平和堂は滋賀県を中心に近畿・東海・北陸にスーパーを展開する会社です。
また、「くらしモア」ブランドでスーパー向けに食料品や衣服、インテリア用品などを供給する日本流通産業の中核会社でもあります。
地域と日常生活に密着したスーパーで堅実な経営が期待できるこの会社に転職するにはどうしたら良いのでしょうか。
また、総合小売業と言う業態ならではの勤務形態や待遇はどうなっているのかを見てみましょう。
目次
一目で分かる平和堂の評判
年収は高い? | ◯ |
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残業は少ない? | ◎ |
福利厚生はどのくらい充実している? | ◯ |
仕事のやりがいはある? | △ |
スキルアップやレベルアップにつながる? | △ |
職場の雰囲気は良い? | ◯ |
中途入社はしやすい? | ◯ |
平和堂はどんな会社?
会社名 | 株式会社 平和堂 |
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設立 | 昭和32年(1957年)6月18日 |
資本金 | 116億1437万円(平成30年(2018年)2月20日現在) |
従業員数 | 11,155人(平成31年(2019年)2月現在) |
本社所在地 | 滋賀県彦根市西今町1番地 |
代表者 | 代表取締役会長兼CEO 夏原平和・代表取締役社長兼COO 平松正嗣 |
事業内容 | 食料品・衣料品・住居関連品等の総合小売業 |
事業方針・経営理念
- 社是 商業を通じて豊かな暮らしと文化生活の向上に貢献し、より多くの消費者になくてはならない店になる
- 5つのハトのお約束 奉仕・創造・感謝・友愛・平和
- 社風 生産者への感謝と、食前・食後の合掌
- 平和堂のことば 「売上高」=『 ご奉仕高 』、「粗利益高」=『 創造高 』
- 二羽のハト 対立しながら調和を生むところに真の進歩がある
平和堂は経営方針に「顧客満足度を高めること」「社員満足度を高めること」「地域社会との共生や環境との調和を目指すこと」を掲げています。
顧客から利用していて気持ちのいい店であると選ばれ、社員にとって生きがいや働きがいが感じられることを目標に設定しています。
さらに、森林保全活動やトレー・ペットボトルなどのプラスチックの回収活動、環境に配慮した商品構成の企画を通じて環境改善に貢献しようとしています。さらに食を通じた教育やスポーツ・文化への応援など、地域づくりへ貢献するよう努力しています。
事業内容
- 総合スーパー、スーパーマーケット、百貨店の運営(本体とグループ会社)
- 飲食店・アミューズメント施設・サービス施設の運営(グループ会社)
総合スーパー、スーパーマーケット、百貨店の運営
- 平和堂
- アルプラザ
- フレンドマート
- フレンドマート D
- スーパーフレンド(以上平和堂本体のブランド)
- マルゼン
- エール
- ヤナゲン
- ヤナゲンFAL
- 旨季や
- 平和堂中国(以上グループ会社のブランド)
こちらは主に食品を中心として、一部では総合スーパーとしての営業活動になります。近年では食品スーパーであるフレンドマートの展開に力を入れている様子が見てとれます。
飲食店・アミューズメント施設・サービス施設の運営
- ココス
- 廻鮮寿司海座
- すし処海座本店
- いちおし屋伝五郎
- ケンタッキーフライドチキン
- サーティーワンアイスクリーム
- スティック・スイーツ・ファクトリー
- サブウェイ
- リンガーハット
- 平和堂内フードコート
- ユーイングアミューズメント
- ユーイングボウリング場
- ユーイング飲食サービス
- TSUTAYA
- 平和書店
- エニタイム フィットネス
- グランドデュークホテル
- ビジネスホテル芹川
- 彦根カントリー倶楽部内レストラン
ココスやケンタッキーフライドチキン、サーティーワンアイスクリームなどの著名チェーンには、株式会社シー・オー・エムや株式会社ファイブスターなどグループ会社がフランチャイジーとなって複数店舗を運営しています。
売上
平和堂グループの2019年2月期決算を見ると営業収益は約4,380億円でした。
これは2018年、2017年と比べてもほとんど振れがなく、安定した売り上げであることを示しています。
平和堂単体での決算を見ても、約3,750億円の営業利益で安定していることが見て取れます。もちろん毎年昇給があり4か月分(2017年実績)の賞与も支払われていますので、社員となった人の生活も安定していると見て良いでしょう。
また、2019年2月までの1年間でスーパー1店舗が閉店したものの、スーパー4店舗が新設されています。
さらに大型店を含め11店舗が大改装を行っているにもかかわらず、有利子負債は毎年減少して行っていますから今後の事業展開にも期待が持てます。
従業員数
平和堂の従業員数は2019年2月現在で11,155人です。このうち正社員は男性2,434人、女性は1,019人の合計3,453人です。
