正社員になりたくてもなれなくて、仕方なくフリーターになる人もいれば、自分の意思でフリーターの道を選ぶ人など、人によってフリーターになる理由は違います。
しかし、フリーターになった人がどういう末路を迎えるかを知っている人はどのくらいいるのでしょうか。
そこで今回は、フリーターの末路と抜け出す方法について解説します。
目次
正社員とフリーターの差は年を重ねるごとに広がる
若い頃は、正社員とフリーターの差を感じることは少ないかもしれません
しかし、年齢を重ねると正社員で働いている友人との差を感じることが多くなります。
それは給与の面でももちろん感じますが、安定性や周囲の反応などで正社員との差を感じることが多くなるようです。
最初は正社員の友人より稼げることもありますが、徐々に追いつかれてしまい追い抜かれてしまうことで、どんどんと差を感じるようになります。
正社員を目指すなら今すぐ動き出すのが吉
現在フリーターで、いずれ正社員になりたいと思っているのであれば、今すぐ正社員になるための行動を起こしましょう。
フリーターから正社員になるのに、年齢を重ねてしまうと難しくなってしまう現実があります。
フリーターとしての期間が長くなってしまうと、責任のある仕事をしたことがない、長く働くことはできないのではないかと思われてしまいます。
早く就職活動をはじめた分だけ、少しずつ正社員採用に近づきます。
フリーターの末路5つのパターン
フリーターといっても、毎日の仕事はあるため、なかなか将来について真剣に考える時間はありません。
また考えないようにしているという人もいるのではないでしょうか。
フリータを続けて行くのは、生活の安定の面などにも影響を及ぼしかねません。
またフリーターは自分で年金を支払わなければなりませんが、きちんと支払いをしているという人が少ないと言われています。
そこでフリーターが陥りがちな問題についてお話します。
フリーターを続けていると、低い給料で体力的に辛い仕事を任されてしまったり、年金が少ない・もらえないため、定年後も働き続けなくなります。
生活もなかなか自立できず、社会性が育ちにくいという側面もあります。
また焦って就職活動をして、ブラック企業に就職してしまい、さらに正社員として働くことへの嫌悪感を募らせるケースもあるようです。
低い給料で体力仕事を任される
非正規雇用の場合、なかなか給料を上げることができず、年齢を重ねても体力仕事を任されることが多いです。
生活のために、長時間働かなければならない状況の人が多く、無理をして体を壊してしまう人もいます。
正社員で企業に勤めていれば、年齢とともに昇給し、現場仕事から管理職へと仕事の内容も変わっていきます。
60歳まで働き続けると考えたときに、今の仕事を続けていけるのか、考えてみる必要があるでしょう。
年金がもらえないため定年後も働き続ける
フリーターのままでいると、年金や税金なども自分で払い続けなければいけません。
低い給料で働いている人が多いため、年金や税金まで回らずに滞納している人も少なくないようです。
しかし年金を支払っていないと、当然のことながら年金を受給することはできません。
そのため60歳を超えても働き続けなければならない人が多く、体力的な負担も大きくなります。
また60歳を超えると、応募できる仕事もだんだんと減ってくるため、必然的にどんどん生活は苦しくなってしまいます。
年金支給年齢の引き上げにより、定年後も働き続ける人は増えていますが、それはあくまで老後の生活を楽にするためです。
明日の生活のために働き続けなければならないというのは、精神的にもきついものがあります。
いつまでも実家から出られない
フリーターの多くの人が時給で働いているため、給与が安定しないことがあります。
毎月決まった額が保障されている正社員は、自立してもプランが立てやすく、早くから実家を出て1人暮らしをしている人もいます。
しかし給与が安定しないフリーターは、生活費以外にも年金や税金関係を支払う必要があるため、1人暮らしもできないと感じている人が多いようです。
20代の前半のうちは周囲もそんなに気にしていなくても、年齢を重ねていくと「いつまでも親の脛をかじっている人」など周囲の反応は変わって来ます。
フリーターのままだと、自立した本当の意味での「大人」になることも難しいのかもしれません。
やっと決まった就職先がブラック
このままフリーターを続けたくない!と、頑張って正社員になる方もたくさんいます。
しかし、やっとの思いで正社員なっても、ブラック企業に就職してしまったケースも少なくありません。
フリーターから、大手企業やホワイト企業など人気のある会社に入社するのは非常に困難です。
そうなると、フリーターでも採用している企業は、万年人手不足の企業や、人気のない会社などになってしまい、結果ブラック企業である場合が多いようです。
苦労して就職しても、ブラック企業であるため、すぐに退職してしまいフリーターに戻ってしまうなんてことも少なくありません。
またブラック企業での苦い経験から、さらに正社員としては働くことに嫌悪感を持ってしまうことも多いです。
しかし一般的にフリーターで働くよりも、正社員として働いた方が、給与や福利厚生等は手厚くなります。
一度に失敗で将来を決めてしまうのではなく、転職活動を続けることも重要です。
一度でも職務経歴があれば、フリーターのときよりも、転職活動はさらに楽になるはずです。
【怖すぎ】ブラック企業あるある!一つでも当てはまったら転職を!
