テレビのCMで知名度が高い、転職サイトのビズリーチ。
2009年の開設から会員数は180万人を突破し、業界では珍しい一部有料の転職サービスを展開しています。
求人の3割以上が年収1000万円を超えるため、「自分も利用できるのかな?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
ビズリーチを利用するには審査があり、合格した人だけが求人案件の閲覧やスカウトサービスを受けることができます。
ハイクラス向けなので、誰でも利用できる訳ではないのがポイントです。
そこで今回は、
- ビズリーチの審査には年収制限があるのか?
- ビズリーチにはどんな求人案件があるのか?
- ビズリーチ会員の平均年収はどのくらいか?
- 年収600万円以下でもビズリーチを利用する方法
について解説していきたいと思います。
転職して年収アップを目指したい方、管理職の求人に絞って転職したい方、自分の市場価値を知りスカウトを受けたい方は、ぜひ参考にして下さい。
目次
ビズリーチの登録に年収制限はないが審査がある
ハイクラス向けの転職サイトとして知られているビズリーチ。
気になる審査の年収制限ですが、結論から申しますと、
ビズリーチの登録条件に年収制限はありません。
しかし登録後にはビズリーチ側で、利用者の入力した年収について審査が行われることは、意外と知られていません。
ビズリーチの審査基準は非公開
登録に年収制限はありませんが、誰でもビズリーチを利用できるという訳ではないので注意が必要です。
「自分が利用できる対象者か?」については、審査基準が公開されていないため、登録して審査を受けてみるまで分かりません。
「審査なんて面倒」「落ちたら恥ずかしい」と感じる方も少なくありません。
しかしハイクラス求人に絞って転職したい方は、ビズリーチの活用がオススメです。
ビズリーチの審査基準は年収以外にもさまざま
「年収600万円以上の方に支持される転職サービスNo. 1」と謳っている通り、ハイクラス向けの転職サイトです。
しかし年収だけを評価の基準にしている訳ではなく、スキルやマネジメント経験、実績などトータルで判断されます。
ビズリーチのアンケート調査をみると、50代、60代の実績もあるようなので、どの分野でどんなスキルを持っているかも重要な要素になるようです。
年収300万円台でも審査に通ることがある
ビズリーチに登録する際、現在の年収を入力する必要があります。
そのとき最も低い年収のボーダーラインは500万円未満となっています。
しかし実際に登録できた人で、
「年収300万円でも審査に通過した」
「年収700万円台だけど年齢が高めだからか審査に落ちた」
というような口コミがみられました。
審査には年収も考慮している可能性は高いですが、年齢やスキル、実績といったトータルで判断を下していると考えるべきでしょう。
ビズリーチの口コミ・評判からみるメリット・デメリットを徹底解説!
ビズリーチは年収でタレント会員とハイクラス会員に分けられる
ビズリーチは「タレント会員」と「ハイクラス会員」の2つのクラスに分かれており、登録者がどちらに該当するかはビズリーチによって区分されます。
つまり、利用者がどちらの会員になるかを決めることはできない、ということです。
両者の違いは下記のようになっています。
タレント会員 | ハイクラス会員 | |
---|---|---|
応募可能な求人 | 年収1000万円未満 | すべて |
相談可能なヘッドハンター | ハイクラス専門以外 | すべて |
料金 | 3278円(30日間) | 5478円(30日間) |
料金については無料でも利用できますが、有料プランはプレミアムステージと呼ばれ、転職活動の幅をさらに広げることが可能です。
ビズリーチのスカウトサービスとは?プラチナスカウトをゲットするコツ
かつては年収750万円以上の人が「ハイクラス会員」になれた
以前は、「タレント会員」と「ハイクラス会員」の境界線を年収750万円と公開していました。
しかし現在の基準については公表されていません。
ビズリーチの公式サイトによれば、「新規会員登録時に、登録内容をもとに、『現在の年収』を含むビズリーチ独自の審査基準により決定される会員の方の属性です。」
と明記されています。年収の設定額は不明ですが、ハイクラス会員になるには年収制限があるのは間違いありません。
現在の年収が少ないと年収の高い案件には応募できない
タレント会員とハイクラス会員では、応募できる求人に年収制限があります。
タレント会員は年収1,000万円以上の求人に応募することは不可能で、ハイクラス会員には制限がありません。
つまりハイクラス会員になるとすべての求人に応募できることになります。
