事務職は電話対応や資料作成など基本的に誰かのサポートをすることが仕事になっているのですが、職場では「いらない」と言われることが多いです。
サポートをしているのにも関わらず、なぜ「いらない」と言われるのでしょうか。
この記事では事務職が職場でいらないと言われる理由や、事務職で自己価値を高める方法などについて詳しく解説していきます。
目次
なんで事務職はいらないっていわれるの?
事務職は企業の中で「いらない」存在として扱われることが多いのですが、なぜいらないと言われるのでしょうか。
実際で事務職で働いている人は実感しにくいことだと思うので、事務職で働いている人や事務職で働きたいと思っている人は参考にしてみてください。
企業内で利益に直接貢献するわけではないから
基本的に事務職は誰かのサポートをすることが仕事になるため、会社の利益に直接貢献するわけではありません。
例えば、営業職だった場合1人の頑張りや成果によって、会社の利益に大きく貢献することになる可能性は十分ありますよね。
ただ、事務職は電話対応や資料作成が仕事になるため、直接利益になることはなく企業の中でも「いらない」と言われることが増えてしまいます。
事務職が作成した資料によって大きな利益を生み出す可能性はあるのですが、直接的な利益ではないため貢献していないと勘違いされてしまい、いらないと言われることが多いのでしょう。
PCスキルがあれば誰でもできる仕事だから
事務職は特別な資格や専門的な知識を必要としない仕事になるため、ある程度のPCスキルさえあれば誰でもできる仕事です。
そのため企業の中でも「いらない」と言われます。
ただし営業職の場合でも特別な資格は必要としませんよね。
事務職は「誰でもできる」というイメージが強すぎるため、いらないと思われることが多いのかもしれません。
派遣社員で賄える職種だから
事務職は正社員ではなく「派遣社員」で賄える仕事とされていて、派遣社員で事務職の穴埋めをしている企業も多いです。
派遣社員で賄うことができる仕事を正社員で雇っていると、企業の中では「いらない」と言われるのはある程度想像できますよね。
正社員よりも派遣社員の方が企業の負担も少ないため、企業側は少しでも派遣社員で穴埋めをしたいと思うのです。
その考えが企業内の浸透するとより「いらない」と思われる存在になります。
会社で一番削減しやすいポストと認識されやすいから
上記でもお伝えしたように事務職は「会社の直接貢献していない」「PCスキルがあれば誰でもできる」「派遣社員で賄える」と思われているので、会社で一番削除しやすいポストと認識されています。
そして近年はインターネットが普及したことで事務業務も「AI」で補うことができるようになってきていて、事務業務をAIに置き換えている企業も増えてきています。
AI技術の発展も事務職が「いらない」と言われる理由の1つかもしれません。
仕事内容に派手さが少ないから
事務職の仕事内容は「電話対応」「資料作成」「来客応対」など派手さがありません。
仕事に派手さは必要ないのですが、仕事内容に派手さがないため「いらない」と言われることが多いのでしょう。
ただし事務職で派手さを演出することは難しいです。
決められたことを決められた時間内の終わらせることが事務職になるので、営業職や開発職のような派手さを生み出す必要もありません。
事務職でも企業内の価値を高める方法
事務職が企業の中でも「いらない」と言われることが多いとお伝えしましたが、企業内の価値は高めたいですよね。
事務職でも営業職でも同じ時間働いているため、価値は一緒であるべきです。
事務職でも企業内で価値を高めることができる方法をいくつかご紹介します。
PC関連のエキスパート資格を取得する
上記でもお伝えしましたが事務職はある程度のPCスキルがあると誰でもできるのですが、PC関連のエキスポート資格を取得することによって企業内の価値を高めることができます。
PC関連のエキスパート資格は下記の通りです。
- MOS
- 日商PC検定
- VBAエキスパート
- CAD利用技術者試験 など
以上の資格の中でも「MOS」には「スペシャリストレベル(一般)」と「エキスパートレベル(上級)があり、エキスパートレベルの資格を取得しているとより価値を高めることができるでしょう。
エキスパートレベルでも約60%の確率で合格できるので、企業内で価値を高めたい方はぜひ取得してみてください。
簿記や秘書検定などの事務的資格を取得する
上記ではPC関連の資格についてお伝えしましたが、事務的資格を取得することでも企業内の価値を高めることができます。
価値を高めることができる事務的資格は下記の通りです。
- 日商簿記検定
- 秘書検定
- ITパスポート
- ビジネス会計検定 など
以上の資格の中でも「秘書検定」は1級、準1級、2級、3級と4段階があり、準1級以上を取得していると企業内でより価値を高めることができるでしょう。
秘書検定は「社会人としての一般常識やマナー」が身につく資格になるので、事務職以外の職種でも活用できる資格です。
作業効率を高めるように意識的に動く
