「転職回数が多いと、転職活動で不利になる?」
「どんな転職理由なら、回数が多くてもネックにならない?」
「同年代の人たちって、どのくらい転職しているものなの?」
転職活動をしている方であれば、転職回数のことが気になるもの…。
転職回数の多さとその人の能力・性格などは必ずしも相関性があるとは言えません。ですが、あまりに頻繁に転職を繰り返していると、面接官からの心象が悪くなることも事実です。
今回の記事で焦点を当てたいのは、『25歳』で転職を考えている方。
25歳というと、社会人3年目くらいの年齢です。徐々に社会人としてのふるまい方やビジネス感覚も身についてくる頃ですし、よりキャリアや転職をまじめに考える年齢なのではないでしょうか。
そんな20代も半ばに差し掛かる年齢に、周囲はどのくらい転職をしているのか、そして例えばすでに2回転職していたらネックになってしまうのかなど、気になるポイントについて解説していきます!
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目次
25歳で転職2回は多いと判断される
25歳という若さで転職を2回も経験したのは、一見チャレンジ精神が豊富な人材に見えるかもしれません。
しかし25歳の若さで転職回数が2回あることは、転職活動においてデメリットになる可能性があるのです。
なぜなら、25歳で既に2回も転職を経験しているという事は、その就業期間が非常に短いという事を意味するからです。
1社の在籍期間が1年半未満と短期間
まず最初に考えられる問題点は、1社あたりの在籍期間が短いという点です。
転職活動をする際、採用側がチェックする一つのポイントが就業期間です。
例えば、新卒で入社した会社と、転職先の2社合わせても在籍期間が3年に満たない場合、その理由を問われる可能性があります。
この短期間の転職は、あなたが組織に長く在籍しづらい、あるいは問題を解決するより逃げる傾向があると解釈されかねません。
そのため、2回の転職経験がある場合は、その理由を明確に説明できるよう準備しておくことが大切です。
第二新卒の期間での経験が少ない
さらに、25歳で既に2回も転職を経験しているということは、第二新卒と呼ばれる期間に転職を経験しているということを意味します。
第二新卒は、新卒での就職から数年で転職を経験し、まだキャリア形成の初期段階にあると判断される期間です。
そのため、この期間に転職を経験していると、自己成長やスキルの習得に対する意欲、持続力などを問われる可能性があります。
20代ではどれくらい転職するのか
では実際に今の20代の方たちは、どのくらい転職しているものなんでしょうか。以下は、あるアンケートの結果です。
0回 | 38% |
---|---|
1回 | 40% |
2回 | 12% |
3回以上 | 10% |
※20代の転職回数調査
実に3人に2人は転職をしたことがあると回答しています。転職回数1回という方が40%と最も多くなっていますが、2回も12%、3回以上の方も10%という結果です。この数字だけ見てみると、転職活動は身近だということが分かります。
転職回数が2回を超えると、統計的には『多い』ほう
20代の場合、転職回数が2回を超えてしまうと、やはり多いと思われてしまう可能性が高いでしょう。
そして3回以上になってしまうと、忍耐力が無く、長続きしない人だという評価をされかねません。
もちろん事情は色々とあるでしょう。しかし企業側もお金をかけて採用活動をする以上は、長く活躍してくれる人を迎えたいと思うのが当然のこと。リスクを避けるためにも、転職回数が少ない方を欲しがるのは仕方がありません。
25歳で転職経験があると不利になるのか
さて今回の記事で一番焦点を当てたいのは、25歳の方。社会に出て3年ほど。
色々なことに慣れ、ビジネス感覚も身につき、視野も広がって来たころでしょう。ゆえに、次のキャリアへの意識も出てくるころだと思いますし、転職活動に踏み切る方も多くなる時期です。
いざ転職しよう!…と思っても、もしすでに転職の経験があったとしたら…?転職市場では不利になってしまうのでしょうか?
