ブラック保育園の見分け方と、ブラックな園に転職しないための方法を解説します。
どうしても今の職場を続けられない場合には、転職に悪影響を及ぼさないための準備が必要です。
ブラック保育園に勤めている場合は、次の職場を慎重に選ぶことも重要なポイントとなるでしょう。
次の職場もすぐに辞めてしまうと、保育士のキャリアに大きな支障をきたしてしまいます。
単に採用されやすいかだけでなく、やりがいをもって長く働ける職場を探しましょう。
目次
保育業界にはブラックが多い!転職先選びは重要
保育士は転職が多い職業といわれます。
厚生労働省の調査では、保育士の離職率は10.3%という数字も出ています。
保育士1年目で早くも離職・転職してしまう場合も少なくありません。
離職の原因は業界全体の人手不足がありますが、ブラックな職場が多いことも考えられます。
ブラック保育園とは
ブラック保育園の原因は、共働き世帯が増えている経済事情や、待機児童の問題があります。
保育園への需要が増加している一方で、問題のある施設が増えていることは否めません。
子どもにとって環境が悪いだけでなく、働く保育士にとっても負担が大きい保育施設も多いのです。
連日の激務に耐えられなかったり、就業に対して給料が少なかったり、環境が悪くやめてしまうケースがあります。
保育士の転職先選びは給料や通勤事情といった基本的なことだけで判断すると失敗につながる可能性が高いです。
ブラック保育園を避けるためには、転職先の細かい点までチェックすることが重要です。
なぜブラック保育園は増えている?
待機児童の解消を政府や自治体が目指しているため、保育園の数は年々増加しています。
厚生労働省のデータによると特定地域型保育事業や幼稚園型認定こども園、幼保連携型認定こども園を含めた保育施設の数は平成28年度が30.869施設、平成29年度は32.793施設と増加が見られます。
しかし、待機児童数は平成29年度は26.081人と、前年に比べて2528人も増加しました。
つまり、保育園の数は増えているにもかかわらず需要に応えられていないのが現状です。
保育園が増えても保育士の人手が不足しているので十分なサービスを提供できないことが原因です。
そのうえ、施設で働くスタッフひとり一人の負担が大きいことも理由としてあげられます。
通園する子ども増えるほど保育士の負担が大きくなり、仕事の質が低下してしまうと考えられます。
その結果、親は子供を安心して任せられず、保育士は長く働けない「ブラック保育園」が増加する現象が起こっているのです。
給料が低いから保育士が増えない
保育士の人手不足は、ブラック保育園をめぐる状況の大きな要因といえます。
保育園の需要が高いのに人手が不足していることで、保育士ひとり一人への負担が大きい傾向です。
そのため離職率が高くなって、ますます人手不足が深刻化し保育園の質が低下しています。
保育士の人手不足がなかなか解消されない原因は、給与水準の低さです。
厚生労働省によると保育士の平均年収は36歳で223万3000円と、サラリーマンの平均年収と比べてかなり低い水準とわかります。
保育士になりたくても収入の問題であきらめてしまう人や、収入の少なさから転職する保育士がいても無理はないといえるでしょう。
高い収入が望めないので保育士にならない、続けられないという根本的な事情が考えられます。
保護者からの過度な要望が増えている
保護者からの過度な要望が増えていることも、保育士の就業環境を悪化させている大きな要因と考えられます。
学校でも大きな問題となっている「モンスターペアレント」の存在も含め、保育士の負担を増やしてしまう要求をする保護者も少なくないのです。
家庭で行うべきしつけを保育士にまかせっきりにしてくる、虫刺されや擦り傷などに過剰に反応してクレームをつけてくる、行事で自分の子供を主役にするよう要求してくる…こうした要望は保育園で対応できません。
保護者の無理・理不尽な要望で、保育士が心身ともに疲労し退職せざるを得ない場合も見られます。
職場環境はいいのに保護者に問題があるせいで保育士がなかなか定着しない、といった厄介な事情でブラック保育園と認識される園もあります。
要注意!ブラック保育園の見分け方
ブラック保育園は、どのように見分ければいいのでしょうか?
