「フリーランスの給料はどれくらい?」「フリーランスで給料が一番高い仕事はなに?」そんな疑問を持っている、そこのあなた。
この記事では、フリーランスの平均給料や稼ぎやすい職種を紹介します。
フリーランスの経済状況もくわしく解説するので、疑問解決のために確認しましょう。
目次
フリーランスの給料はいくら?目安と中央値を紹介
フリーランスの給料について、目安と中央値を紹介します。
企業からの独立後はどれくらいの給料が見込めるのか、年収の目安を確認しましょう。
フリーランスの給料は年収200万円が中央値
フリーランスの年収は、平均200万円が中央値です。
フリーランス協会が発表した資料によると年収400万円以下が全体の約45%を占めるため、年収200万円の人が最も多いことがわかります。(参考:一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会)
ただし、年収200万円から国民年金や所得税などが控除されるため、手取り額はさらに少ないと計算できます。
中央値とは
データを大きい順に並べた時の中央の値です。
年収や金額などデータが平均的な分布でない場合は、中央値が代表と考えられるでしょう。
平均値は、少数でも高所得がいる場合は全体的に高額に偏る可能性があります。
フリーランスの給料は年収400万円あれば安心
フリーランスは、最低年収400万円を目指して仕事することをおすすめします。
会社員と比べると社会保障が少なく税金や保険の納付額が高いため、生活が不安定になる傾向です。
多く稼いでおけば、何かあったときも生活に影響が出にくくなりますよね。
仕事の保証がなく収入に波があるフリーランスは、最低年収400万円を目安にしましょう。
フリーランスの給料はいくら?働き方ごとの年収相場一覧
フリーランスの給料は、働き方ごとに金額が異なります。
あくまで目安なので全てのフリーランスが対象といえませんが、個人事業主として働く独立系フリーランスは年収が高い傾向です。
フリーランスの働き方 | 年収相場 |
---|---|
副業系フリーランス | 70万~80万円 |
複業系フリーランス | 150万~160万円 |
本業系フリーランス | 150万~160万円 |
独立オーナー系フリーランス | 350万~360万円 |
フリーランスの給料はいくら?職種別に年収を紹介
フリーランスの仕事内容ごとに、おおよその給与が異なります。
職種別に平均年収をまとめました。
高いスキルが必要な仕事ほど、案件の単価が高いため高年収が期待できるでしょう。
フリーランスの職種 | 平均年収 |
---|---|
コンサルタント | 800万円以上 |
ITエンジニア | 約800万円 |
Webマーケター | 600万~800万円 |
専門士業 | 500~800万円 |
Webデザイナー | 300万円未満 |
Webライター | 200万円未満 |
フリーランスでもっとも年収が高い職種は、コンサルタントです。
企業の経営診断や業務改善のアドバイスは高い技術が求められるため、誰でもすぐにできる仕事ではありません。
コンサルタントは企業相手の仕事ということもあり、フリーランスも高い年収が見込めるでしょう。
フリーランスは給料が低いと言われる原因
フリーランスの給料が低いと言われる原因には、以下のものがあります。
- 副業でフリーランスをしている人が多いから
- フリーランス1年目は稼ぎにくいから
フリーランスは副業でしている人が多いから
社員として会社勤めをしながら、フリーランスとして活躍する人は多い傾向です。
新しいスキルを学ぶために、本業以外でフリーランスの仕事をする方法は広く浸透しています。
独立のために副業でお金を貯める人もいるので、その場合はフリーランスだけで得られる年収は低いと考えられるでしょう。
副業フリーランスやパラレルワーカーが多いこともあり、フリーランス全体の年収は高いとはいいきれません。
一方でフリーランスを本業にしている人は、最高年収600万円程度が期待できます。
フリーランス1年目は稼ぎにくいから
フリーランスとして活躍を始めた1年目は、16万〜17万円の月収が多い傾向です。
企業から独立したあと、すぐに高収入が得られるとは限りません。
