保育士として働きながら他の園への転職を目指す方も、異業種から保育士への転職を目指す方も、「志望動機」を書くのには頭を悩ませているのではないでしょうか?
書き慣れている方は多くはないでしょうし、「何を書いたら良いかすらわからない・・・」という方も決して少なくはないはずです。
でもこれから保育士としての転職を目指すのに、志望動機は内定を得れるかどうかを左右するとても重要なポイントになります。
今回は「転職で有利になる志望動機の書き方」として「どんな風に書けば自己PRが成功するのか?」や「書いてはいけないNGな内容」をご紹介します。
後半は状況別の例文も記載していますので、「志望動機が思うように書けない・・・」とお悩みの方も「完璧なのが書けた!」という方も是非最後まで読んでみてくださいね!
目次
志望動機が保育士の転職成功の鍵を握る?!
保育士に関わらず、履歴書や面接では志望動機を問われることがほとんどです。
応募先としては「他では無く、ここを選んだ理由が知りたい」と考えていますので、曖昧な内容であったりしてはダメです。
特に保育士の場合は他の業種よりも志望動機を重要視される傾向にあり、転職成功の鍵を握ると言ってもおかしくはありません。
「書くべきこと、書かない方がいいこと」をしっかりと理解して、応募先の園の方に響く志望動機を書くことを目指しましょう!
保育士の転職志望動機のポイントは4つ!
- 「保育士」として働くことを決めたきっかけ
- 数ある保育施設の中で応募先を選んだ理由
- 応募先で自分ができること、目指す姿
- 自分の考え、自分の言葉で書く
まずは上記した4つのポイントに気をつけながら、志望動機を考え作成してみましょう。
これらのポイントがしっかりと文章内に含まれていれば、みなさんの志望動機の質はグンと高くなっているはずですよ。
「保育士」として働くことを決めたきっかけ
保育士の仕事は決して楽な仕事ではありません。
預かることになる子どもたちにも保護者に対しても気を使い、ストレスに感じる場面も多くあるはずです。
小さな子どもたちが相手ということで繊細な対応も求められますし、体力的な負担も覚悟しなくてはなりません。
そんな仕事にあえて挑むのですから、「保育士に感じる魅力、やりがい」をしっかりと伝えてください。
何となくでは続けることができない仕事ですので、「大変なのはわかっているけど、こんな理由があって保育士の仕事をしたい」と言葉にできる人材を応募先は求めています。
数ある保育施設の中で応募先を選んだ理由
志望動機の中でも最も重要なのが「応募先を選んだ理由」です。
幾つもある保育施設の中で、なぜこの施設を選んだのかを伝えてください。
この内容が薄いと「適当に選んだのでは?」と思われかねません。
また、どこにでも当てはまるような内容も避けるべきです。
「運営に関する理念」や「独自のサービス」などを含めると、真剣に転職を考えていることや応募先のことを時間をかけて調べ選んだことが伝わり、応募先に対して好印象を与えることができます。
転職の場合は、働いていた施設の退職理由も含める
現在も保育士として働いており業界内での転職を目指すのならば、働いていた施設の「退職理由」も志望動機に含めるべき内容です。
そして今回応募した施設が、退職理由をクリアしてくれる理想を叶えてくれる場所であることも併せて伝えてください。
ですが退職理由が人間関係や収入など捉え方によっては大きくマイナスの印象を与えそうな内容なら、文章の書き方に注意が必要です。
前職の愚痴ばかり書くのではなく、応募先が理想的な職場であることが伝わる文章を心がけてください。
応募先で自分ができること、目指す姿
志望動機は「自分を売り込む」という役割も果たしてくれます。
ですから、文章の中に自己PRを含めてOKです。
資格などについては履歴書内で記載しているはずですので、体力面での自信や子どもたちへの接し方などを書くのがおすすめです。
その際には、エピソード的なモノも書ければ一層伝わりやすくなるはずですよ。
歌やピアノなど保育士として役立つスキル・特技があれば、それらについてもしっかりとアピールしてください。
自分の考え、自分の言葉で書く
この記事を読んでいるみなさんは、インターネットを使って様々な情報収集をしているはずです。
それはとても素晴らしいことで、きっと志望動機の内容もどんどんと洗練されたモノになっていくに違いありません。
ですが、インターネットなどで見かけた「志望動機の例文」などをそのままコピペしたりするのは良くありません。
この記事の後半でも紹介しますが、例文は非常に参考になります。
ですが例文はあくまで「参考」として読み、「自分の考えと言葉」を使い作成してください。
文章作成が苦手な方は少なくはありませんが、自分で考えた文章かどうかは読めばわかるものです。
これから働く職場のみなさんへ「あなたの考え」を伝えてくださいね。
ちょっと待って!志望動機には書かない方が良い内容
志望動機には自分の素直な気持ちを書くことも大切ですが、「素直過ぎる」と応募先に対して良くない印象を与えてしまう危険があります。
