営業職にかかわらず、全ての転職の決め手となるのは「志望動機」です。
志望動機は今後の採用に大いに関わってきます。
「でも、どうやって志望動機を書けばよいかわからない!」
と不安な方も多いのではないでしょうか。
今回は、どんな志望動機が企業に好まれやすいか、またNGな転職理由とは何かについて述べさせて頂き、今後の転職ライフの参考にして頂ければと思います。
目次
営業職転職で活用できる志望動機の書き方
営業職への転職で志望動機を書く際は、自分の魅力をどれだけ伝えられるかが重要になります。
営業職転職で活用できる志望動機の書き方では、下記のポイントを意識していきましょう。
- 志望動機の結論から書く
- 営業職として働きたい理由を明確にする
- 経験をベースに自分のスキルをどう生かせるかを伝える
- 入社後の展望を伝える
以下で詳しく解説していきます。
志望動機の結論から書く
志望動機を伝える時には、まずなぜ志望するに至ったかの結論から書きましょう。
簡潔にまとめておくと、スムーズにまとめられるので内容が伝わりやすいでしょう。
志望動機の軸となる部分ですので、企業の調査を行い求めている人物像の考え方に沿った内容にしておくといいでしょう。
ありきたりな文章にしてしまうと、インターネットを参考にしていることが一目瞭然でわかってしまいます。
具体性をもった内容にしておくと、面接官からの印象もアップする可能性があります。
営業職として働きたい理由を明確にする
営業職として働きたい理由を明確化することも大切です。
なぜ多数ある職種の中で営業職を選んで転職するのか、具体的な理由と共に説明することが大切です。
営業職間での転職の場合は、前職の経験を元に選んだ理由を明確化しておきましょう。
他の職種から営業職への転職を検討しているのであれば、営業職のどこに魅力を感じたのかを、しっかりと説明しましょう。
経験をベースに自分のスキルをどう生かせるかを伝える
営業職として働くに際して、自分の現在持っているスキルをどう企業内で活かせるのかを伝えましょう。
営業職としての経験があるなら、これまで経験してきた内容を元に、具体的なエピソードを添えて記載しておきましょう。
未経験の状態で転職活動をするのであれば、現職での経験を活かせるかを事業内容を確認したうえで、マッチするものを記載してください。
営業職はメリットを伝えて、先方の課題感を解決するところを取り掛かりに商談を進めていきますので、スキルのアピールは営業力を伝える手段にもなります。
入社後の展望を伝える
自分のアピールだけではなく、入社後の展望を伝えることで、キャリアについて将来も見通した計画を持っていることを伝えられます。
中途採用では、即戦力としての採用が行われることも多いですが、入社後社内で成長してマネジメントポジションになることを求められることもあります。
また転職する時点でどんな自己実現をしたいかまで考えが及んでいることをアピールできるので、成長意欲があることも見せられます。
面接官側としても、求めている人物像とマッチしているかを判断する材料としても活用できるので、より細かく選考してもらえる可能性もあるのです。
転職を成功に導く志望動機の書き方!面接のプロがポイントを解説!
ケース別営業職の転職で活用できる志望動機
以下では営業職の転職で活用できる志望動機を紹介していきます。
法人営業の場合(BtoB)
法人営業は企業との商談や関係性の維持が重要視される営業スタイルです。
また企業の受付突破から自社の商品を採用してもらうために、根気強くかつ信頼を獲得しながらアピールしていく力も求められます。
これまでの経験を通して、関係性づくりと営業力をどれだけアピールできるかが重要になります。
私が貴社を志望した理由は、クライアントの課題である○○を解決できるサービスに魅力を感じたためです。
前職では○○部門で法人営業を担当しており、月間の成約件数××、また継続して新商品を△△新規契約していただいた実績を持っています。
未経験の状態で入社し、日々提案を断られることに苦戦しておりました。
しかし先方が何を課題に感じているのか、より興味を持ってもらえるように、企業情報だけではなく競合調査やよりメリットを明確化して丁寧な提案を心がけておりました。
その結果信頼をいただく機会も多くなり、営業成績を伸ばすことに成功いたしました。
しかし前職のサービスでは不十分な点が多く、クライアントの課題を完全に解決することが難しいことに悩んでおりました。
貴社のサービスでは○○ですので、よりクライアントに魅力的な提案をしたいと考えております。
前職と貴社のクライアントの傾向も類似しておりますので、これまでの経験を活かしていきたいと考えております。
個人営業の場合(BtoC)
個人営業は自社の商品をダイレクトに一般の顧客に対して販売することが多い職業です。
