転職をしてみたいけれど、転職するのがとても怖い。
転職をしたら、人生の落伍者というような先輩もおり、何が正しいのか分からない。
転職をして人生を失敗したという人の噂を聞いたことがある。
転職が怖いという気持ち、とてもよく分かります。
新しい環境で勝負したいけれど、なかなか第一歩が踏み出せない。
とても辛いですよね。
転職を焦ると同時に、一歩前に踏み出す勇気が持てない方はたくさんいらっしゃいます。
今回は、転職が怖い理由と、その解決策について紹介いたします。
少し長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。
環境が変化するのが怖い!
転職をするとそれまでの常識と共に、これまで慣れてきた環境を全て捨ててリセットすることになります。
日本企業は会社ごとに独特の仕事のやり方や風土を持っており、いままで通用していた仕事のやり方が他社で通用するとは限りません。
まだ20代の若者であれば環境の変化をチャンスと捉えて前向きに乗り切る柔軟な思考を持っているかも知れませんが、30代以降になると極端に変化を恐れます。
環境の変化が怖いけれど、いまいる職場に一生居ることは考えられないという方がたくさんいらっしゃいます。
解決策があります。
転職先することで、新たな視野を身に付けられると考えることです。
いま現在、新卒から同じ会社でずっと勤めている人は、中途採用よりも出世できていません。
社会の変化に敏感にならなければならない時代に、ずっと同じ会社で同じやり方に慣れている人はドンドンチャンスを失っていきます。
転職で環境の変化を経験することで、新卒の人材よりもずっと高度な仕事が出来るようになります。
結果的には、あなたの将来のキャリアを救います。
変化を恐れず、積極的に転職しましょう。
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面接で否定されるのが怖い!
書類選考や、面接での否定はとても辛いものです。
直接、不合格の理由を話す人事はいません。
ただ、書類選考で落とされたり面接で落とされたりするたびに、自分自身を否定されたのような感覚に陥り辛いのです。
大丈夫です。
日本企業の面接が、究極は能力だけではなく会社の社風にマッチした人材かどうかだけを見ている会社も多いので、あなたの能力不足で書類選考や面接に落ちたわけではありません。
面接に落ちたときはこう考えるようにしましょう。
「この会社の人事、見る目がないな。私の良さが分からないなんて、不幸な会社だ」と。
これくらい強気で面接を受けるようにして下さい。
強気に面接に行くくらいのつもりでいると、不思議なものであっという間に内定が出ます。
強気に考えられるようになれば、転職活動そのものに対する恐怖心が無くなっていきます。
周囲の目が気になる!
転職をするというと、日本では一事が万事です。
もう大騒ぎですよね。
特に終身雇用制度で育ってきた親世代や、上司世代とは一生分かり合えないと思います。
世代間の転職に関する考え方のギャップには大きなものがあります。
いまの10代から20代はあまり転職に対して抵抗を持っていませんが、40代くらいになると考え方は凝り固まっています。
「同じ会社にずっといないやつは根性のないやつ」と本気で考えている世代です。
井の中の蛙大海を知らずという言葉があります。
ずっと同じ会社にいることの弊害は、ここまで柔軟性のない思考の人材を生み出すという良い事例です。
反面教師として参考にしておきましょう。
いまの会社はいつ何時吸収合併にあったり、リストラされたりするか分かりません。
周囲の目を気にして嫌な会社にいつまでもとどまることはありません。
転職に対する批判は、気にしたもの負けです。
特に転職の批判をする先輩ほど、あまり仕事が出来ない人が多いはずです。
それも当然の話で、仕事が出来る人材は常に仕事を抱えていて忙しく、他人が転職するかしないかなどについて議論しているような余裕はありません。
常に仕事に集中しているからこそ山のように仕事があるし、仕事が忙しいのです。
人の批判をする先輩社員や上司をまともに相手にしないようにしましょう。
人の批判をする人は、それだけ自分の仕事や現状に自信がありません。
仕事に自信がない!
