転職活動をしたいけれど、面接が平日ばかりでなかなか面接までたどり着けない。
在籍中の企業でもしもバレたら会社に居づらくなってしまうので、転職活動に対して本気になれない。
その気持ち、よく分かります。
特に在籍中の転職活動は仕事の疲労感も伴って、なかなか前向きになれないものです。
また在籍している企業に対して、裏切っているのではないかというような後ろめたい気持ちも手伝って前に進みません。
大丈夫です。
今回は、働きながら転職活動を進める際に有効な手段を伝授します。
少し長くなりますが、最後までお付き合いくださいね。
目次
働きながら転職活動を進めることはできるか
働きながら転職活動を進めることは十二分に可能です。
正社員で半年以上勤務していれば有給休暇もありますし、面接日時を変更してもらうこともできます。
具体的な在職中の転職戦略をご紹介いたします。
面接を平日以外に設定して貰おう!土日にお願いするものありです!
面接を平日に指定してくる会社も多いですが、土曜日に年に数回出勤日を設定している企業もあります。
但し、土日に面接できるということは、完全週休二日制の会社ではないので、休みを重視する場合にはこのような土曜日出勤のある企業は避けた方が無難です。
いまは特に転職希望者の方が立場が強いです。
人手不足で人事部は採用力を失いつつありますし、どうやって戦力を確保するかに頭を悩ませています。
そのため、もしも土曜日出勤でなくても、土曜日に面接を実施してくれる企業も多々あります。
休日出勤をするなと命令する立場の人事部員が、休日出勤が当たり前になっているのは皮肉な状況ですが、どの会社もこの状態に近いです。
人手不足なので四の五の言っていられる状態ではありません。
強気に土曜日または日曜日に面接の設定をお願いしてみて下さい。
どうしても人が欲しい企業であれば必ず面接日を調整してくれます。
有給休暇を使用して平日に面接に行く
有休休暇は社員に法律で認められた権利です。
基本的に取りたい!と言われたら止めることはできません。
有休休暇を積極的に活用するようにしましょう。
有休休暇の取得日を面接日に上手く調整できるように工夫することが大切です。
また有給休暇取得時のコツですが、面接日まで2週間ほど時間を空けておいて自然なタイミングで有給申請するようにしましょう。
あまりにも当日にいきなり有給休暇を連発すると、転職活動をしていることがいま在籍している会社にバレる可能性があります。
応募する企業は絞る!
在職中の転職活動では、特に応募企業の数を絞るように心がけてください。
よくある勘違いですが、面接を受けに行く時間もそれほどないにも関わらずに大量のエントリーをしてしまう方がいらっしゃいます。
数うちゃ当たる戦法は、時間のあるときに有効な戦略です。
在職中の転職活動は転職活動をする時間自体が確保しにくいものです。
在職中に転職活動を行うのであれば原則は応募企業の数は絞ることです。
沢山受けていると、自分の現在している会社での業務と面接のことで頭がいっぱいいっぱいになってしまって、面接日を忘れていたということも起こります。
応募する企業は10社以内で、かつ、本当に志望したい企業に絞ってください。
数を増やしたところで、入社できる会社は1社だけです。
内定を山ほど獲得しても、結局最後は1社に絞らないといけません。
長期的な計画を立てる!
転職活動の長期化は精神的にストレスがたまると思いますが、最初から長期の活動となることを割り切って行うという考え方もあります。
在職中だからこそ転職活動が長期化しても問題ないのです。
面接に落ちるのが精神的に堪えますが、無職の状態でなければ選考に落とされたとしても精神的なダメージが小さいです。
別に生活していくために必要なお給料は確保しているので深刻に捉える必要はありません。
選考に落ちても生活に不安は抱えません。
転職活動の長期化が悪い事という風潮がありますが、あれは離職した後の話です。
会社を離職してしまってブランクが長期化すると採用で不利になりやすいのは現実的に起こる問題ですが、別に在職中であれば1年かかっても問題ありません。
その間も現職で職能を磨けているからです。
転職して最後の職場となる可能性のある会社で働く期間は、もしも20代であれば30年以上あります。
よい労働環境の会社で働くことが可能であれば、30年以上勤務できる職場を探すことが大切なのです。
あとの30年以上を見据えて転職活動をしていると割り切ることができれば、1年以上仕事探しに時間を費やすことは非効率でも何でもありません。
転職活動は自分自身の一生を決める活動です。すんなりと転職できてしまう方が問題です。
面接も回数をこなすうちに少しずつ受け答えなどが磨かれていくので、経済的な余裕のある状態での転職活動は長期化しても問題ないと考えるようにしましょう。
その方が面接でも余裕のある受け答えができるので内定が出やすくなります。
営業職は外回りにいく時間を利用して面接を受けましょう!
