接客業の仕事は、そのお店の顔となる大切な仕事です。
しかし働く人の中には、接客業から転職してもっと別の業種で働いてみたいと考える人もいるでしょう。
ただ接客業の経験しかないと、転職が難しいのでは?と不安もあります。
そこでこの記事では、接客業からの転職におすすめの異業種の紹介や注意点を解説します。
目次
接客業を辞めたいと感じる理由
接客業の中は、飲食店・アパレル・ホテルなどさまざまなものがあり、自社の顧客と直接接するため、感謝言葉をもらえるなど、やりがいの多い仕事です。
ただ接客業の仕事をしている人の中には「この仕事を辞めたい」と悩んでいる人もいます。
直接感謝の言葉をもらえることもあり、やりがいを感じやすい仕事なのに、なぜ辞めたいと感じるのか、それには以下のような理由があります。
お客さんのクレームが理不尽
直接顧客と接する接客業では、感謝の言葉をもらえることもありますが、反対に理不尽なクレームを貰うことも珍しくありません。
ミスや不手際でクレームを貰ってしまうのは仕方のないことですが、理不尽なクレームだと「この仕事辛い。
辞めたい」という気持ちになるのです。
このような経験をすると、あまり人と関わらない仕事か直接顧客に合うことのない仕事へ転職したいと考えます。
シフトがきつい
接客業では、人手不足で長時間労働や不規則勤務など、シフトがきついこともあります。
これが原因で、接客業を辞めたいと感じるようです。
長時間勤務や連勤が日常的になると、休む時間が減り体力的にも辛くなってしまいます。
体力的な面からもつらさを感じてしまい、接客業から転職を考える人も少なくありません。
年末年始など大型連休で休みがとりにくい
休日に人が集まりやすい接客業では、年末年始やGWなど大型連休などで休みがとりにくいのも理由です。
大型連休に限らず、希望する日にやすみがとれないなど、休みに関する理由で接客業が嫌になってしまう人はたくさんいます。
皆が休みの時が稼ぎ時な接客業にとって、大型連休などで休みは余程のことがなければ取れないのが、ツラくなってしまう理由となっています。
収入が上がりづらい
接客業の仕事は、「宿泊業、飲食サービス業」の賃金が最も低いという統計があるなど、収入が低いこともツラくなってしまう理由です。
いくらやりがいがあっても収入に繋がらなければ、仕事に対するモチベーションを維持するのが難しくなってしまいます。
生活にも直結する収入面は、転職を考える大きな割合を占めています。
接客業から異業種への転職におすすめの職種
接客業から異業種への転職を目指すときには、その経験を活かせる職種を選ぶのがおすすめです。
ただどのような職種で経験を活かして転職できるのかわからないという人もいるでしょう。
そこでここでは、接客業から異業種転職におすすめの職種を紹介します。
営業職
営業では、接客業で培ったコミュニケーション能力や販売能力などが活かせます。
丁寧な言葉遣いや心配りなど、営業職でも不可欠なスキルなのです。
さらに営業は、どのような業界にもあるので、それまでの業界で営業に転職すれば、有利にもなります。
事務職
事務職では、接客業の業務の中でもバックヤード業務で十分生かせます。
事務職にはPCスキルは必須なため、接客業でもシフト管理や報告書作成などPCを日常的に使うタイミングはあり、自然とスキルは身についています。
さらに事務職はいろいろな人と関わる機会も多く、コミュニケーション能力が必要な場合もあり、そこで接客業の経験が活きてくることもあるのです。
受付
受付は、その企業の顔として最初に来訪者の対応をする仕事です。
その企業によい印象を与えるのも受け継にとって非常に重要な仕事で、コミュニケーション能力や礼儀作法などを求められるため、接客業でのスキルを十分生かせます。
好印象を持ってもらうためのスキルがある接客業では、受付として活躍を期待できるでしょう。
エンジニア
エンジニアは、専門的なスキルが必要ですが、これからもどんどん需要が大きくなる業界で、転職先としてはおすすめです。
もちろん一人前のエンジニアになるのは簡単なことではありませんが、最近は未経験採用を行い充実した教育制度を持つ企業も増えています。