年収200万円というデータからすると、居住地や年齢にもよりますが生活のレベルは高いとはいえません。
経験が長くなるほどフリーランスの給料はアップするため、独立後10年以上になると年収400万円が見込めるでしょう。
フリーランスで給料アップを目指す5つの方法
フリーランスとして仕事を増やし、給料アップを目指す方法には以下の5つがあります。
- 高い案件が多い職種でフリーランスとして活躍する
- スキルを磨いて自身の価値を高める
- クライアントから期待される以上の成果を上げる
- 実績を増やして単価を上げる
- フリーランス専用のエージェントを利用する
1.高い案件が多い職種を選ぶ
フリーランスとして高収入を得るためには、平均年収の高い職種で独立しましょう。
高い案件が多い職種を選び仕事量を増やせば、給料は比例してアップします。
ひとつあたりの案件価格が安い仕事は、努力や仕事量が年収アップにつながりにくい傾向です。
自分がどんな分野で活躍できるか、どんなスキルが高単価につながるか、よく考えてフリーランスになってくださいね。
フリーランスエンジニアは給料アップにつながりやすい
高単価の案件が多いフリーランスエンジニアは、人材募集の数も安定しているため給料アップにつながりやすい仕事です。
大企業の長期的なプロジェクトは1案件100万円前後の給料が望める場合もあり、コストパフォーマンスが良い仕事です。
フリーランスになったあとも、スキルを磨くことや実績を重ねることは必須ですが、業界の安定は期待できます。
これからIT系の仕事が増えると考えられるので、エンジニア職への需要は減らないでしょう。
2.スキルを磨いて価値を高める
フリーランスとして独立したあとは、スキルを磨いて自身の市場価値を高めましょう。
高いスキルがあるほど対応できる仕事が広がるので、高単価の案件も担当できます。
幅広い案件を請け負えるように、自分がフリーランスとして活躍したい業界の知識を深めましょう。
専門性が高い技術や知識があれば、契約の金額が上がり年収アップにつながる可能性があります。
3.期待される以上の成果をあげる
期待される以上の成果をクライアントに納品すると、単価がアップし受注の継続が可能です。
高単価で契約できて常に仕事が続く状態が期待できるため、全体的な給料アップにつながるでしょう。
高い成果の納品だけでなく、クライアントが求めるスケジュールはきちんと守るように、自己管理を忘れてはいけません。
4.フリーランスとして実績を増やす
フリーランスは、実績を増やすと担当できる案件の幅が広がります。
さまざまな案件を請け負えるフリーランスは、クライアントから頼られて定期的に高い単価の仕事がもらえるでしょう。
実績と経験があるとクライアントに報酬アップの交渉ができて、給料が上げられる可能性があります。
5.フリーランスの給料をあげたいならエージェントを利用しよう
フリーランス専門エージェントに登録すると、仕事の受注が効率的に行えます。
案件のオファーが受けられることもあるため、自分で営業する手間がかかりません。
スキルを磨くための時間と仕事量が増えて、年収アップにつながるでしょう。
とくに駆け出しのフリーランスは、良質な案件の獲得が難しい傾向です。
フリーランス向けのエージェントを利用して仕事を請け負い、レベルの高い実績を重ねてください。
フリーランスの給料アップに!エージェントを紹介
フリーランス専門エージェントは、企業であるクライアントと個人で事業を行う人を結ぶサービスです。
エージェントには優良企業の案件がそろっており、初心者も安心して利用できます。
これからフリーランスとして活躍するためにも、質の高い案件を経験し有利な実績を重ねてください。
クラウドテック|案件数トップクラス
クラウドテックはリモートワークの案件が多く、エンジニアやデザイナーに特化したエージェントサービスです。
週3日〜4日の案件が多数あり、副業やライフスタイルに柔軟に対応した働き方ができます。
信頼性の高い企業の案件が多く、マッチする仕事を紹介してもらえます。
最も高い単価 | 150万円 |
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案件数 | 784件(2022年10月) |
案件数(副業) | 191件(2022年10月) |
サービス利用料 | 無料 |
