企業の経営に携わることが多くやりがいを感じやすいコンサルは、平均年収も高く転職市場で高い人気を誇ります。
コンサルへの転職を考えている方は多いと思いますが、反対にコンサルからの転職を考えている方も多いです。
コンサルからの転職を考えている方は、「コンサルの転職先に人気があるのはどこだろう?」と気になることがあるのではないでしょうか?
この記事ではコンサルの転職先として人気がある業界・企業について解説します。
コンサルの転職で抑えておきたいポイントや注意点などもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
コンサルの離職率は高い?
コンサルの離職率は他の職種に比べると高いです。
日本の平均離職率は、毎年10%前後なのですが、コンサルの場合はその数字を上回ることが多いです。
コンサルティングファームによって離職率が異なるため、明確な数字は公表されていませんが、10%よりかは高いと推測されています。
一般的な離職理由は「人間関係の悪化」や「長時間労働」などが多く挙げられるのですが、コンサルの場合は「良い転職先が見つかった」「コンサル業界で手に入れたいスキルは獲得できた」など、キャリアアップを目的に転職される方が多いです。
コンサルの離職率は高いですが、不満を抱いて離職する方は少ない傾向があります。
コンサルの転職先に人気がある業界・企業
コンサルとして転職を考えると、「どんな転職先が人気なんだろう?」と気になると思います。
そこでコンサルの転職先に人気がある業界・企業をいくつかご紹介します。
コンサルとして転職先に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
投資銀行
投資銀行とは「証券業」の一種で、有価証券の発行や、発行された有価証券の大規模な取り扱いをサポートする会社です。
わかりやすくお伝えすると、資金調達や企業買収をサポートする会社になり、コンサルで身に付けたスキル・知識を生かしやすいことから、転職先として人気があります。
投資銀行は、20代でコンサル経験のある人材を好み、中途採用で求める傾向があるため、コンサルの経験があるだけで転職成功率はグンと高くなります。
また、コンサルから投資銀行へ転職することは、業界内でもスタンダードなキャリアパスになっています。
ただし、投資銀行はコンサル以外からも人気がある転職先になるため、求人を見つけることが難しいと言われています。
事業会社
事業会社とは、営利を目的として経済活動をする会社のことで、「商品を製造・生産する事業」を行って、利益を上げている会社のことを指します。
日本で有名な事業会社は、「Yahoo・楽天・トヨタ自動車・パナソニック」などが挙げられます。
事業会社では、コンサル経験のある人材は積極的に採用されていて、大きな事業を展開する大企業の意思決定などに携われる点などから、コンサルの転職先として人気があります。
ただし、事業会社の経営に携われるポジションへの転職は一般的なルートではないため、転職エージェントからの紹介が多いです。
外資系企業
外資系企業とは大きく3種類あり、「外国の企業が日本で設立した完全子会社」「日系企業と海外企業が共同出資で設立した会社」「外国の企業が日系企業の株式を取得したケース」に分けられます。
各種類によって会社としての形態は異なりますが、日本ではなく、外国の企業や株主が関わっていることは共通しています。
外資系企業は、「外資系コンサル」として働いていた方の転職先として高い人気があります。
外資系コンサルとして培った経験を生かせるように、マーケティング職や経営企画などのポジションで転職することが多いです。
外資系企業の求人は少なくないため、外資系コンサルの方ですと、スムーズに転職できることが多いです。
ベンチャー企業
ベンチャー企業に明確な定義などは定められていませんが、一般的には独自のアイデアや技術をもとに、新しいサービスやビジネスを展開している企業を指します。
日本で有名なメガベンチャー企業は、「楽天・サイバーエージェント・メルカリ」などが挙げられます。
メガベンチャーに該当しない企業では、設立されて間もないことが多く、経営幹部の方々が若いことから、コンサル経験のある人材を求めるケースが多く、コンサルの転職先として人気があります。
また、企業の成長に携われることが、コンサルからの転職先として人気を集めていると考えられます。
ベンチャー企業への転職では、経営企画・新規事業責任者・海外展開担当・マーケティングなどのポジションに就くことが多いです。
同業他社
コンサルからの転職先には、同業他社になる「コンサルティングファーム」も人気があります。
意外にもコンサルからコンサルに転職される方は多く、総合系から専門性の高い特化型のファームに転職を希望される方が多いです。
また、ワークバランスの改善を目的に、コンサルからコンサルへ転職される方もいます。
同業他社への転職は、上記の転職先に比べるのと難易度が低く、給与が大きく変わらないことから、金銭的な心配が必要ないです。
コンサルという仕事に対して不満を抱いていない方は、転職先としてコンサルティングファームを選ぶことが多いでしょう。
