平日休みの仕事は、土日や祝日に労働を行い、一週間の中で平日に休む仕事が多いです。
一見すると働きにくい勤務形態に感じるかもしれませんが、生活に重要な仕事が多くを占めます。
特に週末や祝日に利用者や顧客が増える業種に多く見られます。
例えば小売、飲食、医療、警備などでは、一般的な働き方でしょう。
24時間稼働が必要な製造業やIT業界でも採用されています。
平日休みの仕事について、業種やメリットをまとめました。
平日休みの仕事一覧!17の職種を徹底解説
平日休みの仕事には以下があります。
- 製造・設備・運輸・物流の仕事
- 営業職
- 土木・建築に関わる仕事
- 電気電子の技術職
- 事務職
- 介護の仕事
- 飲食・販売・サービスなどの接客業
- 美容に関わる仕事
- 塾や講座の講師
- ITや通信の仕事
- クリエイティブ職
- 企画・マーケティング・経営管理の仕事
- イベント会社
- 不動産会社
- 医療関係の仕事
- ホテルや旅館の仕事
- 冠婚葬祭の仕事
それぞれの仕事について、業務内容や働き方を見ていきましょう。
製造・設備・運輸・物流の仕事
- 製造業
- 設備管理
- 運輸・物流
以上の仕事は、多くの企業が24時間365日体制で稼働しています。
製品を作り出す工場では、品質管理や生産効率を高めるために、休みなく機械を動かすことが求められます。
そのため、作業員はシフト制によって平日休みのスケジュールを組むことが多いです。
運輸・物流業界でも、顧客が必要とする商品をいつでも届けられるよう勤務体系が組まれています。
休みの日も含めて、物流を止めてはいけません。
企業でも平日休みの職員が多く存在します。
営業職
営業職も平日休みの仕事のひとつです。
営業職は顧客のニーズに応じて、休日でも働くことが求められる職種です。
特にBtoBの場合、顧客との打ち合わせや商談を進めるためには、営業担当者も土日に働くことが求められます。
取引中は、相手の会社に合わせて休日を取ることが求められるでしょう。
その結果、平日に休むという働き方が生まれています。
土木・建築に関わる仕事
土木・建築業界では、建築プロジェクトが進行中の場合、土日でも勤務が求められます。
工事現場では、土日に作業を行うことで、平日の交通への影響を抑えることができます。
工期を短縮するためにも週末の作業が必要と考えられます。
その結果、平日休みという働き方も多い傾向です。
電気電子の技術職
電気電子の技術職では、電気設備や電子製品の保守・管理が重要となります。
作業は、24時間体制で行われることが多く、平日に休むという働き方が一般的です。
設備の保守や故障対応は、ユーザーの利用が少ない土日に行われることが多い傾向があります。
そのため、技術職は土日に働くことも多いでしょう。
事務職
一般的に事務職は平日勤務が主流です。
しかし、特定の業界では平日休みの事務職も存在します。
24時間運営が必要な企業や、不動産業や観光業では、事務職も休日出勤が求められるでしょう。
カスタマーサポートや内部の業務処理を行う事務員が、土日に出勤する場合が多く見られます。
事務職でも、平日休みを採用する企業は珍しくありません。
介護の仕事
介護の仕事は、24時間体制で対応しなくてはいけません。
そのため、平日休みの働き方が一般的です。
利用者のケアは休みなく行われ、スタッフの働き方は基本的にシフト制となります。
平日休みの介護職は、平日にゆっくりと休みを取りつつ、土日も利用者に対してサービスを提供します。
土日も出勤する働き方は、24時間体制の介護業界において基本と考えられます。
平日に予定を組めることは、介護職のメリットですね。
飲食・販売・サービスなどの接客業
接客業のうち飲食や小売業などは、休日にサービスを提供することが多いです。
飲食店だけでなく、アパレルや旅行販売店なども、土日はかき入れ時になります。
多くの従業員は、土日に働くことが前提になるでしょう。
その結果、平日休みの働き方が前提となります。
平日に休むことで、体を休めたりリフレッシュが可能です。
美容に関わる仕事
美容業界は、客が集中しやすい週末に勤務が求められます。
美容師やエステティシャンなど、美容に関わる仕事では平日休みが一般的です。
その一方で、平日休みは予定を立てやすいというメリットがあるでしょう。
新しい技術を習得するための研修に参加するなど、キャリアアップの時間を確保しやすい仕事です。
塾や講座の講師
塾や習い事などの講師は、土日勤務が必要と考えられます。
平日休みが設けられることが多いでしょう。
例えば、習い事や塾は土日に参加者が集中します。
そのため、塾や講師は土日勤務となることが一般的です。
土日に忙しくなる講師ですが、平日はある程度休みが取れる仕事です。
ITや通信の仕事
IT業界や通信業界も24時間365日の運用が必要です。
企業によっては、平日休みの仕事が存在します。
サーバの運用管理やネットワークの監視、カスタマーサポートなどは、土日の勤務が求められるでしょう。
スタッフが交代して、平日休みのシフトを組むこともあります。
