ペットの美容師として知られているトリマーは人気の職種であり、転職してトリマーになりたいと考えている人も少なくありません。
ただ実際に転職するためにはどのような転職サービスを利用すればいいのかわからない人も多いですし、トリマーになるために必要なことも知っておかなければいけません。
今回はそんなトリマーに転職するための情報を照会していきます。
目次
トリマーへの転職におすすめ転職サイト・エージェント
トリマーエージェント
業界最大数級の非公開求人の取扱件数を誇っているトリマーエージェントは、名前の通りトリマーの求人を専門的に取り扱っている転職サイトとなっています。
非公開求人は優良な求人がほとんどなので、転職先の条件にこだわりたい人や、初めてのトリマーとしての転職だからこそ優良な就職先を見つけたいという人におすすめです。
またキャリアアドバイザーも経験豊富なので、適切なアドバイスや助言が期待できるという点も魅力だと言えます。
アニマルジョブ
アニマルジョブは、ペット業界に特化した求人を取り扱っている専門的な転職サイトです。
ペット業界ということでトリマー以外の求人の取扱もありますが、トリマーの求人だけでも500件を超えているなどペット業界の求人を取り扱っているサイトの中でも、豊富な情報量を持っているところが特徴とされています。
無料で利用できるのはもちろん、スカウトメールなど企業側から求職者をスカウトしてくれるシステムもあることから、多彩な転職活動が可能である点がおすすめです。
リクルートエージェント
転職エージェントとして知名度が高いリクルートエージェントの強みは、老舗の転職エージェントとしての知名度や培った情報量、そして取り扱っている求人件数の豊富さです。
求人を取り扱っているエリアも全国規模なので地方に住んでいる人でも利用しやすく、トリマー求人も全国規模で多彩に公開されているところは魅力となっています。
また企業への交渉力の強さや転職活動のサポートなど、転職したい人を支援するシステムが充実しているところもおすすめのポイントです。
エン転職
エン転職のおすすめのポイントは、トリマーについてよくわからないという人に向けた解説ページが設けられているところです。
トリマーとはどのような仕事なのか、年収や仕事内容までわかりやすく解説されていますし、その点を踏まえて求人情報を探すことができます。
このためトリマーについて情報を収集しておきたい人はもちろん、転職活動に関してのノウハウや疑問について解消したいと思っている人も利用がおすすめだと言われています。
トリマーに必要な資格・条件
基本的にトリマーとして仕事をするためには、資格を取得しなければいけないという条件はありません。
ただトリマーに転職するためには無資格よりもある程度資格を取っておいた方が有利ですし、トリマーに関する知識や技術の基礎的な部分を身につけておくことが最低条件だというところも多いです。
資格に関しては、例えばKC公認トリマーは専門の養成講座に通うことで取得できる資格として有名だとされています。
特徴としてカリキュラムや取得そのものが厳しいことから、取得しておくことでほとんどのトリマー求人で有利になると言われています。
ほかにも民間資格であるペット・グルーミング・スペシャリストを取得していると、即戦力になると判断してもらうことが可能です。
トリマーの仕事内容
トリマーの主な仕事は、犬や猫などのペットのトリミングを行うことです。
トリミングとは毛を整えることを指していて、人間が美容院に通うのと同じ感覚でペットに提供されている美容サービスとなっています。
そのためトリミングはただ毛をカットするだけではなくシャンプーやドライヤーなどの作業も必要になりますし、トリートメントやブラッシング、場合によってはマッサージなど様々なサービスを提供していくことになるのです。
ほかにもトリマーの仕事内容として重要だと言われているのがペットの健康面のケアであり、トリマーならではの目線でペットの健康状態を把握したり飼い主に対してアドバイスをしていくことも必要になっています。
トリミングはペットのスタイリング
トリマーにとって重要な仕事であるトリミングは、ペットの見た目を清潔かつ美しく保つために欠かせないサービスです。
ただペットの種類によってどのようなスタイルが似合っているのか異なりますし、飼い主の希望に沿ったスタイリングを行う必要があります。
そのためまずは飼い主とどのようなスタイルにするか話し合うところから始め、飼い主の希望や好み、理想とペットに似合うスタイルを組み合わせてなければいけません。
これが最終的なトリミングのイメージとなるため、トリマーにとって重要なポイントです。
スタイルが決まった後はシャンプーで汚れを落とし、ドライヤーとブラッシングで毛を整えてからカットをしていきます。これら一連の作業がトリミングと呼ばれているのです。
毛の状態などから健康面をチェック
トリマーはトリミングをする際に、ペットの爪きりや耳掃除、肛門腺のケアなど全身のケアをしていきます。
いずれのケアも直接ペットに触れなければできない仕事ですし、ペットの状態を直接確認できるチャンスでもあります。
ペットの状態を毛の状態や皮膚の状態、爪や耳など様々な点を観察することで、そのペットの健康状態がどうなっているのかチェックしていくこともトリマーの仕事です。
正常な状態がどんなものなのか知識や経験で把握しておく必要がありますが、異常が疑われる場合は飼い主に相談することで病気や怪我を防ぐことができる可能性があります。
また清潔な状態が維持できていない場合は飼い主にアドバイスをするなど、トリマーならではの目線でペットの健康を守ることも大切です。
トリマーの仕事はきつい?