タレント会員の方は、応募する求人の年収に気をつけましょう。
求人検索は無登録でもOKだが会社名は表示されない
ビズリーチでは求人検索自体は登録していなくても一部チェックできるものの、無登録状態では求人を掲載している企業名を確認出来ません。
条件や職務内容に魅力を感じたとしても、社名が分からないとキャリアプランをイメージしにくいでしょう。
しっかりと登録をしてから利用することをおすすめします。
ビズリーチは年収400万円以下で求人を紹介してもらえないことがある
ビズリーチの検索機能を使って求人案件を調べてみたところ、年収400万円以下の案件はヒットしませんでした。
最低でも400万円〜の優良案件が揃っていますので、現在の年収が200万円代の方は登録がむずかしいかもしれません。
しかしニッチなスキルや実績を持っている方は、ピンポイントで審査を通過する可能性があります。
審査に落ちてしまったら、ビズリーチ以外の転職サイトに申し込みましょう。
年収400万円以上を目指せる人材でないと審査に通らない可能性がある
ビズリーチで応募できる求人案件は、年収400万円以上の仕事しかありません。
つまり年収400万円を稼げる人材でなければ、登録しても審査に落ちてしまう可能性が高いです。
ビズリーチの審査に落ちてしまった人を調べたところ、
- 現職の年収が低い
- 転職回数が多すぎる
- 社会人の経験がない
- 年齢は高いがマネジメント経験がない
このようなケースがみられました。それぞれの要因について詳しく解説します。
1. 現職の年収が低い
ビズリーチの審査に年収制限はありませんが、年収400万円以下の求人がないことから、現職の年収が低すぎる場合は審査に落ちる可能性が高いです。
年収アップに期待できるビズリーチも、年収200万から400万円のアップはむずかしいと考えるのが妥当かもしれません。
年収アップを目指すには、スキルアップや実務経験を積むことが大切です。
まずは他の転職サイトを利用して実績を積み、ビズリーチの審査を通過してスキルアップを図りましょう。
2. 転職回数が多すぎる
転職回数が多すぎる場合、「採用したとしてもすぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまい、採用が見送られてしまう可能性が高くなります。
現に、企業の採用担当者に「気になる転職回数は?」という調査を行ったところ、「転職回数が3回以上になると気になる」と半数以上が回答しました。
転職回数が多いとそれぞれの仕事経験も短いので、「知識が浅い」「業務への理解が足りてない」と判断され、審査の通過率が低くなってしまいます。
3. 社会人の経験がない
ビズリーチのコマーシャルをみても分かる通り、転職では即戦力が重視されています。
社会人としての経験がない人やフリーランスでは、いくら優秀な人材だったとしても審査に通過するのはむずかしいでしょう。
4. 年齢は高いがマネジメント経験がない
ビズリーチは求人の1/3が管理職や幹部候補などのハイクラス求人です。
そのためマネジメント経験があると優遇されます。
現職の年収が700万円以上あったとしても、年齢が高くマネジメント経験がない人材は、審査に落ちてしまうこともあるようです。
登録している情報によってスカウトメールの数も変わる
ビズリーチでは自分で求人を探す以外にも、企業やヘッドハンターからスカウトをもらうことができます。
ヘッドハンターとは、登録されているスキルや職務歴の情報を評価し、あなたにぴったりの仕事を紹介する人を指します。
ビズリーチにはおよそ3900名(2019年12月時点)のヘッドハンターが登録されており、求職者の登録情報をもとに候補者を探しています。
ご自身の経歴を登録する際には、企業名や役職、部署名などを細かく入力し、ヘッドハンターや大手企業の目に止まるような職務経歴書を作成しましょう。
どんなに素晴らしいスキルがあったとしても、正しく入力していなければ検索されません。
また登録したら放置せず、こまめにログインすることも大切です。
ログインの頻度を上げると職務経歴書が上位に表示され、ヘッドハンターの目に留まりやすくなります。
書類選考で学歴フィルターが発動することもある
ビズリーチに求人を出している企業の中には、能力はもちろんのこと、学歴を重視している企業もいます。
書類選考で学歴フィルターが作動してしまい、せっかく年収条件をクリアしているにも関わらず、掲載元の方針で転職先が決まらないこともあります。
たたき上げの方でも一定の大学の水準がないと、転職先が決まるまでに時間がかかってしまうこともありますので、注意が必要です。
ビズリーチ会員の平均年収は約960万円!さらに上を目指すには?
