仕事をしていると、保育士の仕事に限らず、辛いと感じることがあります。
それはもちろん、保育士の仕事も同じで辛いと感じる時があれば、やりがいを感じられる時もありますね。
この記事では保育士の仕事が辛いと感じる時、その逆にやりがいを感じるときについて書いていきます。
目次
保育士の仕事が辛いと感じる3つの理由
保育士という仕事は特殊です。
小さな子供たちの成長に関わる仕事で、毎日子供たちのために先生たちは汗を流します。
すごくやりがいもあるのですが、仕事で辛いと感じることがあります。
特に「給料」「人間関係」「労働環境」の3つが原因で退職をしてしまう保育士もたくさんいます。
1.給料が安い
保育士は子供の命を預かる仕事。
日中も子供から目を離すこともできず、常に気を張って仕事をしている現状があります。
そんな命に関わる保育士の給料の平均月給は15~20万円。
もちろん、地域によってはもう少しもらえる場所もありますが、一般の職員だと手取りで20万円をこえるのは相当キャリアを積んでからとなりますね。
賞与に関しては年間で2~3か月程度もらえる保育園が多いため50万円程度が相場です。
特に私立の民間保育園に勤務をしている保育士の給料は低く、辛いと感じる要因となっています。
実際に2018年度の厚生労働省が発表した「賃金構造基本統計調査2018年」を参考にしてみると、保育士の平均月給は約24万円、年間のボーナスは約70万円となっています。
私が経験をしている給料より高いですが、東京などの関東の首都圏、公務員の保育士の給料はものすごく高いです。
それもすべて入っての平均となるため、あまり参考にならないのが正直なところ。
(参考URL:https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003084610)
2.人間関係に疲れる
次に人間関係です。
保育士という仕事は、人間関係ばかりの仕事です。
子供、保護者、職員(同僚、部下、上司)などたくさんの人と関わらなければなりません。
しかし、すべての人とうまくいくかと言われると、そんなはずはなく。
人間関係でトラブルになることがあったり、悩んだりすることもあります。
特に保育園内の人間関係に疲れたり、悩んだりして辛いと感じる保育士は多いですね。
ものすごく人間関係が良い職場もあれば、険悪な保育園もあり差が激しいです。
人間関係に悩み、ときにはうつ病などを発症してしまう保育士もいます。
3.労働環境が整っていない
次に労働環境。
保育士の仕事は子供を見ているだけと思われがちですが、実は違います。
子供の見る以外にも日誌、週案、月案などの書類、制作物の準備、行事の立案や内容の検討などたくさんやらなければならないことがあります。
しかし、実際に時間内のできる仕事は子供の保育と少しの書類程度です。
結局、自宅に持ち帰って仕事をすることになり、保育園に残ってサービス残業をすることでなんとかしのいでいる現状があります。
運動会や発表会など大きな行事になると、たくさんの準備をしなければならないため仕事の量がさらに増えますが、残業代を支給されることはほとんどありません。
業務量と給料が見合っていない労働環境が辛いと感じますね。
保育士の仕事のやりがい5選
辛いと感じることを書いてきましたが、保育士の楽しいこともたくさんあります。
子供とこんなに近くで出来る仕事は他にないと思います。
そんな保育士のやりがいを感じることが5つあります。
- 子供の成長を間近でみられる
- 保護者の感謝をしてもらえる
- 幼少期の大事な時期の子供に関わることができる
- 行事が無事に成功をしたとき
- 卒園児が会いに来てくれた時
詳細について書いていきましょう。
1. 子供の成長を間近でみられる
これは保育士をしていて、一番やりがいを感じられることです。
子供の成長を間近でみられること。
例えば、ハイハイしかしていなかった赤ちゃんが立つようになり、歩くようになる。
泣くしかしなかった子供がことばで伝えるようになる。
こんな風に毎日見ている子供の姿を見ることで、本当にうれしく思いますよね。
間近で見られるこの仕事の最大のやりがいです。
2. 保護者に感謝をしていただける
保護者に感謝をしてもらうことが多い仕事です。
保育士をしていると「ありがとうございます」と言ってもらうことはとても多いです。
保護者にとっても毎日子供を預けて仕事に行けている、子供を成長させてもらえていると感じていただけることです。
「先生のおかげで」「子供ができるようになって」と言ってもらえると保育士冥利に尽きますね。
3. 幼少期の大事な時期に関われる
保育園に来る子供は0歳児~5歳児という、最も成長をする時期の子供達です。
そんな大事な時期の子供達と接することができる点はとても貴重です。
幼少期という人間形成の時期に、先生として仕事をしていることにやりがいと責任を感じられます。
4. 行事が無事に成功をしたとき
運動会や発表会など、すごく長い期間をかけて先生たちも準備をします。
内容から、練習、準備物など子供達と一緒に作り上げるのですが、2か月~3か月くらいかかりますね。
先生たちも日ごろの仕事をしながら、子供のために一生懸命準備をし、当日を迎えます。
当日も「うまくいくかな」「元気に頑張ってほしい」と願い、本当に成功をしたときは最高に喜びとなります。
行事の成功はこれからの保育の糧となり、頑張っていける要因となりますね。
5. 卒園をしても子供が会いにきてくれたとき
卒園後も子供が会いにきてくれるとすごくうれしくなります。
小学生になると、なかなか保育園には来てくれないのですが、たまに遊びにきてくれたり、中学校になっても顔を出してくれたり、兄弟の送迎にきたり。
そんな風に保育園のころから成長をした姿を見せてもらえると、とてもうれしいですし、やりがいを感じられます。
保育士が楽しく仕事をするためには?
保育士という仕事はとても特殊な世界です。
保育園という小さな建物で、たくさんの先生たちが小さな子供たちの保育をするのです。
辛いこともあれば、やりがいを持てることもあるのですが、よりやりがいを持つために以下の3つはこれからの課題と言えますね。
子供に集中できる環境が整う
保育士の仕事の半分は事務書類です。
書類関係の書類に追われてしまったりしますし、おもちゃなど理想となるものが購入してもらえない問題もあります。
本当に子供の成長のために集中できる環境が整ってくれれば、ベストだといえますね。
子供に向き合いたくても、他の業務に手を取られてしまう現状があります。
勤務時間内に仕事が終わる
保育士の勤務時間にも問題があります。
シフト制は仕方がないとしても、勤務時間内に仕事がおわらない、残って仕事をしなければならない、時間内に終われないなどの問題です。
毎日定時に帰れるというだけでも、保育士にとってはとてもメリットのある仕事にやりがいを持てるようになるのですが。
保育士が働きやすい労働環境を整えることで、よりやりがいをもって働いてくれるので保育の質もあがるでしょう。
人間関係が良くなる
保育園によっては、すごく人間関係がよく、新人保育士を育てようとする園があります。
保育士の退職理由で多いのは人間関係で、人間関係に悩み退職をしてしまう保育士もたくさんいるのです。
せっかく保育士になったのにもったいないですよね。
人間関係がよくなれば、仕事も楽しくなるので、やりがいを探せるようになるでしょう。
保育士の辛いとやりがいのまとめ
保育士の辛い部分とやりがいの部分について書いてきました。
保育士に限らず、仕事が辛いと思うことがあれば、楽しい、やりがいがあると感じられることがあります。
辛いことはあって当たり前ですが、それよりもやりがいを持って仕事に取り組めることが大事ですね。
やりがいよりも辛いことが多い職場ならば、転職という道を考えても良いと思います。
自分にとって保育のやりがいとは何かをよく考えてみて下さいね。