総合小売業と言う業態の関係で、全体の約69%がパートやアルバイトとなっていますが、2017年には約71%だったこの比率も年々下がってきています。
毎月選考を行うなど正社員の中途採用も積極的に行っている会社ですので、転職のチャンスが高いものと考えて良いでしょう。
また、パート従業員からの正社員登用と言うケースも中途採用に近い扱いになるようです。
口コミ情報によると、パート従業員から正社員として採用され部長クラスにまで昇進した人も過去にいたと言うことですので、転職先としては魅力的な会社と言えるかも知れません。
平和堂の転職難易度
平和堂はスーパーだから、中途採用も簡単だろうと考えてはいけません。少なくとも採用条件に流通業・小売業で食品の販売業務のキャリアが必要であると明記されています。
何年くらいの経験が必要かは分かりませんが、少なくとも食品の販売業務について基礎的な知識が身に付いていることが必要ではないかと思われます。
公式サイトで紹介されている事例を見ると調理師からの転職で店長に昇進している人もいますから、流通業・小売業と言う部分よりも食品の取り扱いに関するキャリアが重視される可能性が高いのでしょう。
平和堂は食品スーパーとしての性格もあるので当然かもしれません。
一方、第二新卒での採用については販売業務未経験であっても応募可能です。平和堂では一般の定義より長めの、学校卒業後数年以上の社会経験がある30歳未満の人を第二新卒としていますから、一般的に25歳くらいまでを第二新卒として扱う会社などに比べれば転職のチャンスは大きいと言えます。
もちろんこの平和堂だけに限らず、第二新卒と呼ばれる資格で求人に応募する人には、社会人としての常識がしっかり身に付いていることが必須であることは言うまでもありません。
平和堂の年収は平均535万円程度
有価証券報告書によると平和堂社員の平均年収は535万円でした。中途採用の給料については社内規定によるとだけ示されています。
法に基づく時間外手当や一般的な通勤手当・家族手当のほか、職責手当・ライセンス手当・生鮮手当などが準備されていますので、持っている資格や配属先の職種によって給料アップも期待できます。
口コミによると主任で500万円以上、店長で1000万円レベルの給料が期待できるようです。
転職後の昇給はしやすい?
平和堂の昇給は毎年5月に行われています。業績が順調なので昇給が行われないと言うことはないと思って問題ないでしょう。
社内試験に合格することで店長などの管理職への登用もありますから、それに伴って大きく昇給するチャンスもあります。
もちろん、普段の実績を積むことも重要になるでしょう。また、上級職を目指す人のための社内研修制度もありますから、やる気のある人には有利な会社ではないかと思われます。
特にキャリアアップに必要な研修に関する会社のバックアップはたくさんあるようです。
まじめに仕事に取り組み、着実に仕事をこなす人には資格や免許などに対する手当で収入アップも期待できるでしょう。
ボーナス・賞与は貰える?
平和堂では2017年・2018年の実績で年間4か月分の賞与が支払われています。
支給時期は7月と12月です。安定した業績が出ていますので、今後も支給されることが充分期待できるでしょう。
この会社は小売業らしく「お客様ファースト」といったイメージの姿勢を貫いており、社員にもそのあたりの教育を厳しく行っています。
ですので、その会社の姿勢に同調できて仕事に活かせる社員なら給与・賞与・配置などで好待遇を期待して良いかも知れません。
平和堂の福利厚生は充実している?
平和堂の福利厚生はわりあい充実している方だと言えます。
まず健康保険・厚生年金・介護保険・労災保険・雇用保険の社会保険が完備しているのは当然として、通勤に90分以上かかる店舗へ配属された場合には社宅制度が利用できます。
また、限定勤務地制度・休職制度・短時間勤務制度(育児・介護等)と言ったフレキシブルな対応も行われます。
配属部門によっては制服の貸与もありますし、食事補助の制度も準備されています。
スーパーならではと言えるのは社員買物補助制度があることです。
さらに、財産形成に役立つ確定拠出型企業年金や財形貯蓄もありますし、東証一部上場企業ですので社員持株会も存在しています。
平和堂の休日・休暇制度は整っている?
平和堂はスーパーを中心とした小売業ですので、店舗によっては全館休業日が設けられているケースもありますが、会社全体で一斉に休みと言った対応はありません。
勤務形態は1か月単位の変形労働時間制(シフト制)を採っており、原則として1日あたり実働8時間の勤務です。
年間の休日数は117日、月間休日は9~10日のシフト制で、年間12日以上(6日×2回または4日×3回)の連続休日を取ることも可能です。
また、年次有給休暇のほか結婚・慶弔・配偶者出産や転勤などの特別有給休暇も取得可能です。
さらに有給の病気療養休暇もありますし、無給ですが産前産後休暇・看護休暇・介護休暇などの特別休暇も取得できます。
小売業と言う観点で見た場合、比較的休日・休暇が多いと言うことができると思われます。
平和堂の残業時間は多い?