コンサルの転職で抑えておきたいポイント
コンサルの転職で人気がある転職先をお伝えしましたが、自分の希望通りに転職を成功させることは簡単ではありません。
そこでコンサルの転職で抑えておきたいポイントをいくつかご紹介します。
コンサルとしての転職成功率を高めるためにも、下記のポイントを参考にしてみてください。
転職先の給料や待遇などを重要視しすぎない
コンサルとして転職するときには、転職先の給料や待遇ばかりを重要視してしまう方が多いです。
それでは転職後に後悔する可能性が高くなるため、給料や待遇よりも、職場環境や仕事内容を重要視することが大切です。
コンサルとしての経験が豊富な場合は、転職先の給料や待遇を重要視しなくても、納得できるものが提示されると思います。
何度も何度も転職することは社会的な信用を失ってしまうので、転職を後悔しないようにすることが大切です。
転職先の企業についてしっかりと調べる
上記でお伝えした転職先は、コンサル以外の職種からも人気があるため、採用担当者に「魅力的な人材」と判断してもらないと、転職は成功しません。
他の応募者よりも魅力的な人材と思ってもらうには、企業についての理解度を深めることが大切です。
中途採用を行っている企業では、即戦力で活躍できる人材を求めているため、企業について理解できている方を魅力的に感じます。
採用担当者に「他の企業でも良い」と判断されると、採用率がグンと低くなるため、応募企業だからこその魅力などを伝えられるようにしておくことが大切です。
転職活動とコンサルの仕事を両立する
コンサルから人気な転職先では、すぐに求人の応募が終わってしまうことが多く、なかなか希望通りの転職を成功させられない可能性が高いです。
そのため転職活動とコンサルの仕事を両立することが大切になります。
働きながら転職することで、納得できるまで転職活動を行えます。
また、「転職しない」という選択肢を自分の中で持っとくことができるため、心に余裕が生まれます。
コンサルとしての仕事は忙しいと思いますが、退職しないようにしてください。
転職エージェントを活用する
コンサルの転職を成功させるには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントでは、転職サイトに公開されない「非公開求人」を紹介してくれます。
上記でお伝えした転職先は、公開求人ではなく、非公開求人で中途採用を行うケースが多いため、転職エージェントの登録は必須になります。
また、担当のキャリアアドバイザーとは、密に連絡を取っておくことをおすすめします。
密に連絡を取っておくことで、非公開求人の情報をいち早くゲットできます。コンサルにおすすめの転職エージェントは下記の通りです。
転職エージェントは併用しても問題ないので、気になるものがあれば、登録してみてください。
コンサルの転職で注意すべき点
コンサルの転職ではいくつか注意すべき点があります。
スムーズに希望通りの転職を成功させるには、下記の注意点を抑えておく必要があります。
コンサルの転職で注意すべき点を2つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
転職先で人気のある企業の求人はすぐに応募が終わる
上記でお伝えした転職先は人気があるため、すぐに求人の応募が終わってしまいます。
良い人材を見つけ次第、応募が終了するため、1日でも早く応募することが大切になります。
コンサルの仕事ばかりに時間を取られていると、一向に転職先が見つからないことも考えられます。
応募しても転職が成功する保証はないため、1つでも多くの求人に応募する必要があります。
上記でお伝えした通り、キャリアアドバイザーと密に連絡を取って、非公開求人にはすぐに応募するようにしてください。
35歳以上の人材は採用されにくい
コンサルの経験が生かせる転職先では、「コンサル経験のある35歳未満」と年齢を制限されるケースが多く、30代後半になると応募することすら難しくなります。
年齢を重ねるごとに、自分の希望通りに転職を成功させられる可能性は低くなるため、1日でも早く転職活動をスタートさせる必要があります。
コンサル経験が3年あれば、応募条件はクリアしていることが多いため、3年以上の経験があり転職を考えている方は、早く始めることをおすすめします。
コンサルの転職では「転職エージェント」を活用することが大切
この記事ではコンサルの転職で人気のある転職先についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
コンサルの転職先として人気があるのは、「投資銀行・事業会社・外資系企業・ベンチャー企業」です。
また、同業他社にあたるコンサルティングファームも転職先として人気があります。
コンサルの転職先として人気がある企業では、非公開求人で中途採用を行うことが大半を占めているため、転職エージェントの活用が必須です。
さらに、担当のキャリアアドバイザーと密に連絡を取ることが大切になります。
この記事でお伝えした内容を参考にして、コンサルの転職を成功させましょう。