1年目で転職するとなるとまだ保育園の見極め方、転職活動のポイントなどを実体験で身につけるのが難しい面もあるため、知識でうまくカバーしながら職場の見極めをしていきたいところです。
慢性的な人手不足を抱えている、経営者に問題がある、保護者を含めた子供を預かる環境に難があるといった保育園は施設を訪れてみるだけでも抱えている問題を垣間見ることができます。
スタッフのモチベーションが低い、経営者が設備投資やサービスの改善に力を入れていないといった事情が表面にあらわれることが多いからです。
こうしたチェックポイントを目ざとくチェックすることで、ブラック保育園を避けて働きやすい職場を見極めていくことができます。
仕事の給料が低い
ブラック保育園の保育士は、業務に見合わない待遇で働く人も少なくありません。
手取りが13万円以下など少ない賃金で働いてるにも関わらず、残業が求められる場合もあるようです。
2017年度から役職や経験に応じた、待遇改善手当の支給が始まりました。
しかし、国の施策が反映されない保育園は、手当が適切に支払われていない可能性が考えられます。
手取りの給料を時給に換算した場合、都道府県別の最低賃金より下回っている場合は「ブラック保育園」と判断できます。
有給休暇が取得しにくい
「有給休暇を取得したくても代わりのスタッフが見つからない」「有給を取らせてもらえる雰囲気ではない」などの理由で有給消化が進んでない場合が考えられます。
2019年より有給休暇を取得することが義務付けられたため、年間5日以上の有給消化が可能です。
しかし職場の労働環境が悪いと、有給休暇が取得しにくく適切な休みが取れる可能性は低いでしょう。
ブラック保育園の大きな特徴に、平等に休暇が取れる環境ではないことが挙げられます。
仕事量が多すぎる
重度の仕事量が負担になり、辞めてしまう保育士もいるようです。
保育士は保育業務のほかに、行事の企画や運営、保護者対応や連絡帳作成、指導案作成など様々な仕事をします。
ブラック保育園の場合は、事務員が行うはずのシフト作成や保育料の集計作業も保育士が行う場合があります。
「今までの職員はできた」という理由だけで、過度な仕事量を担当させる保育園はブラックと言えるでしょう。
理事長や園長が独裁的
理事長や園長が経営方針を伝えるために主張が強い場合、職員の負担が増える可能性があります。
ブラック保育園では激しく叱責されたり人格を否定する言葉に耐えられず、辞めてしまう保育士もいるようです。
本来は理事長や園長は保育活動に携わったり、保護者の対応を行う重要な人物のはずです。
独裁的な理事長や園長のもとで仕事を続けると、保育士は精神的な安定が望めず人材が定着しません。
保育園の設備が老朽化している
安全性の面から考えても保育園は定期的な設備投資が必要です。
パッと見ただけでも老朽化が明らかに見て取れる保育園は経営者が安全な環境づくりに対して力を注いでいないか、もしくは資金的な問題でリフォームや修繕ができないかのいずれかです。
見学に訪れたときには遊具がさび付きやガタつきなどの問題が見られないか、水道場など水まわりの設備で老朽化が進んでいないかどうかをチェックしてみましょう。
その他にも、机やロッカーなど備品がきれいな状態かどうかも、設備の維持に力をいれている保育園かどうかをチェックする上での重要なポイントです。
育児部屋におもちゃなどが散乱している
育児部屋では整理整頓が行われているかどうかをチェックしましょう。
おもちゃや備品が散乱しているような環境は子供を預かる場としても、保育士が働く場としてもふさわしくありません。
こうしたおもちゃ、備品の散乱は単に子供のしつけができていないだけでなく、保育士のモチベーションが低いことを意味しています。
また、長時間勤務や仕事が多すぎるなどの事情で、とても育児部屋の整理に手が回らないといった就業環境の問題が潜んでいる場合もあります。
良い保育園はつねに整理整頓を心がけ、園児が遊んでいないときはいつもおもちゃや備品はきれいに整頓されているものです。
また、おもちゃをしっかり整理するための収納スペースが確保されているのかどうかもチェックしておきたい部分です。
こうした基本的な設備の面が整っていないブラック保育園も少なくありません。
働いている職員の顔が死んでいる
働きやすい保育園かどうかチェックする上でもっとも重要なポイントといってもいいのが、働いている職員・スタッフの様子です。
