チャイルドマインダーというのは12歳までの子供を対象に保育サービスを提供する専門職のことです。
正社員ではなくパートや派遣社員として採用されることが多いです。
この記事では、チャイルドマインダーになるのに必要な資格、その仕事内容はどんなものなのか、きついのか楽なのか、給料事情などについて紹介していきます。
実際にチャイルドマインダーになった人の口コミやおすすめの転職サイトについても触れていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
チャイルドマインダーに必要な資格
チャイルドマインダーになるのに必要な資格は民間の認定資格です。
受験資格は各認定団体が実施するチャイルドマインダーの養成講座を受講することです。
この養成講座を受けることができるスクールはいろいろなところがありますので、自分に合ったところや伝統のある学校を選ぶといいでしょう。
受講を修了すれば修了証をもらうことができて、それが受験資格になります。
その後にチャイルドマインダー検定試験を受験して合格すると資格を取得できます。
必要な資格を取得する方法
チャイルドマインダー
チャイルドマインダーの資格を取得するのにもっとも重要なのはスクール選びです。
もっとも代表的なものは「NCMA,Japan 英国チャイルドマインダー資格講座」です。これはイギリスと日本の政府が認定している唯一の講座になります。
イギリスでは既に70年以上もの歴史を誇っていて信頼性の高い資格です。
通学と通信教育のいずれかを選ぶことができますので、自分が学習しやすい方を選択するといいでしょう。
イギリス政府が認定しているプログラムを熟知した講師による指導を受けられます。
講座を修了したら充実した就業サポートを無料で受けられます。
たとえば、運営している保育施設などに就職の斡旋をしてもらうことができます。
チャイルドマインダーの仕事内容
チャイルドマインダーの仕事はどのようなものなのでしょうか。
実はチャイルドマインダーの働き方には2種類あります。
1つは在宅型で、もう1つは訪問型です。在宅型というのは、自宅を保育室にした場合のことです。
朝から子供の面倒を見て親が迎えにくるまでがチャイルドマインダーの仕事になります。
訪問型というのは、保育をしてほしいと思っている家庭に自ら訪問して子供の世話を見るという仕事です。
この場合は保護者とコミュニケーションを密にとる必要があります。
家の中のどこに何があるか、子供に何を食べさせたらいいかなどを聞いてケアをしないといけません。
いずれの場合であっても、朝におやつを食べさせたり、天気が良かったら一緒に散歩に出かけたり、お昼になったらお昼寝をさせます。
子供が寝ているときに保護者に出す報告書を作成します。
子供の1日の様子を記します。昼寝が終わったら子供に3時のおやつをあげたり、一緒に遊んであげたり、トイレの練習をしたりします。
保護者が迎えにきたら子供を送り出して1日が終わりになります。
ちなみに、チャイルドマインダーが保育できる年齢は0歳から12歳までで、保育士やベビーシッターよりも非常に幅広いです。
チャイルドマインダーの仕事はきつい?
チャイルドマインダーの仕事は厳しい面と楽な面の両方があります。
厳しい面に関しては、保育施設で勤務するなら保育施設の上司や同僚との人間関係で悩むことがあるかもしれません。
人によって保育観というものはありますので、それで衝突することがある可能性があります。
独立して自ら開業するなら、1人で複数の子供の世話をする必要がありますので気配りや目配りなどが大変です。
いずれの場合であっても体力面で非常にハードな内容になりますのでそこでもきついです。
子供の中には年齢が低くても大きい子供がいます。そうした子を抱っこしたり、何かをやるときに介助したり、一緒に運動して遊んだりすると、体力を非常に使います。
おとなしい子供ばかりではありませんので、予想以上にハードワークになります。
それから、チャイルドマインダーには多くの子供が来ますので、その子供たちから風邪を移されることがあって業務に支障が出ることもあります。
一方、子供のお世話をすることがメインになりますので、子供が好きな人や子育て経験のある人なら苦になりませんし、働きやすくてとても楽に感じる可能性が高いです。
チャイルドマインダーの年収事情
チャイルドマインダーの給料事情についてですが、これは働き方によって変わります。
そもそもチャイルドマインダーは正社員として毎月決まった給料が支払われるという形での働き方ではありません。
現在は派遣社員やパートなどが中心になっています。
在宅型の給料事情
在宅型のチャイルドマインダーの場合の時給は1000円から1300円程度で、保育士の派遣社員やパートよりも時給が若干低くて、ほぼベビーシッターと同じくらいというのが相場になっています。
1日8時間、毎月25日程度勤務すれば月収20万円くらいから25万円くらいになって、年収は240万から300万円程度です。
