大手企業の役員や忙しい弁護士などのサポートをする「秘書」は転職市場で高い人気を誇ります。
実際に秘書への転職を考えている方も多いと思いますが、「秘書は未経験でも転職できるのかな?」と悩まれることがあるのではないでしょうか?
この記事では、未経験から秘書に転職できるのかということについて解説します。
秘書で求められるスキルや、役立つ資格などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
そもそも秘書とは?
秘書とは、重要な役職に就いている方や弁護士などをサポートする仕事です。
秘書の仕事内容は多岐に渡り、サポートする人によって細かな仕事内容が決まります。
秘書の主な仕事内容は下記の通りです。
- スケジュール管理
- 電話対応
- メール対応
- 来客対応
- 文書作成
- 郵便物の管理
- ファイル整理 など
秘書は「一般事務」と混合して覚えられていることが多いのですが、一般事務は組織全体をサポートします。
しかし、秘書は役員や弁護士など、1人しかサポートしません。
仕事内容は類似することが多いですが、間違わないように注意してください。
秘書の平均年収はどれぐらい?秘書として年収を高くする方法をご紹介
未経験で秘書に転職できる?
秘書は特別な資格やスキルを必要とする仕事ではないので、未経験でも転職できます。
上記でお伝えした仕事内容は、未経験でも担うことができると思います。
実際に転職サイトなどには、「未経験歓迎」と記載された求人が掲載されていて、未経験から秘書に転職を成功させている方は多くいます。
そして、秘書に対して新卒採用をしている企業が少なく、中途で採用している企業が多いです。
秘書から秘書に転職することは考えにくいため、未経験でも積極的に採用している企業が多いと考えられます。
男性は秘書に転職できない?
映画やドラマに登場する秘書のイメージから、「男性は転職できない」と思われるかもしれませんが、秘書は男性でも女性でも転職できます。
秘書の男女比率は女性の方が多いのですが、実際に男性秘書として働いている方はいます。
役員や弁護士の中には、「男性の方が仕事に取り組みやすい」と考えられることがあり、男性を対象にしている求人もあります。
反対に、女性を対象にしている求人もあり、性別によって転職難易度は変わりません。
秘書への転職で求められるスキル
未経験で秘書に転職するには、秘書で求められるスキルをアピールすることが大切です。
そこで秘書への転職で求められるスキルをいくつかご紹介します。
未経験で秘書への転職成功率を高めるために、下記のスキルを参考にしてみてください。
コミュニケーション能力
秘書は役員や弁護士などサポートしている人以外とも関わることがあるので、コミュニケーション能力が求められます。
もし、秘書としてコミュニケーション能力が身に付けられていないと、サポートしている人に迷惑をかけることになり、秘書としての役割を果たせません。
秘書は話すことが仕事ではないので、高度なコミュニケーション能力は必要ありませんが、サポートしている人に迷惑をかけない程度の能力は必要になります。
パソコンスキル
秘書はメール対応や文書作成が仕事の1つになるので、最低限のパソコンスキルが求められます。
基本的な操作ができれば秘書として困ることはないと思いますが、サポートする人によっては「Excel」や「Word」などのソフトを利用しなければいけない可能性があります。
難しい内容を依頼されることはないですが、最低限の機能は使いこなせるようになっておくことが大切です。
最低限のパソコンスキルに加えて、Excel・Word・PowerPointの基本操作もできるようになっておきましょう。
スケジュール管理力
どんな秘書でも必ず任せられる仕事が、スケジュール管理です。
秘書が付いている役員や弁護士は、「忙しいから秘書が付いている」と考えられるので、スケジュール管理力が求められます。
スケジュールを管理することは、社会人にとって当たり前のことですが、秘書には数分の狂いもない徹底した管理力が必要です。
上記でもお伝えした通り、秘書がスケジュール管理をミスしてしまうと、サポートしている人に迷惑をかけてしまいます。
また、スケジュール管理力だけではなく、記憶力が良いと、徹底したスケジュール管理がしやすくなるでしょう。
判断力・行動力
秘書の仕事では、想定外のことが起きやすいので、いつでも臨機応変な対応が求められ、とっさの判断力が必要になります。
役員や弁護士のサポートをしなければいけないので、秘書自身が考えて判断するケースが多いです。
また、サポートしている人の指示を待っているだけでは秘書としての役割を果たせていないので、行動力も必要になるでしょう。
判断力と行動力があれば、未経験でも秘書としての役割を果たしやすくなります。
未経験で秘書に転職する場合は資格を取得すべき?