良い保育園で働く職員はやりがいを感じていることもあって動きがきびきびしており、表情も生き生きしています。
こうした前向きな姿勢が散らかったおもちゃや備品があればすぐに整え、ごみがあれば拾って清潔な環境を整えるといった良い環境をもたらすのです。
それに対して、激務で負担が多く、心身の疲労や職場への不満がモチベーションを削り取ってしまっているような職場では職員が死んだような顔をしていたり、動きもだるそうで何をやるにも億劫そうな様子を見せていたりするものです。
見学に訪れたときなどはその対応でも面倒に感じて態度が投げやりになっているといったケースも見られます。
かな点ですが、働いてる職員の顔が生き生きしているか、死んだように生気が感じられないかも見ておきましょう。
タイムカードがない
人手不足がもたらす最大の問題が苛酷な就業環境です。
スタッフ・職員の人手が足りないならひとり一人の勤務時間を増やすしかない、というわけで残業が当たり前になっているブラック保育園もあります。
こうした施設では職員のタイムカードがなく、なし崩し的にサービス残業を余儀なくされてしまうケースも見られます。
保育士はもちろん、施設で働くスタッフ全員にタイムカードがしっかり確保されているかどうかを見ておきましょう。
また、タイムカードを使うところに注意書きが書かれている場合もありますから、それもよく見ておきたいところです。
1分でも遅刻すると1時間分の給料が減らされるといった厳しい設定が用意されているところや、残業時間に上限が設定されているケースもあるからです。
経営者がどんな人なのか分からない
これは非認可の私営保育園によく見られるケースですが、経営者がどんな人なのか、その施設がどのような形で経営されているのかよくわからない保育園もあります。
保育園の名前に法人や財団の名前がつけられている場合はいいのですが、小規模な保育園ではそうしたことは少なく、経営母体がよくわからないことも少なくありません。
こうした保育園では利益最優先で設備投資や人材の確保に力を注いでいないところも多く、対応できる数を超えた子供を預かってしまうことも少なくありません。
少ないスタッフで人件費を抑えながらたくさんの子供を預かって利益を出そうとすると、当然保育士の負担が大きくなってしまいます。
また、経営者がよくわからないと問題が生じたときに、誰が責任を持つのかよくわからないので不安もつきまといます。
万一事故があった場合、経営者は知らぬ存ぜぬで、保育士を含めた現場のスタッフに責任を押し付けてくる恐れもあるので注意が必要です。
園児の数に対して保育士が圧倒的に少ない
人手不足と直結する問題が園児と保育士の比率です。
ひとりの保育士がしっかり目を行き届かせながら園児の世話をするには限界がありますから、園児の数が多すぎると保育士の負担が多くなりすぎるだけでなく、サービスの質や安全面の問題にも結びついてしまいます。
児童福祉法では認可保育所における保育士数の最低基準が設けられており、0歳児は「おおむね3人に1人」、1.2歳児は「おおむね6人に1人」となっています。
これよりも明らかに保育士が少ない比率で働いている施設は避けたほうが無難です。
表面上(登録上)はこれらの基準を満たしていても現場ではシフトの都合で、ずっと少ない保育士の数で対応しなければならないブラックな職場も見受けられます。
見学の際には実際に保育士が働いている現場を見て、園児との比率を確認しておくと良いでしょう。
若い保育士が働いていない
若い保育士がどれだけ在籍しているかはその保育園の定着率を見極める非常に重要なポイントです。
ベテランの保育士が在籍している施設の場合、若い保育士が入っても定着できずに、すぐに離職してしまっている可能性が高いからです。
職場になかなかなじめない、先輩保育士からの嫌がらせやいじめを受けるといった理由で、若い保育士がやめてしまう職場も多いのです。
また、勤続年数が長い保育士ばかりの施設では独特のやり方や習慣が定着していることが多く、それが現代の保育事情に合っていなくても受け入れないと続けられないといった問題も出てきます。
同世代の同僚がいないというのも不安ですから、1年目で転職を目指す場合には特にこの点を重視して保育士の年齢層も見ておくようにしましょう。
保育用品を保育士が自腹で用意している
よほどのケースですが、保育用品を保育士が負担して用意するよう求めてくる施設もあります。