ビズリーチ会員の平均年収は、約960万円と、平均からみても非常に高額な収入を得ていることがわかります。
現在960万円以上を稼いでいる方が、ビズリーチを利用してさらに上を目指すには、実際に転職に成功している人の属性を理解することが重要です。
ビズリーチで転職を成功させている人には、下記の特徴があります。
- ビズリーチは年収1000万円以上の人の転職成功率が高い
- 「部長クラス以上」「30代以上」からの評価も高い
ビズリーチは年収1000万円以上の人の転職成功率が高い
ビズリーチは年収1000万円以上に限定した求人に力を入れており、キャリアアップや年収アップを実現することは十分に可能です。
またビズリーチの調査によると、8割以上の会員が「異なる業種・職種への転職に前向き」と回答していました。
高収入に甘んじることなく、キャリアチェンジに積極的な転職者が、中長期のキャリアを見据えてビズリーチを活用しています。
参考:ビズリーチ「人生100年時代のキャリア、平均年収 約960万円のビズリーチ会員に調査」
https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2017/0927.html
「部長クラス以上」「30代以上」からの評価も高い
ビズリーチの評判は上々で、2019年に行われた転職サービスに関する調査で、「年収1000万円以上の方に支持される転職サービスNo. 1」に輝きました。
さらに「部長クラス以上」「30代以上」を対象とした調査でも、
- 役職と同等以上の求人が多い
- 年収と同等以上の求人が多い
- 優秀なヘッドハンターに会える
という項目において、それぞれ1位になっています。
つまりビズリーチを利用して年収1000万円以上の年収を獲得している方たちは、部長クラス以上や30代以上の人が多いことが推測できます。
現在の年収が600万円以下でもビズリーチを利用する方法
年収600万円以上に支持されていると謳っていますが、年収を気にせずビズリーチを利用するにはどうしたらいいのでしょうか?
経験やスキル、資格など年収以外の情報をアピールする
ビズリーチの審査基準は年収だけではないと先述しました。
あなたが持っているスキルや実績、資格などを活かして審査を通過しましょう。
登録の際には、基本情報と詳細情報の2つが求められます。
詳細情報を充実させることで、さまざまな角度からあなたの強みを図り、ビズリーチへアピールすることができます。
求人紹介を受けたあとに有料会員になるのがおすすめ
ほかの転職サイトにはない「有料制度」が、ビズリーチの大きな特徴です。
「有料なんてもったいない」と考える転職者もいるようですが、ビズリーチの会員数は右肩上がり。
やはりお金を払ってでも利用する価値があるのでしょうか?
