ホワイト企業は、残業少なめ・充実の福利厚生など従業員の働きやすさを追及しており、求人が出ればたくさんの応募者が集まるため、難易度が高いのは理解できる人が多いでしょう。
しかしこれ以外にもホワイト企業への転職が難しい理由はあります。
ホワイト企業への転職をするならば、なぜ難易度が高いのかを知り、きちんと対策を講じることが大切です。
そこでこの記事では、ホワイト企業への転職難易度が高い理由と、成功させる方法・注意点を解説します。
目次
ホワイト企業の転職難易度が高い5つの理由
ホワイト企業とは、長時間残業がない・給与が平均よりも高い・有休がとりやすい・福利厚生が充実しているなど、従業員の働きやすさをきちんと考えている会社のことを指します。
明確な定義はありませんが、自分にとって働きやすい会社がホワイト企業と捉えるのが良いでしょう。
ただ働きやすさや給与水準の高い企業は多くの人にとってホワイト企業であるため、必然的に転職難易度は高くなります。
しかしホワイト企業への転職は単純に人気が高いから難易度が高いというわけではなく、それ以外にも難易度が高いと言われている理由があります。
そこでここでは、ホワイト企業の転職難易度が高い5つの理由を解説します。
待遇が良いため企業内の欠員が出にくい
ホワイト企業では、長時間残業がないこと・業界内での水準よりも高い給与・高い有休消化率・産休育休など、従業員に取って働きやすいだけでなく続けやすい職場環境がされています。
そのため退職者が少なく、中途採用があまりありません。
従業員が退職しなくてもライフステージの変化に合わせて働き方を変えられるような環境整備されているため、わざわざ退職しようと思う人が少ないのです。
欠員が出ないとなかなか人材採用がされないため、それだけでもホワイト企業への転職難易度が上がってしまうのです。
入社後に高いスキルを求められる
人気の高いホワイト企業へ転職する際には、キャリア採用となりある程度のキャリアや実績が必要となります。
会社にとってキャリア採用は即戦力としての採用が多く、入社後すぐに活躍できる人材を探しています。
また30代以降など年齢が上がればマネジメント経験や管理職経験を求められることも多く、経験がないと転職は難しくなるのです。
営業成績やある程度のマネジメント経験など、わかりやすくアピールできる実績がないと、特に大手のホワイト企業への転職は難しいといえます。
求人が出た後の競争率が高い
ホワイト企業では、欠員が出ることがあまりなく求人が滅多に出ません。
それでもたまに求人が出れば、たくさんの応募者が殺到し競争率が上がります。
特に大手ホワイト企業であれば、よりたくさんの人が集まります。
そのため他人よりも高いスキルを持っていないと、なかなか採用に結びつかず難易度が高くなるのです。
専門職での募集が多い
ホワイト企業の中途採用では、高い専門性を必要としており一般職よりも専門職の募集が多いのも、転職がしづらい理由の一つです。
より専門性の高い知識を持つ人を採用し、スキルや経験を活かして働いてほしいと考えているのです。
そのため社会人経験や専門スキルを持つ人でないと、採用されにくいと言えます。
大手企業のため選考が完了するまでの時間が長い
ホワイト企業の多くが、大手企業であるため選考が完了するまでに時間がかかります。
採用までにいくつも採用試験や面接が用意されており、内定が出るまでの時間を要してしまい途中で集中力が切れてしまう人もいます。
倍率の高いホワイト企業では競争率も高いため、最後まで気を抜かずに転職活動を進めなくてはいけません。
これも転職難易度が高いとされる理由となっています。
ホワイト企業に転職を成功させる方法
ホワイト企業への転職難易度が高い理由は理解できたと思います。
ホワイト企業への転職は難しいとわかっても、せっかく転職活動を頑張っても入社したのがブラック企業だと長く続かないため、できればホワイト企業へ転職したいですよね。
しかしもともとの求人数も少ない上に、大手企業だと競争率も高くなるため、成功させる方法を押さえておく必要があります。
少ないチャンスをものにするために、きちんと押さえて転職活動に備えてください。
そこでここでは、ホワイト企業への転職を成功させる方法を解説します。
ネームバリューだけで求人を選ばない
ネームバリューで転職先を選ぶ人もいますが、大手企業=ホワイト企業とは限らないため注意が必要です。
もちろん大企業のほうが好条件求人を出していることも多いですが、ネームバリューで決めてしまうとブラック企業に当たることもあります。
転職先を決めるときに最初から大企業を条件にしている人もいますが、それを重視しすぎてしてしまうと大企業であることに安心してしまい、ブラック企業かどうかの確認不足で入社してしまう可能性があることを知っておきましょう。
中小企業のホワイト企業も参考にする
最初から大企業でることを条件にしていると、中小企業を転職先の候補としていない人もいます。
しかしホワイト企業は大企業だけでなく、あまり知られていませんが中小企業にもたくさんあります。
