「セキュリティエンジニアの年収はどれくらいか知りたい」
「エンジニアが高収入を稼ぐコツを知りたい」そんな疑問がある、そこのあなた。
この記事ではセキュリティエンジニアの年収について、平均的な額と収入アップの方法を紹介します。
サイバーセキュリティ対策の需要が高い昨今では、セキュリティエンジニアの将来性が期待できます。
セキュリティエンジニアへの転職を考えている人に、オススメの内容です。
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目次
セキュリティエンジニアの年収は平均558.8万円
厚生労働省のデータによると、令和3年度のセキュリティエンジニアの平均年収は558.8万円です。(参考：厚生労働省公式サイト)
ただし、この年収は地域や企業の経営規模によって異なるため、あくまで目安と考えてください。
セキュリティエンジニアが働く中小と大企業の平均的な年収を比較すると、100万円近くの差が出る可能性が高いです。
一般的な事務職や営業職と比べると専門的なスキルが必要ということもあり、高い給与水準です。
セキュリティエンジニアは海外なら年収1000万円超えも
セキュリティエンジニアはアメリカの場合1,000万円以上の年収が期待できます。
経済産業省が発表したデータによると、アメリカと日本のエンジニアを比べると平均年収に2倍ほどの差があることがわかりました。(参考：経済産業省公式サイト)
アメリカでは、エンジニアは全般的に専門スキルが非常に高い仕事と考えられています。
日本とはエンジニアの位置づけが異なることもあり、未経験から転職できる仕事ではありません。
アメリカでセキュリティエンジニアとして活躍する場合には、日本で活躍する以上に高いスキルが必要でしょう。
セキュリティエンジニアはなぜ高年収？
セキュリティエンジニアの年収はなぜ高いのでしょうか。
専門スキルが必要な仕事ですが、業務内容は国家資格が求められるほどの難易度ではありません。
ここからは、セキュリティエンジニアの年収が高水準の原因をまとめました。
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市場が拡大しているから
企業のサイバーセキュリティに関する需要は、高まっています。
しかし、日本ではセキュリティエンジニア含むIT人材の数が不足しているので供給が間に合っていません。
現状ではセキュリティエンジニアは売り手市場のため、給与水準がやや高い傾向です。
企業が個人情報や機密情報を漏洩するリスクは高いので、サイバーセキュリティのスキルがある人材は、これからも需要があるでしょう。
サイバー攻撃が増えて需要がアップした
日本全体でIT化が進んだことが原因で、サイバー攻撃によるリスクも増えました。
企業は常にサイバー攻撃を防いで、セキュリティ保護を行わなくてはなりません。
そのため、昨今はとくにセキュリティエンジニアの需要が高い傾向です。
サイバー攻撃の方法は複雑化しており、企業はセキュリティ強化のためにさまざまな対応が求められます。
ランサムウェアによる金銭被害や顧客情報流出など、多様な攻撃が考えられるので全般的に対応できる技術者は需要があります。
仕事で年収をあげる4つのコツ
セキュリティエンジニアが年収を上げるためには以下のコツがあります。
- 管理職ポジションを目指す
- ハイレベルな資格を取る
- 外資系企業でエンジニア職に就く
- セキュリティコンサルタントにキャリアアップする
それぞれの方法について、わかりやすくまとめました。
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1.管理職ポジションを目指す
セキュリティエンジニアとして管理職を目指すことで、年収アップが期待できます。
セキュリティエンジニアの年収は管理職ポジションであれば、800万円以上がもらえる企業もあります。
スキルを育てれば年収アップしやすいことは、セキュリティエンジニアのメリットです。
管理職はリーダーシップのほかに、コミュニケーション能力やマネジメント能力、問題解決能力が試されるでしょう。
普段から顧客やチームメンバーの意見を意識したり、利益を考えて担当案件を受け持ったり、管理職になるための総合的な能力を高めてください。
2.高いレベルの資格を取る
高いレベルの資格を取得することで、セキュリティエンジニアとしてのスキルの高さが証明できます。
セキュリティエンジニアのレベルアップに有利な資格を紹介します。
CCNP
CCNPはCiscoシステムズ社が提供する、ネットワークに関する技能が学べる資格です。
CCNPを取得すれば上位職への昇進にも有利なため、積極的な受験をおすすめします。
コア試験と、6科目の中から1種類を選択するコンセントレーション試験の両方に受からなければ、資格取得できません。
デュアルスタックアーキテクチャや、インフラストラクチャについて出題されるので高レベルな技術が求められるでしょう。
CCIE
CCIEはCCNPよりも難易度が高く、現在はシスコ技術者試験の最難関の資格です。
試験は6種類ありますが、1つの科目に合格すれば資格取得が可能です。
筆記試験の他に実技試験があるので、実践的な能力が試されるでしょう。
実技ではネットワークの自動化やプログラム作成を行います。
