教師は公務員という安定があり、公務員の中でも離職率が低いため、大学生から高い人気を誇る仕事です。
しかし、教師から転職したいと思っている方は多い傾向があります。
では、なぜ教師から転職したいと思うのでしょうか?
この記事では、教師から転職したいと思う理由について解説します。
教師が転職するときに抑えておきたいポイントや、おすすめの転職先などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
教師から転職したいと思う理由は?
教師の離職率は公務員の中でも低く、0.5%~0.1%と言われています。
ただし、「教師から転職したい」と思っている方は多い傾向があります。
教師から転職したいと思う理由をいくつかご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
勤務時間・拘束時間が長い
教師の仕事内容は、授業や生徒指導、部活動、保護者の対応、雑務など多岐に渡るため、勤務時間や拘束時間が長いです。
生徒が登校する前の7:00頃に出勤して、夜の20:00頃まで学校にいることが多く、転職したいと思う方が多いと考えられます。
特に、部活動の顧問をしている教師は、土日祝も働くことになり、より転職したいという気持ちが増します。
また、教師は時間外手当や休日手当が支給されないため、勤務時間が長くても給料は増えていません。
そのようなことも、転職したいと思う理由として考えられます。
大幅に年収を上げられない
教師は公務員になるので、ある程度の年収が決められています。
教師は勤続年数によって年収が決められているため、大幅に年収を上げられないということが、転職したいと思う理由として考えられます。
民間企業の場合は年齢や勤続年数は関係なく、成績次第で年収を大幅に上げることが可能で、年収1,000万円以上稼ぐこともできます。
「教師になる前から、給料形態はわかっているはず」と思われるかもしれませんが、いざ社会人になってみると、「多くの年収を得たい」と考える方が増える傾向があります。
教師という仕事に将来性を感じない
教師になってまもない頃は、「尊敬される教師になりたい」「早く出世したい」などという気持ちで、仕事に取り組めていた方が多いのです。
しかし、働き続けていると、教師という仕事に将来性を感じなくなり、転職したいという気持ちを抱くと考えられます。
教師に将来性を感じなくなる理由は、出世コースが1つしかないからです。
教師として出世することを目指すと、最終的には教頭や校長になります。
教頭や校長まで出世できることはすごいことなのですが、多くの教師が教頭や校長の激務を側で見ているため、将来性を感じなくなります。
そして、「出世しない」という道を選んだ教師は、ずっと普通の教師として働くことになるので、転職したいと思っている方が多いと考えられます。
保護者との関係性に疲れた
教師の仕事の1つに「保護者の対応」があるのですが、保護者にはさまざまな方がいます。
一般的な保護者は教師に協力的なのですが、中には「モンスターペアレント」と言われる保護者が存在します。
そのような保護者の対応に疲れてしまい、転職したいと思う教師は多いです。
実際に「〇〇先生は信頼できないから、担任から変えてほしい」などといった内容のクレームを学校に入れる保護者もいて、クレームが入った先生は存在を否定されている気持ちになります。
教師と保護者は切っても切れない関係なので、疲れや不満を抱く方が多いです。
教師という仕事に飽きた
教師は教える生徒は変わるのですが、主な仕事内容や教える教科は変わりません。
そのため5年以上働いていると、教師という仕事に対して「飽きた」と感じる方が増え始めて、転職したいという気持ちを抱くようになります。
特に、教える教科が変わらないことに対して、飽きを感じる教師は多いです。
民間企業へ転職した場合は、新商品が開発されたり、お客様が変わったり、飽きにくい環境になっています。
特に、新しいサービスや商品を提供し続けている「ベンチャー企業」の場合は、飽きを感じることなく働くことができるでしょう。
教師が民間企業へ転職することは難しい?
