近年経済的に成長を続けているマレーシアは物価が安く、日本人でも住みやすい国と言われています。
実際に日本人でマレーシアに転職している方は多いのですが、「マレーシアの平均年収っていくら?」と気になっている方は多いのではないでしょうか?
この記事ではマレーシアの平均年収について解説します。
マレーシアの企業へ転職する方法や日本人から人気のある業界もご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
マレーシアの平均年収
マレーシアの平均年収は「150万円~170万円」と言われています。
「少ない」と感じられた方が多いと思いますが、マレーシアは日本よりも物価が安いため、150万円~170万円でも生活に困ることはありません。
またマレーシアは共働きの文化があるので、平均年収が少なくても生活に困ることは考えにくいです。
そして平均年収は年々高まっていて、今後も高まる一方だと推測されています。
マレーシアで働く日本人の平均年収
マレーシアの平均年収は150万円~170万円ですが、日本人の場合は異なります。
日本人がマレーシアで働くためには「就労ビザ」を取得しなくてはいけません。
就労ビザを取得すると、その日本人の月収が13万5,000円以上でなくてはならないという条件があります。
そのため日本人が働く場合は、最低でも年収162万円は保証されています。
さらにマレーシアでも「賞与(ボーナス)」の文化があるため、日本人の平均年収は180万円~210万円です。
あくまで平均年収になるため、勤める企業や待遇によっては200万円を優に超えることも考えられます。
民族別の平均年収
マレーシアの民族は大きく「マレー系」「華人系」「インド系」の3つに分けられます。
人口の65%がマレー系が占めていて、25%が華人系、10%がインド系になっています。
マレーシアでは民族によって平均年収が異なり、最も高いのが華人系で240万円~250万円になります。
反対にインド系は平均年収は低い傾向があり、100万円~120万円と言われています。
全体の平均年収を物価と比較すると低くありませんでしたが、民族によっては生活に困っていることが考えられます。
マレーシアと日本の平均年収を比較
日本の平均年収は400万円~450万円と言われているため、マレーシアと比較すると約2.5倍です。
近年経済的に発展していると言われているマレーシアですが、平均年収は日本の方が高いです。
しかし上記でもお伝えしたように日本とは物価が異なります。
そのため平均年収だけで暮らしを判断することは難しいです。
マレーシアと日本の物価の違いを詳しくご紹介します。
マレーシアと日本の物価の違い
マレーシアの物価は日本の1/2と言われています。
日本で1万円で売っているものは、5,000円で購入できるということです。
マレーシアが経済的に発展するまでは1/3と言われていたことがあったのですが、近年は1/2が正しい物価とされています。
しかし日本食を食べる場合や医療費などは日本と変わらない金額を支払います。
また100円均一の「ダイソー」は、150円均一として展開されているため、全ての物価が1/2というわけではないので注意してください。
日本人から人気のある業界
マレーシアで日本人から人気のある業界は「保険業界」「不動産業界」「メーカー業界」です。
人気があるということは、求人数が豊富で日本人でも働きやすい業界ということです。
日本人から人気のある業界について詳しくご紹介します。
保険業界
マレーシアには在留日本人が多いため、日本人向けの医療サービスを提供する日系の生命保険・損害保険会社が多く進出しています。
実際に日系企業や日本人をターゲットにした保険会社では日本人が多く活躍しています。
そのこともあり保険業界の求人は多く、日本人でも働きやすい業界になっています。
マレーシアにおいて保険は需要の高いサービスになるため、平均年収以上をもらえることが多いです。
不動産業界
上記でもお伝えしたように在留日本人が多いマレーシアでは、日本人向けに物件紹介・管理を行う不動産会社が多く進出しています。
日本とは異なる地域で、日本人が物件に関することをサポートしてくれることは、お客様にとっては安心できると思います。
そのことをマレーシアの不動産会社は理解しているため、日本人のスタッフを積極的に採用しています。
基本的なターゲットは日本人になるため、社内でのコミュニケーションが取れるほどの英語スキルがあれば問題なく働けます。
医療業界
マレーシアには在留日本人向けの医療サービスを提供する日系クリックが多数あります。
医療事務・医療通訳・看護師・医師・歯科医などさまざまな職種で日本人が活躍しています。
日本と同じで医療業界は年収が高く、福利厚生も充実しています。
医師の場合は平均年収が700万円~900万円になっていて、物価が安いマレーシアでは裕福な暮らしができると思います。
そして医療業界は日系のクリニックではなく、マレーシア人を向けのクリニックでも働きやすいです。
