企画職は「花形の職種」として、新卒からの転職者からも高い人気を誇ります。
そんな企画職への転職を考えている方は多いと思いますが、「企画職の具体的な仕事内容がわからない…」と悩まれることがあるのではないでしょうか?
この記事では企画職の具体的な仕事内容について解説します。
企画職で求められるスキルや、転職を成功させるコツなどもご紹介しているので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
企画職の仕事内容とは?
企画職の仕事内容は、大きく5つに分けることができます。
企業によって担当する仕事や企画する内容は異なりますが、基本的な仕事内容は変わりません。
企画職への転職を考えている方は、5つの仕事内容を把握して、自分に合っている仕事なのか判断してみてください。
情報収集
魅力的な企画を立案するためには、前段階の準備として情報収集を行う必要があります。
消費者のニーズや市場の動向、競合他社の調査など、どのような企画を立案して、どのような商品を開発するのか、決めるためにさまざまな情報を収集します。
前段階の準備として収集した情報をベースに企画を考えるため、しっかりとさまざまな視点から情報を集める必要があります。
企業によっては、情報収集は企画職の仕事ではなく、社内のマーケティング部署が担当することもあり、外部の専門企業に依頼するケースもあります。
商品企画・商品開発
商品企画・商品開発とは、言葉の通りで、自社の商品を企画したり、新しい商品を開発したりする仕事です。
業界や取り扱っている商品によって、企画方法は異なりますが、基本的に情報収集で得た情報をベースに企画・開発を行います。
既存の商品を改善することも企画職の仕事で、割合的には開発よりも改善の方が多いです。
そして、商品を開発する部門がいくつかに分けられている場合は、企画職がそれぞれの間に入り、開発を進めていく必要があります。
広告・PR
広告・PRは、自社の商品・サービスを宣伝する仕事です。
「企画職が担当する仕事なの?」と思われるかもしれませんが、商品開発した企画職が広告・PRをした方が効果的に宣伝できる可能性が高いと考えられて、企画職が担っている企業が多いです。
広告・PRでは、1人でも多くの消費者に自社の商品・サービスを宣伝することが目的で、宣伝効果によって利益が大きく変わります。
企業によっては「広告代理店」に依頼するケースもありますが、その決定を下すのは企画職です。
販売促進
販売促進は、自社の商品・サービスが売れる仕組みを考える仕事です。
例えば、家電量販店に行ったときに、「15,000円以上で、1,000円OFF」というPOP(ポップ広告)を見かけることがあると思います。
そのようなことを考えるのが、販売促進になります。
さらに、消費者に向けたノベルティの配布や、ポイント交換制度などを考えるのも、販売促進の仕事で、商品を買おうと思うきっかけや、購入を迷ったときの最後のひと押しになる企画を考える必要があります。
販売促進で利益が大きく変わるため、企画職にとっては大切な仕事です。
営業企画
営業企画は、営業活動が円滑に進むように社内の営業部署に向けた企画を立案する仕事です。
企画を立案するだけではなく、目標設定や営業方法の提案、競合他社の情報収集・分析なども企画職の仕事になり、営業マンが営業活動に専念できるよう環境を整える必要があります。
ただし、営業企画は企業によって担当する仕事や企画が異なるため、仕事内容も企業によって大きく変わります。
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企画職で求められるスキルとは?
上記でお伝えした通り、企画職の仕事内容は多岐に渡るため、さまざまなスキルが求められます。
企画職への転職で最低限求められるスキルを3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
コミュニケーション能力
企画職は担っている仕事内容が異なる部署とコミュニケーションを図る機会が多いため、コミュニケーション能力を最低限求められます。
また、社内だけではなく、クライアントやお客様など社外の方ともやり取りをするため、企画職にとってコミュニケーション能力は高ければ高いほど、良いスキルです。
企画職では「プレゼンテーション」をする機会がありますが、コミュニケーション能力が高いと、プレゼンテーション能力の向上にもつながります。
そして、コミュニケーション能力が高いと、応募した企業の採用担当者からも信頼されやすくなり、企画職への転職成功率が高くなるでしょう。
企画力
上記でお伝えした通り、企画職の仕事内容は「企画を考える」ということが基本なので、企画力は必要不可欠です。
企画職として企画力がなければ、任せられている役割を果たすことができないでしょう。
また、最適な企画を考えるには、「創造力」も必要になります。企画を考えるベースとなるアイデアを生み出すことができなければ、魅力的な企画を考えられません。
企画職への転職では、創造力と企画力が1セットで最低限求められるスキルになります。
情報収集能力
魅力的な企画を考えるには、さまざまな情報を収集する必要があります。
「消費者はどのような商品を求めているのか」「どのような販売促進が効果的なのか」など、とにかく情報を収集する必要があるので、企画職には情報収集能力が求められます。
情報収集スキルが高いと、魅力的な企画を考えられる可能性が高くなり、その企画が目標達成につながる可能性も高いです。
そして、近年では「口コミやSNSで調べ尽くしてから購入する」という消費者が増えていることから、「インフルエンサーマーケティング」の導入が広がっています。
そのためトレンドを抑えた情報収集や、SNSを駆使した情報収集能力も求められます。
企画職への転職で求められるスキルとは?企画職は未経験でも転職できる?
