ビジネスシーンで耳にする「茹でガエル理論」とは?

ビジネスシーンで耳にする「茹でガエル理論」とは?

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人は急な変化や目に見える事には即座に気付くことが出来ますが、目に見えない小さな事には気付くことが出来ず、気づいたときには後戻りできない状態になってしまう。

例えば、貯金がたくさんあって意識せずに散財していると、預金残高を見た時には無くなっているのように、日常生活でも徐々に悪い方に行っていることには、気づかないことが多い人が多いです。

人は些細な変化に気付きにくく、気づかないことによって瀕死の状態になってしまう場合もあります。そんな状態に警鐘を鳴らす茹でガエルの理論」について紹介します。

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茹でガエル理論とは

「カエルを熱湯入れるとカエルは飛び出して逃げ出してしまうが、常温の水にカエルを入れて温度を上げていくとカエルは温度変化に気付かずに、茹で上がって死んでしまう」

これを「茹でガエル現象」「茹でガエル理論」などと呼びます。

経営や組織を語る際に用いられることが多く、ビジネスシーンに置き換えて、人は過度な変化には即座に気付き対応が出来るが、些細な変化やゆっくりと悪い方に進行していく変化に人は気づかない。

ぬるま湯が気持ちよくて現状に甘んじてしまうなどと会社経営や組織を語る時に使われる用語です。

茹でガエル理論が日本に普及した時期

「茹でガエルの理論」「茹でガエルの法則」などと呼びだして寓話として用いたのは、アメリカの思想家であり、文化人類学者のグレゴリー・ベイトソンだと言われています。

これを経営学者の桑田耕太郎と社会心理学者の田尾雅夫が1998年の共著『組織論』で「ベイトソンのゆでガエル寓話」として紹介しました。この著書が会社の経営者中で話題になり、日本に浸透するきっかけとなりました。

また、2013年には評論家の田原総一朗と起業家の大前研一によって「茹で蛙」国家日本の末路」という共著を出版して、話題を集めました。

実は茹でガエル理論に科学的な根拠はありません。

寓話を用いて、ビジネスシーンに落とし込んだ秀逸な理論ですが、実のところ科学的な根拠がないことでも知られています。

カエルを熱湯に入れると逃げることが出来ずにその場で死んでしまいますし、常温から温度を上げていったとしても、温度が高くなったらカエルは逃げ出してしまいます。

根拠のないこの話が妙な説得力があるのは、場所や人を選ばず誰にでも思い当たる節があるからかもしれません。

特に会社経営の面で例えば、昔から変わらない経営方針を取っていて20数年と安定した実績を築いてきたが最近では、売り上げが低くなる一方でこのままだと会社経営が危うい状況になってしまう。

その際、会社トップが根本的な経営方針を変える必要に迫られたときに、

「このやり方で成功してきたのだから変える必要はない」

と深刻な現状に気付かずに方針を変えない。

周りもトップがそう言っているのだからと、その意見に賛成してしまう。結果として経営が不可能になり、会社は倒産。

典型的な茹でガエルの例で、変化することへの躊躇いからぬるま湯につかり切ってしまった「茹でガエル現象」の典型的な例と言えます。

茹でガエル状態に陥らない為にも

現在の環境に疑問を持つ

今の仕事、今の環境に慣れ過ぎてしまい変化をすることが出来ない。

上を目指そうとすることはせずに、現状を変えず甘んじてしまう。

ここに大きな変化はありませんが、現状は必ずしも維持されているわけではなく悪い方へと向かってしまっている可能性もあります。

他の社員は向上心が高く次々に出世していく中、気づけば自分だけ取り残されているなんてことが起きてしまうこともあります。

そのようなことから今の環境に、疑問を持つことから茹でガエル現象に陥ることを防げるかもしれません。

仕事上の数字を具体化する

やることや、達成しなければならない目標などを可視化して、何事にも具体性を持たせること解決策の一つといえます。

もし、ゆでガエルの鍋に温度計があったらどうだったでしょうか?

カエルは水温が上がるのを数字として理解することができて、このままだと死んでしまうとお湯から飛び出したかもしれません。このように常に会社が目標とする方向性や、週間、月間のノルマを具体化・数値化して目に入りやすい環境を作りましょう。

茹でガエル状態になってしまっているな…と気づいたら?

もし自分が今茹でガエル状態になってしまっているな…と感じている方は、早急に環境を変えることをおすすめします。

同じ仕事ばかりで成長できていない、一年前と比べて市場価値が高まっていないと感じる方は、将来的に収入が減少するリスクが高いです。

今働いている会社の中で環境を変えることができればいいですが、それが難しい方は転職も検討しなければなりません。

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またキャリアアップのための役立つ転職情報など、転職コラムも日々更新しているので、転職で悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

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