色彩に関するアドバイスをする職業として、「カラーコーディネーター」があります。
色彩の専門的な知識を持っていて、ファッション業界や広告業界などさまざまな分野から依頼を受けるのですが、「カラーコーディネーターの年収はどれぐらい?」と気になる方は多いのではないでしょうか?
この記事では、カラーコーディネーターの年収について解説します。
カラーコーディネーターの平均年収や、年収を高くする方法などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
カラーコーディネーターとは?
カラーコーディネーターとは、色彩の効果や特性などの専門的な知識を有して、効果的な色のバランスやデザインをアドバイスする職業です。
カラーコーディネーターは、ファッションやインテリア、広告、雑貨、食品などさまざまな分野で活躍でき、「カラーアドバイザー・カラーコンサルタント」と言われることがあります。
さまざまな「モノ」にとって色は切り離せない関係になっているため、カラーコーディネーターという職業がなくなることは考えにくいです。
「デザインを考えることが好き」「色彩に興味がある」という方におすすめできる職業になっています。
未経験からデザイナーを目指す!デザイナーになるための方法や持っておきたいスキルや資格をご紹介!
デザイナーとはどんな仕事?種類と仕事内容、デザイナーに必要なスキルをご紹介します!
カラーコーディネーターの年収はどれぐらい?
カラーコーディネーターの平均年収は、200万円〜300万円と言われています。
日本の平均年収は約430万円になるので、日本の平均を下回っています。
「そんなにも平均年収が低いの?」と思われたかもしれませんが、カラーコーディネーターは働き方や活躍する場によって年収が大きく異なります。
実際に年収が平均以下の方も存在しますし、年収が1,000万円を超えている方も存在します。
カラーコーディネーターの平均年収は低いですが、年収1,000万円以上を目指すことができる「夢のある職業」になります。
年齢別の平均年収
カラーコーディネーターは年齢によって平均年収が異なります。
年齢別の平均年収は下記の通りです。
- 20代:約190万円
- 30代:約240万円
- 40代:約280万円
- 50代:約260万円
カラーコーディネーターは、経験と知識が重要視される職業なので、20代で高収入を目指すことは難しいです。
経験と知識が豊富になる40代〜50代では、高確率で平均年収を得ることができ、勤務先や働き方によっては年収1,000万円以上を目指すことができます。
カラーコーディネーターとしては、年収1,000万円以上を目指したい方は、多くの経験を積むことが大切です。
【2021年最新版】日本の年収の中央値は437万円!中央値と平均は何が違う?
勤務先別の平均年収
カラーコーディネーターは勤務先によって平均年収が異なります。
勤務先別の平均年収は下記の通りです。
- 印刷会社:約240万円
- 広告代理店:約320万円
- インテリア業界:約280万円
- ファッション業界:約300万円
広告代理店はもともとも給料水準が高いため、カラーコーディネーターの平均年収も高くなっています。
カラーコーディネーターとして平均以上の年収を得るには、広告代理店で働くことが最適だと考えられます。
カラーコーディネーターとして年収を高くする方法
上記でお伝えした通り、カラーコーディネーターは日本の平均年収を下回っています。
ただし、年収1,000万円以上稼いでいる方は存在します。カラーコーディネーターとして年収を高くする方法をいくつかご紹介するので、下記から参考にしてみてください。
1つの企業に勤務し続ける
カラーコーディネーターは、経験と知識が重要視される職業なので、年収を高くする方法として「1つの企業に勤務し続ける」ということが挙げられます。
1つの企業に勤務し続けることで、カラーコーディネーターとして地位を確立することができ、平均以上の年収を得やすくなります。
また、勤続年数が長くなることで、管理職に就くことができる可能性も高いです。
管理職に就くことができれば、高確率で平均以上の年収を得られます。
ただし、この方法は「将来的に年収を高くしたい」という方におすすめです。
数年後に年収を高められる方法ではないので、注意してください。
カラーコーディネーターと他の職種を組み合わせる
カラーコーディネーターとして高収入を得ている方の特徴として、「他の職種と組み合わせている」ということが挙げられます。
カラーコーディネーターということを「1つのスキル」として、他の職種で活躍することで、高収入を得やすくなります。
上記でお伝えした平均年収は、カラーコーディネーターとして働いている方のデータになり、組みわせている方の平均年収は350万円を超えると言われています。
実際にカラーコーディネーターと組み合わせていることの多い職種は、「インテリアコーディネーター」と「建築士」です。
2つの職業について詳しくご紹介します。
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、住宅や店舗、オフィス、公共施設などのインテリア(内装)について、依頼者からのオーダーに応じ、計画・アドバイスする職業です。
インテリアには、壁紙や床材、カーテン、照明器具、家具類などさまざまな要素があるため、専門知識を有するインテリアコーディネーターに依頼するケースが多くなっています。
