ホームヘルパーといえば、介護現場を支える上ではなくてはならない存在です。
高齢化社会の進行に伴い、サービス付き高齢者向け住宅や老人ホーム、ケアハウスなどの介護施設が増えているため、まだまだ必要性は高まることも予想されます。
一般的な会社員や公務員などの仕事と比較した場合に厳しい仕事内容という声も聞かれますが、その分やりがいのある仕事でもあります。
転職希望者が増えている実態について見てみましょう。
目次
ホームヘルパーへの転職におすすめ転職サイト・エージェント
ナイス介護
ナイス介護は介護職の求人をメインに取り扱う、転職サイト・エージェントです。
全国各地の求人を検索できるだけではなく、駅チカや通勤条件などで求人を更に絞り込むことが可能です。
扶養内求人もあるので、扶養内で働きたい主婦の利用にもおすすめです。
無資格・未経験の状態でも、資格取得のサポートも付きますので、是非利用を検討してみてくさい。
e介護転職
とにかく、これからホームヘルパーを目指すという人にとって親身になって相談に乗ってくれる転職サイトといえるでしょう。
全国各地に事務所やオフィスなどの拠点を構えているため、情報量の多さという点でも定評があります。
介護現場を知り尽くしているという人はもとより、全くの未経験者であっても、一から徹底的に寄り添ってくれるため不安を持つことはありません。
これまでに転職サイトに登録したことがないという人なら、先ず登録したいサイトといえるのではないでしょうか。
グッピー
スタッフとして登録することによって、ホームヘルパーとして取得しておきたい介護職員初任者研修の合格のための対策を無料で受講することができます。
介護にまつわる仕事を本格的にしたいという人にはおすすめといえるのではないでしょうか。
もちろん、資格取得に向けての助言やアドバイスも適宜してくれますので転職先探しをしながらの勉強も可能です。
グッピーも全国各地に拠点があり、情報のネットワークが張り巡らされています。
介護求人ナビ
豊富な情報量が魅力の転職サイトです。転職先をこれから見つけようという人と人材が欲しいという介護施設の間に立って調整役を務める、キャリアアドバイザーのレベルの高さには定評があります。
ただ単に案件を紹介するだけではなく、過去の業務経験と現場のニーズなどをしっかりと見極めたうえでのマッチングができることで、お互いの満足度がアップすることになります。
キャリアアドバイザー自身も、元々はホームヘルパーなどとして活躍していた経験を持つ人が多く在籍しているのも特徴です。
ジョブメドレー
ジョブメドレーでは、正社員のみならず、派遣社員やパートタイマーなどの非正規雇用にも注力しているのが特徴であり、多くの支持を集めています。
介護職員としての勤務が初めてという人に加えて、長期ブランクという人にも積極的に就業先を紹介してくれると評判です。
また、通常の求人数の多さもさることながら、未公開求人も多数持っているため、思わぬ好条件の仕事に就くことも期待できます。
ホームヘルパーに必要な資格・条件
これからホームヘルパーを目指そうという人にとって、必要となる資格や条件についても気になるところではないでしょうか。
いくら介護の現場で職員としての勤務を希望したとしても、必須となる資格を持ち合わせていなければできません。
必要な資格として挙げられるのが、介護職員初任者研修です。この介護職員初任者研修については、以前はホームヘルパー2級という名称で親しまれていましたが、2013年の介護保険法施行規則の改正によって新たに誕生しました。
ただ単にホームヘルパー2級から介護職員初任者研修に名称が変更されたというだけでなく、介護にまつわる基礎的な知識や技術について講義と実技の両方で学ぶことが可能となっています。
そのため、これから介護現場での活躍を希望する人にとっては必須条件といえるでしょう。
ホームヘルパーの仕事内容
ホームヘルパーの仕事内容については、実に多岐にわたることでも知られています。
基本的には、介護サービスを必要とする人の生活の全てにわたって支援するというものです。
食事やトイレ、入浴に着替えなどといった毎日の生活に欠かせないことから、買い物や病院への付き添いなどにまで及びます。
介護サービスを利用する人の要介護度などによって、個々に異なるケースも多いため、契約書などでチェックすることが必要です。
ホームヘルパーという名称にもある通り、高齢者などの自宅に出向いてのサービス提供が多いのも特徴です。
介護サービスを受ける人が一人暮らしをしている場合もありますが、家族と生活していることも少なくありません。
家族などの同居人の有無によっても仕事内容は異なる場合もあります。詳細について見てみましょう。
見守るのも大事な仕事
先述した通り、ホームヘルパーがこなさなければならないメインの仕事といえば、介護サービスを必要とする人の食事やトイレ、入浴などの介助が真っ先に挙げられます。
この日常生活の介助については、できる限りに見守る姿勢で臨むことが大切といえるでしょう。
その理由として、ホームヘルパーが果たす役割の中には、介護サービスの利用者が通常の生活ができるようにサポートするということもあります。
そのため、過度に手を貸すことになれば、利用者の自立を妨げることにもなってしまいます。
むろん、利用者の要介護度や身体的能力などを見極めた上での対応となることはいうまでもありません。
あくまでも、利用者が安全に無理なく日常生活を送ることを手助けするのが仕事です。
柔軟な対応が求められるホームヘルパー
ホームヘルパーの仕事の中には、買い物の代行や付き添い、調理などと多岐にわたります。
事前に個々の利用者やその家族との契約を結んでいることは間違いありませんが、基本的には、日常生活全般のサポートが仕事になるため、柔軟性を持って対処することが求められます。
買い物や病院などへの付き添いなどもホームヘルパーへの依頼が多い仕事といえるでしょう。
いずれの場合も、利用者が認知症などを患っている場合には、特に注意が必要。
金銭感覚が麻痺してしまっている場合などは特に大変です。
また、医師の服薬指導や服薬指示がない医薬品を使おうとしている場合には、それを止めさせるのもホームヘルパーの仕事です。
ホームヘルパーの仕事はきつい?
