企画職は「花形の職種」と言われることがあり、新卒からも転職者からも高い人気を誇ります。
そんな企画職への転職を目指している方は多いと思いますが、反対に「企画職から転職したい」と考えている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、企画職から転職することについて解説します。
企画職から転職する理由や、おすすめの転職先もご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
企画職から転職する人は多い?
企画職は、市場の動向や消費者のニーズを考えながら企画を立案する仕事として、新卒からの転職者からも人気がありますが、企画職から転職する人は多いです。
2019年に「人事のミカタ」が実施した「人材が不足している職種は何ですか?」というアンケート結果によると、全体の16%を企画職が占めていました。
16%は、アンケート対象になった職種の中で3番目に多い結果になり、最も低い職種は技術職の「4%」だったため、約4倍の人材が足りていないということになります。
そして、「人材が足りていない原因は何ですか?」というアンケートでは、「退職による欠員」が57%を占めていて、企画職から転職している人の多さがわかります。
企画職から転職する理由
企画職は新卒からも転職者からも人気がある仕事ですが、企画職から転職する方は多いです。
なぜ、企画職から転職する方が多いのでしょうか。
企画職から転職する理由として考えられるものをいくつかご紹介します。
結果が出るまでの時間が長い
企画職では、「企画立案・実行・検証・改善」というサイクルを回して、仕事を行います。
サイクルの期間は担当する企画内容によって異なりますが、1カ月から2カ月で回すケースが多く、結果が出るまでの時間が長いです。
営業職などでは、1日に何度も営業を行うため、数時間で結果が出ることが多いですが、企画職は結果が出るまで数カ月かかります。
結果が出るまでの時間が長いことに対して、モチベーションを保てない方が多く、企画職から転職するということになっていると考えられます。
社内でのプレッシャーが大きい
企画職では、自社商品・サービスの基盤となる「企画」を考えるため、社内でのプレッシャーが大きいです。
「企画の内容が悪かったから」「販促が面白くないから」など、売り上げが上がらない原因を企画職の問題にされることは多く、日々プレッシャーとの戦いになります。
このプレッシャーに耐えられなくなり、企画職から転職される方が多いと考えられます。
コミュニケーションの機会が多くて疲れる
企画職は、マーケティング部署・営業部署・開発部署など、異なる仕事を担当している部署とコミュニケーションを図る機会が多く、社外の方とコミュニケーションを図る機会もあります。
企画職は他の仕事よりもコミュニケーションの機会が多く、そのことに対して不満だったり、悩みを抱えて、企画職から転職されるケースが多いと考えられます。
さらに、企画職は他部署の間に挟まれることが多く、気を遣いながらコミュニケーションが図る必要があるので、転職される方が多いのでしょう。
休日でも仕事のことを考えてしまう
企画職は、常にアンテナを張って情報を収集する必要があるので、休日でも仕事のことを考えてしまうことが多いです。
「この服の展示方法が良いな」「こんな広告もあるんだな」などと、休日でも企画のことを考えてしまい、精神的な疲れがたまりやすくなります。
また、良い企画が思いついた場合には、休日でも仕事を行ってしまい、一向に疲れが取れません。
このような理由から、企画職から転職される方が多いと考えられます。
年収に対する不満
企画職の平均年収は500万円〜550万円と言われていて、日本の平均を大きく上回っています。
「平均以上の年収があるなら、満足」と思われるかもしれませんが、企画職は年収の格差が激しい仕事になっていて、会社の規模や個人の能力によって年収が大きく変わります。
特に30代になると、年収の格差が激しくなり、年収に対する不満を抱く方は増えます。
その結果、企画職から転職するということになると考えられます。
企画職から転職することは可能?
