動で理由を聞かれることが多い
就職活動で「なぜ大学を中退し専門学校に入学し直したのか」といった質問がされる可能性が高いです。
うまく説明できないとマイナスの印象になるので注意してください。
相手が納得できるように、説明を用意しましょう。
大学を中退して専門学校に入学する人材は、全体的に見ても少ない傾向です。
精神的に追い込まれる可能性が高い
大学を中退し、専門学校に入学したあと「自分にはもう後がない」「進路について失敗できない」と考える人も多いでしょう。
専門学校で挫折をしても、前にいた大学には戻れません。
くわえて、専門学校を中退した場合、学歴は高卒になってしまいます。
「もう後がないから頑張るしかない」「就職のために絶対にスキルを取得する」といった考えが必要です。
大手企業の就職は大卒に限られることも
大手企業の採用は大卒の人材に限っていることもあります。
大学を中退することで、規模の大きい会社に入れない危険性に注意しましょう。
失敗を防ぐためには、自分が目標とする業界をチェックしてください。
学歴の指定はないか、企業の募集要項を確認しましょう。
ただし、求人条件は学歴不問のものも少なくありません。
大学を中退して専門学校に入学したからといって、すべての就職活動で不利になるわけではないでしょう。
大学中退して専門学校に進むことがおすすめの人
大学を中退し、専門学校に進む進路が向いている人には特徴があります。
共通する特徴は以下の通りです。
- 専門学校に入る理由がしっかり決まっている人
- 専門学校卒業後の目標が決まっている人
- 目標とする就職先や業界が「専門学校卒」を受け入れている
専門学校に入る理由がしっかり決まっている人
専門学校に入る理由がしっかり決まっている人は、進路の方向転換がおすすめです。
大学を中退しても、後悔につながる可能性は低いでしょう。
「絶対にこの業界に入りたい」「必ずこのスキルを学びたい」という人は、進学がキャリアに結びつくことがあります。
専門学校でしか学べない分野もあるので、進学を考えてみましょう。
専門学校卒業後の目標が決まっている人
専門学校卒業後の目標が決まっている人は、途中で進路を変えても後悔しにくいです。
目標達成のため、経験やスキルを積む手段として専門学校を考えてください。
「介護業界で働きたいから、介護福祉士資格の取れる専門学校に行く」といった、具体的な目標は必須です。
最終的な目標が具体的に決まっていると、進学の方向性も見えてきます。
目標とする就職先や業界が「専門学校卒」を受け入れている
目標とする就職先や業界の、募集要項を確認しましょう。
「専門学校卒」を受けて入れているか、きちんとチェックしてください。
加えて、専門学校卒の人材が目指せるキャリアも確認すると安心ですね。
どのような学歴の人が活躍しているのか、自分が希望する就職先の情報を集めましょう。
大学中退して専門学校に進むことがおすすめできない人
大学を中退して専門学校に進むことは、向き不向きがあります。
進学の方向性を変えることが、向いてない人の特徴は以下の通りです。
- 専門学校に進学する目標がない人
- 勉強にかかる学費が用意できない人
大学中退でも正社員になれる!オススメできる・できない職業を紹介
専門学校に進学する目標がない人
専門学校に進学する目標がない人は、無理な方向転換をやめましょう。
何かしらの理由があって大学を中退するからと言って、安易な進学先の変更はおすすめできません。
以下のようにやりたいことが明確ではないのに、専門学校入学を考えることは危険です。
- すぐに就職したくないから
- 専門学校へ行った方が就職に有利だと思うから
- 何となく手に職をつけたいから
勉強にかかる学費が用意できない人
専門学校に必要な費用の準備が難しいと感じたら、大学中退はおすすめできません。
入学前に学費の準備や、学費を借りた場合の返済の目処が立たない大学生も危険です。
大学よりも安い学費で通える専門学校ですが、どんな分野でも数百万円単位の学費は必要です。
専門学校に入学できても、学費のためにアルバイトを詰め込んでは勉強ができないでしょう
学費の用意やその返済についてよく考えてください。
大学中退して専門学校に進む以外の進路
大学を中退し専門学校以外に進む以外には、どのような進路があるのでしょうか。
- 就職する
- 大学中退者向けのインターン
- フリーター
- 別の大学へ編入する
以上の4つについて、それぞれの方法をまとめました。
大学中退は履歴書に書くべき?就職で不利を避けるポイントを解説
就職する
大学中退後に就職する方法もあります。