トリマーの仕事は可愛い動物に囲まれているというイメージから、一見すると楽しいものにみられやすいです。
もちろん楽しい部分もありますが、仕事がきついと感じているトリマーも少なくないと言います。
例えばシャンプーやカットは嫌がるペットも多く、抵抗しようとして暴れたりかみつかれる、引っ掛かれるというケースもあります。
中には失禁してしまうペットもおり、安定した状態でトリミングができない場合はきついようです。
さらにトリミング作業は立ったまま行わなければならないことから、1日立ち仕事という点も体力面できついと言われるポイントの一つです。
ほかにもペットを心配して飼い主がずっと付き添うなど、精神的なプレッシャーがきついこともあります。
このように様々な面でトリマーの仕事はきついと言われているため、転職を検討する際にはこれらのポイントを事前に理解しておく必要があるのです。
トリマーの年収事情
総合的な平均年収 | 280万円 |
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ペットショップ | 290万円 |
ペットサロン | 260万円 |
ペットホテル | 280万円 |
動物病院 | 290万円 |
独立開業 | 450万円から1500万円 |
このようにトリマーの年収事情としては、独立開業する以外は働く場所によって大きな年収格差はみられないことがわかっています。
またそれぞれの店舗で店長として勤務した場合の平均年収は、最低でも260万円からと設定されていることが多いようです。
ちなみに独立開業した場合の平均年収はペットショップ経営のものであり、トリミングサービス以外の収入も含まれていることから平均年収に大きな違いがみられていると考えられています。
このためペットサロンやホテルの経営の場合はまた年収が異なってくるため、注意が必要です。
正社員かパートによっても年収事情が異なる
トリマーとして働いている人の中には、正社員以外にもパートやアルバイトなどの非正規雇用の人も少なくありません。
パートやアルバイトの時給もお店によって設定が異なり、平均時給はおよそ750円から1200円程度となっています。
これを年収に換算するとフルタイムでおよそ150万円から250万円程度で、賞与のない正社員とほぼ同じ年収を得ることになります。
このため家庭の事情などで正社員としてフルタイムで働けないという人でもトリマーとして働きやすい環境にあり、パートやアルバイト以外にも契約社員で募集しているところも多いようです。
ただ専門的な知識と技術が必要である点を踏まえると、ほかの職種の非正規雇用とあまり変わらない年収事情に不満を感じる人もいます。
それでも賞与がなければ正社員と同じ年収で働くことができるため、考え次第では非正規雇用でも安定した収入が得られる仕事だと言えます。
トリマーの年収をアップさせるには
トリマーの年収は集客や売上に大きな影響を受けていますが、集客や売上を上げて年収をアップさせることは効率面や安全面からも現実的ではないと考えられています。
またお店に雇用されている状態ではお店側が経営を改善しない限りはトリマーの収入アップにつなげることはできないため、収入や年収アップを目指す場合は独立や起業をする必要があります。
トリマーの独立や起業はある程度トリマーとしての経験や知識が必要不可欠となるため、転職したばかりの人では難しいとされています。
このため年収アップを目指すのであれば、転職する際には将来トリマーとして独立や起業することを想定しておく必要があります。
その上で自分に必要な知識や技術が身につけられる転職先を見つけ、場合によっては複数の職場を経験していくこともおすすめです。
トリマーはどんな人に向いている?
トリマーの仕事は動物を相手にする仕事なのですが、ただ動物が好きだという理由だけだと抵抗された際にショックを受けてしまうケースもあります。
このためどのような態度をとられたとしても動物を好きでい続けることができる人は、トリマー向きの性格と言えます。
また動物が好きだというだけではなく、言葉が通じない動物に対して真剣に向き合って動物の気持ちに寄り添ったり心を通わせることができる人が向いているとされているようです。
ほかにもトリマーはペットだけではなく飼い主とも密接にかかわる必要があり、スタイルを決める上で飼い主との話し合いは必要不可欠です。
このため飼い主の要望や希望をくみ取る力や聞き出すためのコミュニケーション能力が求められますし、それらを踏まえた提案力や想像力も大切だと考えられています。
特に言われたことをそのまま実行するだけではなく、飼い主の要望も踏まえてプロとして適切なアドバイスや助言ができる能力がある人もトリマー向きです。
トリマーへの転職は難しい?
トリマーは必ず取得しなければいけない資格がない点や条件がない点から、ほかの仕事や職種と比較するとそこまで転職することは難しくないと考えられています。
ただ個人経営のお店が求人を出しているケースが多いことから教育制度が充実していないことも考えられるため、転職する前にトリマーとしての基礎的な知識や技術を身につけていないと難易度が高くなる傾向があるようです。
そのためトリマーに転職する場合はトリマーの専門学校に通うなど、基礎的な知識と技術を身につけてから転職をするという人も少なくありません。
ちなみに美容師などトリマー同様に鋏を使用する職業からトリマーに転職する場合は、未経験者と比較すると技術面は身についていることから難易度は少し下がると言われています。