アルバイトから正社員を目指していて、
- 「アルバイトの正社員登用制度って何?」
- 「正社員の給与や待遇を知りたい」
- 「メリット・デメリットは?」
上記のように思う人も多いでしょう。
アルバイトの正社員登用制度とは、アルバイトとして働く人をそのまま正社員に雇用する制度。
アルバイトとして働いている職場でそのまま正社員になれるため、登用後もスムーズに働きやすい特徴があります。
しかし、正社員登用制度は法律で基準が決まっていません。
つまり、アルバイト先企業によって採用基準や待遇が異なるので、まずは条件などを確認することが重要。
正社員登用制度に受かって正社員になっても、自分が想像したような働き方とギャップが生まれる可能性があるので注意が必要です。
今回はアルバイトの正社員登用制度について、仕組みや注意点を徹底解説します。
この記事を最後まで読むことで、
- 「正社員登用制度の概要」
- 「アルバイトが正社員に登用されるまでの流れ」
- 「アルバイトが正社員登用制度を活用するメリット・デメリット」
上記が理解できるでしょう。
目次
アルバイトの正社員登用制度とは
アルバイトの正社員登用制度とは、アルバイトとして働く人をそのまま正社員に雇用する制度です。
正社員登用制度の採用基準やどうすれば正社員登用されやすくなるかについて、みていきましょう。
採用基準は企業によって異なる
正社員登用制度の採用基準は、企業によって異なります。
法律で基準が決まっていないため、企業ごとに独自の基準が設けられていることがほとんど。
アルバイトで働く全従業員が正社員登用制度の対象となるとは限りません。
アルバイトから正社員を目指したい人は、まずは正社員登用制度があるかを確認してから求人にエントリーしましょう。
勤続時間が長いと正社員登用される可能性が高くなる
アルバイトの正社員登用制度では、勤続時間が長いと正社員登用される可能性が高くなります。
アルバイトは特別なスキルがなくても働ける職種が多め。
つまり、アルバイトとして「どれだけ働いたか」が正社員登用制度での採用基準として使われやすいです。
具体的には、約3年以上働くことで正社員登用制度の対象となる現場が多いでしょう。
アルバイトが正社員に登用されるまでの流れ
アルバイトが正社員に登用されるまでの流れは、以下のとおりです。
- 正社員登用制度の条件を確認する
- 正社員の雇用条件や給与などを確認する
- 条件を満たした後、面接・試験を受ける
- 内定後、雇用契約の変更がされる
正社員登用制度の条件は、アルバイト先の公式ホームページなどで確認可能です。
正社員登用制度は条件や給与が定期的に変わる可能性もあるので、こまめにチェックするのがおすすめ。
また、アルバイト先の正社員の人に正社員登用制度について直接聞くのもよいでしょう。
アルバイトが正社員登用制度を活用するメリット
アルバイトが正社員登用制度を活用するメリットは、以下の3つです。
- 勝手がわかった状態で就職できる
- 社会保険や福利厚生の制度を活用できる
- 就職後のギャップが少ない
以下で詳しく説明していきます。
勝手がわかった状態で就職できる
アルバイトが正社員登用制度を活用すれば、勝手がわかった状態で就職できます。
アルバイトから正社員として登用される人は、3年以上はアルバイトとして働き続けているため、仕事内容のほとんどをマスターしています。
正社員になっても共通する業務内容は多いので、アルバイト時代のスキルや経験がそのまま活かすことが可能です。
そのため、他社に就職するよりも正社員として現場で活躍しやすいでしょう。
社会保険や福利厚生の制度を活用できる
正社員になると社会保険や福利厚生の制度を活用できます。
アルバイトの人が社会保険に加入するには、勤務時間や勤務日数が職場の正社員の所定労働時間及び所定労働日数の4分の3以上である必要があります。
一方、正社員になると社会保険への加入が義務となるので、自動的に加入がすることになります。
加えて、正社員は福利厚生を利用することも可能。
企業によって異なりますが、福利厚生には以下のようなものがあります。
- 住宅手当
- 人間ドック費用補助
- 結婚、出産祝い金
- 傷病見舞金
- 弔慰金
- eラーニング
- 飲食店、宿泊施設の割引
- 社内懇親会の費用補助
- 従業員持ち株制度
福利厚生には、上記のように生活に役立つものがたくさんあるのがポイントです。
就職後のギャップが少ない
アルバイトが正社員登用制度を活用すれば、就職後のギャップが少ないです。
アルバイトからの正社員登用は、職場は変わらずに正社員に変わることが多め。
その場合、一緒に働く従業員は既に顔馴染みの人ばかりなので、就職後のギャップが少ないでしょう。
他の企業に就職すると初対面の人のみで関係性を構築していく必要がありますが、正社員登用制度での就職ならこれまでの関係性をそのまま持続できるのがメリットです。
アルバイトが正社員登用制度を活用するデメリット・注意点
アルバイトが正社員登用制度を活用するデメリット・注意点は、以下の3つです。
- アルバイトよりも責任が重くなる
- 待遇が必ず良くなるわけではない
- チャンスが回ってくる可能性が低い
アルバイトよりも責任が重くなる
正社員になると、アルバイトよりも責任が重くなります。
アルバイトならミスをしても給与に影響したり、その後のキャリアに影響したりすることはほとんどありません。
しかし、正社員になると自分のミスはもちろん、職場でアルバイトとして働く人々のミスも責任を取る必要があります。
つまり、同じ職場で正社員になったとしても、アルバイト時代と同じように働けるわけではないことを理解しておきましょう。
待遇が必ず良くなるわけではない
アルバイトから正社員に登用されても、待遇が必ず良くなるわけではありません。
アルバイトから正社員に登用される人は、アルバイト時代もある程度働いて稼いでいる人が多いでしょう。
そのため、正社員に登用されたとしても、そこまで待遇が変わらない可能性があります。
多少給与は上がるかもしれませんが、必ず大幅な給与アップが決まっているとは限りません。
職場によってはサービス残業が増えて、時給がアルバイト時代よりも下がるようなこともあるでしょう。
チャンスが回ってくる可能性が低い
アルバイトから正社員に登用されるためのチャンスが回ってくる可能性は低いです。
正社員になるためにアルバイトとして働いていた場合、正社員に登用される条件を満たしていたとしても、必ず正社員になれるとは限りません。
条件を満たしていても、面接や試験を受けて合格しないと正社員になれない現場がほとんどです。
正社員になれるチャンスを待ってアルバイトを続けていくのは、簡単ではないことを理解しておきましょう。
正社員を目指したいなら未経験者向けの転職サービスもある
アルバイトとして働く人がいまの職場に限らず正社員を目指したいなら、未経験者向けの転職サービスもあります。
未経験者向けの転職サービスは、正社員として働いたことがない人に向けの求人が集められているので、就職活動がしやすいです。
加えて、応募書類添削や面接対策、社会人マナー研修など、未経験者向けのサポートが充実しているので、正社員を目指したい人におすすめです。
正社員登用制度の内容を確認してアルバイトから昇進してみよう
今回はアルバイトの正社員登用制度について、仕組みや注意点を徹底解説しました。
アルバイトの正社員登用制度とは、アルバイトとして働く人をそのまま正社員に雇用する制度。
アルバイト先企業によって採用基準や待遇が異なるので、まずは条件などを確認することが重要です。
また、条件などの詳細まで確認しないと、正社員になっても自分が想像したような働き方とギャップが生まれる可能性があるので注意しましょう。