営業職をされている場合には平日にアポイントメントを取るふりをして、外出中に面接を受けるようにしましょう。
この手段、かなり有効です。
営業職をしている友人はこの手で何度か面接までこぎつけて転職をしています。
事務職では使える手ではありませんが、営業職ならばこれを利用しない手はありません。
但し、面接に行った際には必ずこう伝えるようにして下さい。
「本日は面接のために有給休暇を会社から頂いて面接に参りました。」
この一言は忘れないようにして下さい。
営業の最中にサボって面接を受けていることは人事も気が付きますが、それでもこの一言があるだけで安心して面接選考に時間をかけることが出来ます。
間違っても営業の最中ですとは言わないようにして下さい。
そんなことを言われてしまうと、面接に時間をかけていいものか悩んでしまいます。
また「またうちの会社に来ても同じように営業中に抜け出して面接を受けるのかな?」と、疑われることにもなります。
在籍中の転職活動で注意すべき点
在職中の転職活動で必要なことは、適度なリフレッシュです。
在職中の転職活動に必要なのは体力ではなく精神力です。
特に在職中の転職活動は本来は疲労回復にあてるべき土日や、帰ってきてからのプライベートな時間を転職活動に充てることになります。
息抜きをしないとストレスが溜まってしまいます。
リフレッシュを心がける!
お金に余裕がある在職中だからこそ出来ることがあります。
面接先の周辺で飲食店を探してみて下さい。
面接に早くついてしまった時などもそうですが、少し時間を潰してコーヒーの一杯も飲むくらいの時間的余裕を持つことは大切です。
会社の周辺の飲食店は転職が決まれば昼食などで出かける可能性のある場所でもあります。
下見を兼ねて昼食をとるくらいのことはしておいた方が無難です。
会社によってはオフィスが田舎で周囲に飲食店がなく、コンビニしかないというような会社もあります。
ゴールは必ず設定する
転職活動を始めるときにいつまでに転職を決めるかというゴールだけは設定するようにして下さい。
半年で内定を獲得する、1年で内定を獲得するなど、期間は自由です。
当初設定した目標期間内に転職が決まっていないのであれば面接の仕方や履歴書や職務経歴書の書き方が間違っている可能性が高いです。
ゴールを設定しておくことの大切さは、営業職などであればノルマ達成などに追われているのでよく理解できると思いますが、目標期間内に達成できていなけば何らかのやり方に変化を求められます。
どのタイミングで転職活動のやり方を見直すのかなどは必ず決めておいてください。
ハローワークは利用しない!転職活動失敗の元
よく転職活動が平日には絶対に無理だと言っている人の中に多数存在するのがハローワークを本気で利用しようとしている人たちです。
いまのハローワークは活用すべきところではありません。
まだ2年前であればハローワークを活用する価値もありましたが、人材銀行(人材バンク)もほぼ廃止されてしまって気骨のある方がハローワークにはいらっしゃいません。
人材銀行(人材バンク)があった時代は、管理職経験者や事務系で優秀な人材を民間企業に、ハローワークの正規職員が責任を持って紹介するという風土がハローワークに根付いていました。
人材銀行廃止以降はそのような職員さんは職業紹介窓口にはいらっしゃいません。
ハローワークの相談窓口にいる人たちは全員非正規雇用で責任感のある人材はほぼいませんし、いちいち求人を受ける度にハローワークの職員が求人を出している企業の人事部に電話をして、求人を受けることが可能かどうか確認するというような煩わしい作業を本気でやっています。
インターネットが発達して、メール一通あるいはスマホのボタン1タップで求人への応募が可能な時代に、電話をしているような組織です。
ハローワークから会社へ電話をしてこられても出張などで忙しい会社の人事部員は席にいないことも多いですし、タイミングが悪ければ求人応募すること自体ができません。
電話を取れなかったらそこでお終いです。
ハローワークを活用するのではなく転職サイトでフレキシブルな転職活動をするようにしましょう。
焦ってブラック企業にひっかからない!
