勤めていた会社を退職することになって、退職日に挨拶をするのが一般的とされています。
しかし、自己都合で退職する際に挨拶することが気まずい、めんどくさいと感じる人もいるのでは無いでしょうか。
そこで今回は、退職時に周りの人への挨拶の必要性や、あいさつ文など、退職時の挨拶に関連することをお話していこうと思います。
目次
一般的に退社時には挨拶するのが一般的
一般的に、退職時に挨拶をするのは常識とされています。
退職理由はどうあれ、会社内に今までお世話になった人が、いるのではないでしょうか。
退職をするという事で、あまりいい顔をしない人もいるかもしれません。
しかし、人として退職の挨拶をして少しでも気持ちよく退職しようと考える人が多いのではないでしょうか。
一方で、挨拶したくないと考える人もいるでしょう。
色々な事情から退職することを決めて「もう関わりたくない」「二度と会わないし」と思うので有れば、退職の挨拶が必ずしも必要というわけではないと思う人もいます。
しかし、今の日本で一般的とされるのは挨拶をすることのようです。
退職日の一日の流れ
退職日の一日の流れ都はどのようなものか、一般的な流れについてお話しようと思います。
まず、通常通り出社をします。
朝礼がある会社の場合、退職することと挨拶を朝礼を通して、他の社員に通知するケースが多いです。
その後通常の業務をこなしますが、退職日ということであいさつ回りがメインになる人もいます。
また営業などの場合には、お世話になった取引先にもあいさつ回りをするという場合もあります。。
取引先などへは、前もってあいさつ回りを済ませておくと、退職日にバタバタしなくて済むでしょう。
社内でランチ時などには、仲の良い人や他部署の人に、最後の挨拶をしておくのがベターです。
あまり大々的にやってしまうと、挨拶しなければならなくなってしまうので、あくまでもさらっと済ませましょう。
いろいろな人に定時が近づいてきたら、社内メールを通して、全員に退職の挨拶をするという人もいました。
そして終業とともに、終礼があった場合には、そこで最後の挨拶を促されるようです。
大勢の前での挨拶は緊張しますが、前もってあいさつ文を用意しておくとスムーズに話せます。
退職日はバタバタすることが多いようですので、前もって仲の良い人には、ゆっくりと挨拶を済ませておきましょう。
退社時の挨拶の例文
退職時にどのような挨拶をすればよいかわからないという人もいるのではないでしょうか。
そこで実際に使える例文を書いてみたいと思いますので、是非参考にしてみてください。
私事ですが、本日を持ちまして退職することになりました。
皆様には入社してから様々な場面でご指導頂きましたことを、大変ありがたく感謝しております。今後皆様にご指導頂きましたことを胸に、頑張っていきたいと思います。
最後になりましたが、皆様の今後のご活躍を祈念しております。大変お世話になりました。ありがとうございました。
いかがでしょうか。シンプルなものですが、これに実際のエピソード等も追加して見ても良いかもしれません。
退職時の挨拶は、お世話になった気持ちを話すものなので、ネガティブな事は口にしないようにしましょう。
感謝の気持ちを表せるように、短く一言を話すように心がけましょう。
退職の挨拶はどんな内容がいい?最後の出社日にやっておくべきこと
辞め方によっては退職時の挨拶はなくてもOK
退職の理由によっては、職場の人と関わりたくない、円満に退社じゃないということもあるでしょう。
そのような場合には、無理に退職時の挨拶をする必要は無いでしょう。
人間関係・仕事の環境など、険悪な状態になってしまった場合や、健康状態などの問題など何かしらの不満や出社できない状況の場合には、挨拶をしないで退職するという選択肢を選ぶ人もいます。
常識ではというお話はしましたが、退職者が「挨拶をしたくない」と感じている場合には、むりをする必要はありません。
職場全員でなくても、本当にお世話になったなと思っている人にだけで、十分気持ちは伝わるはずです。
険悪な状態になって退社した場合
会社での人間関係こじれなど、険悪な状態になってしまった為に、退職に追い込まれた場合等は「挨拶なんてしたくない」と思うかもしれません。
そもそも挨拶して辞める場合は、表面上でも円満退社が多いのでは無いでしょうか。
険悪な状態での退職は挨拶どうこうというより、職場から一刻も早く退職したいと思い、挨拶まで頭が回らない可能性があります。
会社が嫌いになって辞める場合に、きちんと挨拶しようと思える人は少ないかもしれませんね。
出社できない状態になって退社した場合
健康状態の悪化により、出社できなくなってしまい休職からの退職の場合にも、挨拶ができないかもしれません。