せっかく保育士がより良い保育環境のために新しい保育用品の導入を提案してもそれに応じず、「だったら自分で用意しろ」と求めてくるパターンもありますし、古くなったり壊れてしまった保育用品を保育士が自腹で買いなおすよう求めてくるパターンなどもあります。
このように理不尽や状況でも園児たちのことを思って泣く泣く自腹を切って購入している保育士も多いのです。
ただでさえ給料の低さが問題となっている保育士がこのような自腹を切らされる環境では長く働き続けるのは難しいですし、施設の側が保育にふさわしい環境づくりを放棄している段階でブラック施設であることは明らか。
事前に確認するのが難しい面もありますが、できるだけ実情を把握しておきたいところです。
給食の質が質素
健全な成長のためにはしっかりと栄養を取る必要がありますから、給食の内容も充実したものが求められます。
これは決してぜいたくなものを食べさせているかどうかではなく、栄養バランスや品目にきちんと配慮しているかどうかの問題です。
質素な給食は一見よさそうな思えますが、品目が少ないと栄養バランスが偏りがちになる恐れがありますし、園児たちの好き嫌いを克服する機会を作りにくいといった問題が出てきます。
また、経営上の事情で質素というよりも貧弱に給食しか用意していない施設もあります。
見るからに園児たちにはふさわしくない給食が出ている保育園はブラックの可能性が高くなるので気をつけましょう。
お昼時に見学に訪れてチェックするのもよい職場を見つける上でのひとつの方法となるでしょう。
ブラック保育園への対処法5つ
ブラック保育園に勤めている場合は、業務改善を提案したり、職場の雰囲気明るくしたり個人の努力で変えられる場合があります。
勤務環境が悪いブラック保育園への対処法をまとめました。
1.業務改善を提案する
業務改善を提案するためには、保育士の勤務状況をチェックして下さい。
休憩時間の短縮や持ち帰り業務など、一人ひとりに労働環境について調査を行うといいでしょう。
統計を取って、残業の多さや役割分担の不備について原因を研究すると、適切な業務改善の提案ができます。
2.職場の雰囲気を改善する
雰囲気の良い職場は、職員同士の連携が取れて風通しの良い環境です。
保育士が相談しあえたり、意見を言い合ったりすることでさらに良い環境が生まれます。
雰囲気の良い職場づくりには「主任保育士」が重要なポイントです。
主任保育士や新人の指導やリーダーシップが求められ、まとめ役として活躍できる人材でなくてはなりません。
主任保育士を主体として定期的な面談や、マネジメント管理を行って職場の雰囲気を改善してください。
3.パワハラがある場合は証拠を残す
過度な叱責や侮辱がある場合は、パワーハラスメントと認定されます。
精神面でのストレスもかかるため、メンタルのトラブルが起きる可能性に注意してください。
パワーハラスメントを受けた保育士は、証拠を残しておきましょう。
パワハラの証拠を残すと行政や弁護士に相談しやすくなり、保育園からの対応もスムーズに行ってもらえる場合があります。
4.ブラック保育園について相談できる人を探す
ブラック保育園に悩んだ場合は、相談できる第三者を探しましょう。
同じ職場で働く保育士は避けて、家族や友人など信頼できる人物に相談してください。
自分が困っていることや職場の環境を偽りなく伝え、第三者の意見を聞くと客観的に自分の状態が見えてきます。
労働環境やパワハラがある場合は自覚できるため、ブラック保育園について相談できる人を探すことは重要です。
5.ブラック保育園から転職する
ブラック保育園の環境が変えられない場合は、転職を考えましょう。
これからのキャリアや通園している子どもたちに未練がある気持ちは分かりますが、労働環境を変えることは骨が折れます。
自分の将来とブラック保育園を天秤にかけて、どちらが大切かよく考えてください。
ブラック保育園へ転職しないための4つのポイント
ブラック保育園に転職しないためのポイントは以下の4つがあります。
- 常に求人が出ていないかチェックする
- 給料について細かく記載が保育園を選ぶ
- 有給休暇取得実績の記載があるか確認する
- ブラック保育園は事前見学で避けられる
それぞれのポイントを確認しましょう。
1.常に求人が出ていないかチェックしよう
常に求人票が出ている保育園は、保育士の離職率が高く通年を通して人手不足と考えられます。
仕事の条件が悪く人手が集まらないケースもあるため、求人が出る頻度が多くないか、掲載している期間を含めてチェックしましょう。
転職について本格的にスタートする前に、定期的な求人の確認をおすすめします。
