出来ることなら恵まれた環境のなかで、長く続けられる仕事を選んで働きたいと思いませんか?
キャリアップの転職は給与や待遇も期待できますが、今の仕事がキツイからという理由で転職していたのでは、採用条件も悪くなっていく一方です。
あなたにとって続きやすい仕事の定義とはなんでしょうか。
一般的に楽そうにみられる仕事は、続けやすそうと思われがちですが、実際の声は聞いてみないと分かりませんよね。
この記事では「楽そう」と思われる職業のイメージと、実際に働いたことがある裏の声を聞いて、本当に続けられる仕事を見極めていきたいと思います。
目次
長く続きやすい仕事の条件
忙しいことにやりがいを見出している人がいる一方で、「プライベートな時間がない」「もっと楽な仕事につきたい」などと思っている人も多いのではないでしょうか?
続きやすい仕事は十人十色ですが、一般的なイメージでは以下のような条件の仕事が続けやすく楽だと思われているようです。
ノルマがない
毎日足しげく客先に通い結果を残しても、また来月には0からスタートしなくてはならないノルマ営業。達成できないと上司や先輩にチクチク言われ、会社に行くのが嫌になる人も多いようです。
有給を使いやすい
働き方改革法案で、すべての会社において年間5日以上の有給を消化することが義務付けられました。
そもそも法律化される前から有給制度はあったのに、法律を変えなくてはならないほど有給が取れない企業がたくさんあったのです。
年間20日くらいの有給がもらえる中で、ノルマや人手不足などの理由から、何年も有給が取れていない人がいました。
有給が使いやすい会社は人手も足りていて、自分が休んでも業務に支障がないくらい環境が整った働きやすい会社だといえます。
残業がない
残業がない、もしくは残業が少なく月に10時間程度であれば、仕事とプライベートの両立が図れストレスも溜まりにくいですよね。
毎日夜遅くまで働いて帰宅し、コンビニやスーパーなどのお惣菜で食事を済ませ、シャワーを浴びて寝るだけの生活では、仕事の楽しさも見出せず疲れが溜まるだけの生活です。
デスクワークなどの座り仕事
1日中座ったまま働けるデスクワークも、続きやすいと思われている職業です。
立ち仕事や外出が多い仕事は体力が必要ですが、エアコンが効いた快適なオフィスで座ったまま働けるのは、肉体的にも楽ですよね。
ルーティンワーク
頭を使わずに淡々と作業をこなすルーティンワークも、ストレスが少なく続けやすいと思われている仕事です。
作業工程が決まっているので残業がほとんどなく、誰かが休んだとしても変わりが効くことが多いため、負担になることもありません。
人との関わりがない
仕事をする上で最もストレスの原因になりやすいのが人間関係です。
学生時代は気が合う仲間だけと付き合えばよかったものが、社会人になると嫌な人とも毎日顔を合わせなくてはなりません。
人間関係の悩みがないだけで、仕事を辞めたいと思う回数は大いに減るでしょう。
楽そうと思われる仕事とその裏側
楽そうな仕事というとどんな職種がイメージされますか?
ここでは一般的に楽だと思われている仕事と、実際に働いた人が大変だったと感じた声を聞いてみたいと思います。
事務
楽そうと思われる理由
- ノルマや成績がない
- 残業が少ない
- 自分のペースで仕事ができる
- 与えられた仕事をこなせばいい
働いていた人の声
- 一日中パソコンをみているので腰痛や肩こりが酷かった
- 毎日同じメンバーと過ごすのが退屈
- 単純作業で成長できない
地方公務員
楽そうと思われる理由
- 定時で帰れる
- 福利厚生がいい
- 一般企業より有給が多く取りやすい
働いていた人の声
- アナログな作業が多い
- サービス残業が当たり前
- 試験のために業務とは関係ない勉強をしなくてはならない
営業
楽そうと思われる理由
- 目標さえ達成すれば何をしても許される
- 外出先で何をしていてもバレない
- 海外など色んな土地に行ける
働いていた人の声
- 精神的なプレッシャーがきつい
- 昼間は客先、夜は資料づくりで残業ばかり
- 休日もゴルフや接待で自分の時間がない
工場勤務
楽そうと思われる理由
- 目の前の作業を淡々とこなすだけ
- やることが単純で難しくない
- 人に気を遣う必要がない
働いていた人の声
- ずっと立ち仕事で足が疲れる
- 夜勤があり生活のリズムが崩れた
- 同じ作業の繰り返しなので時間が経つのが遅い
販売
楽そうと思われる理由
- ルーティンワークなので精神的に楽
- お客さんがいなくてもお店に立っているだけでいい
- 自由な格好で仕事ができる
働いていた人の声
- 休みがとりづらく連勤が多かった
- クレーマーがいて対応するのが大変だった
- お客さんがいないとやることもなく、立ったまま時間が経つのを待つことが辛い
