管理職として働いていると現状の環境に満足できずに、新しい職場環境を求める方が多いです。
しかし管理職からの転職は難しいと言われることがあり、転職に一歩踏み出せていない方は多いのではないでしょうか?
この記事では管理職からの転職が有利なのか不利なのか解説します。
管理職からの転職でアピールすべきポイントや注意点もご紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
管理職からの転職は有利?
管理職からの転職は不利と言われることがあり、転職することを悩まれている方は多いと思います。
結論からお伝えすると、管理職の転職は有利ではありません。
有利に働かないということは、転職活動は難航する可能性が高いです。
しかし、転職できないわけではありません。管理職の転職を成功させている方は多くいます。
管理職で働いている方の中には「転職で有利になる」と考えていることがあるので、「転職することは難しい」という認識が大切です。
管理職の転職が難しい理由
管理職とは組織の各部署が業務を進めるための「決裁権」を持つ役職のことを指します。
そのことを考えると「なぜ転職で有利に働かないの?」と疑問に感じている方は多いと思います。
そこで管理職からの転職が難しいと言われている理由を詳しくご紹介します。
求人数が少ない
管理職から転職をされるほとんどの方が管理職への転職を希望して、平社員への転職は希望しないと思います。
しかし管理職の求人はそう多くありません。
管理職を中途採用することは少なく、新卒で入社した人材を育成していき管理職に就かせることが一般的です。
そのため転職市場に管理職の求人は少ないです。
さらに1つの企業において、管理職の人数は多くありません。
平社員に比べると圧倒的に人数が少ないため、必然的に求人も少なくなります。
もし、管理職から平社員への転職を希望される場合は有利に働きます。
企業の求める人物像とマッチしない
上記でもお伝えしたように管理職は各部署が業務を進めるための「決裁権」を持つ役職のことを指します。
決裁権を持つということは、部署においてとても肝心な立場になります。
そのため求人を出している企業は、転職者に些細な部分まで求めます。
例えば、「営業部署の管理職経験が5年以上の45歳未満の男性」など詳しい条件を定められることが多いため、管理職の転職は難しいです。
企業が求める人物像とマッチすることができれば転職はスムーズに決まると思いますが、マッチする企業を探すのが大変です。
実績のアピールが難しい
管理職は自分の実績をアピールしにくいです。
例えば、営業部署の管理職として働いていて若手社員の営業に同行したとします。
その際にさまざまなアドバイスをして若手社員の営業が成功しても、それは若手社員の実績として残り、管理職の実績としては残りません。
このように管理職は業務の特性上、実績が残りずらく証明しにくいです。
転職活動では実績をアピールすることが大切になるため、管理職からの転職は有利になりません。
管理職の転職でアピールすべきポイント
管理職からの転職は有利ではないとお伝えしましたが、アピールするポイントをおさえることで転職が成功する可能性を高められます。
管理職の転職が有利になるアピールポイントを4つご紹介するので、参考にしてみてください。
管理職としての実績を「具体的」にアピールする
1つ目が「実績を具体的にアピールする」ということです。
管理職は実績をアピールしにくいため、より「具体的」ということを意識してアピールするようにしてください。
管理職に就いた年齢・就いていた期間・管理していた社員数などを具体的に伝えることで、実績をアピールしやすくなります。
さらに売上などの変動を具体的に伝えられると、管理職でも魅力的な実績をアピールできます。
そして数字だけではなく、エピソードも盛り込んでアピールすることが大切です。
管理職に求められるスキルをアピールする
2つ目が「求められるスキルをアピールする」ということです。
企業によって管理職を中途採用する目的は異なると思います。
新しい風を入れたい・即戦力で部署の売上を上げて欲しい・とにかく社員を育成して欲しいなどさまざまな目的が考えられるので、目的に沿ったスキルをアピールしてください。
例えば、若手の育成を目的に管理職を中途採用をしている企業であれば、育成能力が高いことをアピールすることが大切です。
管理職に求められるスキルをアピールできれば、管理職への転職は有利に働きます。
ポジティブな転職理由をアピールする
3つ目が「ポジティブな転職理由をアピールする」ということです。
管理職は部署をまとめている役職になるため、平社員憧れの立場だと思います。
そんな管理職から転職することになると、面接で「なぜ転職したいのですか?」と転職理由を聞かれることが多いです。
その際にポジティブな転職理由をアピールするようにしてください。
もし「部下との人間関係が上手くいかずに、転職を希望しました」とネガティブな理由を伝えると、人事の方はマイナスな印象を受けます。