最大の特徴 | 週3日から働ける副業案件が多い |
レバテックフリーランス|登録者数No.1
レバテックフリーランスは、エンジニア案件が豊富にあるフリーランス専門エージェントサービスです。
利用者の平均年収は876万円と高い傾向で、フリーランスとして高年収が目指せます。
人材登録数が業界最大手を誇り、認知度が高いエージェントサービスです。
最も高い単価 | 155万円 |
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案件数 | 42,649件(2022年10月) |
案件数(副業) | 4,632件(2022年10月) |
サービス利用料 | 無料 |
最大の特徴 | 登録しているフリーランサーが多く、高単価の仕事が多数ある |
ITプロパートナーズ|副業案件に強い
ITプロパートナーズは、フリーランスの自立を支えるサービスが特徴です。
受託案件の余り時間を活用して収入を上げたい人や、トレンド技術を使ってサービス開発をしたい人向けの仕事が多く見つけられます。
専門のエージェントから、希望に合った案件を紹介してもらえます。
最も高い単価 | 90万円 |
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案件数 | 5297件(2022年10月) |
案件数(副業) | 83件(2022年10月) |
サービス利用料 | 無料 |
最大の特徴 | 経営者やCxO(ChiefxOfficer)の求人もある |
フォスターフリーランス|高単価案件が多い
フォスターフリーランスはフリーランスで活躍するITエンジニア向けのサービスです。
コーディネーターの手厚いサポートが特徴で、希望案件の提案が受けられます。
高単価の案件が多数あり、フリーランス向けの早期支払いやクラウドソフトなどの利用特典もフォスターフリーランスの特徴です。
最も高い単価 | 240万円 |
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案件数 | 2545件(2022年10月) |
案件数(副業) | 0件(2022年10月) |
サービス利用料 | 無料 |
最大の特徴 | 高単価の案件が多く本業フリーランスに向いている |
フリーランスの給料と会社員の手取りを比較
フリーランスの給料と会社員の手取りを比較しましょう。
会社員からの独立を目指している人は、フリーランスの待遇や給料について確認してください。
フリーランスの給料と会社員の給料は大きく違わない
フリーランスを本業とした場合の平均年収は、400万~600万円が目安です。
フリーランスの年収は一般的な会社員の金額とほぼ変わらないので、転身後の努力次第では同じ生活レベルが期待できます。
ただし、フリーランスになったあとは安定した給料や高収入が望めないため、転身後も1年間生活できるほどの貯金をしておく事をおすすめします。
フリーランスの給料と会社員の年収計算の比較
フリーランスと会社員を比較すると所得税と住民税の税率は同じですが、控除額が異なります。
くわえて、保険料が異なるため、年収が同じでも手取りに差が出てしまいます。
年収の手取り計算と年金や社会保障の比較を確認しましょう。
フリーランス | 会社員 | |
---|---|---|
控除 | 基礎控除 青色申告特別控除 (最大113万円) |
給与所得控除 (最大195万円) |
健康保険 | 全額負担 | 会社と折半 |
国民年金 | 全額負担 | 会社と折半 |
厚生年金 | なし | 会社と折半 |
雇用保険 | なし | 会社と折半 |
個人事業税 | 税率3~5% ※業種により異なる |
なし |
経費 | 計上できる | 計上できない |
福利厚生 | なし | あり |
年収500万円のフリーランスと会社員を比べると、以下のように手取りに差が出ます。
- フリーランス(月経費10万円と仮定)…約410万円
- 会社員…約390万円
フリーランスがデメリットを避けるためには、節税や貯金が重要です。
会社員は福利厚生の充実さがありますが、フリーランスと比べると控除が大きく手元に残る金額が少ない傾向です。
フリーランスの給料と仕訳
個人事業主の年収は、次の計算で求められます。