さらにエンジニアスキルを身につければ、今後も仕事に困ることはなくキャリアアップも目指せることも、おすすめの理由です。
コールセンタースタッフ
コールセンターでは、コミュニケーションスキルと基本的なPCスキルが必要になります。
コールセンターでは、さまざまな理由で電話がかかってきます。
礼儀作法やコミュニケーションスキルがなければ、相手に正確に伝えられません。
接客業と通じる部分が多いコールセンタースタッフは、転職しやすい職種と言えるでしょう。
ホテルスタッフ
もっとも対人スキルや礼儀作法が重視されると言っても過言ではないのが、ホテルスタッフです。
さらに語学力も活かせ、接客業からのスキルアップできる職種でもあります。
身だしなみ・礼儀作法など、それまでの経験を活かして活躍できるのが、ホテルスタッフです。
接客業から異業種転職するときの注意点
接客業から転職するのにおすすめの職種を紹介しました。
上記で紹介した職種以外にも、自分の興味関心を深堀して転職先を見つけるのも良いでしょう。
ただより良い転職にして、後悔を減らすためには、転職時の注意点を知っておく必要があります。
注意点を知らずに闇雲に転職活動を進めても、転職先選びに失敗してしまうかもしれません。
少しでもより良い転職先に出会い、仕事に対する不満を解消できるように、ここで注意点について理解しておきましょう。
接客業で得られたスキルと経験を活かせる職業を狙う
接客業から異業種へ転職するときは、それまで培ったスキルや経験を活かせる職業を目指すのがおすすめです。
接客業では、対人スキルなどさまざまなスキルが必要とされ、特にコミュニケーション能力は自然と身につきます。
このスキルを活かしやすい仕事のほうが、転職活動もスムーズになります。
また入社後もそのスキルが活かせ、異業種であってもスムーズに業務を遂行できるでしょう。
自分が持つスキルや経験をきちんと棚卸をして、強みを見つけてアピールできるようにしてください。
未経験からでもキャリアアップできる仕事を探す
それまで接客業の経験しかなければ、異業種への転職は完全未経験からのスタートとなります。
そこで未経験からでもキャリアアップできる仕事を探しましょう。
未経験でも教育制度がきちんと整っている、定期的な勉強会があるなど、会社がキャリアアップできるような環境作りをしている会社のほうがおすすめです、完全未経験でも長くキャリア形成を考えられるような会社を選びましょう。
求人情報はすべて鵜呑みにしない
転職活動において、求人情報は非常に重要なものです。
ただ求人情報の内容をすべて鵜呑みにしてしまうのは危険です。
求人情報の内容が良くても、実際入社するとまったく待遇や環境が違ったということは珍しくありません。
選んだ職場が間違いだったとならないように、口コミや会社説明会などに出向いて実状をチェックするようにしましょう。
20代のうちに転職活動を終わらせる
異業種へ転職するのであれば、20代のうちに転職活動を終わらせるようにしましょう。
転職は年齢が上がれば上がるほど、難しくなります。
未経験で転職するのであれば、さらに難易度は上がります。
20代であればポテンシャル採用もされやすくなります。
早くから転職活動を始め、少しでも転職がしやすくなるようにしましょう。
接客業から異業種に転職するなら転職サイト・エージェントを活用しよう
接客業から異業種に転職するのであれば、転職サイトやエージェントを活用しましょう。
転職サイトやエージェントでは、多種多様な求人を保有して、転職希望者の条件やスキルにマッチするものを紹介してくれます。
またキャリアアドバイザーが、スキルの棚卸や履歴書添削・面接対策などのサポートもしてくれるので、転職が初めての人も安心です。
いろいろな転職サービスを利用して、自分に合う会社を見つけてください。
接客業から異業種転職するなら徹底的に対策を徹底しよう
接客業から異業種への転職について解説しました。
接客業はやりがいも大きいですが、辛い部分も少なくありません。
つらい状況を打開するための転職を目指すのであれば、異業種転職の対策を徹底することが大切です。
後悔しないためにも、その方法を頭に入れてより自分の希望に近い会社を見つけてください。