転職する人は実はとても優秀な人材が多いです。
中途採用者の方が新卒よりも出世する傾向が高いのですが、仕事に自信があるからこそ転職をしても転職先で活躍できるわけです。
もしも仮に自信がなければ、活躍できるわけがありません。
転職出来るくらい実力があるから中途採用組は新卒よりも優秀なのだという考え方をする新卒採用組もいますが、人間の能力に大きな差がそもそもあるわけがありません。
自信が足りていないのです。
自分自身の仕事に対する自信が持てるようになれば、転職も怖くなくなります。
職場にいる中途採用でバリバリやっている先輩や同年代をよく観察してみましょう。
自信に満ち溢れていませんか?
いま自分自身がしている仕事に自信が持てるように、とにかく集中してみて下さい。
かならず良い結果が生まれます。
無職期間が出来てしまうと思い込んでいる
転職活動をするときに、一旦退職してからでないと転職活動は出来ないと思い込んでいる方が多いです。
特に初めての転職をしようと考えている方に多いのですが、思い込みに過ぎません。
まず、転職活動成功の鉄則は在職中に次を決めることです。
無職期間をいたずらに作ってはいけません。
いまの職場が合わないのであれば、とにかく転職活動を始めてください。
転職活動自体が気分転換になることもあります。
在職中でも転職活動を行うことは十分に可能です。
面接が平日の昼間しか実施されないわけではありません。
平日の昼間でなくとも、会社によっては大企業でも土日に面接選考を実施している場合もあります。
在職中でも自分のペースで転職活動を行えば良いのです。
会社を辞めてまで転職活動に専念する必要は全くありません。
仕事の暇な時期に探してみようくらいの気持ちで転職活動をすれば、気負いがないので自然と良い会社に転職できます。
給与が下がってしまう
転職すると給与が下がってしまうと聞いたことがありませんか?
日本企業はおおむね年齢で給与を決定しています。
転職時は一旦給与が下がったとしても、転職して3年程勤続を積むと、前の会社の給与を追い越すこともあります。
転職したての段階で給与が下がることを過剰に恐れないでください。
日本企業は必ず給与の帳尻合わせを行います。
給与が一時的に下がるのを恐れて転職活動をしないのであれば、労働環境に不満を抱えたまま定年退職を迎えることになります。
転職後の人間関係に不安…
転職をすると人間関係などは全てリセットされすべてがゼロの状態から仕切り直しになります。
この人間関係のリセットをどのように捉えられるかで、その後の転職への恐怖感が変わってきます。
いまいる職場の人間関係がとても良くて、給料も良いのであれば人は転職しようとしません。
転職希望者の本音は人事もよく分かっています。
殆どの転職希望者が、人間関係に躓いて転職しているということです。
社員定着率向上のために中途採用者面談を実施していますが、転職してきてくれた方の面談での第一声が、これです。
「この会社、人間関係が良くて助かります。分からないことは聞いたら教えてくれるんですよ。感動しました。」
人間関係が良くて救われたという声を聞いたことはたくさんあります。
人事も本音としては人間関係が辛くてリセット願望で転職してくる人は歓迎していませんが、そうでなくては会社を辞めたい!とまで追い込まれないことは理解しています。
人間関係のリセットは、転職最大のメリットといって良いくらいのメリットです。
良い職場に当たれば何十年も勤務している人もたくさんいます。
会社を辞めたいと思うことや、会社を辞めてしまったことを悪く捉えるのではなく、より良い職場環境を求めて努力したと捉える方が健全です。
後ろ向きに捉えるのではなく、前向きに人間関係のリセットのチャンスを得るのだという風に考えるようにして下さい。
あなたが前向きに職場で活躍できる姿を、人事は楽しみにしています。
新しい職場でのご活躍をお祈りしております!