事務職は決められたことを決められた時間内に終わらせる「ルーティンワーク」が基本になるのですが、作業効率を高められるように動くと企業内で価値を高めることができるでしょう。
ルーティンワークが基本なので、求められていること以上の行動をする必要はありません。
ただし企業内で価値を高めたいのであれば、求められている以上の行動をするしかありませんよね。
経験をもとに転職してキャリアアップ
どうしても自分自身の価値を高めたい場合は、転職するのも1つの方法です。
事務職という経験も1つの社会経験のなるため、転職することが不可能というわけではありません。
そして上記でお伝えしたような資格を取得しているとスムーズに希望通りの転職ができるでしょう。
事務職は経験すればするほど能力が高まるので、勤務年数が長ければ長いほど転職してキャリアアップしやすいです。
事務職から離れて他の職種を目指すのもアリ
事務職で価値を高める方法をお伝えしましたが、事務職以外の職種に転職するのも1つの方法です。
他の職種に転職することは不安が大きいと思いますが、事務職から転職する際におすすめの職種をいくつかご紹介するので参考にしてみてください。
営業職
営業職は事務職と真逆の職種かもしれませんが、企業内での価値は高く、企業の利益に直接貢献するため高いモチベーションで仕事を行えます。
事務職に就かれていた方ですと慣れるまで時間はかかるかもしれませんが、新鮮で新しい気持ちで仕事に取り組めると思います。
さらに事務職は来客応対なども行うため、コミュニケーションスキルは高いことでしょう。
しかし、営業職は「結果が全て」という風潮があるので、結果を出すことができなければ事務職同様に企業内での価値は低くなります。
自分の成績が評価になるという環境で、チャレンジしてみたいという方にはおすすめの職種です。
IT関連の開発職
事務職から転職する場合は「IT関連の開発職」もおすすめです。
IT関連の開発職とは、「システムエンジニア」「プログラマ」などの職種で事務職で培ったITスキルを活かすことができます。
さらに顧客の要求に応えることも大切な業務の1つになるため、事務省で培ったコミュニケーション能力を発揮できます。
ただしIT関連の開発職に転職する場合はある程度の専門知識が必要になるので、転職するまでに勉強しておく必要があります。
事務職の転職におすすめ転職エージェント3選
転職する際には「転職エージェント」を利用すると思うのですが、国内には数多くの転職エージェントがあるため「どの企業が良いのだろう」と悩まれると思います。
そこで事務職の転職におすすめの転職エージェントを3社ご紹介します。
マイナビエージェント
転職に興味がない方でも一度は聞いたことがあるであろう大手企業で、大手人材紹介会社「マイナビ」が運営しているエージェントサービスになります。
そんなマイナビエージェントの魅力はサポート期限がないことです。
サポート期限がないため希望通りの転職が成功するまでサポートをしてくれます。
そのため事務職の転職でも希望通り転職することが可能で、「転職が成功しなかったらどうしよう」という不安も解消できます。
もちろんサポート内容も求人数も業界トップクラスになっているので、じっくり転職したい人にはおすすめのエージェントです。
そこで事務職の転職におすすめの転職エージェントを3社ご紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントも業界最大手のエージェント会社で、「リクルート」が運営しています。
そんなリクルートエージェントの魅力は求人数です。
抱えている求人数は業界No.1の「20万件」を超えていて、非公開求人だけでも「10万件」を超えています。
そのため幅広い求人の中から転職先を選ぶことができて、希望する条件通りの求人を見つけることも可能です。
「そんな多くの求人の中から見つけられない」という不安があるかもしれませんが、優秀なエージェントが希望通りの求人を提案してくれるので、自分で探す必要もありません。
幅広い求人の中から転職先を決めたい方には、おすすめのエージェントです。
doda
dodaは転職サイトと転職エージェントのサービスが1つになっている転職支援会社で、上記2つの転職エージェントと肩を並べる業界大手企業です。
そんなdodaの魅力はキャリアアドバイザーの質です。
キャリアアドバイザーとは転職を支援してくれるスタッフなのですが、初めて転職する人でも安心できるサポートを行ってくれます。
面接対策や履歴書の書き方など転職に関するサポートはもちろん、転職すること自体の相談にも乗ってくれます。
転職することが不安に感じている人には、おすすめのエージェントです。
事務職の価値を高めて事務職なんていらない論からサヨナラ!
この記事では事務職が「いらない」と言われることについてお伝えしてきましたが、いらないと思われている実情はあります。
ただし自己価値を高めることは可能で、価値を高めることによって事務職が「いらない」と言われることはなくなります。
少し工夫するだけで事務職の価値を高めることができるのですが、他の職種に転職するのも1つの方法です。
事務職の価値を高めるのか他の職種に転職するのか決めて、事務職なんていらない論をサヨナラしましょう。