第二新卒から公務員を目指すのは、難しいと思っている人もいるのではないでしょうか。
実際に第二新卒から公務員を目指すのは簡単なことではありません。
ただなぜ公務員を目指すのか、どのような方法で目指していくのかを明確にしておくことで、合格に近づけることは可能です。
そこでこの記事では、第二新卒から公務員の合格までの道のりや受かるためのコツなどを紹介します。
目次
第二新卒から公務員になるのが難しいといわれる理由3選
第二新卒から公務員になるのが難しいといわれていますが、新卒と同じ試験を受けるためしっかりと勉強して臨めば、公務員になれないということはありません。
ではなぜ第二新卒から公務員になるが難しいといわれているのか、それには3つの理由があります。
ここでは、その3つの理由を解説します。
公務員試験を受ける勉強を並行するのが難しい
第二新卒が公務員を目指すためには、新卒と同じ試験を受けることになります。
そのため公務員試験のための勉強だけをしている学生時代と異なり、仕事と勉強を両立しなければいけません。
これが意外と難しく、勉強が足りず合格できないというのも理由です。
勉強に専念できる環境であれば合格できる可能性があっても、普段の仕事が終わってからや休日しか勉強する時間がないと、思うように進まず勉強不足で試験に挑むことになります。
このように勉強と仕事を並行するのが難しいことで、第二新卒から公務員になるのが難しいといわれています。
応募資格の範囲が細かく決められている
公務員試験の応募資格は、範囲が細かく決められているのも理由の一つです。
受験する職種によっては、30歳まで21歳までなど年齢制限設けているため、応募資格に該当しないと試験に応募できません。
そのため第二新卒では応募資格からはずれてしまうこともあり、公務員になるのが難しい理由となっています。
受検できるのは年に1回の公務員試験実施日のみ
一般企業のように、欠員が出たらいつでも募集をかけるわけではなく、受験できるのは年に一回の公務員試験実施日のみになります。
試験の前には書類提出期限が設けられており、これを過ぎても試験は受けられません。
働きながらだと忙しくてつい書類の提出を忘れてしまうということもあるかもしれません。
しかしそれでは試験すら受けられません。
また試験日に外せない仕事などが入ってしまうと、受験できなくなってしまいます。
このように受験できる日や申し込み期間が決まっていることで、受験しにくいことも第二新卒が公務員になりにくい理由の一つです。
第二新卒が公務員に転職する理由3選
第二新卒が公務員になるが難しいといわれてしまう理由について解説しました。
年齢制限を含む応募条件があることや、受験日程が年に一回しかないこと、さらには勉強と仕事の両立が難しいことが理由になっています。
ただ第二新卒が公務員に転職したいと思うのには、いくつかメリットともいえる理由があり、このような理由から公務員になりたいと考える第二新卒はたくさんいます。
他の人がどのようなことにメリットを感じているのかを知り、転職のモチベーションに繋げてください。
ここでは、第二新卒が公務員に転職する理由を解説します。
給料が安定しているから
公務員へ転職する理由として多いのが、民間企業よりも給料が安定しているからです。
公務員の雇用主は国や地方自治体で、給与水準も民間企業を参考にしています。
さらに年齢とともに給与も上がっていくため、安定した収入を得られます。
急な業績不振などで給料が下がるリスクも少なく、安定した収入を得られるのは、転職したいと思う大きな理由となっています。
定年までの終身雇用ができるから
給与の安定と同様に、終身雇用ができるというのも転職を目指す理由となっています。
今の時代、どんな企業にも倒産リスクはあり、本当の意味で安定した雇用というのは少なくなっています。
公務員の雇用主は、国や地方自治体となるため倒産のリスクはありません。
また余程のことがない限り解雇になることもないため、終身雇用で安定的に働けるのです。
不安が多い世の中だからこそ、公務員で安定して働きたいという人が増えているのです。
社会的信用度が高いから
社会的信用度が高いのも公務員を選ぶ理由となっています。
社会的信用度は、車や住宅を購入する際のローン審査にも大きく影響します。