ネームバリューばかり気にしていると、中小企業の求人条件すら気にかけないという人もいるでしょう。
ホワイト企業=大企業と思っている人が多いため、ホワイトであっても中小企業の競争率は下がります。
このことからも大企業だけでなく中小企業の求人も参考にすると、転職成功率が上がります。
競合他社の少ない参入障壁の高い企業を徹底的にリストアップ
ホワイト企業を見つけるためには、協業他社の少ない参入障壁の高い企業をリストアップすることも大切です。
参入障壁の高い企業とは、インフラ業界や化学業界・大学業界など新規参入するのが難しい業界のことです。
この業界の企業であれば、競合他社が生まれにくいため安定した利益を期待でき、従業員にも還元されている可能性が高いのです。
参入障壁の高い企業は、ホワイト企業であることが多くおすすめです。
まずはどのような業界が参入障壁の高いのか、そしてその業界にある企業をリストアップし求人情報を確認してみてください。
応募先の企業の求める人物像に沿った志望動機を作る
応募先をある程度絞れたら書類選考に必要な書類作成となりますが、その際に企業の求める人物像に沿った志望動機を作りましょう。
転職を成功させるためには相手がどのようなスキルを必要としているのか、どのような経験がある人が欲しいのかをしっかり企業研究で知り、いかに自分があっているのかアピールできる志望動機が必要です。
まったく見当違いなものでは書類選考に通過できません。
どれだけ研究しているのか、どれくらい本気で行きたいと思っているのかを伝えるためにも、志望動機をしっかり作り上げてください。
難易度の高いホワイト企業へ転職するときの注意点
ホワイト企業への転職は難易度が高いと解説してきましたが、ホワイト企業だからみんなが楽しく仕事ができる・働きやすいというわけではありません。
ホワイト企業への転職がゴールではなく、そこからがスタートです。
転職後に後悔することがないように、注意点を知っておく必要があります。
ここでは難易度の高いホワイト企業への転職の際の注意点を紹介します。
ホワイトすぎて仕事がつまらなくなる可能性がある
ホワイト企業では、必要のない残業を減らすために業務を細分化し1人ひとりの業務負担を減らしています。
そのため人によっては、仕事がつまらないと思ってしまう可能性もあります。
せっかくホワイト企業へ転職しても、やりがいを感じられないと転職したことが後悔になってしまい、結局再度転職活動をしなくてはいけないことも考えられます。
事前にどのような仕事ができるのか、やりがいを持って働けるのかを調べてから転職するようにしてください。
ホワイト企業でもいきたい部署に配属されるとは限らない
ホワイト企業に転職できても、自分が希望する部署へ配属されるとは限らないため、やりたいことができない可能性があることにも注意が必要です。
大企業であればあるほど部署は多く、余程の専門的な知識や経験・スキルがないと希望部署へ配属されない可能性が高くなります。
せっかく転職できても全く興味のない部署だと仕事に対する意欲を失い、転職を公開することにも繋がるため条件だけで決めてしまうことに注意が必要です。
ホワイト企業と見せかけても部署によってはブラックなことも
会社全体がホワイト企業であっても、部署によっては残業が多い・休みが取りづらいなどブラックである場合にも注意が必要です。
ホワイト企業へ転職できた!と喜んでいたら、思っていたよりも残業時間が長い・有休がとりづらいなどブラックともとれる働き方をしなければいけないこともあります。
それでは何のために転職活動を頑張ったのかわからなくなってしまう人もいるでしょう。
そうならないために、細かく企業に関する口コミなどを見てどのような部署があるのか、本当にホワイト企業と言えるのかを調べておく必要があります。
難易度の高いホワイト企業へ転職するなら転職サイトを利用しよう
ホワイト企業への転職は難しいと解説しましたが、個人で転職活動を成功させようとするとその難易度はもっと高くなります。
どのような志望動機にすればよいのか、そもそもホワイト企業を探し出すことから大変な時間と労力がかかります。
そんな時間と手間を省くために、転職サイトを利用するのがおすすめです。
自分の希望する条件を入力すれば、それに該当する企業と求人を一括表示してくれ、気になるものにすぐに応募できます。
また転職サイトによっては、エージェントも運営しており利用も可能です。
転職のプロを頼りながら、ホワイト企業への転職を目指す方が成功への近道であることを散っておいてください。
難しいホワイト企業への転職も対策をしっかりして挑もう
人が働く時間は長く1日の3分の1を働いて過ごす人にとって、より条件や待遇の良いホワイト企業で働きたいと思うのは当たり前のことです。
しかし難易度は高く転職は簡単なことではありません。
ホワイト企業へ本気で転職を考えているのであれば、できる対策を行い万全の体制で転職活動に挑むことが大切です。