ウェザースポットが混み合わない平日休みであれば、心身ともにリフレッシュができます。
クリエイティブ職
クリエイティブ業界には、平日休みが一般的な職種があります。
デザイナーやイラストレーター、フォトグラファーやライターなどは納期を厳守しなくてはいけません。
週末も働かなくてはいけない可能性があるでしょう。
平日が休みであれば、スキルアップや作品制作の時間を確保できます。
加えて、クリエイティブ職は自由な時間配分が可能なフリーランスが多い仕事です。
自身のライフスタイルに合わせた働き方も難しくありません。
企画・マーケティング・経営管理の仕事
企画・マーケティング・経営管理職の中にも、週末に業務が集中する仕事があります。
例えば、イベント企画やプロモーション活動は土日に集中することが多いです。
そのために平日に休みを取ることで、業務をうまく回しています。
資料作成や打ち合わせの時間を確保するために、不定休ということもありえるでしょう。
イベント会社
イベント業界は週末に仕事が集中するため、平日休みが一般的です。
イベントスタッフやプロデューサー、ディレクターなどは、イベントが開催される週末に稼働します。
イベント反省会や、次回イベントの準備や書類の手続きは平日に行います。
イベント業界は夜間や深夜の仕事が多いこともあるでしょう。
ただし、業種によっては、働く時間の融通が利くというメリットがあります。
不動産会社
不動産会社の社員も、土日が主な稼働日となります。
週末に働いて、平日に休むパターンが多いです。
これは、お客様が物件を見学するのが主に週末となるためです。
そのため、平日は契約書類の作成や、顧客管理、営業戦略の検討などの内務作業を行います。
医療関係の仕事
医療機関では、患者の診療はもちろん、手術や治療などが週末も行われることがあります。
そのため、医師や看護師、医療技術者などは、シフト制で働き、平日に休むことが基本です。
医療機関によっては、平日の診療時間外や休日にも緊急対応が必要となるでしょう。
休日が固定されている医療機関は、健康診断センターや個人のクリニックなどがあります。
ホテルや旅館の仕事
ホテルや旅館のスタッフも、週末や祝日がピークとなります。
週末に働いて平日に休むスタイルが一般的です。
フロントスタッフや客室係、調理師などは、宿泊客や利用客が多い週末に出勤が求められるでしょう。
レジャースポットで働く職員も、平日に休みを取ることが多いです。
冠婚葬祭の仕事
冠婚葬祭業界でも、式典やセレモニーが週末に集中します。
そのため、平日休みとなる職種が多いです。
式場のスタッフや司会者、料理人などは、週末の仕事に備えて平日に休むことが一般的です。
葬式のスタッフは、葬儀が続くと土日関係なしに連続出勤も考えられるでしょう。
平日休みは3種類の働き方がある
平日休みの仕事には大きく分けて3つの働き方があります。
- 完全平日休みの仕事
- 日曜日と平日休みが混ざっている場合
- 平日休みでシフト制の仕事
働き方は、自分の生活スタイルや目指すキャリアに合わせて選ぶことが重要です。
完全平日休みの仕事
完全平日休みの仕事は、その名の通り週末に働き、平日が休みという働き方です。
具体的には、レジャー施設のスタッフや飲食店の従業員、不動産業者などがこれに当たります。
働き方のメリットは、土日に稼働することで収入が増えることが大きいです。
加えて、平日に自由な時間を持てることもメリットでしょう。
日曜日と平日休みが混ざっている場合
日曜日と平日休みが混ざっている働き方は、週休二日制で休日が日曜日と平日に分散しています。
この働き方は、医療機関やコンビニエンスストアなど24時間営業をしている企業で見られます。
シフトによって休日が変動するため、ライフスタイルにより柔軟に休みの日が設定できるでしょう。
日曜日は必ず休めるため、人によっては働きやすい勤務体系です。
平日休みでシフト制の仕事
平日休みでシフト制の仕事は、土日祝以外の休みが固定ではない職種のことを言います。
例えば、介護職や警備職、運送業などが平日休みのシフト制に該当します。
シフト制になっているため、週によって休日が変わる可能性が高いでしょう。
ただし、自身の予定に合わせてシフトを組みやすい仕事です。
平日休みのメリット5選
週末に仕事をして平日に休む、というスタイルが向いている人はたくさんいます。
平日休みの仕事にはたくさんのメリットが存在します。
それぞれの生活スタイルによってメリットは異なりますが「働きやすいと」感じる人は少なくありません。
行政の手続きを済ませやすい
行政の手続きを済ませやすいことは、平日休みの仕事で感じられる大きなメリットです。
日本の公共機関、例えば役所などは大体が平日の日中にしか開いていません。
役所の手続きをするには、同一世帯の家族に依頼して委任状を書くか、平日に休みが必要です。
- 各種証明書の取得
- 税金の手続き など
以上の行政手続きは、一般的には平日にしか行うことができません。
出かける先が混雑していない
レストランや映画館、遊園地など、一般的に週末に混み合う場所は平日には混雑しません。