資格を取得すれば、高いレベルのエンジニアとして活躍の幅が広がる可能性が高いです。
ただし、受験にかかる費用が約25万円ほどと、高額なことに気をつけてください。
情報処理安全確保支援士試験
情報処理安全確保支援士試験は、サイバーセキュリティについて技術が証明できる国家資格です。
これまでの合格率は10%台と少なく、高難易度でセキュリティに関するアドバイスができるレベルの知識が求められます。
資格を取得すれば、セキュリティエンジニアだけの仕事にとどまらず、ITコンサルタントへのキャリアアップも可能でしょう。
公認情報セキュリティマネージャー（CISM）
公認情報セキュリティマネージャーは国際的な資格で、リスクや脆弱性の診断などのセキュリティに関する幅広い知識が必要です。
セキュリティエンジニアの求人募集では、公認情報セキュリティマネージャーの資格取得が応募条件に設定されていることもあります。
難易度はやや高めの資格ですが、年収アップのためにも取得しておいて損はありません。
3.外資系企業でエンジニア職に就く
外資系企業に勤めることで年収アップが期待できます。
セキュリティエンジニアとして高いスキルを持っている人なら、1,000万円に近い年収も目指せるでしょう。
ただし、外資系企業は成果主義の会社が多く、高いスキルが求められるため注意してください。
歩合制を導入している会社であれば、スキルに応じてより高い報酬がもらえる可能性があります。
実力次第では高い年収が受け取れるので、手っ取り早く収入をアップしたいセキュリティエンジニアにおすすめです。
4.セキュリティコンサルタントにキャリアアップする
セキュリティエンジニアとして、ある程度の実務経験やスキルを積めば、セキュリティコンサルタントへのキャリアチェンジも可能でしょう。
セキュリティコンサルタントはサイバー脅威に対してコンサルティングを行い、総合的なセキュリティ対策を立案する仕事です。
プライバシーポリシー・セキュリティポリシーの策定も行うため、法律的な知識も求められます。
セキュリティコンサルタントへの転職の難易度は高い傾向ですが、成功すれば高い年収が期待できます。
年収アップにスキルは必須
セキュリティエンジニアとして年収アップを計画する場合は、スキルを磨きましょう。
需要が高く実践的なスキルを身につければ、希少価値のある人材として活躍できます。
セキュリティエンジニアに必要なスキルを身に付けられるように、日ごろから積極的に業務を行ってください。
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サイバーセキュリティの技術
サイバーセキュリティの技術があれば、企業の個人情報や機密の保護に貢献できます。
セキュリティエンジニアとして、最低限以下のスキルを身につけましょう。
- アプリケーションOSのセキュリティ
- アンチウイルスやファイアウォールの知識
- 認証や暗号化、不正アクセス防止などに対するスキル
マネジメント能力や経営者の視点でセキュリティの対策ができると、どの業界からも需要があるセキュリティエンジニアになれます。
サーバーにかかわるスキル
サービスやデータを提供するためのデータを集めるシステムを、サーバーといいます。
顧客の個人情報や機密情報は全てサーバーに格納されるため、非常に高度なセキュリティ対策が必須です。
WindowsサーバーやUNIXなどのサーバーOSのスキルは、セキュリティエンジニアとしての価値を高めるために積極的に育てましょう。
セキュリティーの構築方法はOSごとに異なるため、ひとつのスキルに特化するよりもオールマイティーに勉強することがおすすめです。
ネットワークの技術
ネットワークの知識を身につければ、セキュリティエンジニアとしてベストな対策がとれるでしょう。
以下の機能やシステムについて理解を深めてください。
| アクセス制御 | アクセスの条件を設定して部外者のアクセスを制限する |
|---|---|
| 情報漏洩対策 DLP | 特定の機密データを監視するためのシステム |
| 侵入検知システム IDS | ネットワークへの不正なアクセスを検知して管理者へ通知する |
| 不正侵入防止システム IPS | 不正アクセスの検知だけでなく防御・遮断まで行う |
セキュリティエンジニアの要件定義や設計などの上流工程では、上記の技術が求められます。
年収アップのためには、ネットワークへの知識を深めてください。
セキュリティエンジニアの仕事内容を紹介
セキュリティエンジニアの年収は、仕事内容によって大きく関わります。
年収アップを考える前に、まずは仕事内容についておさらいをしましょう。
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システムの企画・設計
システムの設計段階で、セキュリティエンジニアはどのような施策が必要なのか計画します。
サイバー攻撃に対する対策のほか、安心してユーザーに使用してもらえるようにプライバシーマークも取得しなくてはなりません。
セキュリティに問題があるとシステムがもろくなってしまうため、慎重で正確な作業が求められます。
企画と設計にはセキュリティエンジニアとして3年以上の実績が必要なので、転職してすぐに担当できる仕事ではありません。
設計や企画の工程を請け負える人材は、年収が高い傾向です。
システムの実装