もし事実だとしてもオブラートに包むようにして伝え方を考えたり、嘘にはならない程度で少し内容修正を行う必要があるんです。
ここからは志望動機を書く時に注意したい、「書くことを避けるべき内容」をお伝えします。
給与や待遇面への強い拘り
応募先の保育施設に感じる魅力を書くのは、志望動機の重要なポイントです。
ですが「前職より給与が高い」や「家から近い」などを一番の理由とするのはおすすめできません。
給与面が理由となれば、さらに良い職場が見つかればスグにも転職してしまうかも知れないと思われる可能性があります。
また立地条件が何より魅力と言われても、応募先としては何の熱意も感じられませんよね。
もちろん転職先を決めるのに収入や勤務地、待遇などは大切な要素です。
ですが志望動機として書くには、あまりふさわしい内容ではありません。
退職理由が身勝手・人間関系が理由
前に働いていた職場が自分の理想とかけ離れていたというのは、転職理由としては充分に考えられることです。
でも、もし前の職場の人間関係が理由だとしたらそのまま伝えるのは危険です。
人間関係はお互いの相性もあり、上手く行かなかった原因が自分にある可能性も考えられるからです。
保育士にとって「コミュニケーション能力」は重要な要素ですから、人間関係が問題で退職したとなると雇いづらくなってしまいます。
また「自分の思う様な保育ができなかった」というのも我儘に感じられてしまいますね。
本当のことだとしても伝えた相手が悪い印象を抱きそうならば、他の志望動機を考えてみる方がベターです。
自分の成長への教育場所と勘違いしている
例えば「スキルを高めにきました」や「経験を積みたくて」という人が、みなさんの職場に応募してきたとしたらどう思いますか?
お金を貰いながら勉強がしたいというのは、社会人として身勝手と感じはしないでしょうか?
もちろん働きながらスキルアップをしたり、仕事を通して学ぶのは大切なことです。
でもそれは、きちんと自分ができる仕事をこなしながら行うべきことですよね。
まるで「教育施設と勘違いしている」様なことを志望動機に書いてしまったら、「うちは学校じゃありません」と思われてしまう可能性が大ですよ。
【状況別】保育士の転職志望動機のポイントと例文をご紹介
ここからは状況別で志望動機に書くべき内容と、参考にしていただきたい例文をご紹介します。
紹介する例文をコピペした様な文章を書いてしまうのはおすすめできませんが、「何を書いたら良いかわからない」という方はヒントとしてご利用ください。
また、志望動機を書けたという方も、自分の文章を見直すために利用していただければ幸いです。
「第二新卒」のポイントと例文
- 保育業界に関する憧れをアピール
- 若さから体力面や元気さも期待されるので、学生時代の部活動などを書くのも好印象
- 前職の退職理由はネガティブではない内容にする(またスグに辞めるのでは?と思われない様に)
営業職として新卒で入社をし2年ほど勤務しましたが、以前からの憧れであった保育園での仕事への思いが強くなり転職を決意しました。
短い間ではありましたが営業職の中で培ったコミュニケーション力を活かし、子どもたちだけでは無く保護者の方とも良好な関係を築ければと考えています。
また、学生時代に陸上部で活動していたために体力には自信がありますので、子どもたちと元気に走り回って笑顔にしてあげたいと思います。
「勤続3年以上の20代」のポイントと例文
- 保育士としての基礎ができていることを伝える
- 20代という充分な若さもアピール
- 向上心の高さは施設側から高く評価される
○○保育園の少人数に対する細かな関わり合いに惹かれ、求人に応募させていただきました。
前職場は大型の施設でしたが、5年ほどの経験の中で保育の基礎はできていると自負しています。
この経験を活かしつつ、○○保育園の独自の保育方法も早く身につけたいと思っています。
前職場でも体力的には問題ありませんでしたので、元気に子どもたちに対して接していきたいと考えています。
子どもたちと保護者の方に頼られる保育士を目指します。
「30代」のポイントと例文
- 保育しての実績が充分であることをアピール
- 子育て期間が一段落していると施設側も安心
- キャリアアップへの意欲も重要
貴園の広々とした園庭と整った設備、そして園児に対する保育理念であれば、理想としていた保育ができると感じ応募させていただきました。
10年間保育の現場で培ってきた経験とスキルを活かし、長く務めさせいただければ幸いです。
またここ数年は新人教育なども担当していましたので、若い保育士さんのサポートについてもお手伝いできると考えています。
園児たちの成長に寄り添いながら、より一層保育士としての成長を目指したいと思います。
「40代」のポイントと例文
- 前職場での経験を大きくアピール
- 子育てが終わっているのであれば文章に含める
- 新人教育などの経験もあれば記載
保育士としての経験は20年近くあり、7年ほど前からは主任として仕事をさせていただいていました。