やはり初めての転職がベター
25歳は、いわゆる第二新卒と言われる年齢です。企業も新卒入社の社員に近い受け入れ態勢や教育制度を用意して迎えることになります。つまり、お金や時間、そして手間をかけて育成していくということです。
だからこそ、企業としては退職のリスクが少ない『転職0回』の方を迎えたいと思うのです。
必ずしも転職経験はマイナスにはならない
では25歳で転職経験があると、転職活動において不利になってしまうのでしょうか。これについては、必ずしもそうとは限りません。
転職をしているということは、それだけ経験を積んでいるとも考えられます。また、環境に順応する能力や、人と上手に付き合っていくコミュニケーション力なども評価されるかもしれません。
大切なのは、転職回数の多さによるネックを理解しながら、それを補えるメリットを面接官に伝えることが出来るかどうかといえるでしょう。
では、どのように伝えればポジティブに受け取ってもらえるのでしょうか。事項ではそのポイントについていくつかご紹介します。
25歳の2回目の転職を成功に導く6つのコツ
この項目では、転職経験があったとしても、それを不利にしない伝え方・考え方について解説していきます。
大切なのは、転職経験があることによるデメリットを理解しながらも、転職で得られるよい面にきちんと目を向けることです。
前向きな転職理由を伝える
転職がいつもポジティブなものとは限りません。
人間関係のこじれや業務環境への不満など、いわゆるマイナスな要因で転職を考える方も多いはずです。
もちろんそれは悪いことではありません。劣悪な環境で働くくらいなら、改善を目指して転職を考えるのは当たり前のこと。
しかし企業側は、「何か不満があると、またすぐに転職をしてしまうのではないか」と不安に思ってしまうことも事実です。
だからこそ、マイナスな要因で転職をした場合でも、少し発想を変えることでポジティブに見せられるようにしましょう。
【伝え方の例】労働環境への不満
≪悪い例≫
残業や休日出勤が多いのが嫌だったので退職しました。
≪改善例≫
残業や休日出勤が多く、結婚や子育てなどの将来のイメージが持てずにいました。せっかく働くなら、この先20年、30年と腰を据えて長く働きたいと思い、より将来を想像できる御社を志望させていただきました。
≪ポイント≫
単に環境への不満を述べるのではなく、何か目的や目標があり、それを達成するために転職したという伝え方がベター。長く働くため、より仕事に打ち込むためなど、前向きな内容にまとめる。
【伝え方の例】人間関係への不満
≪悪い例≫
上司や同僚とうまくいかず、退職しました。
≪改善例≫
私の努力不足も要因のひとつですが、上司や先輩の指導体制がなかったことや、社内で陰口が横行していることもあり、職場の人間関係が良いとはいえませんでした。仕事への支障も出ていたことから、より良い環境で働きたいと転職を決意しました。
≪ポイント≫
単に不満で終えるのではなく、どんな不利益があるのか、具体的な内容に落とし込んで話すことで納得度が高まる。
他責にせず、自分自身も改善していくという謙虚さを伝える
人のせいにするだけの転職者は、当然ですが面接官からは評価されません。
転職に至るまでには様々な事情があったと思います。
しかし、あくまでも自分にも悪い部分はあり、それを転職後は改善していくという意思があることも伝えましょう。
そうすることで、あなた自身の謙虚さや誠実さ、そして努力が出来るという面も伝えることができるでしょう。
企業から嫌われる転職者の傾向として、前職の仕事の仕方に固執したり、素直に指導を受け入れなかったりという点が挙げられます。
郷に入っては郷に従えといいますが、謙虚な姿勢で仕事ができるかどうかは、非常に重要なポイントです。
前職で得た経験をどう活かせるかを伝える
25歳ということは、社会人としての経験は3年程度。即戦力として活躍できるだけの経験はないかもしれません。ですが、前職での経験の中で得たものは必ずあるはずです。それを転職先でどう活かせるかも、できるだけ伝えるようにしましょう。
【伝え方の例】社会人としての姿勢について
社会人として必要なビジネスマナーや敬語などは、もちろん前職時代に身に付けております。また、メモや復習といった学び取る姿勢や、自己研鑽に励むことなど、ビジネスパーソンとして当然の姿勢も心得ていると自負しています。
前の転職で何が原因でやめたのかを分析する
まずは、前回の転職で退職の原因となった要素を分析しましょう。
求めていた職場環境とのギャップ、スキルアップの機会の欠如、キャリアビジョンと現状の不一致など、具体的な理由を明確にします。
また、そこから自身の価値観やキャリア目標、仕事に対する期待値を見つめ直し、次の転職で求めるべき要素を見極めることが必要です。
この分析を行うことで、同じ過ちを繰り返すことを防ぎ、転職成功への道筋を描くことができます。
求人情報だけでなく企業の口コミも集める
次に、求人情報だけでなく、企業の口コミ情報を積極的に集めましょう。
企業のホームページや求人広告だけでは伝わらない、実際の職場の雰囲気や働き方、社風などを知るためには、現役社員や元社員の声を聞くことが有益です。
特に、職場環境や社風については転職後の満足度に大きく影響しますので、できるだけ多くの情報を集め、広い視野で判断材料を増やしましょう。
転職サイト・エージェントを活用する
また、25歳で2回目の転職を考えるあなたには、転職サイトやエージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントは、個々のキャリアやスキル、希望条件に合った求人情報を提供し、履歴書・職務経歴書の作成支援や面接対策など、一連の転職活動をサポートします。
また、自分では見つけにくい非公開求人を紹介してくれることも多く、幅広い選択肢から自分に最適な企業を見つけることが可能です。
前職を経験しているからこそのメリットを伝えることがポイント
繰り返しになりますが、転職経験があるということは、必ずしもデメリットだけではありません。
他の会社での仕事を経験することで得られるスキルや考え方なども、必ずあります。面接や履歴書では、そういったポジティブな面をきちんと伝えることが大切です。
今回、いくつか伝え方の例もご紹介しました。ご自身の状況などによってアレンジを加えて、ぜひ活用してみてください。きちんと伝えることができれば、転職経験はきっと前向きにとらえてもらえるはずです。