教師から民間企業へ転職することは可能なのですが、決して簡単ではありません。
教師はビジネス経験や、転職でアピールできる実績がないので、転職することが難しいと言われています。
また、中途採用では年齢が重要視されることが多く、年齢を重ねるごとに転職難易度は高くなります。
ただし、「教育する」ということが変わらない仕事への転職難易度は低いです。
塾講師や家庭教師は教育する仕事なので、教師という経験を活かしやすく、スムーズに転職できる可能性が高くなります。
「1日でも早く教師から転職したい」と思われる方は、教育する仕事への転職を希望することをおすすめします。
「第二新卒」は転職難易度が下がる
教師が民間企業へ転職することは難しいのですが、「第二新卒」は例外です。
第二新卒とは、法的なもので明確な定義は決められていませんが、一般的には「新卒で入社して3年未満の求職者」を指します。
転職市場において第二新卒は、最も需要が高い人材と言われているため、26歳までの教師は転職難易度がグンと下がります。
企業にとって、第二新卒は「新卒者と社会人の中間」と考えていて、採用しやすいと感じている企業が多いようです。
もし、26歳までに「教師から転職したい」と思うことがあるのであれば、すぐに転職活動をスタートさせることをおすすめします。
教師におすすめの転職先
教師から転職したいと思っている方は、「転職先はどこが良いのかな?」と悩まれることが多いでしょう。
そこで、教師におすすめの転職先を3つご紹介します。
転職したいと思っている教師の方は、ぜひ参考にしてみてください。
塾講師・家庭教師
上記でお伝えした通り、教師は教育するということが変わらない仕事への転職難易度が低いので、塾講師や家庭教師が転職先としておすすめです。
塾講師や家庭教師では、教師として培った「教育力」を活かすことができ、転職後でもスムーズに仕事をこなせます。
また、塾講師や家庭教師は授業だけを担当するケースが多く、保護者の対応や事務仕事は他の社員が担当してくれるため、「転職したい」という気持ちを抱くことは考えにくいです。
そして、塾講師や家庭教師として人気が出れば、大幅に年収を上げられます。
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営業職
教育する現場から離れたいと考えている教師には、転職先として営業職がおすすめです。
営業職は「コミュニケーション能力」が最も必要な仕事になるので、教師で培った経験を活かすことができます。
また、営業職は大幅に年収上げることが可能です。
勤続年数は関係なく、成績によって年収が決められるケースが多く、年収1,000万円以上を目指すこともできます。
転職した企業によっては、残業時間が多いかもしれませんが、時間外手当や休日手当は支給されます。
そして、「大幅に年収を上げたい」と思っている方は、インセンティブ制度を導入している企業へ転職することをおすすめします。
資格を有する職業
教師の方は「教員免許」を取得した経験があり、勉強する要領は把握していることが多いと思うので、資格を有する職業に転職することをおすすめします
中でもおすすめの転職先が、「ファイナンシャルプランナー」と「登録販売者」です。この2つは資格を取得しやすい特徴があり、需要が高まりつつある仕事になります。
大幅に年収を上げるということはできませんが、勤務時間が長かったり、将来性が感じられない仕事ではありません。
資格を取得していると、転職もスムージに決まるので、教師の転職先におすすめです。
教師が転職するときに抑えておきたいポイント
教師が転職するときには、いくつか抑えておきたいポイントがあります。
自分の希望通りに転職を成功させるためにも、下記のポイントを参考にしてみてください。
「本当に転職して良いのか」ということを考える
教師から転職するということは、教員免許を無駄にすることになるので、「本当に教師から転職して良いのか」ということを考えることが大切です。
教師から転職することで、教員免許が剥奪されるわけではありませんが、せっかく取得した資格を活用しないことになります。
そのため転職後に、「教員免許を取得したのにな…」と後悔する方が多いです。
転職したことを後悔しないために、教員免許を活用しなくても良いのかということを考えてみてください。
教師として働きながら転職活動をおこなう
教師からの転職を成功させるには、「教師を辞めるべき」と考える方が多いのですが、教師として働きながら転職活動をおこなうことが大切です。
もし、教師を辞めてしまうと「早く転職先を決めないと…」という焦りが出てしまい、ミスマッチを起こしてしまう可能性が高くなります。
また、教師として働き続けることで、「転職しない」という選択肢を持っておけます。
教師として働きながら転職活動をおこなうことは忙しくなるかと思いますが、教師は辞めないことが大切です。
転職エージェントを活用する
教師からの転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスです。
具体的に受けられるサポートは、「求人紹介・面接対策・書類添削・日程調整・条件交渉」などで、登録することで担当のキャリアアドバイザーが1人付きます。
そのため教師として働きながらでも希望通りの転職を成功させられる可能性が高いです。
さらに、転職サイトには公開されていない「非公開求人」にも応募できるため、転職先の選択肢を広げられます。
転職エージェントは併用しても問題ないため、気になるものがあれば登録してみてください。
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教師で転職したいと感じている方は多い
この記事では教師から転職したいと思う理由についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
教師の離職率は公務員の中でも低いのですが、転職したいと思っている方は多い傾向があります。
教師から転職したいと思う最大の理由は、「勤務時間・拘束時間が長い」ということが考えられます。
そして、教師から民間企業へ転職することは可能で、第二新卒に該当する教師は、転職難易度が下がります。
この記事でお伝えした内容を参考にして、教師から民間企業へ転職を成功させてみてください。