転職すること自体が目的なのではありません。
いまいる会社よりも労働環境を向上させるために転職活動を行っているのです。
焦っていまいる会社を辞めたらもっとひどい企業で結局、退職する羽目になり無職になってしまった。
このような人は山ほどいます。
間は焦ると判断力自体が鈍ってとんでもない行動に出ます。
ブラック企業だと分かっていても転職してしまうのです。
いまいる労働環境より良くなることを目指して転職活動をしたはずなのに、いつのまにかいまいる会社を辞める事が目的にすり替わってしまうのです。
いまいる企業よりも労働条件の良い会社に転職するために転職活動をしていることを忘れないようにして下さい。
【怖すぎ】ブラック企業あるある!一つでも当てはまったら転職を!
優良企業の定義を自分の中で明確にする!
ブラック企業で有名な会社などは山ほどありますが、それでもその会社で働き続けている社員は山ほどいます。
これはブラック企業であっても、その人にとっては優良な企業であるということです。
ブラック企業の定義は実は労働条件だけでなく定義は様々です。
人間関係が悪いのか、給料が悪いのか、仕事内容が悪いのかなど人によって様々なので均一に考えることは出来ません。
仮に滅茶苦茶に忙しくても月給が80万円ならどうでしょうか。
それでも安いと感じる人もいれば、これだけ貰えるのであれば頑張れるという人に別れます。
月給が20万円しかなくても、人間関係が良くて先輩社員たちも面倒見がよく、長く続けられそうな環境であればどうでしょうか。
給料が安くても寝食を忘れて打ち込めるほどに、好きな仕事内容だったらどうでしょうか。
人によっては給与は安くてもやりがいのある方を選ぶ可能性もあります。
お金なのか、人間関係なのか、それとも残業時間なのか。
自分にとってのブラック企業の基準を持つようにして下さい。
この定義が曖昧だと転職したときに激しい違和感を覚える可能性があります。
企業規模はいま在籍している企業かそれ以上を選ぶ
在籍中ならではの転職先選びの方法があります。
企業規模はいま在籍している企業と同じか、それ以上を選ぶようにして下さい。
採用されやすいですし、色々な考え方がありますが、これは最も無難な生き残り戦略です。
同程度の規模の企業であれば前職と同じような仕事のやり方をしても通用する可能性があります。
1年程度は通用しますので、その間にその企業独自の仕事のやり方を模索する余裕があります。
しかし、企業規模をダウンさせたり必要以上に大きくすると就労環境の激変ぶりに実力を示すまでに時間がかかります。
これはなぜかと言えば、規模が変わると人の動き方がまるで変ってしまうからです。
中途採用者は即戦力として期待される可能性大
加えて、中途採用者は即戦力として採用されています。
入社したその日から期待の目が周囲からかけられていますし、そもそも論として仕事が出来ない中途採用者の存在自体が規定上あり得ません。
仕事が出来るのは大前提です。
企業規模が同じであれば厳しいプレッシャーに晒されても経験が活きるので仕事をこなせます。
特に大企業から中小企業に転職するような場合には注意してください。
同じ仕事のやり方が通用しないので、思った以上に周囲の風当たりは強いものです。
あの大企業で実力派だったのだから、うちにきたらバリバリ仕事をしてくれるだろうなどの期待感からくるプレッシャーは半端ではありません。
そこに仕事の進め方自体が合わないというような事態になれば目も当てられません。
転職後のことを意識して転職活動をすることも大切です。
転職活動は在職中が基本です!安易に退職しないでください!
転職活動の基本は在職中に行う事です。
次を決めてから辞めるようにしましょう!
安易に退職してからゆっくり転職活動をしようとは思わないでください。
退職してしまってから転職活動を行うと精神的な余裕もなくなってしまい、お金にも困り、さらに悪い労働環境に落ちていきます。
いまの会社からのお給料をしっかりと確保しながら慎重に転職活動を行うようにして下さい。
一瞬楽をしてあとで地獄を味わうのか、それともいま苦しいけれど踏ん張って理想の労働環境を手に入れるのかです。
また、在職中に転職活動を行うとひどい会社もたくさん見ることになりますので、自分自身が恵まれているなと痛感する場面にもたびたび遭遇します。
そういった転職活動の経験の中で自分自身の理想に少しでも近い労働環境を手に入れられるように努力してみて下さい。
努力は必ず報われますので、在職中に転職できるように頑張ってみて下さいね。
自分のペースで転職活動を行うという基本を忘れないようにして下さい!