国や地方自治体を守る大事な仕事だからこそ、社会的信用度が高くなりそれにいろいろなメリットがついてくるのです。
このような大きなメリットも、公務員が選ばれている理由となっています。
第二新卒から公務員になるメリット
第二新卒が公務員になるメリットは、ワークライフバランスがとりやすいことです。
このメリットを求めて、大企業から公務員へ転職する人も少なくありません。
そこでここからは、第二新卒が公務員になるメリットについて解説します。
安定しているので不況にも強い
公務員は国や地方自治体が雇用主となるため、不況による経営悪化などの理由でリストラされることはありません。
給与面も安定しており、不況などに左右されることが少ないのもメリットです。
一般企業に勤めていると、市場や世界情勢に経営が左右され、急なリストラや給与が下がることもあります。
このようなリスクがなく、安定しているというのは転職する大きなメリットといえます。
福利厚生が充実している
公務員は福利厚生が充実しているのもメリットです。
育休や産休・時短勤務などもしっかり取れるため、女性も働きやすいなど福利厚生がしっかりしています。
さらに賞与や手当制度もしっかりしているので、働きやすさや仕事の続けやすい環境なのです。
休みがとりやすい
有給休暇制度もしっかり整っており、有休取得は法律で決まっているので、取得できないということもありません。
第二新卒で一般企業に勤めていると、思った通りに休暇が取れず、プライベートが持てないことに悩んでいる人もいます。
しかし公務員はしっかり休暇が取れるので、自分の予定も大切しながら仕事ができる、ワークライフバランスのとりやすさも、公務員に転職するメリットといえます。
第二新卒から公務員を目指すデメリット
第二新卒から公務員を目指すメリットは、ワークライフバランスのとりやすさや公務員ならではの安定性などです。
ただメリットばかりではなく、デメリットにも注意が必要です。
そこでここでは、第二新卒から公務員を目指すデメリットを解説します。
転職活動を始める前に、デメリットについても把握しておきましょう。
20代のうちから稼ぐのは難しい
公務員の給与は安定していますが、イコール稼げるというわけではありません。
公務員の給与は税金で賄われているため、決められた給与以上はもらえません。
一般企業であれば、20代でも頑張れば頑張った分給与に反映されることもありますが、公務員ではそのようなものはなく特に20代など若いうちは稼ぐのが難しいでしょう。
同世代が大きく稼いでいるのを見ると羨ましくなってしまうこともあるかもしれません。
転勤がある可能性も
公務員になると、職種などにもよりますが転勤の可能性があるのもデメリットです。
もちろん一般企業でも転勤はありますが、公務員でも地方勤務など引っ越しを伴う転勤の可能性もあります。
安定して一つの地域で働きたいと考える人にとって、転勤があるというのはデメリットになってしまうでしょう。
スキルが身につきづらい
公務員はスキルが身につきにくいのもデメリットの一つです。
特別なスキルが必要な職種は少なく、長く働いてもスキルが身につきにくくなっています。
そのため転職しようと思っても、難しくなってしまう可能性があります。
このようなデメリットは理解しておかないと、その後に大きく影響してしまい注意が必要です。
スキルや資格を取得したい人は、個人的に勉強しなくてはいけません。
第二新卒が知っておくべき公務員の職種
第二新卒が公務員を目指す理由やメリットなどについて解説してきましたが、そもそも公務員には国家公務員と地方公務員の2つの種類があることを知っていますか。
二つの公務員は違う試験や受験資格となるため、どちらの公務員を目指すのかきちんと決めておくことが大切です。
そこでここでは、第二新卒が知っておくべき公務員の種類を解説します。
国家公務員
国家公務員は、国に関わる業務を行う公務員です。
政策や外交などに関わる業務で、試験に合格すると1府12省などに配属され仕事することになります。
国家公務員は、総合職・一般職・専門職・技術職の4つの分かれており、中でも総合職の難易度が一番高くなっています。
地方公務員