企画職から転職することは可能です。企画職で働いていると、社会人で必要となる「コミュニケーション能力」「問題発見力」「問題解決能力」「スケジュール管理力」などが身に付くため、基本的にどんな職種でも転職しやすく、転職後にも活躍しやすくなります。
また、企画職では「社会人としての高いスキルを身に付けられる」と採用担当者も理解しているため、採用率が高いです。
企画職からの転職では、自分の希望通りに転職できる可能性が高くなっています。
企画職からの転職でおすすめの転職先
企画職からの転職を考えると、 「転職先はどうしよう…」と転職先に悩まれることが多いと思います。
そこで企画職からの転職におすすめの転職先を3つご紹介します。
営業職
営業職は企画職と異なり、結果が出るまでの時間が短く、モチベーションを保ちやすい特徴があります。
また、自分の能力で結果が決めるため、社内からのプレッシャーなどは少なく、企画職からの転職にはおすすめの転職先です。
転職市場においても営業職は、「最も求人数が多い職種」と言われているため、自分の納得できる求人を見つけやすく、転職を成功させやすいです。
そして、インセンティブ制度を設けている企業では、年収を大幅に高められる可能性があります。
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ルート営業
ルート営業は、通常の営業とは異なり、既に契約を結んでいる取引先に向けて、新商品の紹介などを行う仕事です。
営業職よりも仕事に対するストレスなどを感じにくく、「結果を出さないといけない」という職場環境ではありません。
そのため精神的な疲れがたまったり、コミュニケーションの機会が多くて疲れる、ということは考えにくいため、企画職からの転職先におすすめです。
ルート営業は多くの企業で設けている職種なので、スムーズに転職を成功させられるでしょう。
IT業界に関連する仕事
IT業界に関連する仕事とは、システムエンジニアやプログラマー、WEBマーケターなどが挙げられます。
IT業界に関連する仕事は、近年需要が高まり続けていて、人手不足を抱えている企業が多くあるので、企画職からの転職先におすすめです。
「専門的な資格が必要」と思われている方が多いですが、資格を取得していなくても、転職を成功させられます。
ただし、無知な状態で転職を成功させることは難しいため、IT業界に関する知識は勉強する必要があります。
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企画職から転職を成功させるポイント
企画職から転職することは可能ですが、自分の希望通りに転職を成功させることは、簡単ではありません。
企画職から転職を成功させるポイントをいくつかご紹介します。
希望通りの転職を成功させるためにも、下記のポイントを参考にしてみてください。
企画職で培った経験・スキルを考える
中途採用を行っている企業では、即戦力で活躍できる人材を求めているケースが多いので、企画職で培った経験やスキルを考えて、アピールすることが大切です。
例えば、営業職への転職でコミュニケーション能力の高さをアピールできると、転職成功率は高くなります。
上記でお伝えした通り、企画職では社会人で必要なスキルを身に付けられているので、転職先で活かせそうな経験やスキルを考えてみてください。
ポジティブな転職理由を伝える
企画職は新卒からも転職者からも人気があるため、企画職から転職するときは、「クビになったのかな?」「人間関係が悪くなったのかな?」などと、マイナスなイメージを持たれやすいです。
そのため企画職から転職するときは、ポジティブな転職理由を伝えることが大切です。
ただし、転職理由を偽ることはよくないので、ポジティブな転職理由に聞こえる伝え方を意識してみてください。
転職エージェントを活用する
企画職への転職を成功させるには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスです。
具体的なサービス内容は「求人紹介・面接対策・日程調整・書類添削」などで、転職サイトには公開されない「非公開求人」も紹介してくれます。
また、登録者1人に対して担当のキャリアアドバイザーが付くため、転職経験がない方でも安心してスムーズに転職活動を進められます。
入社後のカウンセリングやサポートを行ってくれる転職エージェントが多いため、転職後も安心です。
おすすめの転職エージェントは下記の通りです。
転職エージェントは併用しても問題ないので、気になるものがあれば、登録してみてください。
企画職から転職する人は多い
この記事では企画職から転職することについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
企画職は新卒からも転職者からも人気がある仕事なのですが、転職される方は多いです。
転職理由はさまざまですが、「休日でも仕事のことを考えてしまう」ということが1番の原因になっていると考えられます。
企画職では社会人で必要になるスキルを幅広く身に付けられるため、どんな職種でも転職を成功させやすいです。
この記事でお伝えした内容を参考にして、企画職からの転職を成功させてみてください。