理学療法士として転職を検討している皆さん、本当に自分が転職に成功できるか不安を感じてはいませんか?
理学療法士は資格を持っているとはいえ、転職活動で書類選考や面接は必須になりますから、万が一失敗してしまったらどうしよう考えてしまうのは無理もないことです。
実は理学療法士で転職に失敗する人の中には、一定の特徴があるのです。
そこで今回は、理学療法士が転職に失敗する特徴と、成功に導くためのコツを徹底的に解説していきます。
目次
理学療法士が転職に失敗するときの特徴10選
理学療法士が転職に失敗っするときの特徴
- 転職先の施設の求人情報をうのみにしている
- 転職先の施設の見学に行かない
- 複数の求人を比較していない
- 転職の目的が曖昧
- 転職の条件をガチガチに決めすぎている
- 転職のスケジュールが甘い
- 転職理由が後ろ向きすぎる
- 面接の準備ができていない
- 自分の経験を洗い出せていない
- 一人で転職活動をすすめている
転職先の施設の求人情報をうのみにしている
理学療法士が転職活動に失敗するときの特徴として、転職先の施設の求人情報をうのみにしていることが挙げられます。
転職活動を始める時には、様々な施設の求人情報をチェックする必要があります。
しかし求人情報は転職者を集めるために、施設の良い部分しかクローズアップされていません。
転職先の施設の求人情報をうのみにしていると、実際に入職してみた後にイメージと全く違ったなんてこともあります。
転職先の情報をすべて鵜呑みにすることなく、本当に制度が整っているのか自分でもチェックすることが重要です。
転職先の施設の見学に行かない
理学療法士が転職に失敗する原因の一つとして、転職先の施設の見学に行かないことも挙げられます。
転職サイトの中には、実際に面接をする際や内定を受ける前に実際に働いている人の様子を見学できる制度を持っているところもあります。
求人情報だけではなく実際に自分の目で職場を確認することで、イメージと異なる部分はないか、ミスマッチはないかをチェックできるのです。
しかし求人だけをチェックして職場の状況を確認しないまま転職してしまうことで、入職した後に幻滅してしまい原因にもなりかねません。
他人から得た二次的な情報だけではなく、自分の目で見た一次情報を元に転職すべきかを判断することも重要です。
複数の求人を比較していない
理学療法士が転職に失敗する原因の一つとして、複数の求人を比較していないことも挙げられます。
ひとつの求人だけをチェックして転職先を決めてしまうと、他の条件に当てはまっている求人を見逃す原因にもなります。
同じエリアや条件の求人でも、細かく比較していけば他の施設よりも目標にしている職場だったなんてこともあります。
目の前の求人だけで判断することはやめましょう。
転職の目的が曖昧
転職の目的が曖昧な時も、理学療法士が転職に失敗する可能性はあります。
「なんとなく職場が嫌だから転職を始める」「上司が嫌だから」など、明確な目的なく転職活動を始めようとしてしまうと、転職先が上手く見つからないなんてことにもなりかねません。
また目的が曖昧だと、現状の職場に満足できていない部分も不明瞭のため、選んだ転職先との間にミスマッチも生じやすくなってしまいます。
なにに対して不満感じているのかを洗い出してみることをおすすめします。
転職の条件をガチガチに決めすぎている
転職の条件をガチガチに固めすぎている場合も、転職に失敗する可能性が高いといえます。
転職の際には、自分の目的を達成するために、求人検索時に条件を設定します。
給与が高い方が良い・自宅から近い職場が良い・人間関係の良い職場が良いなど、条件を細かく設定しすぎてしまうと該当する施設がなく応募できる求人がなくなってしまうこともあります。
また条件を固めすぎていると理想も高くなってしまいますので、転職した後にミスマッチが生じる可能性も高くなってしまいます。
転職のスケジュールが甘い
理学療法士の転職活動は働きながら進めることがほとんどですが、中には転職するまでのスケジュールの見通しが甘いために転職に失敗した経験がある方もいます。
転職活動はただ転職先が決まったからすぐに職場を変えられるわけではなく、現在の仕事の引継ぎから職場への退職願の提出などやることは意外と多いです。
通常転職活動を始めてから転職に成功するまでは、平均で2~3か月かかるといわれています。
転職のスケジュールが甘いことで、入職時期の調整が上手くいかずに転職の話が流れてしまうこともあるのです。
転職理由が後ろ向きすぎる