反対に「今までの経験を活かして新しい職場でチャレンジしたいと思い、転職を希望しました」とポジティブな理由を伝えると、人事の方はプラスな印象を受けます。
転職理由を偽ることは良くないですが、アピールの仕方は工夫することが大切です。
企業に対する想いをアピールする
4つ目が「企業に対する想いをアピールする」ということです。
管理職から転職する際は、管理職に対する想いを中心にアピールしてしまう方が多いです。
管理職に対する想いをアピールすることは大切なのですが、企業に対する想いをアピールすることの方が大切です。
管理職に対する想いばかりをアピールしてしまうと「他の企業でも良い」と判断されてしまいます。
そのため「貴社の管理職へ転職したい」とアピールするようにしてください。
管理職の転職での注意点
管理職から転職する上では、いくつか注意すべき点があります。
下記でご紹介する注意点をおさえることで、転職したことを後悔する可能性が低くなり、スムーズに転職できる可能性が高まります。
管理職の転職で注意すべき点を3つご紹介します。
待遇や給与が低くなる可能性がある
管理職からの転職は有利ではなく難しいことが多いため、待遇や給与が低くなる可能性があります。
転職後の活躍によって待遇や給与はアップする可能性はありますが、転職時の待遇や給与には期待しないことをおすすめします。
転職前に「待遇や給与がアップする」という認識だと、転職したことを後悔してしまうため、注意してください。
転職先の規定を確認する
管理職からの転職に関わらず、転職する際には転職先の「規定」を詳しく確認することが大切です。
求人情報には休日規定や平均的な残業時間が記載されていても、転職後に実際働いてみたら記載されていた情報より残業が多くあるケースがあります。
転職後に「思っていた規定ではない」となると転職したことを後悔してしまうため、転職先の規定や内情は詳しく確認するようにしてください。
転職エージェントを活用する
管理職として働いている方は、「個」で転職活動をする方が多いです。
しかし、少しでも希望通りに転職するためには転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは無料で転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスです。
具体的には求人紹介から条件交渉までサポートしてくれるため、業務が忙しい管理職にはぴったりなサービスだと思います。
管理職として働きながら転職活動を進めるためにも、「個」ではなく転職エージェントを活用することをおすすめします。
管理職からの転職が有利になる転職エージェント
転職エージェントは総合型のものから若者に特化しているものまでさまざまな種類があるため、「どのサービスを利用すれば良いんだろう?」と悩まれると思います。
そこで管理職からの転職が有利に働く転職エージェントを2社ご紹介します。
ビズリーチ
ビズリーチは「株式会社ビズリーチ」が運営している管理職や経営幹部などハイクラスの転職に特化した転職エージェントです。
取り扱っている求人の30%が年収1,000万円以上で、管理職の求人は約4,000件取り扱っています。
そんなビズリーチの魅力は「ヘッドハンターサービス」です。
ヘッドハンターサービスとは、優良企業や一流のヘッドハンターから直接アプローチしてくれるサービスで、積極的に転職活動を行わなくても管理職への転職が成功する可能性があります。
実際にビズリーチを利用した8割以上の方が、ヘッドハンターサービスで転職を成功させています。
ハイクラスの求人を希望される方は、ビズリーチがおすすめです。
doda
dodaは業界最大級の総合転職支援サイトで、転職サイトと転職エージェントのサービスが1つになっています。
両方のサービスを受けられることもあり、550万人の登録者を誇ります。
そんなdodaの魅力は「手厚いサポート」です。dodaでは求人紹介・書類添削・面接サポート・面接日の調整・条件交渉など転職に関することは幅広くサポートしてくれます。
さらにサポートしてくれるキャリアアドバイザーは各業界に精通しているため、サポートの質が高いです。
そしてdodaで培った転職ノウハウを駆使してサポートしてくれるため、管理職へ転職できる可能性が高まります。サポート力を重視される方は、dodaがおすすめです。
アピールポイントをおさえて管理職から転職しよう
この記事では管理職の転職が有利なのかということについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
管理職からの転職は有利に働くことは少なく、希望通りに転職することは難しいと言われています。
しかし上記でお伝えしたアピールポイントをおさえると、希望通りに転職できる可能性が高まります。
現在の管理職に満足できていない方は、転職エージェントを活用して希望通りの転職を目指してみてください。