そんなインテリアコーディネーターとカラーコーディネーターを組み合わせることで、高収入を得やすくなります。
インテリアコーディネーターの平均年収は「300万円〜400万円」と言われているため、カラーコーディネーターと組み合わせることで、400万円以上を得られる可能性が高いです。
建築士
建築士は、依頼を受けた建物の図面を作成したり、建物の建設現場で工事を監督したりする職業です。
建物は機能性やデザイン性だけではなく、「安全性」が強く問われるため、建築士は厳しい建築基準に基づいて設計を実施しています。
建築士として働くには、「一級建築士・二級建築士・木造建築士」どれか1つを取得している必要があり、一級建築士は国家資格です。
そんな建築士とカラーコーディネーターを組み合わせることで、高収入を得やすくなります。
建築士の平均年収は600万円〜700万円と言われているため、カラーコーディネーターの約2倍以上の年収を得ることが可能です。
カラーコーディネーターとして年収を高くしたい方は、他の職種と組み合わせることを考えてみてください。
カラーコーディネーターとして独立する
カラーコーディネーターだけで年収1,000万円以上を稼いでいる方は、会社に勤務することなく、独立しているケースが多いです。
フリーのカラーコーディネーターとして働くことで、平均以上の年収を得られる可能性は高くなり、年収1,000万円を目指すことができます。
しかし、いきなりフリーのカラーコーディネーターとして働くことは現実的ではありません。
カラーコーディネーターとして経験を積み、ファッション業界や広告代理店などと関係性を築いてから、独立することをおすすめします。
カラーコーディネーターとして年収1,000万円以上を得たい方は、独立することが最適な方法です。
カラーコーディネーターに必要なスキル
カラーコーディネーターとして活躍するには、さまざまなスキルが求められます。
カラーコーディネーターに必要なスキルの中でも、最低限身に付けておきたいスキルをいくつかご紹介するので、下記から参考にしてみてください。
色彩に関する知識
カラーコーディネーターに必ず必要になるのが、色彩に関する知識です。
上記でお伝えした通り、カラーコーディネーターは効果的な色のバランスやデザインをアドバイスするため、色彩に関する知識がなければ活躍できません。
色彩に関する知識を身に付ける方法としておすすめなのは、「カラーコーディネーター検定試験」に合格することです。
カラーコーディネーター検定試験に合格することで、色彩に関する幅広い知識を身に付けられます。カラーコーディネーター検定は3級〜1級まで設けられています。
カラーコーディネーターとして働く場合は、2級以上を取得することをおすすめします。
カラーコーディネーター検定以外の色彩に関する資格を2つご紹介します。
色彩検定
色彩検定とは、社団法人全国服飾教育者連合会が主催している公的資格の1つで、色に関するさまざまな知識や技能を身に付けられる資格です。
カラーコーディネーター検定の次に知名度のある色彩関連の資格なので、カラーコーディネーターで役立たせることができます。
色彩検定では、4級〜1級まで設けられていて、1級の合格率は約44%です。
合格率が低い資格ではないので、1級の取得を目指すことをおすすめします。
カラーデザイン検定
カラーデザイン検定とは、国際カラーデザイン協会が主催している資格で、色に関するさまざまなな知識を身に付けることができます。
特定の分野の色に関する知識を身に付けるわけではなく、ファッションから広告、インテリアなど幅広い知識を身に付けられます。
カラーデザイン検定では、3級〜1級まで設けられていて、2級以上を取得していると、カラーコーディネーターとして役立たせることが可能です。
カラーデザイン検定に受験資格は設けられていないので、いきなり取得を目指すことができます。
プレゼンテーション力
カラーコーディネーターの仕事内容は、色に関するアドバイスをすることになるので、プレゼンテーション力が必要です。
色に関する知識があったとしても、しっかりとプレゼンテーションができなければ、依頼者の要望を叶えることができません。
考えていることを正確に伝える必要があるので、プレゼンテーション力が必要になります。
また、カラーコーディネーターには、チーム内でコミュニケーションを取りながら仕事を進めるため、コミュニケーション能力も必要です。
ただし、「何かを売り込む」という職業ではないので、日常会話程度のコミュニケーション能力があれば、問題ありません。
カラーコーディネーターの平均年収は200万円〜300万円
この記事では、カラーコーディネーターの年収についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
カラーコーディネーターの平均年収は、200万円〜300万円です。
平均年収は日本の平均を下回っていますが、働き方や活躍する場によっては年収1,000万円以上を目指せます。
また、他の職種と組み合わせることで、平均以上の年収を得ることが可能です。
カラーコーディネーターは、「インテリアコーディネーター」や「建築士」と組み合わせやすいです。
この記事でお伝えした内容を参考にして、カラーコーディネーターとして平均以上の年収を目指しましょう。