これからホームヘルパーになろうという人には、「ホームヘルパーの仕事は一般的な仕事よりもきつい?」というのが、何よりも気になるところではないでしょうか。
もちろん、それぞれの人によって感じ方は異なるため、一概にいうことはできませんが、「きつい」という声が多いのが実態です。
メインとなる仕事は、介護サービス利用者の居宅や介護施設内での、日常生活のサポートとなりますので、特別なスキルやテクニックは不要ですが、利用者の中には身勝手な言い分や理不尽な主張をしてくる人も少なくありません。
また、利用者本人のみならず、家族からのクレームや苦情が入ることもあります。
人手不足の施設も多いため、やりがいという意味では申し分ありませんが、何かとハードな仕事といえるでしょう。
ホームヘルパーの年収事情
ホームヘルパーの年収について見てみると下記のようになりました。※いずれも単位は万円
年齢 | 年収 | 月収 |
---|---|---|
20~24歳 | 178.41 | 11.151 |
25~29歳 | 222.23 | 11.151 |
30~34歳 | 244.14 | 15.259 |
35~39歳 | 278.57 | 15.259 |
40~44歳 | 313 | 19.563 |
45~49歳 | 350.56 | 19.563 |
50~54歳 | 375.6 | 23.475 |
55~59歳 | 372.47 | 23.475 |
60~65歳 | 253.53 | 15.84 |
このデータからわかるように、ホームヘルパーの年収事情については、年齢が上がるにつれて年収もアップするといえるのではないでしょうか。
年功序列ということでは決してありませんが、経験値が増すことによって報酬も増えていくといえます。
なお、データは日本全国を対象としていますので、地域によっては大きく年収や月収が上下している可能性もあります。
最も年収が高いのが、50~54歳の375.6万円ですが、これは同世代の一般企業の534万円よりも大きく下回っているのが現実です。
改善傾向にある年収
ホームヘルパーの平均年収は、概ね308万円程度となっています。
この308万円という数字については、「かなり低いのでは」という意見や声が寄せられるかもしれませんが、これでもだいぶ良くなったといえるのではないでしょうか。
以前であれば、270万円程度というのが相場であったことを考えれば、ホームヘルパーの処遇改善が実現したといえます。
しかしながら、まだまだ同世代の年収水準と比較した場合には、低いというのが実態であり、各介護施設においては所轄する厚生労働省や自治体への働きかけを続けており、結果が待たれるところです。
また、ホームヘルパーの中には、非正規雇用を余儀なくされているケースも多く、年収が250万円程度という人もいるため、この点も課題といえるでしょう。
やっぱり気になる賞与やボーナス
年収や月収も気になるところですが、それ以上に興味関心が高まるのが賞与やボーナス、手当かもしれません。
ホームヘルパーが活躍する介護施設での勤務でも当然ながら、賞与やボーナスは支給されます。
各介護施設や所属する企業の方針によっても大きく異なるため、一概にいうことはできませんが、概ね夏と冬に支給されるのが一般的となり、総額で基本給の4カ月程度といえるでしょう。
具体的には合計で60万円から100万円程度が支給されます。また、ホームヘルパーの場合に限らず、所持している資格の有無によって手当が支給されるケースも少なくありません。
ケアマネージャーや介護福祉士などの資格を持つことで、収入アップも期待できます。
ホームヘルパーはどんな人に向いている?
ホームヘルパーに向いている人とは一体どのような人かも気になるでしょう。
「自分にできるか不安」「直ぐに辞めたくなるのでは?」などと不安を持つ人もいるかもしれません。
もちろん、どんな仕事にも言えるように、ホームヘルパーにも向き不向きがあるのは事実です。
人のために役に立ちたいという思いがある人や責任感の強い人が向いているといえるのではないでしょうか。
先にも述べた通り、ホームヘルパーの仕事は、一般的な仕事と比べた場合に、やりがいは大きいもののきついということは否めません。
そのため、「○○の資格を必ず取得する」などの明確な目標を持って仕事に臨めるような人にはピッタリな仕事です。
一方、とりあえず他の仕事が見つからないからなどといった安易な気持ちで介護現場に転職することは決しておすすめすることはできません。
中途半端な覚悟で務まるような職場とはいえないことも念頭に置いておきたいものです。
ホームヘルパーへの転職は難しい?
ホームヘルパーへの転職の難易度については、決して難しくはありませんが、誰もが直ぐに可能ということは言い切れません。
先ずは、ホームヘルパーといして活躍するために必要となる「介護職員初任者研修」に合格する必要があります。
そのため、勉強が苦手という人にはネックとなる可能性もあるでしょう。
高齢化社会の進行に伴い、日本全国の介護現場ではホームヘルパーの人手不足が続いていることから、事業所によっては資格の有無に関係することなく、ホームヘルパーとして受け入れてくれることもあるかもしれません。
その際には当然ながら、資格所持者に比べて収入が低くなることが予想されます。
また、未経験者や長期ブランクという人も積極的に採用する傾向も強いといえるのではないでしょうか。
そのため、少しでもホームヘルパーの仕事に興味があるなら、転職先として検討してみる価値はあります。転職活動に不安があるなら、転職サイトに登録してみるのも良い方法です。
ホームヘルパーへ転職した人たちの口コミ・評判
42歳 女性
28歳 女性
35歳 男性