2.給料について細かく記載が保育園を選ぶ
採用条件に基本給や手当などの内訳が書いてあると、働く保育士は安心できますね。
残業代の支払いについても求人票に記載されているか確認してください。
月収例や年収例だけ紹介されている保育園の求人は注意しましょう。
記載されている金額が一例の場合は、実際に勤めた場合の給料とギャップを感じる可能性があります。
3.有給休暇の取得実績の記載があるか確認する
休みが取りづらい保育園はブラックと判断できるため、有給休暇の取得実績の記載はあるか確認しましょう。
「休みが取りやすい職場です」「連休の取得も可能です」といった記載は、具体的な数字がわからず、正確な実態がつかめません。
「年間休日120日以上取得可能」「昨年度有給消化率90%以上」というように実績がくわしく書いてあると、働きやすい職場か判断できます。
4.ブラック保育園は事前見学で避けられる
このようにブラック保育園にはさまざまなタイプがありますが、事前に見学して注意点を踏まえた上で細かな点をチェックしていくことで見極めていくことができます。
求人情報だけではなかなか見えてこない保育園の実情・実態を垣間見ることができますし、その施設で働いている保育士や職員と接することでやりがいをもって働ける職場なのか、待遇が良いかどうかなどを見極めることもできます。
求人情報でよさそうだと思った保育園があったら必ず事前見学で実際の職場を確認しておきましょう。
そして、これまで触れてきたポイントをチェックしていくことで良い職場かどうかはもちろん、自分にとって向いている、長く働けそうな職場かどうかを見極めていきましょう。
給料や休日などの待遇面だけでは見えてこない面をどれだけ見ることができるか、これも保育士が転職を成功させる上での重要なポイントです。
ブラック保育園から転職したい人向けおすすめ転職サイト
ブラック保育園かどうかを見極めるのにも時間と手間がかかりますから、できるだけ早い段階で排除したいもの。
そんな時にはブラック保育園をあらかじめ排除した上で求人情報の提供を行っている転職サイトを利用しましょう。
こうした転職サイトでは、サイト側のチェックの段階でブラック保育園を排除するフィルターがかかっているので、自分で見極める時間と手間を大幅に減らすことができるのです。
またこうしたサイトでは保育園ひとつひとつの情報が充実しており、職場の内部事情などの詳細をアドバイスしてもらいながら自分の適性を見極めていくこともできます。
保育エイドや保育士バンクなど多くの保育士が実際に利用し、口コミ情報も入手しやすい転職サイトがとくにおすすめです。
保育エイド
保育エイドは厚生労働省認可の保育士向けの転職サイトです。
このサイトでは人間関係を重視した転職支援を行っており、女性コーディネーターによる求人の紹介やサポートを受けることができます。
パワハラや同僚からのいじめが原因で離職を余儀なくされてしまった方にとってはよい転職先を見つけるよい選択肢となるでしょう。
人間関係の問題は求人情報からはなかなか確認できない部分なうえにブラック保育園に多く見られますから、この保育エイドの支援体制とサポートはブラック保育園を避ける意味でも重宝します。
また、職場見学を重視しており、実際に現地を訪れてみたうえで自分にとって働きやすい職場かどうかを見極めやすい点も大きな魅力です。
保育士バンク
保育士バンクは業界でもトップクラスの求人数と専任アドバイザーによるサポートがセールスポイントの転職サイトです。
求人の数が非常に多い上に全国規模で用意されているので、1年目での転職で不安の方も多くの選択肢の中から選んでいくことができるでしょう。
福利厚生が充実している、有給休暇がしっかりとれるといった待遇面にこだわった求人探しもできます。
しかも、専任アドバイザーは求人の紹介だけでなく履歴書・職務経歴書の作成、面接対策、条件交渉まで対応してくれるのではじめての転職でも安心して納得のいくまで職探しを行っていけます。
条件の良い非公開求人も多数用意されているので思わぬ好条件の職場をみつけるチャンスにも恵まれるでしょう。
ブラック保育園を見分けて転職成功につなげよう
ブラック保育園は労働環境が悪いだけでなく、経営状態の悪化も予測できます。
スキルが発揮できない環境で長い間努めることは、自分のキャリアに良い影響が期待できないでしょう。
保育士として仕事をより良いものにするため、ブラックな環境の改善が難しい場合は転職をおすすめします。