個人営業では、より顧客との距離が近く相手の人生に関わる提案をすることになるので、コミュニケーション能力のアピールをすることも大切です。
貴社を志望した動機は、貴社の〇〇を通してよりお客様の人生に有益な提案をしたいと考えたためです。
前職では〇〇に在籍しており、お客様の希望に合わせてニーズに沿った物件を紹介しておりました。
最初はニーズをくみ取り提案すること苦手意識を持っておりました。
しかしコミュニケーションの中で、〇〇を実施した結果、お客様に喜んでいただける物件をご紹介することが出来ました。
結果月間の成約数が〇〇~の成果を残し、トップ賞を獲得いたしました。
しかし前職では提案できる物件に限りがあり、中にはお客様のニーズに沿いきれないこともありました。
貴社は多くの物件を保有しており、様々なライフスタイルに〇〇な提案をおられると存じております。
貴社でこれまでの経験を活かし、お客様にさらなる良い提案を行うのは勿論のこと、即戦力として売上向上に貢献したいと考えております。
未経験からの営業職転職
未経験からの営業職転職では、なぜ前職からの転職先に営業職を選んだのかを説明していきましょう。
数多くある職種の中から選んだ理由を、前職の経験から得た気づきと共に記載しておくといいでしょう。
1回だけではなく顧客の生活により良い提案をしたいと思い、貴社を志望しております。
これまで私は○○に勤務しており、来店したお客様に対しておすすめの商品を提案しておりました。
しかし提案は1回きりで終わることが多く、物足りなさを感じておりました。
何度もお客様と関わることで、より良い提案をしていきたいと考えているため、営業職へと転職してヒアリングを通して最適な提案をしていきたいと考えています。
営業職転職の志望動機NG集(よくあるNG集)
営業職だけではなく、転職活動では志望動機は重要な採用基準です。
志望動機を細かく練るのは難易度が高く、中には妥協して適当に記入してしまう方もいるでしょう。
営業職転職の志望動機でNGな文章を下記でまとめましたので、是非参考にしてみてください。
やりがいのある仕事だから
「御社はやりがいのある仕事で…」
一見、良さそうな文言に聞こえますが、やりがいとは自分で見つけていくものです。
「やりがいがなくなったら辞めるの?」と思われかねません。「やりがい」という言葉を使うのであれば、その企業でしか達しえないことに使うべきです。
企業をほめちぎる
面接で受ける企業の悪口を言うことは、さすがにないとは思いますが、逆にほめすぎるのもよくありません。
企業はあなたがどういう人か、どういうスキルを持っているのかを見極めようとしています。
褒められるために面接をしているわけではありません。
褒める時間があるのであれば、その時間を自己紹介の時間にあてたほうがよっぽど有益と言えます。
抽象的な志望動機
企業側はあなたがどのような利益をもたらしてくれるのかを見ています。
そのためには、企業側が想像しやすいように、志望動機も具体的に話す必要があります。
「企業名がかっこいいから!」「おもしろそうだから!」といった抽象的な内容だと、企業側は、その後のあなたの話を真剣に聞かなくなってしまうでしょう。
通勤時間が短いから
家と企業が近いのは通勤としては楽でよいことですが、その企業で積極的に働く理由にはならないでしょう。
転勤や事務所移転の際に辞めるのでは?と思われるため、採用に至らないケースが多いです。
成長できる企業だから
成長する環境は自分で見つけていく、作り出していくものです。
「環境がよいから」と言っている方は、自ら「自分では環境を変えることはできません」と言っているのと変わりません。
「自分が成長する過程で役に立つこともある」くらいにしておきましょう。
給与が高い・福利厚生がきちんとしている
確かに、給与や福利厚生は働きやすさに直結しますが、それが企業の求める志望動機にはなり得ません。
「他に良い条件の求人がでたら辞めてしまうのでは?」とかえって不安を煽ることもあります。志望動機に書くのは控えましょう。
過度な自信に満ち溢れている
自分ではいいと思っていても、他の人からしたらそこまですごいことではなかったということがあります。
志望動機も同じで、「自分だけは特別だ!」と思っている人は企業側から「協調性がない」「自分勝手」と決めつけられかねないのです。
志望動機を書く際は、友達などに見てもらい、客観的に判断してもらいましょう。
志望企業に採用されるためには…
志望企業に受かるために重要になってくるのは、きちんと調べているかということです。
自分の性格や行動パターンを調べているか、志望企業のことを調べているか、志望企業に就職した後のことを考えて調べているのか等、この下調べが、今後の営業職においても、非常に重要になってきます。
「とりあえず、受ければいいや」「何とかなるでしょ~」は絶対にうまくいきません。
志望企業に就職するまでは、最後まで気を緩ませず、強い想いで転職活動を乗り越えていきましょう。