平日に休みを取ることで、行楽地やショッピングモールなどで遊びやすくなります。
普段は混雑している場所でも、ゆったりと楽しめるでしょう。
これは、平日休みの大きな魅力といえますね。
平日割引が利用できる
平日休みのメリットには「平日割引」が使えることがあります。
映画館の割引チケットや美容院の平日特典、レジャー施設の平日料金などを活用しましょう。
早めに予約しておけば、大きな割引率も期待できますね。
平日限定の割引サービスを活用することで、出費を抑えられます。
休みの融通がきく
平日休みのメリットとして「休みの融通がきく」点も挙げられます。
土日が休みの職場では、平日に休みを取るためには早めの申請が必要でしょう。
一方で、シフト制の職場では比較的柔軟に休みを取ることが可能です。
土日勤務は給料がアップする
土日に働くことで、給料アップが期待できます。
仕事によっては、休日出勤手当や深夜勤務手当などの特別な手当がつくこともあります。
これにより、基本給料以上の収入を得ることが可能となります。
ただし、給与アップについては職場の規定によるので、具体的な条件は確認が必要です。
平日休みのデメリット4選
平日休みの仕事には多くのメリットがありますが、一方でデメリットも無視できません。
自分自身の生活スタイルや価値観によっては、平日休みの仕事が合わないと感じる人もいます。
ここからは、平日休みの仕事につくデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
家族や友人・恋人と予定が取りづらい
平日休みの大きなデメリットとして挙げられるのが、周りと予定が合わせにくいことです。
家族や友人、恋人と予定を組む際は、数週間~数ヶ月前から準備しなくてはいけません。
特に家族がいる場合や友人との予定を大切にする人は、ストレスを感じやすいでしょう。
平日休みの生活は、周囲と予定が合わせにくいことに注意です。
行事や冠婚葬祭に出席しづらい
平日休みの仕事は、行事や冠婚葬祭に出席しづらいことに注意しましょう。
冠婚葬祭やイベントは主に週末に行われることが多くあります。
平日休みの仕事をしていると、参加しづらいことはデメリットですね。
多くの場合、親戚の結婚式や友人のパーティー、子供の学校行事などの参加がスムーズに行きません。
平日休みの仕事をしていると、参加しづらいイベントがあります。
大型連休はほとんど休めない
ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの大型連休は、平日休みの仕事は休みにくいデメリットがあります。
とくに、観光業や飲食業などは、この期間が稼ぎ時となるでしょう。
そのため、平日休みの職場では大型連休を休むことは難しいです。
ただし、大型連休すべてが休めないというわけではありません。
シフト制の場合は連休中も、固定の休日が取れるでしょう。
生活リズムの調整が難しい
平日休みの仕事は、生活リズムを整えるのが難しいと感じる人もいます。
特に夜勤や深夜勤務がある場合、体調管理が難しくなる可能性があるでしょう。
生活リズムが乱れると体調不良を引き起こす危険性も考えられます。
働き方による、心身への悪影響は注意が必要です。
平日休みの仕事によくある質問
平日休みの仕事について、よくある質問とその答えをまとめました。
- 平日休みの仕事に向いている人の特徴は?
- 平日休みの仕事は正社員・正規雇用が少ない?
- 平日休みの仕事の割合は?
デメリットに目が行きがちな平日休みですが、向いている人もいます。
平日休みの仕事に向いている人の特徴は?
平日休みの仕事に向いている人の特徴には以下があります。
- 自己管理能力が高い
- 自分の時間を大切にしたい
- 混雑を避けたい
- 平日の割引サービスを活用したい
以上の条件に当てはまる人は、平日休みの働き方が向いています。
混雑を避けて自分の時間が持てることも、平日休みの仕事の魅力でしょう。
平日休みの仕事は正社員・正規雇用が少ない?
平日休みの仕事に、アルバイトやパートのイメージを持つ人もいるでしょう。
実際は、正社員や正規雇用の職種も多く存在します。
- 医療
- 介護
- 製造業
- IT業界 など
以上のように、幅広い業界で平日休みの仕事が見受けられます。
平日休みの仕事の割合は?
総務省統計局のデータによると、平日休みの人の割合は約15%、土曜日出勤が約58%でした。
ちなみに日曜日出勤が約40%となっています。
全ての勤務体系のうち、15%は平日休みということになります。
平日休みの仕事は生活に欠かせない仕事も多いので、不思議な結果ではありませんね。
平日休みの仕事が向いている人もいる
平日休みの仕事は、一見すると働きにくさを感じる人もいます。
ただし、多くのメリットがあることも忘れてはいけません。
転職では、自分自身のライフスタイル、価値観を考えましょう。
どのような働き方が自分に合っているのかを見極めることが重要です。
平日休みの仕事には、アルバイトやパートだけでなく、正社員や正規雇用の職種も多くあります。