訪問型の給料事情
訪問型のチャイルドマインダーの場合には時給が700円から900円程度が相場になります。
月収は15万円程度から20万円程度になって、年収は180万円から250万円くらいになります。
訪問型だと保護者の自宅まで車や電車などを使う必要があって、交通費やガソリン代もかかる場合もあります。
ただし、雇用されている場合はそうした交通費は会社が負担してくれます。
これらはあくまでも都会での時給になって、地方だと時給が100円から200円くらい下がる傾向があります。
総合してみると在宅型の方が訪問型よりも稼ぐことはできますが、他の職種に比べると給料はやはり低いです。
独立開業している場合
独立開業している場合には雇用されている場合よりもお金を稼ぐことができます。
預かる子供の数×保育料がそのまま自身の収入になります。
ただし、チャイルドマインダーは1人あたりの子供の数に上限があります。
1人のチャイルドマインダーに対して最大4人の子供という規定があるのです。
そのため、そこまで収入を増やすことはできません。
手当と賞与
チャイルドマインダーは基本的には正社員雇用ではありませんので、賞与はありません。また、保育士と違って手当も基本的にありません。
チャイルドマインダーの主な勤務先
チャイルドマインダーの勤務先としてはいろいろなものがありますが、代表的なものは自宅を保育ルームにしたり、利用者宅を保育する場とすることが多いです。
意外なところでは幼児教室もあります。
スポーツ、絵画などいろいろな子供向けの教室で子供に寄り添った保育が求められます。
そのため、チャイルドマインダーが採用されることがあるのです。
また、商業施設、美容室、ネイルサロン、スポーツジムなどを運営する企業も挙げられます。
これらの施設ではなかなか子供と一緒に行くことができず、サービスを受けている間は一時的に子供を預かってもらう必要があります。
そのため、チャイルドマインダーとして勤務することができます。
さらに、ベビーシッターなどの派遣会社に登録したり、チャイルドマインダーとしての経験と資格を活かして無資格の保育士として保育園に勤めたりすることもできます。
他にも、病院、児童施設、企業内の保育施設なども勤務先として選ぶこともできます。
チャイルドマインダーへの転職は難しい?
チャイルドマインダーへの転職は現状では難しいというのが実情です。
それというのも、そもそもチャイルドマインダーそれ自体がイギリス発祥のもので日本ではまだまだ知られていないからです。
そのため、保育士やベビーシッターの求人に比べると、チャイルドマインダーの求人がとても少ないです。
せっかくチャイルドマインダーの資格を取得してもチャイルドマインダーに転職するのはハードルが高いです。
チャイルドマインダーとして採用されたいなら保育関係に特化した転職サイトで仕事を探すことをおすすめします。
「チャイルドマインダー」という記載がなくても、保育士資格を問わない保育に携わる仕事として求人を出していれば応募することができます。
あるいは、個人で開業している場合は、そのサイトを見て募集を出していないかを確認したり、問い合わせをすることも有効です。
ちなみに、チャイルドマインダー養成講座の中には修了後の就職サポートを受けられるものもありますので、それを積極的に利用することもいいでしょう。
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チャイルドマインダーへ転職した人たちの口コミ・評判
実際にチャイルドマインダーとして転職した人の口コミを見ていきましょう。
メーカーの営業事務として働いていました。あるとき、テレビでチャイルドマインダーの仕事が紹介されているのを見て、もともと子供好きだった私はチャイルドマインダーを目指すべく退社しました。スクールに通って資格を取得した後、転職活動をしていましたが、なかなか求人が見つかりませんでした。そこでスクールに相談したらいろいろな企業を紹介してもらって無事に内定をもらうことができました。
チャイルドマインダーへの転職におすすめの転職サイト
はたらいく
はたらいくはリクルートが運営している転職サイトのことで、チャイルドマインダーとして転職したいと思っている人に強くおすすめできます。
その理由は地域企業や中小企業の求人が豊富にあるからです。
大手企業は求職者がたくさん集まりますので、保育士資格所持者が求められる傾向があります。
しかしながら、中小企業や地域企業の場合はチャイルドマインダーの資格を取得していると高く評価されやすいです。
また、はたらいくは求人数が非常に多いこともおすすめできる理由の1つです。
それというのも、はたらいくは広告掲載料が非常に安価で、企業にとって負担が小さくて比較的気軽に求人広告を出すことができるからです。
そのため、大手の転職サイトでは出会わないような企業も発見することができます。