結婚相手もフリーターで苦しい生活
フリーター同士の結婚によって、結婚後の生活も厳しい状況だという人もいるようです。
フリーターの出会いの場の多くが、バイト先という人も少なくありません。
その延長から結婚となっても、男女ともにフリーターの場合、安定した生活は望めないことが予想されます。
また子供が出来ても、産休や育休がないため、さらに厳しい状況にもなってしまうでしょう。
結婚には安定した財力が欠かせません。しっかりと生活を見直す必要があります。
このようにフリーターのままでいると、安定して自立した生活とはかけ離れた生活を送ることになってしまうことが多いようです。
また今だけでなく、将来的にも生活状況が厳しく、一生働き続けなければいけないというプレッシャーを抱えて生きることにもなります。
もう一度このままで良いのか、末路について真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
なぜフリーターのままでは危険なのか
フリーターの末路が、厳しいものだというお話はしましたが、実際になぜそんなに厳しいのか?ということを理解していますか?
フリーターの生涯年収に関してのコトや、正社員になることの難しさ、結婚相手としてや社会人として認めてもらいづらいなどの弊害もあります。
今はまだフリーターの何が悪いのかわからない、お金は稼いでるから正社員と変わらないと思っているかもしれません。
しかし、後々に困ることが出てきます。それらについて詳しくお話していこうと思います。
フリーターの生涯年収は正社員の3分の1以下
フリーターの生涯年収は、正社員のおよそ3分の1以下と言われています。
正社員の人が生涯稼ぐといわれている額は、一般的に2~3億ととされているようです。
それに比べてフリーターの生涯年収は、6000万~9000万というのが相場のようです。
これだけを見ても大きな差があることは歴然です。
しかし、若いうちは正社員として働いている人の年収が低いため、フリーターのほうが稼げることもあり「このままでいいや」と思ってしまいがちです。
一生で稼ぐ額にこれだけの差が出ることを知っておく必要があります。
フリーターと正社員ではどれくらい年収に差が出る?生涯年収まで徹底比較
フリーターはほとんど昇給しない
フリーターの多くが、昇給をしてもらえず同じ給料で働き続けなければなりません。
正社員であれば、勤続年数に応じて昇給する会社も少なくありませんが、いくら長くバイトをしていても思ったように昇給はしないようです。
同じ年数もしくはそれ以下の社員は昇給しているのに、フリーターであるために昇給しないのは、働きがいも感じなくなってしまいそうですよね。
30代以降のフリーターから正社員になる難易度が高い
先ほどから何回もお話しましたが、年齢を重ねることで、フリーターから正社員になることは難しくなります。
さらに正社員の経験がないまま、30代になって正社員になろうとしてもまともな会社は採用してくれないこと場合が多いです。
フリーターとして長くおなじところで働いていたとしても、職歴としてあまり見てもらえないことのほうが多く、30代未経験を雇おうと考える会社は少ないからです。
だらだらとフリーターを続けてしまった結果、正社員になれるチャンスのある20代が過ぎてしまったなんてことにならないように、注意が必要です。
年金がもらえないまたは少ない額しかもらえない
年金や税金についても先ほどお話しましたが、自分で払う必要があるため、日々のアルバイト代だけでは、支払いがきついと感じている人が多いようです。
そういうフリーターの多くが支払いをしていないことで、将来年金のもらえる額が減ってしまったり、まったくもらえないなんてこともあるようです。
正社員では会社がきちんと支払いの手続きをしてくれているので、払い忘れることや支払えないなんてことにはならないようです。