無料会員と有料会員の違いはこちらです。
【無料会員(スタンダード)の利用権限】
- プラチナスカウトの閲覧・返信
- 一般求人の検索・閲覧(企業名非公開)
- 公募や特集求人への応募
【有料会員(プレミアム)の利用権限】
- 全てのスカウトの閲覧/返信
- ヘッドハンター検索/閲覧
- 非公開求人を含む求人全ての閲覧/応募
無料会員では一般求人に応募することも、ヘッドハンターを利用することもできない仕組みになっています。
積極的に転職活動をしたいなら、少しの出費で優良求人を紹介してもらえる有料会員になるほうが得策です。
有料サービスの無料お試し期間を利用しよう
有料サービスがどんなものかを知りたい人は、無料体験を利用してみるのがオススメです。
登録から1週間はプレミアムステージを無料で体験でき、ビズリーチの有料サービスが利用できます。
ただし6日目までに自動更新を停止する必要があるので注意しましょう。
また有料サービスを停止した場合は、無料体験中のメッセージ履歴などが確認できなくなります。
ビズリーチに登録するときの注意点
ビズリーチに登録するときは、以下のことに注意しましょう。
- 年収に嘘をつかない
- 経歴や実績を大げさに話さない
- スカウトを過信することは危険
高年収や高いポジションが狙えるビズリーチですが、登録するときに虚偽の申告はいけません。
転職活動でウソをつくことにより、不利になる可能性に注意しましょう。
年収にウソをつかない
年収登録のときにウソをつくことは避けましょう。
自分の年収を正確に計算し、ビズリーチに登録してください。
年収に関わらず、ウソをつくと転職成功後に内定を取り消しされる可能性があります。
サービス登録解除の危険性もあるので、虚偽の申告はやめましょう。
万が一、年収に嘘をついて入社できたとしても、キャリアにいい影響がありません。
スキル不足と判断され、希望通りの給料が受け取れない可能性にも注意しましょう。
登録した年収がウソとばれる理由
登録した年収がウソとばれる理由には以下の2つがあります。
- 年齢や経歴でに見合わないレベルの年収を受け取っている
- 源泉徴収票からウソがバレる
現在勤めている企業や、これまでの経験とマッチしない年収を登録している場合は、すぐに嘘がばれます。
転職先に源泉徴収票を提出したときに、計算が合わないことで虚偽がばれる可能性もあるでしょう。
嘘をつくことはデメリットにしかならないので注意してください。
経歴や実績を盛らない
経験や実績を必要以上に盛らないことも重要です。
年齢に見合わないポジションや実績を伝えた場合は、面接のときに突っ込まれることを覚悟しましょう。
業務内容について具体的に話せないと、大げさに盛ったことがバレてしまいます。
見栄を張って話すと、経歴の虚偽と取られてしまう可能性があるので注意してください。
転職後のミスマッチを防ぐためにも、経歴と実績はありのままを伝えましょう。
スカウトを過信しない
ビズリーチのスカウトは雇用契約ではありません。
スカウトをもらっても、面接対象として企業から声がかかっただけと受け取りましょう。
あくまで、企業面接を受けられる状態と考えることが重要です。
そもそもヘッドハンターのスカウトは、同時に複数人を対象に送っている場合があります。
企業からのスカウトを受け取っているのは自分だけではない可能性にも注意してください。
転職で年収をアップさせる方法
転職で年収をアップさせる方法には、以下の2つがあります。
- どれくらい貢献できるのか伝える
- 入社前に年収交渉をする
年収アップのためには、自分からアピールすることも重要です。
転職エージェントは、この2つを代行してくれるサービスが多いので有効活用してください。
どれくらい貢献できるのか伝える
自分は、どれくらい事業に貢献できるのかまとめましょう。
貢献できることを面接で伝えることで、年収アップが期待できます。
どんなことに自分の実績やスキルが活かせるのか、具体的なことを伝えてください。
実際にあったエピソードを含めてまとめると、貢献できる度合いが話しやすくなります。
ただし、対応してもらえる給与額は募集要項にある年収の範囲内であることが多いです。
求人募集の年収上限を確認し、自分が希望する金額かよく考えましょう。
入社前に年収交渉をする
内定をもらった時点で、年収交渉をしましょう。
ただし、年収交渉は自分の市場価値が正確に分からないとうまくいきません。
あまりに高い年収を伝えてしまうと、自己分析が不足していると取られてしまいます。
転職エージェントへ相談すれば、適正な年収の金額のアドバイスが受けられます。
加えて、企業とのやり取りを代行してもらえるサービスもあるので有効活用しましょう。
サービスをフルに使って、転職後の年収アップを試してください。
ビズリーチに年収制限はない!自分の市場価値をアピールしよう
ビズリーチを利用するためには審査がありますが、年収制限がないことが理解できたと思います。
大切なのは現在の年収ではなく、あなたが持っている「能力」です。
ビズリーチに登録することで、自分の市場価値を知ることができます。
年収1000万円以上の求人案件を豊富に持つビズリーチで、キャリアアップと年収アップを目指しましょう。