「あなたはなぜ仕事をしますか?」
こう聞かれたら、あなたはなんと答えますか?
お金のため?社会的に働かなきゃいけないから?自分のやりたいことがあるから?
自信をもって「私はこういう理由で働く!」と言える人は実は少ないのではないでしょうか。
よく、本やWEBサイトには自分がなぜ働くのか考えようと言われますが、実際なぜ働くのかなんてわかる人は少ないはず。
仕事選びに迷ったら、一旦未来を見据えての転職先を探すことはやめて、今の自分に自問自答してみませんか。
目次
みんなが仕事選びで妥協できること・できないこと
妥協できることは「業界・残業時間・勤務開始日」などの条件面
内閣府のデータによると専業主婦の割合は年々低下しています。
なんと20年前には共働きと専業主婦の世帯数が逆転しているんです。今後も共働きの割合は増えてくるでしょう。
転職を経験した女性にアンケートをとったところ、仕事選びで妥協できること第1位は「業界」「残業時間」「勤務開始日」などの条件面でした。
業界や残業時間よりも仕事内容を優先する女性が多いようです。
自分がやりたい仕事であれば少しの残業は気にしないという女性が多いようです。
妥協できないことは「職場の雰囲気」
一方、妥協できないこと第1位は職場の雰囲気です。
転職理由トップが人間関係なだけあって、職場の雰囲気を重視する女性は多いようです。
いくら条件や年収がよくても、仕事が楽しくても職場の人間関係がよくなくては会社に行きたくなくなってしまいます。
女性が転職したい職業NO.1は事務職
エン・ジャパンの女性595名にアンケートをとった調査によると、転職したい職業第1位は「一般事務」(67%)でした。
1位の「一般事務」は約7割もの女性が転職したいと考えています。
2位以下は「営業事務」(33%)3位「総務・人事」(23%)と続きます。
しかし人気の一般事務は非常に狭き門です。求職者1人当たりに求人数は0.28件ほどしかありません。
事務職の転職に関しては、こちらの記事でも更に詳しく解説しています。
仕事に就くために大事だと思うこと1位は「希望・優先順位を明確にすること」
転職経験女性が仕事に就くために大事だと言っていることは第1位「希望・優先順位を明確にすること」です。
第2位は「情報収集をたくさんする」第3位は「経験生かせるスキルを活かせる仕事を探す」でした。
私が新卒の時にぶち当たった壁
私は新卒の就職試験で「あなたはなぜ働くのか」という作文を書いたことがあります。2000字ぐらいの。
その当時は大学生だったので、学校のキャリアカウンセラーに作文の添削をお願いしに行きました。
できあがった作文をもっていくと、キャリアカウンセラーから強烈なダメ出しを食らいました。
“あなたはなぜ働くのか“という結論が書かれていない!
私の書いた作文には会社でどんなことがしたいか書かれてありましたが、肝心の「なぜ働くか」については、はっきり書かれていなかったのです。と言うか書けなかった。
まだ大学生なのに自分がなぜ働くのかなんて知るか!と思ったことを覚えています。
なんのために働くのかと迷ったときに考えたいこと
人が働く理由は大きく3つです。
- 経済的安定→お金が欲しい
- 社会的欲求→働いて社会に認められたい・誰かの役に立ちたい
- 自己実現→なりたい自分がある・やりたい仕事がある
この3つのどれか1つというわけではなく、この3つが混ざっている場合も十分考えられます。
例えば、「社会的に認められることがなりたい自分を叶える」のかもしれないし、「ただお金を稼ぎたいのではなく、やりたい仕事があってそれで食べていきたい」という方も存在するでしょう。
仕事選びに迷ったら自問自答したい7つのこと
自分がなぜ働くのか分からない、仕事を選ぶ基準が分からないという方は7つの要素を自問自答してみてください。
職場に納得できると自然と働く質も変わり、心の満足感も得られます。
現在、女性の意識は「子供ができたら仕事をやめる」から「子供ができても仕事を続ける」に変わりつつあります。
「女性だからこの仕事しかできない」とか「女性だからやりたいことを諦める」ということはあってはならないことです。
一度、女性だからという視点を捨てて、「私はどうしたいか」という視点で考えてみてください。
仕事をしていて楽しいかどうか
「好きこそもの上手なれ」とはいいますが、好きだと仕事は長続きします。
朝早いのも頑張ろうと思えますし、一日の時間の大半を占める仕事ですから、楽しい仕事をいていたいですよね。
仕事選びの一番のコツはその仕事を好きかどうか、興味があるかどうかです。
私は、向いているか・向いていないかよりも「好きであること」は重要だと思います。
好きかどうかで成長スピードは格段に違うと思います。
自分の仕事を誇りに思えるか
誇りをもって仕事にうちこめることは達成感に繋がります。