新人育成についての経験もあり、採用していただければ様々な面で園に貢献させていただけると思います。
転職を行うことで1からのスタートとなりますが、貴園の掲げている一人一人の園児たちに対する家庭的な保育という理念の中で、多くの園児たちの成長をサポートしていくことができれば幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
「子育てからの復職」のポイントと例文
- 保育士の仕事への想いを伝える
- 過去の経験をアピール
- 仕事と家事の両立への考えを文章に含める
出産と子育てにより4年ほどのブランクがありますが、子育てが一段落したこともあり再び保育士として働きたいと考える様になりました。
出産前は7年ほど保育士としての経験があります。
ブランクはありますが、以前の経験と自身も子育てをしたことの体験を活かし再び保育士として活躍したいと思います。
○○保育園のアットホームな雰囲気は自分の理想としている職場環境でもあり、○○保育園へ今回応募させていただきました。
主人も保育士の仕事に理解がありますので、家庭と仕事の両立も問題なくできると思います。
「異業種からの転職(未経験)」のポイントと例文
- 異業種から保育士への転職を決意した理由
- これまでの社会人経験の中で保育士として活かせるスキル
- 一から学ぶという強い意志とやる気をアピール
現在は小児科の医療事務として勤務していますが、病院を訪れる子どもたちの姿を見かける間に、昔からの憧れであった保育園での仕事への思いが強くなり転職を決意しました。
住まいが近いこともあって、○○保育園で元気に楽しそうに過ごす子どもたちの姿を度々見かけており、こちらで働かせていただきたいと思うようになりました。
現職で事務仕事には慣れていますので、そちらの経験も活かせていければとも考えています。
病院に診察で訪れる子どもたちや保護者の方との間で行ってきたコミュニケーションも、園での仕事の中で活かしたいと思います。
保育士の仕事は未経験ですが、どうぞよろしくお願いします。
転職エージェント&サイトに頼るのが最高の志望動機を書くための近道!
志望動機のポイントや例文を参考にすることで、「自分オリジナルの志望動機」は書けそうでしょうか?
それでも難しそうに感じてしまったり、書けたけども自信が持てないのならば「プロ」に頼るという選択肢があります!
ここで言うプロとは転職エージェントのキャリアドバイザーやエージェント、コンシェルジュなどと呼ばれる人たちです。
プロに頼れば文章作成が苦手な方も採用担当者の心に刺さる文章を書くことが難しくなくなりますよ。
他にも、転職サイトを使うことでも志望動機が段違いに書きやすくなるはずです。
プロだからこそできる添削&アドバイス
転職エージェントでみなさんを担当してくれるのは、「転職をサポートするプロ」です。
求人紹介など様々なサポートを行ってくれるのですが、その1つとして「書類添削」があります。
この中には志望動機の添削やアドバイスも含まれており、プロ目線で文章をしっかりとチェックしてくれます。
ですから、みなさんが書いたオリジナルの志望動機の良い部分を残しながら、問題点を修正し不足分を補うことができるんです。
保育士の転職に強い転職エージェントを選ぶことで、できあがる志望動機のクオリティは一段と高くなりますよ。
求人情報が詳細だから志望動機のヒントが見つかる!
しっかりとした志望動機を書くために必要となるのが「転職希望先の詳細な情報」です。
転職サイトや転職エージェントでは、詳細な求人情報を見ることが可能です。
特に保育士の求人情報を専門的に取り扱うサイトなら、施設の雰囲気などを含めた「保育士が転職する際に必要な情報」を知れる可能性が充分にあります。
転職サイトなどを活用して様々な情報を手に入れるのも、転職を成功させるためには必要な条件と言えますね。
しかも無料です!
転職エージェントや転職サイトが、転職で有利になる志望動機を書くために大変有効であることは伝わったでしょうか?
ちなみに、これらは原則的に利用料金は無料です。
つまりサポートをいくら受けても、お金は1円も払わなくて済むんです。
不思議に思うかも知れませんが、費用は求人を出した企業が転職成功後にサイトに対して謝礼として支払ってくれていますので安心してください。
0円で理想的な志望動機が書けるようになるとしたら、使わないのはもったいないくらいですね。
保育士におすすめ!転職サイト比較ランキング!【2018年決定版】
転職成功の為にも志望動機の作成は抜かり無く!
志望動機とは応募先に自分の真剣さや熱意を伝える為にも必要なモノです。
応募先は志望動機を通して、みなさんの性格や考え方まで判断したりもします。
ですから、転職を成功させる為には非常に重要な存在なのです。
書くのは面倒かも知れませんが、しっかりと考え自分として満足できる志望動機を書き上げてくださいね。
そうすることで転職の成功は近づいてくるはずですよ。