地方公務員は、都道府県や市町村区で地域に住む住民に公務を行います。
市役所や学校などで働く人が、地方公務員に当たります。
地方公務員の職種の幅は広く、事務職・公安職・技術職・資格職・教員職の5つがあります。
第二新卒から公務員を目指す時のコツ
第二新卒から公務員を目指したいという人はたくさんいます。
ただ試験に合格しなければ公務員にはなれません。
そこで働きながらでも公務員を目指すためには、そのコツを押さえておく必要があります。
ここでは、第二新卒から公務員を目指すときのコツを解説します。
働きながらでも勉強時間を確保する
第二新卒から公務員を目指すためには、働きながらでも試験に合格できるように、勉強時間を確保しなければいけません。
働きながらだとなかなか勉強する時間が持てないこともあります。
そうなると難しい公務員試験に合格できません。
忙しくても終業後や休日に時間を作り、しっかり勉強することが合格するためのコツです。
公務員試験専用の学校に通ってみる
自分だけで公務員試験の勉強が難しい場合は、公務員試験を専門に扱う学校に通って見るのもおすすめです。
公務員試験専用の学校は平日の夜などに開講されており、働きながらでも効率良く合格を目指せます。
学費はかかってしまいますが、公務員試験の知識豊富な講師が勉強のポイントなどを教えてくれるので、いち早く合格したいという人はこのようなスクールに通うようにしましょう。
民間企業から公務員を目指した理由を用意しておく
面接などでは必ずなぜ、民間企業から公務員を目指したのか聞かれます。
その際に「安定しているから」という理由では、合格はできません。
そこで説得力のある理由を用意しておかなければいけません。
理由としては、具体的なエピソードや国に貢献したいという思いが良いでしょう。
きちんと理由を準備しておくことも、受かるためのコツの一つです。
公務員の仕事内容を把握しておく
公務員がどのような仕事をしているのか、しっかり把握しておくことも大切です。
仕事内容を把握しておらず知らないで転職してしまうと、せっかく合格できても転職を後悔してしまうかもしれません。
どのような公務員の仕事を目指すのか、それをはっきりさせてどのような業務を行うのかを把握したうえで、公務員試験合格を目指しましょう。
第二新卒が公務員を目指す時の注意点
第二新卒が公務員を目指すときには、いくつかの注意点を知っておかなければいけません。
そこでここでは、第二新卒が公務員を目指すときの注意点を解説します。
両親や周囲の了承を得ておく/h3>
第二新卒から公務員に転職する際には、良心や周囲の了承を得ておいてください。
第二新卒からの転職だと、就職したばかりなのにもったいないと反対されることもあります。
勝手に転職してしまうと溝が生まれてしまう可能性があるため、転職を考えている時点で相談して、何で転職したいのか気持ちを伝えるようにしましょう。
会社を退職するのは合格が決まってから
転職を考え始めると勉強に集中したいという思いから、会社をやめてしまおうと思う人もいるかもしれません。
しかし転職が決まる前に退職してしまうと、収入が途絶えてしまい勉強に集中できなくなってしまう可能性があります。
収入に対する不安を抱かないようにするためにも、合格が決まってから会社を退職するようにしてください。
本当に自分が公務員に向いているかをチェック
本当に自分が公務員に向いているかのチェックもしてみてください。
公務員は意外と業務が多く、効率良く仕事をこなさなければいけません。
そのため、効率的に仕事ができることはもちろん、さまざまな人とうまくやるコミュニケーション能力、理不尽なことに耐えられるなどいろいろなスキルが必要となります。
このように向いている人の特徴を把握したうえで、自分にできるのか向いているのかをチェックし、転職を後悔しないようにしましょう。
第二新卒が公務員になるなら地道な努力が必要
第二新卒から公務員になるための道のりやコツなどを解説しました。
第二新卒から公務員を目指すことは十分可能です。
ただ仕事と並行して勉強しなければいけないため、新卒と比べるとかなり難しくなってしまいます。
合格を目指すのであれば、地道な努力が必要だということを理解しておき、自分のやるべきことをしっかりこなしていきましょう。