システムの実装の際には、セキュリティを考慮してプログラミングや設定を行います。
暗号認証設定やアクセス権付与などもこの段階で担当するため、セキュリティへの深い知識が求められるでしょう。
セキュリティエンジニアはシステムや機器にとってベストなセキュリティは何か、考えなくてはなりません。
将来的な年収アップを考えている人は、実装工程の経験を積むことで高いスキルを得られる可能性があります。
テストや運用・保守
システムが設計通りに動くかテストし、セキュリティの脆弱性をチェックします。
擬似的なサイバー攻撃を行い、網羅的に検査をすることでシステム全体を点検できます。
ただし、サイバー攻撃は常に新しい方法が生み出されているので、スキルをアップデートしなくてはいけません。
セキュリティエンジニアは最新情報の収集や、サイバー攻撃について手法のチェックを常に行ってください。
テストや運用・保守段階で設計や実装の時に意識することに気をつければ、技術の向上につながるでしょう。
年収アップに有利な勉強方法
セキュリティエンジニアが年収アップを考える場合、最新スキルの勉強が必要です。
勤務時間外で効率よく勉強するためには、ベストな方法をチェックしましょう。
IT業界の動向をチェックして、どのような技術に注目が集まっているか確認することも重要です。
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インターネットを使って独学する
インターネットで、OSを提供している企業が情報を公開していることがあります。
セキュリティ関連の最新情報や技術は、エンジニア向けのサイトからも収集できます。
セキュリティについて最新情報をチェックしたい場合は、以下のサイトがおすすめです。
- LPI-JAPAN「Linuxセキュリティ標準教科書」
- IPA独立行政法人情報処理推進機構の情報ページ
- JNSA（日本ネットワークセキュリティ協会）セキュリティに関する公開資料・報告書
テキストで学ぶ
セキュリティエンジニアについて必要なスキルや仕事内容をよりくわしく知りたい人は、テキストで学ぶこともオススメです。
安全性検証のためには、システムの構築が重要なため学習を進めてください。
ただし、テキストはやや古い情報をまとめていることもあるので、最新情報を個別に調べることも大切です。
不安に思った場合は、インターネットを使って検索しましょう。
勉強会やセミナーに参加
勉強会やセミナーに参加すればセキュリティ関連のスキルが学べます。
遠方から受講できるオンラインの勉強会も増えているので、積極的に参加してください。
業界ではどのような技術が求められるのか、リアルタイムで最新情報が知れるので学習効率がアップします。
個人的な勉強と並行して受講すれば、さらに効率よくスキルが得られるでしょう。
セキュリティエンジニアの需要があるジャンル一覧
セキュリティエンジニアの活躍が望める業界を、一覧表にまとめました。
セキュリティの高い知識があることはもちろん、各業界の経験があればさらに転職で有利になる可能性があります。
| メーカー系 | 自社製品の製造に関わる情報を守る 製造過程で使用するシステムのセキュリティを担当 |
|---|---|
| SIer系 | 顧客の業務を請け負う際に安全性の高いシステムを開発する |
| インフラ系 | 電気や水道などのインフラサービスにセキュリティ保護を提供する |
| 金融系 | 情報漏洩や不正送金などのリスクを防ぐ |
| セキュリティベンダー系 | ウイルスセキュリティ対策ソフトを制作する会社 脆弱性のチェックや運用を担当 |
| コンサル系 | 顧客の情報漏洩を防ぐためにセキュリティ対策を行う |
| 商社系 | クライアントや機密の情報漏洩を防ぐ |
セキュリティエンジニアにおすすめの転職エージェント
セキュリティエンジニアの年収アップには、転職エージェントの活用がおすすめです。
高い条件の仕事や大企業の求人は、一般公開していない可能性があります。
特定の転職エージェントでしか見られない求人もあるので、積極的な利用を考えましょう。
ビズリーチ
ビズリーチはハイクラス向けの転職サイトで、転職に成功すれば高収入が期待できるでしょう。
登録後はスカウトを待つだけで、厳選された企業と直接的なコンタクトがとれるので、忙しい人も転職活動がしやすいサービスです。
スカウトが来れば、大企業だけでなくグローバルな会社とも出会える可能性があります。
- 年収1000万円以上の求人が3分の1以上を占める転職サイト
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JACリクルートメント
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技術職の転職にも強いため、エンジニアとして活躍できる企業に出会えるでしょう。
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セキュリティエンジニアの年収は期待できる
セキュリティエンジニアの年収は、希少価値がある仕事内容から高水準が期待できます。
スキルを取得して実績を積めば、さらに高い年収の仕事へキャリアチェンジも可能でしょう。
サイバー攻撃の手法は多種多様に増えているので、高い評価を得るためには常に最新スキルの取得が必要です。