接客・サービス業
楽そうと思われる理由
- 人に感謝されることが多い
- 仕事自体が難しくない
- やることは毎日同じなので仕事をすぐに覚えられる
働いていた人の声
- 休みが少ない
- 早朝勤務や夜間勤務があり生活が不規則
- サービス以上のことを求めるお客さんがいる
受付
楽そうと思われる理由
- 座り仕事でルーティンワーク
- マニュアル通りに対応するだけでいい
働いていた人の声
- お手洗いなども自由に行けない
- 話し相手を求めて居座る人がいる
社内SE
楽そうと思われる理由
- 残業や徹夜の作業が少ない
- 精神的なプレッシャーがない
働いていた人の声
- 給料が上がらない
- 問題が解決しても感謝されない
研究開発
楽そうと思われる理由
- 自分の得意な専門分野を活かせるから
- やるべきことが明確
働いていた人の声
- 思うような結果が出ないときは不安定になる
- 仕事の区切りをつけるのが難しい
在宅デザイナー
楽そうと思われる理由
- 満員電車に乗らなくてすむ
- 1人で黙々と作業ができる
働いていた人の声
- 体調が悪いときでも代わりがいない
- 一日誰とも話さない日がある
自分にとって続きやすい仕事の定義を決めておく
どんな仕事にも裏と表の両面があって、一般的にみて楽そうにみえる仕事も、誰かにとっては苦痛になってしまうこともあります。
そのため続きやすい仕事をみつけるには、自分なりの定義を決めておくことが大切です。
人と接しない仕事がいいのか、肉体的に楽な仕事がいいのか、自分の好きなことだけをやっていきたいのかなど、自分自身に問いかけ模索してみましょう。
仕事がつまらないと感じる理由と手遅れになる前に取るべき解決方法
長く勤務している人が続けられている理由
仕事を長く続けるには、どんな点に注意して仕事を探すといいのでしょうか。
「会社がイヤ」「仕事内容がイヤ」「職場の人間関係がイヤ」などマイナスばかり考えず、どんな会社だったら嫌なことがあっても働き続けたいのかを考えてみましょう。
やりがいがある
仕事を続けるにはモチベーションを持ち続けることが肝心です。
どんな仕事でも達成感や充実感を持つことはできると思いますが、毎日充実感が得られる仕事がいいのか、苦労が多いがときどき得られる大きな達成感が欲しいのかで、選ぶべき仕事も変わってきます。
生活のため、家族のため、それもひとつのやりがいが得られるポイントではありますが、「自分のため」という動機も必要かと思います。
やりたくないことを永遠とやっていてもいい結果は期待できません。
人のためにやっていたことが自分のためになっていた、という働き方が理想的です。
高齢になってからでも続けられる
残業が多すぎる仕事や体力が必要な仕事は若いうちはいいですが、年齢を重ねるごとに続けるのが苦しくなってきます。
どれだけキャリアを積んでも、そのあとにステップアップしていく道がないと将来も不安です。
流行が毎年変わるファッション業界や、若い感性が必要なウェディングプランナーなども、高齢になり自分の限界を感じて退社する人が多い職業です。
できるだけ若いうちに、長く続けられる仕事をみつけて、キャリアを積んでおきましょう。
年収がいい
お金が全てではありませんが、やはり年収がいいと続けていく動機になります。
また年齢とともに収入が増えていくと、存在価値を感じられ仕事のモチベーションも上がります。
資格を取ったりスキルアップしたりして、評価が年収につながっていくことも、やりがいとなり長く働き続けることができます。
今の経験が活かせる転職先を見つける
あなたが今、長く働ける仕事への転職を考えているのであれば、今までの経験が活かせる職場への転職をオススメします。
たとえば営業職をしていてノルマがきついのであれば、「ルート営業」という仕事はいかがでしょうか?
ルート営業は顧客開拓をする必要がなく、実績がある顔馴染みのお客様とのやりとりが中心になるため、精神的な負担もありません。
また一般事務をしていてやりがいが得られないという方には、営業事務がオススメです。
営業事務は営業職をサポートする立場になるため、取引先とのやりとりも多く感謝される機会もグンと増えます。
仕事が不規則で残業が多いのが悩みのエンジニアであれば、フリーランスとして独立して活躍することも可能です。
続きやすい仕事に就いて自分の居場所を見つけよう
続きやすい仕事は「楽な仕事」というだけでなく、その先にあるやりがいや収入も貴重な条件になるということが分かりました。
立ち仕事は疲れるからデスクワークへ転職するというような安易な動機では、まだ仕事を移る羽目になってしまいます。
自分にとって続けられる仕事とは、何が重要でどんなことだったら我慢できるのかも踏まえ、仕事を選んでいきましょう。