現場監督と聞くと、激務でブラックなイメージを持つ人も多くいます。
せっかく働こうと思っても、周りから「キツイ」と言われると、やめておこうかなと思ってしまうこともあります。
なぜ現場監督の仕事キツイと言われてしまうのか、それにはさまざまな理由があります。
理由を知れば楽しく働ける会社選びに役立てることも可能です。
そこでこの記事では、現場監督がキツイ理由を中心に楽しく働ける職場探しのコツを紹介します。
現場監督とは
現場監督とは、工事現場で工事がスムーズに進むように工程管理や原価管理・安全管理・品質管理など、さまざまな管理業務を行う仕事です。
現場監督の指示のもと作業が進められ、工程スケジュールの遅れやトラブルがあると、現場監督が対応することになるなど、建設現場においての責任者的な立場となります。
現場監督は現場に行き現場全体のマネジメントはもちろん、事務関連の作業を請け負うこともあります。
ここでは現場監督がどのような仕事をしているのかを解説します。
工事現場の管理業務を行う
現場監督は、工事現場で管理業務を行うのが主な業務です。
納期や予算・安全・品質を守りクライアントが求めるものを完成させるために、さまざまな管理が必要となります。
そこでスケジュール管理をはじめ、現場で働く職人が安全に作業でき予算と品質が守れるように管理して、工事を終えられるように職人へ指示を出します。
現場全体の管理者として、さまざまな建設現場で必要不可欠な立場となっています。
事務関連の作業も請け負う
現場監督は工事現場での仕事も多いですが、事務所で書類作成などの事務作業も請け負うことがあります。
工事を行うための工程表作りや、役所に提出しなければいけない書類があれば作成し提出までも行うなど、事務所での作業も非常に重要です。
現場での仕事を終えた後に事務所に戻り、事務作業をしてから退社するという人もたくさんいます。
ただ事務作業に関しては、施工管理と分けていることもあります。
現場監督がキツイ理由13選
現場監督の仕事に関する検索や口コミを見ると、キツイなどと書かれており働くことを躊躇してしまう人もいます。
なぜ現場監督がキツイと言われているのか、それには様々な理由があります。
この理由を知っておくことで、職場選びに役立てられるだけでなく、仕事のミスマッチを防ぐことにもなります。
仕事を始める前に現場監督のきつい部分を知り、心構えしておきましょう。
ここでは現場監督キツイ理由を解説します。
休日出勤が存在する
現場監督は、現場での仕事はもちろん事務作業など多岐に渡るため、長時間労働や休日出勤しなければいけないことがあります。
特に休日出勤が続くと精神的にも体力的にもきついと感じるのです。毎日の残業だけで仕事が終わらなければ、休日出勤して書類作業などを行わなければいけません。
もちろんいつもというわけではありませんが、繁忙期になると休日出勤となってしまい、プライベートの時間を持てなくなってしまいます。
このような休日出勤の経験がある人は、辛さを知っているためキツイと言うのです。
炎天下など気象条件が厳しい環境下での仕事がある
現場監督は実際の工事現場での仕事も多く、炎天下や真冬の寒さなど気象条件が厳しい環境下で仕事をしなければいけないのも、きついと言われる理由です。
夏は暑く冬は寒い環境下で仕事をするため、体調を崩しやすくもなってしまいます。
このように厳しい環境下で働かなければいけなく、それがきつくなってしまう人もたくさんいます。
雑用をさせられる
現場監督は管理業務行うのが仕事ですが、実は雑用も多く名前や調べた業務内容との差が大きくギャップにつらさを感じることもあります。
雑用にも意味があり、働く人の環境を整えるため必要な業務内容です。
雑用には現場のごみ捨て・掃除・水汲み・飲み物の準備など、これは管理者する仕事なのか?と思うような仕事もあります。
大切な仕事ではありますが、思っていた仕事とかけ離れすぎていると、こんなことをするために現場監督になったわけではないとツラくなってしまうことがあるのです。
職人との関係性維持が難しい
現場監督は実際に働く職人とのコミュニケーションを取り、良い関係性を築くことも大切な仕事の一つです。
皆が気持ち仕事できるように配慮し、信頼してもらえる現場監督になるためには、職人さんの話に耳を傾けるだけでなく、自分の意見もしっかり持たなければいけません。
職人さんの中には癖の強い人やこだわりの強い人・頑固な人など、接しにくい人も少なくありません。
このような職人たちと良い関係性を築くのが難しく、関係が築けないと仕事がやりづらくなりツラく感じる人もいるようです。
短期間での転勤が多い
大手の建設会社では、日本国内だけでなく世界に現場を持っているため、転勤が多いのもつらい理由です。
1つの現場が終わるとすぐに別の現場に行かなければいけなく、大手になると引っ越しを伴うこともあります。
家族がいると毎回転勤になるのが辛く、単身赴任を選択する家庭もあります。
このように引っ越しを伴うよう転勤が多いのも、つらいと感じている人がたくさんいます。
気候による現場管理が難しい
現場監督は工期が遅れることがないように、スケジュールを組みスムーズに作業ができるように管理しなければいけません。
しかし天候の状況によっては、工事が思うように進まなくなってしまうこともあり、管理の難しさにつらさを感じる人もいます。
遅れたらその分人員やスケジュールで調整し、工期に間に合わせなければいけないなど、状況的に大変になってしまうこともあり、うまくできないことに焦りを感じてストレスが溜まってしまうのです。
天候のせいだと言っても、工期を間に合わせられるように調整するのが難しいと、ツラくなってしまいます。
休憩時間が少ない可能性がある