1月1日から12月31日までに発生した収入-(経費+売上の原価)=年収
年収から税金や保険料を引いた額が、手取りの給料です。
フリーランスが確定申告で計上できる経費の一部は、以下の通りです。
- 仕入れ費用
- 従業員への給与
- 交通費
- 事務所の家賃や光熱費
- パソコンや周辺機器、デスクなどの設備費
- クライアントとの食事会や接待にかかった費用
リモートワークの場合は、家賃や光熱費の一部を経費に計上できます。
フリーランスの給料と働き方のメリット
フリーランスの給料と働き方のメリットには、以下の3つがあります。
- 働き方を自由に決められる
- 頑張るほど収入が上がる
- 努力や納品案件は全て自分の成果になる
スキルを磨いて納品数を増やせば、案件の単価やクライアントとの契約金がアップします。
頑張れば自分の成果として給料にすぐ反映されるため、フリーランスの働き方が向いている人は多いのではないでしょうか。
フリーランスの給料と働き方のデメリット
フリーランスの働き方には以下のデメリットがあります。
- 景気に左右されやすく給料が安定しない
- 社会的な成長の機会が少ない
- 賃貸やローン契約にかかわる社会的信用が低い
雇用と収入が安定しないフリーランスは年収が高くても、金融商品や賃貸の審査に通りにくい傾向です。
フリーランスへの転身を望む人は、会社員のときに契約に関わる審査を完了しておきましょう。
フリーランスの給料と仕事にまつわるQ&A
フリーランスの給料と仕事にまつわる疑問をまとめました。
一緒に解決策を紹介するので、チェックしましょう。
Q.フリーランスの給料は確定申告が必須?
事業所得を得た場合は、確定申告が必須です。
ただし、年収48万円以下の場合は確定申告は必要ありません。
確定申告は、所得から基礎控除48万円が引かれる金額に対して課税されるためです。
Q.フリーランスは年収1000万円は目指せる?
フリーランスは年収1,000万円を目指すこと自体は可能です。
大企業の数百万円規模のシステム開発案件を年間で複数担当したり、海外で高い案件の仕事を請け負ったり、高い収入につながる仕事はたくさんあります。
ただし、求められるスキルや言語力は桁違いのため、独立後にすぐ高収入を得られる可能性は低いでしょう。
Q.フリーランスの給料で配偶者の控除に入るには?
フリーランスが配偶者の扶養に入るには、配偶者控除や配偶者特別控除の対象であることが必須です。
配偶者の控除は、年間の所得が48万円以下または133万円以下の場合に適用されます。
年収-年間経費-青色申告特別控除65万円=事業所得
事業所得が48万以下の場合は配偶者控除が適用
事業所得が48万~133万円の場合は配偶者特別控除が適用
各種保険の扶養適用の条件は、以下の通りです
健康保険…年収130万円以下かつ配偶者の収入の2分の1未満
国民年金…年収130万円以下
扶養に入りたいフリーランスは、確定申告の前に手取り額を計算し、適用条件を考えて仕事をセーブしてください。
Q.フリーランスの最低月給は?
フリーランスは1月に案件獲得や納品を全く行わなければ、最低月給は0円です。
そればかりでなく、光熱費やクライアントとの食事会などで赤字になることも考えられるため、月給がマイナスという場合もあるでしょう。
フリーランスは給料の保証や休業時の社会保障がないため、生半可な気持ちで目指すことはおすすめしません。
Q.そもそもフリーランスってどんな意味?
フリーランスは、会社や組織に所属せずに仕事をする働き方です。
案件を請け負うタイプの請負型フリーランスと、企業に駐車して働く常駐型のフリーランスがいます。
フリーランスの意味には諸説ありますが、中世ヨーロッパの「傭兵」が起源と考えられます。
free(フリー)…自由/どこにも所属しないことを指す
lance(ランス)…武器の槍で闘う騎兵
フリーランスの給料アップには日々の努力が必須
フリーランスの年収はスキルや職種によって高い金額が望めます。
その一方で毎月固定の給料や休業補償がないため、月給が赤字になってしまうこともあります。
スキルアップの努力や契約にともなうクライアントとの交渉力も、年収を左右する原因です。
案件獲得に迷ったらフリーランス専門のエージェントを利用して、より高い年収を目指してくださいね。