転職サイトの釣り求人の見分け方と騙されない方法

転職サイトの釣り求人の見分け方と騙されない方法

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『釣り求人』『空求人』という言葉を聞いたことはありますか?

その名の通り、実際には募集をしていないにも関わらず、応募を集めるために掲載されている求人のことです。

転職者を騙すような求人は、あってはならないもの。しかし実際にはこうした釣り求人や空求人が掲載されているのが実情です。

今回はそんな釣り求人・空求人について解説します。どんな求人が怪しいのか、釣り求人の特徴や見分け方、そして釣り求人がないおすすめの転職サイトなどもご紹介します。

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転職サイトに釣り求人・空求人は存在する?

釣り求人・空求人と呼ばれる求人は、残念ながら存在します。そしてその求人に騙されて応募してしまったという方もやはりたくさんいらっしゃいます。

実は転職サイトを運営している会社は、釣り求人・空求人を認めていません。会社にもよりますが、ユーザーを騙すような情報を掲載した場合は、掲載停止や取引停止といった措置をとることもあるようです。

つまり、釣り求人・空求人を掲載しているのは、求人を出している企業側ということになります。そして企業側は、悪質であるということを認識しながら釣り求人・空求人を掲載しているのです。

実際には採用していない求人掲載は多い

釣り求人や空求人は、掲載していながら実際には採用していない求人のことを指します。

ではなぜ採用しないにも関わらず、お金を掛けてまで掲載しているのでしょうか。理由はいくつかありますが、ここでは代表的なものを2つご紹介します。

他職種への採用を促す狙い

釣り求人や空求人の狙いは、応募数を集めること。例えば不人気職種を掲載する場合、どうしても応募数は見込めません。そこで応募数が集まりそうな職種に作り替えて掲載し、応募を集めようとしているのです。

集まった応募者の方には選考は通過しなかったと伝え、その代わりの別職種で選考に進んでみないかと持ち掛けます。こうして、結果的に不人気職種に人を集めることができるというワケです。

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応募後に条件を交渉する狙い

給与や賞与、休日数などが他の企業と比べて見劣りする場合、これもやはり応募は集まりません。そこでより魅力的に書き換えることで、応募を集める狙いがあります。

集まった応募者には前述のように不採用になったと伝え、その代わりに給与や待遇は下がるが別の募集があると持ち掛けることもあります。

表には出せない企業の採用をする場合

これは数自体は多くはありませんが、実際に合った事例です。反社会的勢力やマルチ商法、詐欺集団など、表に出せない求人を掲載する場合に、別企業の名前や条件などを語って採用活動をする場合があります。これは明確な違反行為です。

転職サイトの釣り求人・空求人の見分け方

では転職サイトに掲載されている釣り求人や空求人は、どうすれば見極めることができるのでしょうか。

ユーザーは基本的に、そういった悪意のある求人は無いものとして転職サイトを見ているため、すべてを見極めることは難しいでしょう。しかし釣り求人や空求人には共通点がありますので、見分ける判断基準としてぜひ知っておいてください。

ここでは特に分かりやすいものを5つほどご紹介します。

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明らかに年収の高すぎる求人

募集職種に対して明らかに年収額が高すぎる場合は、釣り求人や空求人を疑う必要があります。

例えば未経験OKの営業職募集で、年収が500万円以上という求人。これは相場より明らかに給与額が高すぎます。このように、ほかの求人と比較して“おいしすぎる”ものを見つけた場合は、怪しいと思ったほうがよいかもしれません。

業務内容のはっきりしない求人

その企業の業務内容や携わる仕事内容があまりにはっきりしない場合も、怪しいと思ってください。

求人情報のほとんどは、転職サイト運営会社が企業に取材を行って作成しているものです。業務内容や仕事内容がはっきりしないということは、取材をさせずに求人を作らせている可能性があります。