業務が多岐に渡る現場監督は、休む時間を取る暇もなく体力的にも精神的にもツラくなってしまうことも理由の一つです。
しっかり休憩して仕事に取り組みたいと思っていても、休んでいたら終わらないと思えば休憩時間返上で働かなければいけなくなってしまいます。
このように休憩時間が短く、ゆっくり休む間もなく作業を続けなければいけないつらさがあります。
事務作業に終われる
現場監督は現場での仕事を終えたら、事務所に戻り事務作業をこなさなければいけない場合もあります。
現場での仕事に加えて事務作業となると、定時内で終わらず残業が必須となってしまいます。
また一人で黙々と事務作業に追われていると、こんな地味だと思わなかったとギャップを感じる人もいるかもしれません。
たくさんの事務作業もあるということを理解しておかなければいけません。
現場の設備環境が悪い
現場の環境が悪いことにつらさを感じている人もいます。
たとえばトイレが汚い現場だと、綺麗好きな人にとってかなりのストレスになります。
外での仕事でさらに汚れる作業をしているためある程度は仕方ありませんが、設備環境が悪いことがつらさを感じる原因になっている人もたくさんいます。
頻繁に飲み会に参加することになる
職人や業者とのコミュニケーションを築くために、建設業界では頻繁に飲み会が開かれています。
飲み会を通してどのような人なのかを知れる機会を設けていますが、飲み会やお酒が苦手な人にとっては、このようなコミュニケーションの取り方が負担になってしまいます。
あまりに頻繁な飲み会が開催されている会社だと、それが嫌で辞めてしまう人もいます。
悪くなくても謝罪が必要になる
現場監督は、クライアントや業者・近隣住民などからクレームが発生するとすぐに対応しなければいけません。
それが自分のミスではなくても、謝罪は必要となります。
クレーム対応は現場監督だけの仕事ではありませんが、理不尽だと思うようなことでも謝罪しなければいけない状況につらさを感じている人もたくさんいます。
現場を複数掛け持ちすることになる
多くの現場監督は、1つの現場だけでなく複数の現場を掛け持ちして仕事をしています。
そのため他の現場でトラブルがあればすぐにそちらに向かうことになります。
さらに毎日たくさんのタスクを抱えることになり、しっかりタスク管理しないと自分が何をしているのかわからなくなってしまいます。
現場を複数掛け持ちしすぎてしまい、キャパオーバーで現場監督がキツイと感じている人もたくさんいます。
業務量が多い
業務量の多さもキツイと言われる理由です。
現場での施工計画だけでなく、職人の安全管理・品質管理・原価管理に始まり、役所などへ提出する書類の作成・写真撮影、さらには近隣住民へのあいさつ・雑用などたくさんやることがあります。
毎日やらなくてはいけないことに追われてしまい、余裕が持てずにキツイと感じてしまっている人がたくさんいます。
現場監督が楽しく働ける職場を探す方法
現場監督がキツイと言われる理由を解説しました。
業務量の多さとそれに比例するように残業や休日出勤が増えること、職人との関係づくりなどいろいろな場面でツラさを感じている人がいます。
ただこれはすべての会社に当てはまるわけではなく、労働環境の改善をしている会社もたくさんあり働きやすい職場も増えています。
そこで現場監督として楽しく働ける職場を探して、ツラさを感じる場面を減らすことが大切です。
そこでここでは、より楽しく働ける職場を探す方法を紹介します。
どんな事にやりがいを持つかを調べる
ツラいことがあってもやりがいが大きいと自分が感じることができれば、続けたいという気持ちになります。
そこで自分がどんなことにやりがいを持つか把握することが大切です。
規模な大きな案件で現場監督になりたい、インフラ整備に関わりたいなど、自分が思うやりたいことを見極めて、それにマッチする会社で働けるようにしてみてください。
事前にネットで口コミをリサーチしておく
行きたい会社が決まったら、事前にその会社の口コミをネットでリサーチしておくのもおすすめです。
ネットに載る会社口コミは、実際に働いている人・過去に働いていた人などが投稿しています。
そのためよりリアルな内情を知ることができ、入社後のギャップを減らせます。
そこがどんな会社なのか、求人情報との相違がないかなど、きちんと調べて入社するようにすると後悔が減ります。
専門のコンサルタントに求人を紹介してもらう
建設業界や現場監督に特化した転職エージェントを活用し、専門のコンサルタントに求人を紹介してもらうのも、より良い職場を見つける方法です。
専門のコンサルタントは、転職に必要な知識やスキルを持っており、それをもとに的確なアドバイスをくれます。
さらに相談者のスキルや経験から、自分ではわからなかった会う職場を紹介してもらえることもあります。
初めて転職活動する人や、どうやって転職活動すればよいか悩んでいる人は、ぜひ活用してほしい方法の一つです。
複数の求人を比較しておく
転職する際は、1つの求人だけでなく複数の求人を比較してより良い会社を見つけることも大切です。
直観的に「ここが良い」と思っても、複数の求人を見比べることでもっと良い条件の会社を見つけられるかもしれません。
1つだけですぐ決めてしまうのではなく、いろいろな求人を見てその中で一番良いと思える職場を選ぶようにしましょう。
現場監督の経験を活かせる楽しい職場を探そう
現場監督がキツイと言われる理由を中心に解説しました。
現場監督は大変なことも多く、精神的にも体力的にも負担がかかってしまい「キツイ」と思われています。
しかしやりがいも大きく、楽しく働ける職場を見つければ、長く働ける安定性の高い仕事でもあります。
自分の経験やスキルを活かせる職場を見つけ、楽しく働けるように転職活動してみてはいかがでしょうか。