未経験で転職するときには、「秘書に関する資格を取得すべきかな?」と悩まれることがあるでしょう。
未経験の場合は、今までの実績などをアピールできないので、資格は取得すべきです。
資格を取得することによって、採用担当者からの信頼を得やすくなり、未経験でも転職を成功させやすくなります。
秘書に関するおすすめの資格を2つご紹介します。
秘書検定
秘書検定とは、公益財団法人実務技能検定協会が実施している民間資格で、職務知識や一般知識、マナー、接客面でのスキルなどを身に付けられます。
資格の名前にも入っているように、秘書検定は、秘書への転職で信頼を得やすくなります。
また、秘書検定を取得していることによって、実務の中でも役立たせることができます。
秘書検定は1級〜3級に分けられていますが、未経験で秘書に転職する場合は、準1級以上を取得すべきです。
準1級の合格率は約45%で、いきなり受験することが可能なので、資格難易度はそれほど高くありません。
ビジネス実務マナー検定
ビジネス実務マナー検定とは、公益財団法人実務技能検定協会が実施している民間資格で、ビジネスパーソンとして適切な判断力・行動力・会話力や、ビジネス社会の基本ルール・職場常識を身に付けられます。
ビジネスパーソンとしてのマナーは秘書にとって大事なことになるので、未経験から秘書へ転職する方は取得すべき資格です。
ビジネス実務マナー検定は、1級〜3級に分けられていて、秘書へ転職する方は2級以上の取得をおすすめします。
2級の合格率は約60%になっているので、比較的取得しやすい資格になっています。
未経験から秘書に転職するときの注意点
未経験から秘書に転職するときには、いくつか注意すべき点があります。
秘書に転職したことを後悔しないために、下記の注意点を踏まえたうえで、転職するのか判断することをおすすめします。
未経験から秘書に転職するときの注意点をいくつかご紹介します。
やりがいを感じない可能性がある
秘書は「誰かをサポートする仕事」なので、人によってはやりがいを感じない可能性が考えられます。
特に、前職で営業職や企画職など直接的に利益を生み出す職種に就いていた方は、秘書でやりがいを感じない可能性が高くなります。
秘書に転職してやりがいを感じることができなければ、転職したことを後悔します。
未経験から秘書に転職するときは、「秘書でやりがいを感じられるのか」ということを考えることをおすすめします。
休みが取りにくい
秘書は役員や弁護士などサポートしている人に合わせて働くので、休みが取りにくい傾向があります。
就業時間もサポートしている人に合わせることなり、昼に出勤して夜中に帰るという生活になることも考えられます。
そのため秘書はワークライフバランスが保つにくいと言われることが多く、結婚している方や子供がいる方は、転職することに注意が必要です。
ただし、サポートする人や企業によっては、一般的な就業時間を設けられていることもあります。
希望通りの求人が見つかるまで時間がかかる
秘書は社内で重要な役職に就いている方や、忙しい弁護士などをサポートする仕事なため、求人数が多くありません。
秘書という職種自体を設けていない企業も存在するため、希望通りの求人が見つかるまで時間がかかる可能性が高いです。
大手転職サイトでも約200〜300件しか秘書の求人を取り扱っていませんでした。
秘書として転職を成功させるには時間がかかる可能性が高いので、働きながら転職活動をおこなうことをおすすめします。
秘書の求人は転職エージェントに紹介してもらう
転職サイトには秘書の求人があまり掲載されていないので、転職エージェントに紹介してもらうことが大切です。
転職エージェントでは、転職サイトに公開されない「非公開求人」を紹介してくれるため、秘書の求人を多く知ることができます。
転職エージェントによっては、公開求人の倍以上の非公開求人を取り扱っている可能性があり、未経験でもスムーズに転職できるかもしれません。
さらに、転職エージェントでは、面接対策や書類添削、条件交渉など転職に関することを幅広くサポートしてくれます。
転職者に対して担当のキャリアアドバイザーが付くので、働きながらでも秘書に転職できる可能性が高くなります。
転職エージェントは併用しても問題ないので、気になるものがあれば登録してみてください。
未経験でも秘書に転職することは可能
この記事では未経験から秘書に転職することについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?秘書は特別な資格などを必要としない仕事なので、未経験でも転職することが可能です。
また、秘書は女性の割合が多いのですが、男性の未経験者でも転職できます。
ただし、無知な状態で転職することは難しいです。未経験で転職を成功させるには、秘書で求められるスキルを身に付けて、アピールすることが大切です。
そして、資格を取得していると、未経験でも自分の希望通りに転職できる可能性が高くなります。
この記事でお伝えした内容を参考にして、未経験から秘書への転職を目指してみてください。