平和堂の残業時間は2017年度実績で、1か月あたり平均15.0時間でした。
もちろん小売業と言う性質上、配属先の店舗によって残業時間は変動することが考えられます。
特に店舗規模が小さいと、パート・アルバイト比率が高い関係から突然の休みに対応しなければならず、正社員への負担はある程度増えると思われます。
平和堂へ転職するまでの流れ
- 公式サイトからエントリー
- 履歴書と職務経歴書を郵送
- 書類選考
- 面接・筆記試験
平和堂へ転職するまでの流れは以上の通りです。
過去には転職サイトからも申し込めましたが、2019年6月現在エントリーは公式サイトのエントリーフォームからだけになっています。
エントリーの後、履歴書と職務経歴書を作成して郵送しますが、毎月20日到着分で締め切られます。
締め切りの後、翌月10日までに合否にかかわらず結果の連絡が電話または郵送で行われます。
例えば、3月21日に書類が平和堂に到着した場合、4月20に締め切られ、5月10日までに合否の連絡が来ると言うことです。
書類選考に合格した人は、その後の面接と筆記試験に臨むことになります。
平和堂へ転職した人たちの口コミ・評判
年齢 | 30代 |
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性別 | 女性 |
前職 | 小売業 |
転職理由 | 努力が報われそうな職場だから |
年齢 | 30代 |
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性別 | 女性 |
前職 | 小売業 |
転職理由 | 性別に関係なく昇進の機会があるから |
年齢 | 50代 |
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性別 | 男性 |
前職 | 製造業 |
転職理由 | 業務の評価が地位に反映されやすいから |
年齢 | 50代 |
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性別 | 男性 |
前職 | 小売業 |
転職理由 | 昇進のチャンスが多いと聞いたので |
大手企業におすすめの転職サイト・エージェント
平和堂の中途採用は公式サイトのエントリーフォームからの応募になるので、特に転職サイトやエージェントが必ず必要になると言うことはありません。
しかし転職サイトには様々な情報がありますので、一度覗いておくことで転職にまつわる様々な情報収集を行うことができるでしょう。
そうした情報や知識は希望する転職先が決まっている場合にも有力な決定材料になることがあります。
万が一、平和堂への転職がかなわなかった場合でも、同業他社の求人情報があると心強いですし、転職のトレンドを知っておくことで他業種へのチャレンジの動機づけになることもあるでしょう。
転職サイトには相談できるコンサルタントがいることもありますので、そうした人に相談してみるというのも転職の強力な後ろ盾になるでしょう。
doda
2022年6月20日現在、DODAの求人検索には株式会社平和堂の薬剤師の求人募集が行われています。
ただし、中には薬剤師を目指したいわけではない方や、薬剤師免許を持っていなくて応募できない方もいるでしょう。
DODAには非公開求人と言う制度もあり、一般の求人検索にはヒットせず、エージェントからしか紹介してもらえない好条件の案件を保有しています。
あらかじめDODAのエージェントサービスに登録し相談ておくことで、もし非公開求人に平和堂の他の職種での募集があった場合、そちらから知らせてもらうことができますよ。
エージェントサービスの登録は無料ですが、あらかじめプロフィールを入力して会員登録を先に行っておく必要があります。
さらに会員登録の際にスカウトサービスにも合わせて登録しておくと、興味を持った企業からスカウトメールが届くこともありますよ。
リクナビNEXT
2022年6月20日現在、リクナビNEXTでは株式会社平和堂の求人募集は行われていません。
しかし、業界トップクラスと言われるリクナビNEXTには、小売業で近畿・東海・北陸の求人も複数掲載されていますので、もし平和堂への転職ができなかった場合に活用するのに便利でしょう。
また、リクナビNEXTの公式サイトで平和堂を検索し、求人情報がないと言うことが表示されたページには「気になる」と言うボタンがあります。
リクナビNEXTに無料会員登録してこれをクリックしておくことで、募集が開始された時にメールでその情報を受け取ることができるようになります。
ハイキャリアにおすすめの転職サイト・エージェント
ハイキャリアの転職をする際におすすめの転職サイト・エージェントも見ていきましょう。
紹介するのは、大手求人や好待遇の求人を多く扱うハイキャリア転職を得意とする転職エージェントです。
平和堂のような質の高い求人の紹介を特に期待できる転職サポートサービスですから、非公開求人の内容を確認するためにも登録してみることをおすすめしますよ。
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイクラス層の転職支援に特化した転職エージェントサービスの一つです。
年収1000万円以上の求人が30%以上もあり、転職で高年収を狙っていきたい方には最適です。
特に40~50代の転職を得意としていますので、ミドル層の転職希望者に特におすすめです。
小売り業界の求人も扱っており、平和堂のような好待遇案件に出会える可能性も高いでしょう。
パソナキャリアハイクラス
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また、パソナキャリアハイクラスでは転職者の3人に2人の年収アップを実現させた実績を持っています。
それだけ質の高い求人をそろえているということでもあり、非公開求人も豊富なため、平和堂の案件を紹介してもらえる可能性も高いでしょう。