転職理由が後ろ向きすぎる場合も、理学療法士の転職が失敗する原因の一つです。
上司や同僚の対応が嫌だ、仕事の内容が自分に合っていないなど、他責思考の転職理由は採用担当者に悪印象を植え付けてしまいます。
実際に第三者が原因で転職活動を決めたとしても、自責思考に置き換えてみて転職理由を置き換えてみましょう。
面接の準備ができていない
理学療法士の転職で失敗する原因には、本人の面接時の準備不足もあります。
アルバイトの面接と同じ気分で挑んでしまい、特に面接時の受け答えの準備をしないまま、面接に挑んでしまうケースです。
面接の準備ができていないと、採用担当者からの質問に対して的外れな回答をしてしまったり、本来伝えたいこととは違った意味合いで取られてしまうこともあります。
社会人として準備不足は明らかに過失としてうけとられてしまいますので、面接前にしっかりと準備をするように心がけましょう。
自分の経験を洗い出せていない
転職活動で失敗してしまう理学療法士には、自分の経験を深堀り出来ていない特徴もあります。
転職活動ではただ転職したい意思をアピールするのではなく、これまでの経験から転職先にどんな利益をもたらせるのかをアピールすることも重要です。
自分の経験を洗い出せていないと、採用担当者に対してアピールができず、経験を伝えられることなく面接が終了してしまうこともあります。
過去の経験や施術の経験など、自己分析ができていない人材は根本的に社会人としての対応ができていないと判断されてしまうのです。
一人で転職活動をすすめている
転職に失敗する理学療法士は、自分単独で転職活動をすすめていることが多いです。
求人を集めるのにも地域の病院をただ検索するだけ、紹介を受けたからとにかくあとは自分ひとりで内定を勝ち取ろうなど、他人を頼ることなく自分の意見のみで転職活動をすすめようとします。
しかし転職活動では自分だけではなく、第三者からの意見も参考に転職活動をすすめる必要があります。
職場の先輩や紹介してくれた人に情報収集を手伝ってもらったり、転職サイトを利用するなど、転職活動に第三者を巻き込むことも重要です。
理学療法士が転職に成功するための7つのコツ
転職に失敗する理学療法士の特徴をふまえ、みなさんが転職に成功するためのコツを紹介します。
- 病院・クリニックの評判・口コミを調査しておく
- 現在の職場で得た経験を整理しておく
- 事前に施設に見学・患者さんとして通院してみる
- なぜ転職したいのかを明確にして置く
- 求人は複数候補を決めて比較する
- 後ろ向きな転職理由はポジティブに言い換える
- 複数の転職サイト・エージェントを利用する
以下で詳しく解説していきます。
病院・クリニックの評判・口コミを調査しておく
理学療法士は転職先を決める前に、病院やクリニックの評判・口コミを調査しておきましょう。
病院やクリニックの口コミを投稿するサイトでは、患者さんからみた施設の対応や状況について、細かく記載されています。
働いている側からはわからない施設の評価を確認しておくと、どんな仕事ぶりをしているのか、施術時にどんな対応をしているのかがわかるのです。
事前に口コミを調査しておくことで、転職先が本当にいい職場なのか、スキルアップができる職場なのかの判断がつきやすくなります。
現在の職場で得た経験を整理しておく
理学療法士として転職活動を成功させたいのであれば、現在の職場で得た経験を整理しておくことも重要です。
入社してから行った施術や患者さんとの交流、挫折した経験などを書き出してみましょう。
経験を整理しておくことで、面接時にアピールする内容に一貫性をもたせることもできます。
また挫折経験を通して、新しい職場でどんなことに挑戦していきたいかの展望まで、整理できるのです。
採用担当者としては、ただ資格者であるだけではなく、施設でどんな成長をしてくれるかも期待しています。
相手に自分を魅力付けできるように、事前準備を徹底しておきましょう。
事前に施設に見学・患者さんとして通院してみる
事前に施設に見学に行く、あるいは患者さんとして通院してみることも大切です。
上述した通り、求人情報や口コミはあくまで第三者の意見からなる二次的な情報です。
実際に自分で施設を見学してみて、情報は本当かを確かめてみましょう。
転職サイトの中には、面接をする前に事前に見学に行けるサービスを提供しているところもありますので、是非利用してみてください。
なぜ転職したいのかを明確にしておく
転職活動を始める前になぜ転職したいのかを明確にしておくことも重要です。