取材をさせない背景には、会社に入れたくない、詳しく説明できない、やましいことがあるといった事情が考えられます。

長期間に渡って掲載されている求人

通常の求人広告は、だいたい1ヶ月くらいで掲載が終了します。中には2ヶ月程度の長期で掲載されているものもあります。

しかし半年、1年経ってもずっと掲載されている求人もあり、その中には釣り求人や空求人も存在しているようです。

ほとんどの企業の場合、ある程度掲載していれば人材が採用できて、掲載は終了します。

しかしあまりにも不自然に長く掲載されているということは、何かの事情があって掲載をやめられないということ。

大手企業の求人であれば長期掲載でも心配ありませんが、全く無名の企業の場合は注意が必要です。

中小のホワイト企業の探し方!転職前にチェックするポイント

企業の採用ページに載っていない求人

転職サイトで興味を持った求人があった場合、まずその企業の公式サイトの採用ページを確認しましょう。

企業の公式ページにも同じ求人情報が掲載されているかチェックしてください。

その求人が実在するものか判断の手がかりを得ることができます。

企業が公開しているサイトにその求人が存在しない場合、情報の信ぴょう性を疑いましょう。

一気に大量の募集をしている求人

企業規模に見合わない大量採用も要注意です。例えば社員50名規模の求人で、『30名の大量採用!』などと掲載している場合、普通に考えてもそれだけの社員数を受け入れ、教育し、育てていけるとは思えません。この場合、何らかの理由で応募数を集めるために掲載されていることが考えられます。

会社情報が明らかになっていない求人

求人を掲載する場合、会社の資本金や売上、社員数などは基本的に掲載しなければなりません。しかしこれらをほとんど掲載していない企業は、表には出せない事情があるということ。

もちろん戦略的に掲載できない場合もありますが、背景は分からないので、情報が薄い場合は怪しいと思っておいてよいと思います。

求人詐欺!募集要項のよくある嘘と見破り方!

条件を盛ってくる嘘の求人にも要注意

前述した釣り求人や空求人以外にも、条件を盛っていると思われる嘘の求人には注意しておきましょう。

休日数が明らかに多い、給与が高すぎる、手当や賞与の額が多すぎる、例示されている年収例があまりに高額。こうした求人は、応募を集めるための嘘の情報である可能性も捨てきれません。

誰もが希望するような条件や、非現実的な待遇を掲げる求人は疑いましょう。

ここでは、釣り求人の特徴やその見分け方を紹介します。

仕事内容はアピールポイントが曖昧な求人は要注意

応募を検討する場合、仕事内容は必ず目を通す項目だと思います。企業にとっても、どんな仕事をするのかを魅力的に見せることができれば応募を集めやすいため、重要な項目。

にもかかわらず、仕事内容の項目のアピールポイントが曖昧で分かりにくい場合は、注意が必要です。実情は仕事内容が定まっていなかったり、その仕事自体が無かったり、不当によく見せようとしていたりということが考えられます。

仕事内容にかかわらず、記載内容に怪しさを感じたり、あまりに分かりにくかったりという場合は、迷わずに応募をやめておきましょう。そんな求人よりもあなたに合った企業は必ずあります。

【怖すぎ】ブラック企業あるある!一つでも当てはまったら転職を!

労働環境にウソがある

「楽な仕事」「高給与」など、甘い文言に注意してください。

釣り求人の中には、実際の労働環境とは異なる情報を掲載しているものがあります。

具体的には、実際には存在しない福利厚生の記載や、簡単な仕事などの説明文があげられます。

こういった情報だけ書かれている情報は、性格ではない可能性が高いです。

実際の職場は全く異なる環境であることが多いです。

年収やボーナスの金額に嘘がある

高い年収やボーナスをうたう求人も要注意です。

具体的な計算根拠が示されていない、あるいは不透明な給与体系を持つ企業に注意してください。

釣り求人の可能性があるでしょう。

確かな情報を知るためには、自発的に確認してください。

面接の時に聞いたり、求人情報に記載されている連絡先へ直接確認したりすると効果的です。

仕事内容をごまかしている

「やりがいのある業務」といった抽象的な表現を使っている求人には気をつけましょう。

実際の業務内容を曖昧にしている企業の情報にも注意が必要です。

具体的な業務内容やその難易度を正確に把握する対策を取ってください。

記録に残るメールで尋ねたり、面接を受けるときに詳しく確認することをおすすめします。

転職サイトの求人はブラック企業ばかり?ブラック求人の見分け方

「残業少なめ」など情報が正確ではない

実際には頻繁に残業が発生しているのに、「残業少なめ」と掲載している求人も少なくありません。

求心情報に平均残業時間が記載されていても、正確に紹介していない企業もあります。

情報の真偽を確かめるためには、現在勤務している社員の声を聞くことが有効です。

面接時や求人情報の説明会などで、具体的な残業時間や頻度を確認しましょう。

転職エージェントなら入社後の条件交渉もあるから安心

もし釣り求人や空求人が心配な方や、実際に騙されてしまったことがある方などは、転職サイトよりも転職エージェントの活用をオススメします。

転職エージェントの場合、求人掲載に当たって必ずコンサルタントが企業側に募集要項や条件を確認しており、釣り求人や空求人が掲載される可能性が限りなく低いと言えます。

また、内定をもらった後の条件交渉などもすべて転職エージェントが代行してくれるため、企業側から不当な条件を提示されるようなこともありません。

釣り求人・空求人のないおすすめ転職サイト

ここまで釣り求人や空求人について解説してきましたが、どのサイトにも必ず釣り求人や空求人があるというワケではありません。ここでは、特に釣り求人や空求人がない誠実な転職サイトをご紹介します。もし登録するサイトに迷われているようであれば、ぜひこちらから選んでみてください。