日本人から人気のある職種
マレーシアで日本人から人気のある職種は「営業職」「経理・事務職」「カスタマーサポート」です。
上記でお伝えした業界同様に、人気があるということは日本人でも働きやすい職種ということです。
人気のある職種について詳しくご紹介します。
営業職
マレーシアの求人で最も多いのが「営業職」です。
上記でお伝えした保険会社や不動産会社の営業だけではなく、電気機器・金属機器などの製造会社の販売営業やIT企業のソリューション営業などもあります。
基本的に日系企業と日本人をターゲットに営業を行い、現地のスタッフと協力しながら業務を進めていきます。
営業経験がなくても働くことは可能ですが、日本で数年経験していると採用されやすいです。
経理・事務
日本拠点とのリレーションが求められる日系企業の経理や事務の求人は多く人気があります。
日本で経理や事務の経験があると希望通りに転職しやすいですし、資格を取得している場合は良い待遇で働くことが可能です。
基本的なOfficeスキルやPCスキルとある程度の英語力があれば、日本人でも問題なく働けます。
カスタマーサポート
ビジネスの現場でも通用する英語スキルを身に付けている日本人からは「カスタマーサポート」が高い人気を集めます。
カスタマーサポートとは、電話・メール対応・顧客となる企業のサポート・営業スタッフのアシスタント業務などを担当します。
何度もお伝えしているようにマレーシアには日系企業や在留日本人が多いため、日本語と英語を話せる人材は重宝されて求人は多いです。
マレーシアに転職する方法
平均年収は日本より少ないマレーシアですが、勤める企業や職種によっては日本で暮らすよりも裕福な暮らしができます。
そのため「マレーシアで働きたい」を感じられた方は多いと思います。
そこで日本からマレーシアに転職する方法をご紹介します。
英語のスキルを身につける
マレーシアに転職するためには、ある程度の英語スキルを身に付ける必要があります。
英語のスキルがなくても転職することは可能なのですが、選択肢が狭まります。
また生活をする上でも困ることがあります。
マレーシアでは「マレー語」を話す民族もいるのですが、基本的には英語が公用語としてされています。
転職エージェントを活用する
日本からマレーシアに転職する場合は、求人を探す必要があります。
転職サイトや知人を介して求人を探しても良いのですが、最も効率的な方法は「転職エージェント」を活用することです。
転職エージェントとは、転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスで、転職サイトとは異なるサービスを提供しています。
具体的には求人紹介・面接対策・書類添削・キャリアプランの形成などです。
自分でマレーシアの求人を探す必要が手間が省けるため、スムーズに転職することが可能です。
しかし、マレーシアの求人を取り扱っている転職エージェントは限られています。
そこでマレーシアの転職におすすめの転職エージェントを2社ご紹介します。
転職エージェントは併用しても問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
パソナキャリア
パソナキャリアは日本だけではなく、海外にも拠点を置く転職エージェントです。
日本に110カ所、海外に34カ所の拠点があり、マレーシアにも拠点を展開しています。
マレーシアに拠点を置いていることで、他の転職エージェントでは取り扱っていない求人にも対応しています。
そして日本の転職エージェントとしてトップクラスの実績を誇るため、サービスの質は高いです。
REERACOEN
REERACOENは、ネオキャリアが運営する東南アジアに特化した転職エージェントです。
マレーシア・台湾・タイ・インドネシアなど9カ国に14拠点を展開しています。
どの拠点でも日本人スタッフが在住しているので、転職活動中も転職後も安心です。
そして運営会社のネオキャリは、REERACOEN以外にも転職支援サービスを提供しているため、信頼度が高いです。
ABROADERS CAREER
ABROADERS CAREERは、東南アジアへの転職に強い転職エージェントです。
マレーシアの求人も取り扱っており、エンジニアやサービス業などをメインで求人を紹介しています。
就労ビザの取得などもサポートしてくれるので、初めての海外就職にもおすすめの転職サービスです。
マレーシアの平均年収は日本より低い
この記事ではマレーシアの平均年収をお伝えしましたが、日本の平均年収よりも低いです。
マレーシアの平均年収は150万円~170万円で、日本の平均年収は400万円~450万円なので、約2.5倍になります。
しかし物価が安いマレーシアでは日本よりも裕福な暮らしができる可能性があります。
またマレーシアは経済的な成長を続けているため、平均年収は上がり続けることが推測されます。
マレーシアで働くことに興味のある方は、ある程度の英語スキルを身に付けて転職エージェントに登録してみてください。