なんとなく始めようと思った転職活動でも、心のどこかで本当に転職したい理由はあるはずです。
なぜ転職したいと感じたのか、経緯をすべて洗い出してみることをおすすめします。
経緯を調べてみることで転職の方向性を洗い出すことも可能です。
求人は複数候補を決めて比較する
理学療法士が転職活動をすすめる際は、求人を複数候補決めて比較することも忘れないようにしましょう。
求人を一つのみに絞って応募すると、他のいい条件の求人を見落としてしまう可能性があるためです。
複数候補を出しておいて、様々な条件で比較検討してみてください。
後ろ向きな転職理由はポジティブに言い換える
理学療法士が転職活動を始めるときは、後ろ向きな転職理由はポジティブに言い換えるようにしましょう。
上述した通り、他責思考の転職理由は採用担当者に悪い印象を与えかねません。
言い方を変えてみてポジティブな表現に変更するよう、心がけていきましょう。
複数の転職サイト・エージェントを利用する
理学療法士が転職活動を始める時には、複数の転職サイト・エージェントを利用することをおすすめします。
転職サイト・エージェントは運営会社が異なりますから、それぞれ取り扱っている求人も大きく変わります。
また転職をサポートしてくれるコンサルタントも多種多様ですから、様々な視点からのアドバイスを受けられます。
複数の転職サイト・エージェントを利用して、求人もコンサルタントも比較していきましょう。
理学療法士が転職前に知っておくべき注意点
理学療法士が転職前に知っておくべき注意点も、下記で紹介していきます。
経験が少ないと給与UPは難しい
理学療法士として働き始めて日が浅かったり、経験が少ないと給与UPは難しくなります。
確かに資格を持っているため他の未経験や無資格者よりは、転職先を見つけやすくなるものの、病院側からして経験が少ない人に給料を増額しようとは思わないですよね。
給与UPを狙うのであれば、管理職経験や他の転職者に負けない経験が必要になります。
すべて希望の条件がかなうとは限らない
転職活動では様々な条件を元に求人を検索していきますが、すべて希望の条件がかなうとは限りません。
各求人ごとに叶えられる条件に限りはありますし、すべて満たせる求人がある確率は非常に低いです。
理学療法士の転職におすすめな転職サイト
以下では理学療法士の転職におすすめな転職サイトを紹介していきます。
理学療法士として転職を成功させたい!という方は、ぜひ利用を検討してみてください。
PTOTキャリアナビ
PTOTキャリアナビは、理学療法士・作業療法士向けの転職エージェントです。
転職のプロであるキャリアアドバイザーから求人の紹介、転職活動のサポートまで徹底的に対応してもらえます。
転職サポートはLINEで対応してもらえるので、アドバイザーとの連絡も楽々進められます。
また掲載している求人の掲載元に、職場見学を取り付けてくれるので、事前に雰囲気を体験してから転職すべきかを判断できます。
求人の取扱いのない病院やクリニックでも、欠員がいないかを聞いてくれるので、どうしても転職したい病院がある方にとっては非常にメリットが大きいでしょう。
PTOTSTワーカー
PTOTSTワーカーはリハビリ業界専門の転職サイト・エージェントです。
理学療法士・作業療法士・言語聴覚士各職種に専門のキャリアアドバイザーがいるので、各職種に特化した転職サービスが受けられます。
PTOTSTワーカーの独占求人や非公開求人も掲載しているので、他の転職サイトの求人と比較してみるのもいいでしょう。
入職後もアフターフォローを用意しているので、転職後に不安になったことがあっても相談できる体制も整っているのはありがたいですよね。
マイナビコメディカル
マイナビコメディカルは大手転職サービス運営の、マイナビが運営している医療技術職向けの転職サイト・エージェントです。
首都圏や関西地方を中心に求人の紹介を実施しています。
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良い職場に転職したい、徹底的にサポ―トを受けたいと考えている理学療法士におすすめの転職サイトであるといえるでしょう。
理学療法士の転職の失敗パターンを把握しておこう
いかがでしたか?
理学療法士は資格を持っていながらも、一般の職種と同じように転職に失敗してしまう可能性もあります。
転職に失敗する理学療法士には、決まっていくつかの特徴があります。
失敗せずにいい職場を見つけたい!と考えている方は、ぜひ今回紹介したコツを参考にしてみてくださいね。