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テレビCMでもおなじみのdoda。運営会社はパーソルキャリアという会社です。前身の企業から数えて60年以上の歴史を誇り、人材業界で長く実績と信頼を積み重ねてきました。

おそらく審査機能もきっちりしているのでしょう。dodaで釣り求人や空求人が掲載されていたという評判は確認できませんでした。

doda詳細ページ

ビズリーチ

ビズリーチ

ハイクラス求人を専門に取り扱う転職サイト、ビズリーチ。近年はテレビCMなどの露出も増え、認知度が上がっているサイトです。

ビズリーチに掲載されている求人は役職者や責任者などが中心。ゆえに釣り求人などはほとんどなく、ネットでの悪い評判も見当たりませんでした。

ビズリーチ詳細ページ

転職サイトと釣り求人によくある質問

転職サイトでの求人情報は、転職者が新しい職場を探す上での重要な情報源です。

しかし、中には不正確な情報もあるので注意しましょう。

ここでは、以下の転職サイトと釣り求人に関するよくある質問に答えます。

  • 釣り求人は違法ではない?
  • 釣り・おとり求人に応募したらどうなる?
  • 転職初心者が引っかかりやすいワードは?

非公開求人とは?非公開の理由やメリット・デメリット、応募時の注意点も解説

釣り求人は違法ではない?

虚偽の求人情報を掲載することは職業安定法に違反する行為となります。

具体的には、職業安定法第65条に基づき、6ヶ月以下の懲役や30万円以下の罰金が課される可能性があります。

虚偽の広告を出すことは違法行為なので、募集している企業に気をつけましょう。

釣り・おとり求人に応募したらどうなる?

実際に釣り・おとり求人に応募しても、大きな被害になることは少ないです。

そもそも募集していない求人なので、採用されることはほとんどありません。

ただし個人情報を渡してしまった場合は注意してください。

募集企業にもよりますが、連絡先や住所の流出が考えられます。

不安な場合は、個人情報を提供してしまったことについて行政に相談しましょう。

転職初心者が引っかかりやすいワードは?

転職市場には、特に初心者が引っかかりやすいワードが存在します。

  • アットホームな職場
  • 笑顔にあふれた企業
  • やりがい重視

以上のような求人情報に関する表現はとくに注意が必要です。

転職先が掲載している写真も、うのみにしないことが大切です。

美しいオフィスの写真が掲載されていても、実際の職場環境が異なる可能性もあるでしょう。

社員同士の集まりの写真ばかり掲載している求人情報では、仕事内容をうまく理解できません。

ハローワークにも釣り求人はある?

ハローワークにも釣り求人は全くないとは言えません。

ハローワークに求人を出すことで助成金をもらえる企業もあります。

長い間求人情報を掲載している会社は特に気をつけてください。

補助金のみの目的で人材を雇うブラック企業も考えられるでしょう。

雇った後にすぐ解雇される危険性に注意が必要です。

悪質な求人に当たった場合はハローワークや労働基準監督署に相談しましょう。

自分の身は自分で守ることも大切

釣り求人や空求人は、悪意を持って掲載する企業に100%非があります。しかし世の中の転職サイトに掲載されているという事実がある以上、自分で身を守る努力もしなければなりません。

今回、いくつかではありますが、釣り求人や空求人の見分け方をご紹介してきました。ぜひ参考にしていただきながら、釣り求人・空求人と思われるものに出会ってしまったら応募をしないようにしましょう。

転職は、自分の人生を決める大切なもの。失敗しないよう、自分で自分を守れるよう知識を身に付けることも大切です。

※ちなみに、釣り求人・空求人を見つけた場合、また騙されてしまった場合は、転職サイトの運営会社側にもその事実を連絡するようにしましょう。

他の転職者が騙されてしまわないよう、直ちに掲載を止めるなどの措置をとってもらう必要があります。

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