ケガや病気などの健康状態の悪化で休職したものの、復帰のめどが立たず退社になってしまった時など、出社そのものができないために、挨拶したい気持ちがあってもできないことになってしまう可能性があります。
退職時に挨拶をしない事が、退職者の気持ちというわけでなく、仕方なくという場合もあります。
その場合には、メールなども活用すると良いかもしれませんね。
会社に不満の意思表示をしたい場合
会社に対して、不満があることへの意思表示として「挨拶をしない」という行動をとる人もいるようです。
同僚に対してというよりは、上司や会社の上層部に対してとる意思表示のようです。
会社に不満があるということを、「挨拶をしない」という意思表示で伝える事は、周りにも影響があるかもしれません。
同僚に対して不満が無い場合は、同僚への挨拶はしたほうがいいでしょう。
様々な理由から「挨拶をしない」という選択をすることが分かりました。
退職時に挨拶をしないというのは、あまり良い辞め方とは言えないかもしれません。
しかしどうしても「したくない」と思う場合には無理をする必要はありません。
しないから罰せられるなんてこともありません。究極を言えば「大半が二度と合わない人」です。
しかし「この人にはお世話になったな」と思う人がいるのであれば、その人にだけでも挨拶はしてもよいかもしれません。
どうしても挨拶したくない時の対処法
どうしても挨拶をしたくない場合には、最低限できることを対処しておくことがベストです。
「どうせやめる会社だし・・」なんて思うかもしれませんが、多少でもお世話になった会社でもあります。
直接の挨拶がいやなら、社内メールやチャット、少数でもお世話になった人にだけ事前に挨拶をする。あまりお勧めしませんが、退職日に欠勤するなんて方法もあります。
「退職時に挨拶したくない」と思う人は、参考にしてみてください。
チャットやメールにて挨拶を送る
現代の会社で、メールやチャットを使用していない会社は、少ないのでは無いでしょうか。
そこで最低限のお礼文をメールやチャットで送るという方法があります。
これなら、煩わしいあいさつ回りなどせずに、いっぺんに多くの社員へと退職の報告とお礼ができるので、話すのが苦手という人にも有効な手段です。
また、直接言うほど知らないという人に対しても、メールを送信できるので気まずさを感じることなく、挨拶をすることができます。
あまり関りがないけど、挨拶をしなくてはいけないという人に便利な方法ですね。
事前にお世話になった人のみ挨拶しておく
お世話になった人や、挨拶したいと思っている人に対しては、事前に済ませておくのが良いかもしれません。
当日に挨拶をしようとすると「あの人にはしているのに、自分にはされない」と感じる人や退職者自身が「みんなにしなくては」という気持ちになってしまい、結局みんなにすることになってしまう可能性があります。
退職日はバタバタすることも多いので、事前にゆっくりとお世話になった人にだけ挨拶をしておくと、退社日はゆっくり落ち着いて業務ができるかもしれません。
退社予定日に欠勤する
最後は社会人としてあまりお勧めしませんが、当日欠勤してしまうという手段もあるようです。
「どうしても挨拶したくないけど、しないのも気まずい」なんていう人もいるでしょう。
挨拶をするかしないかでなんでしまう人は、最終手段としてこの方法があることを思い出してください。
欠勤したから気まずいなんてことはありません。辞めてしまう会社です。
とはいえ、大人として社会人として当日の欠勤はあまりよく無いので、なるべくこの方法ではないほうが良いと思います。
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送別会を断る際は事前に意思表示をしておく
退職時に挨拶が必要なのか、したくないときの対処法等についてお話してきました。
今の日本で退職の際の挨拶は「常識」としている人が多いように感じます。
そして、挨拶を大切にする日本人は、会世話になったと感じていたら自然と挨拶しようと思うのではないでしょうか。
「挨拶をしたくない」と感じてしまうときは、あまり良い退職理由ではないことが多いです。
そんな時は、無理せずに挨拶をスルーしても良いと思います。どう思われようともう行くことのない職場です。
最後まで良い顔仕様とする必要はありません。また、退職するとなると「送別会」を開いてくれる会社が多くあります。
それをうれしい・ありがたいと感じていない場合は、事前に必要ないことを伝えておきましょう。
しっかりと断りを入れないと、送別会に参加せざる得ない状況になってしまいます。
この会社最後だからとなあなあにせず、しっかりと意思表示を行うことが大切です。