企画職への転職で資格は取得すべき?
企画職への転職を考えると、「資格は取得すべきなのかな?」と悩まれると思います。
企画職への転職で資格は取得することをおすすめします。資格を取得していない状態でも、企画職への転職を成功させることは可能ですが、転職成功率を高めるためには取得すべきです。
その理由は、採用担当者から信頼されやすくなるからです。
企画職への転職を成功させるには、採用担当者から信頼を得ることが肝心なので、資格を取得すると転職成功率が高くなります。
そして、資格を取得することで、企画職として働く自信にもつながります。
企画職へ転職する自信が付くことで、転職後に活躍しやすくなることも考えられます。
おすすめの資格
企画職への転職でおすすめの資格は下記の通りです。
- 商品プランナー
- ビジネス・キャリア検定
- 商品開発士
- 販路コーディネーター
- プレゼンテーション技能検定 など
上記の資格は国家資格ほどの難易度ではないので、比較的取得しやすいと思います。
また、受験条件なども定められていない資格がほとんどなので、未経験の状態でも取得することが可能です。
複数以上の資格を取得するには時間が必要になるので、1つに絞ることをおすすめします。
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企画職への転職を成功させるコツ
企画職は未経験でも転職を成功させることが可能ですが、決して簡単なことではありません。
そこで企画職への転職を成功させるコツをいくつかご紹介します。
企画職への転職を成功させるためにも、下記のコツを参考にしてみてください。
企画職の仕事内容を理解する
中途採用では「即戦力で働ける人材がほしい」と考えている企業が多いため、企画職の仕事内容を理解して、即戦力で働けることをアピールすることが大切です。
面接での受け答えで、「この人は企画職の仕事内容を理解している」と思わせることができれば、転職が成功する可能性は高くなります。
また、企画職で求められるスキルを身に付けていても、即戦力で働けると判断されやすくなるでしょう。企画職の仕事内容を理解して、面接時のアピールできるようにしてください。
働きながら転職活動を行う
企画職への転職を成功させるには、「退職するべき」と考えられる方が多いのですが、働きながら転職活動を行うことが大切です。
働きながら転職活動を行うことで、無職という経歴が付きません。
無職の経歴が付いてしまうと、採用担当者に「会社をクビになった」と判断される可能性があるため、退職しないようにしてください。
そして、働きながら転職活動を行うことで、「転職しない」という選択肢を持つことができ、心に余裕が生まれます。
転職エージェントを活用する
企画職への転職を成功させるには、転職エージェントを活用することが大切です。
転職エージェントとは、無料で転職に関することを幅広くサポートしてくれるサービスです。
具体的なサービス内容は「求人紹介・面接対策・日程調整・書類添削」などで、転職サイトには公開されない「非公開求人」も紹介してくれます。
また、登録者1人に対して担当のキャリアアドバイザーが付くため、転職経験がない方でも安心してスムーズに転職活動を進められます。
入社後のカウンセリングやサポートを行ってくれる転職エージェントが多いため、転職後も安心です。
転職エージェントは併用しても問題ないので、気になるものがあれば、登録してみてください。
企画職の仕事内容は多岐に渡る
この記事では企画職の仕事内容についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
企画職の仕事内容は、大きく「情報収集・商品企画・広告PR・販路促進・営業企画」に分けられます。
企業によって任せられる仕事内容に多少の違いはありますが、基本的な仕事内容は変わらないでしょう。
そして、企画職の仕事内容は多岐に渡るため、さまざまなスキルが求められます。
未経験でも転職を成功させることが可能なので、この記事でお伝えした内容を参考にして、企画職への転職を成功させてみてください。