ただし、高卒と同じ扱いになるため、大卒以上が条件の求人には応募できません。
お金を貯めてから、専門学校で学び直す方法も難しくないでしょう。
その場合は、卒業後の年齢と目標とするキャリアは合っているか考えることが重要です。
大学中退者向けのインターン
大学中退者向けのインターンを行っている企業もあります。
インターンシップは現役の大学生が対象となるイメージですが、一概にそうではありません。
大学中退者や既卒者を対象にしたインターンをチェックしましょう。
自分の興味のある業界や、目標とする職種の募集をチェックしてください。
フリーター
フリーターとして働く方法も考えられます。
アルバイトから働き始めて、企業に貢献することで正社員も狙えるでしょう。
働き方に悩んでいる大学生にもおすすめの方法です。
ただし、フリーターから正社員へのキャリアアップは簡単ではありません。
正社員になった後も出世のスピードが遅かったり、キャリアを重ねるために時間がかかることに注意してください。
別の大学へ編入する
大学を中退するか悩んでいる場合、別の大学へ編入する方法もあります。
何らかの理由があって中退を考えている人は、環境を変えれば改善する可能性があるでしょう。
ただし大学の編入は、決して簡単ではありません。
国立大学の編入を狙う場合は、倍率が高くなることにも注意してください。
大学中退して専門学校に進む具体的な手順
大学を中退し、専門学校に入学する具体的な手順をまとめました。
- 一番関心が高い分野を探す
- 専門学校の公式サイトを見て資料を集める
- オープンキャンパスに参加
- 学費を準備する
- 入学試験に向けて準備を進める
進路に関わることなので、計画的に考えて突発的な行動は避けてください。
大学中退の理由を就職でどう活かす?印象を良くするための方法を教えます
一番関心が高い分野を探す
自分の関心が一番高い分野を見極めましょう。
どんなことに興味があって、どのようなことを目標に方向転換したいのか考えてください。
ただし「好きな分野だから」というだけでは、進路を変える理由としては不十分です。
目標のためにどんな分野を学びたいのか、そのためにどんな専門学校に通いたいのか、理由を探してください。
専門学校の公式サイトを見て資料を集める
自分が目標とする業界や分野が決まったら、専門学校の情報を集めましょう。
公式サイトから資料請求をして、どの学校がいいのか比較してください。
カリキュラムや講師だけでなく、就職率も確認すると安心です。
希望とする業界への就職を確実にするために、専門学校の情報はできる限り集めましょう。
オープンキャンパスに参加
オープンキャンパスに参加することで、専門学校の環境が分かりやすくなります。
実際に専門学生と同じ状況で、どのような機材や道具を使っているのか確認しましょう。
オープンキャンパスは、実際に勉強する環境を知れる良い機会です。
開催日時が決まっているので、スケジュールを調整して必ず参加してください。
学費を準備する
専門学校の学費を準備するために、なるべく早く動きましょう。
必要なお金は入学費用だけではありません。
専門学校の入試を受ける時にも受験料がかかります。
専門学校の入学後は、勉強に必要な機材やソフトを購入することも多いです。
学費がなければ、そもそも専門学校に入学できませんよね。
スケジュールに十分な余裕を持って、専門学校に必要な学費を用意してください。
入学試験に向けて準備を進める
専門学校の入試に向けて準備を始めましょう。
大学中退の場合、専門学校の入試は以下の2通りが考えられます。
- 総合選抜型入試(AO入試)…エントリーシートと面談
- 一般入試…筆記試験と面接
以上の2つから、入試方法を選んでください。
専門学校の入学試験は、基本的に大学受験よりも難易度が高くありません。
しかし、十分な準備をして入学試験に臨みましょう。
自分に合った専門学校を見つけて資格取得を目指そう
大学中退後に専門学校に入学しても就職は可能です。
しかし、専門学校に通うメリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、自分の進路を決めることが大切です。
絶対に希望通りの就職ができるという道はありません。
大学を卒業していても、なかなか就職にたどり着けない人もいます。
大切なのは、自分に必要なものを理解し、自分の目的を明確にして進む方向を選択することです。
自分が納得して決めたことは、今後の自分にとって何かしらの役に立ちます。
一人で悩まず周りの人に相談しながら、今の自分ができる最善の選択を考えていきましょう。