誰でも変わりがいる仕事と思って働くよりも、私にしかできない仕事があると思っていることは自信になるでしょう。
年収には満足できそうか
仕事は生活するための手段です。ある程度の給料・福利厚生がなくては生活できません。
仕事もだけど趣味も楽しみたいという方も、趣味を楽しむためのお金も必要でしょう。
勤務時間は適切か
人生は仕事だけではありません。趣味で楽しみたいという方もいますし、家族との時間を大切にしたいという方もいるでしょう。
自分の時間がとれる仕事を選ぶと、生活にも心にもゆとりができるのではないでしょうか。
仕事の場所はどこか
私は地方出身なのですが、関東の方が様々な刺激がある方が楽しいなと思って地元に就職することは選びませんでした。
勤務地の選び方はそれぞれですが、例えば満員電車がかなりのストレスになってしまう方は、電車も考慮して決めることもありだと思います。
どんな人と一緒に働きたいか
仕事内容が良くても、上司と合わないとストレスがたまってしまいます。
また、業界によって男女比に差がある業界もあります。
美容系やアパレル業界は女性の比率の方が多いですが、そのことをいいと感じる方もいるでしょうし、逆にストレスに感じる方もいるでしょう。
(私は女社会の中で生きていくことは無理だ!と思ったうちの1人です)
一緒に働きたい人はどういう年齢・性格なのかを考慮するのもポイントです。
自分がやったことが評価されるか
自分が輝ける会社を選ぶと評価されて昇給もしやすいでしょうし、自信にもなります。
私の先輩には「ギリギリ入社できた会社で働く」ことよりも「自分がトップになれる会社」を選ぶという先輩もいました。
これに共感できるかと言われれば人それぞれでしょうが、そういう考え方もありでしょう。
自分の実力にギリギリ届く会社でもやりがいを感じて働ければ、自分が輝ける瞬間はあると思います。
こんな仕事の選び方は危険
仕事内容だけを重視する
転職先を選ぶことにやってはいけないことは仕事内容だけを重視することです。
上記では仕事内容業界・残業時間は仕事内容が自分に合っていれば妥協できるとの意見が多かったです。
しかし、残業時間・年収・業界の動向を全く見ないのは危険です。
残業が過酷すぎて体調を崩してしまう可能性や、前職よりも年収が大幅に下がる可能性もありますし、会社の業績が悪化して職を失うかもしれません。
仕事内容だけを重視して他を全く見ないような選び方はやめましょう。
誰にも相談せず自分の思い込みだけで決める
自分の思い込みで向き不向きを決めることは危険です。
例えば、「自分は接客に向いていないから事務職がいいかな」と思っても、接客が向いていない=事務が向いているとは限りません。
自分の思い込みで職種や業界を決めてしまうことは、自分で自分の可能性を狭めてしまいます。自分にはもっと合っている仕事があると思うともったいないですよね。
パートナーとの人生を優先する
ここでいうパートナーとはまだ結婚していないパートナーです。
「付き合っている人と結婚するかもしれないから」という理由で結婚を意識して転職しないようにしましょう。
今お付き合いしている人がいないけど将来的に結婚するかもしれないからという理由で転職先を探してしまう方も同様に、注意してください。
パートナーの転勤についていけるように派遣の仕事かな・・。と思い転職して、もし結婚しなかったら取り返しがつきません。
一度正社員ルートを降りてしまうと、正社員に復帰することは難しいでしょう。
仮に結婚したとしても、夫が働けなくなる可能性だってあります。
どちらにせよ、まずは自分が働いてく必要があります。
「この仕事がしたいけど、結婚したら将来的には続かないかも・・」と思っている方は、まずは今の自分にあった転職先を探してみることがいいと思います。
大切なのは今自分がどう考えているか
転職先を考えるにあたって、自分の基準をすべて満たすことは難しいのが現状です。
将来的に結婚しそうだから、引っ越しそうだから、など起こるか分からない未来のことを考えて転職先を考えても、ベストな答えは得られません。
将来のことを考えて転職しても、働いていくうちに自分の年齢も価値観も変わっていきますし、社会背景も変わります。
何が自分にとって一番いいかなんて、正直やってみなければ分かりません。
大切なのは「今の自分はどうしたいか」だと思います。仕事選びに何を大切にしていきたいのかを自問自答して、後悔のない仕事選びをしましょう。
また転職について悩んだときには、一人で解決しようとするのではなく、専門家に相談することをおすすめします。
転職エージェントであれば、無料で今後のキャリアプランなど相談できるので、気軽に相談してみるといいでしょう。
女性におすすめの転職サイト・エージェントは、こちらの記事で更に詳しく解説しています。