結婚相手として認められるのが難しい
将来結婚したいと思える人が現れても、自分がフリーターであることで相手の両親に反対されてしまう可能性もあります。
女性でももちろんその可能性がありますが、男性の場合に多くある話のようです。
きちんと正社員として働いているということが、信用のすべてに繋がるとは限りませんが、相手を見極めるための判断材料としていることもあるようです。
このように、今はフリーターでいても弊害を感じることは少ないかもしれません。
しかし、将来的に見ると金銭面でも、信用的にもフリーターのままだと状況は厳しくなってしまいます。
正社員がえらいというわけではなく、フリーターが楽しているというわけでもないと思いますが、社会的な観点の信用から言えば、社会人とフリーターには大きな差があるのかもしれません。
フリーターからなりやすい職種
フリーターでも就職したい!正社員になりたい!と思った場合に、どのような職業でもなれるわけではありません。
フリーターからだと難しい正社員ですが、職種によってはフリーターからでも十分正社員を目指せるものもあります。
そこでここからは、フリーターでも正社員になりやすい職種についてお話していこうと思います。
工場
フリーターや学歴が低い人でも正社員採用しているのが、工場勤務です。
学歴や職歴を必要としておらず、色々な人が働いてることが多いです。
また深夜勤務などがある工場で働いた場合、夜勤手当などもあるので、高い給与を得ることもできるかもしれません。
介護
介護職も、学歴や職歴を必要としていない場合が多く、フリーターからの正社員を目指しやすいです。
さらに3年働くと、介護福祉士の受験資格を得られるので、合格すると資格手当などもつくことが多いです。
転職の際にも、資格を保持しているとより良い職場への転職にも成功するかもしれません。
営業職
営業は実力主義という会社が多く、フリーターからでも正社員・高給が可能な職種です。
実力さえあれば、高い年収を確保できることもあり、学歴はないけど高い給与を目指したいという人に人気の職種のようです。
プログラマー
プログラマーは、必要な勉強をしてスキルを身に着けることでなることができます。
今は働きながらプログラミングの勉強ができる会社もあるので、入社後に勉強してスキルを身に着けることも可能です。
接客業
アルバイトからの正社員を目指す場合に、接客業を選ぶ人もいます。
学歴や職歴を関係なく採用しており、アルバイトとして採用して一定期間働いた後に、正社員登用を行っている会社も多いようです。
窓口が広いことで、接客業を選ぶ人も多いようです。
フリーターから正社員へ!おすすめの職種と就職するためのコツをご紹介
フリーター期間にスキルを習得すると就職しやすくなる
同じフリーターでも、だらだらとフリーター期間を過ごすのではなく、先のことを考えてスキルを身に着けながら過ごすことで、就職にも有利になるのではないでしょうか。
自分が興味のある業界に就職するために必要なスキルを調べて、勉強することは大切です。
また必要とあれば、学校に通うことも検討しても良いかもしれません。
何もせずだらだらと過ごしていては、時間がもったいないです。
自由な時間を使って、就職するためのスキルを磨きましょう。
フリーターの末路を知りたくなければ20代で正社員を目指そう
フリーターの現実についてお話してきました。今は周りの友達より稼いでいるからと安心して、自由に暮らしているかもしれません。
しかし、どんどん歳を重ねることでその差は歴然としてくるでしょう。
もし将来に困ることがないようにしたい!と思っているのであれば、今から就職のために出来ることを始めましょう。
そして出来れば20代のうちに正社員になれるように努力をしましょう。
そうすることで、苦しい将来を回避できるのではないでしょうか。