仕事につかないまま30代になり、このままではマズイと不安を感じていませんか?
「就職するには何から始めたらいいの?」「職歴がないから履歴書が書けない」と悩んでいる方も多いでしょう。
30代であれば職歴がない場合でも、正社員として採用される可能性は残っています。
しかし、出来るだけ早く動き出さなくてはならない年齢ということを忘れないでください。
この記事では、30代で職歴がない方に向けて、最近の世の中の動向やおすすめの職業を紹介しています。
仕事を始める際の心構えについても触れていますので、自分の状況と照らし合わせながら読んで欲しいと思います。
目次
30代の職歴なしフリーターが増加しているワケ
これまで一度も就職したことがない人は、就職氷河期世代ではないでしょうか?
1990年にバブルが崩壊して、1993年ごろから就職難が社会問題になりおよそ10年間も就職しづらい時代が続きました。
大卒であれば1970年〜1980年生まれ、高卒であれば1975年〜1985年生まれの方が対象になります。
その頃に就職できなかった人たちが30代後半〜40代になり、中年フリーターの増加の原因になっています。
30代で職歴なしでも就職できる方法
就職活動がうまくいかず定職につけなかった方や、入社したけど会社に馴染めずに数ヶ月で退職しフリーターやニートになった方は、職歴がないため就職活動が困難です。
そんな方はまず正社員を目指さず、非正規社員として働くことから初めてみませんか?
アルバイトから始める
働くという行為から遠ざかっていた方は、社会復帰の第一歩としてアルバイトから初めてみるのはいかがですか?
職歴がなくても採用されやすく、職種もさまざまなものがあります。
最初からフルタイム勤務をするよりも、週3日からスタートする方が身体的な負担も少なくて済みます。
頑張りが認められれば正社員登用の道もあるので、やりがいだって見つかってくるでしょう。
派遣社員からスタートする
派遣社員はオフィスワークだけじゃなく、工場勤務や作業員などの紹介も可能です。
今まで就業しなかった理由を派遣コーディネーターに伝え、働きやすい職場を紹介してもらいましょう。
派遣社員はアルバイトよりも時給がよく、保険や福利厚生などの待遇がいいのも特徴です。
地域によって給与は違いますが、都内であれば時給1500円以上が期待できますよ。
ハローワークの職業訓練を利用する
求職者に向けた職業訓練で、パソコンの知識を学んだり介護資格を取ったり、建築の基礎を学ぶことが可能です。
受講は無料で、一定の条件を満たしていれば交通費や受講手当が受けられます。
30代でも未経験の業種へ転職したい!異業種への転職を成功させる方法
30代で職歴なしのままでいることのリスク
この記事を読んでいる人の中には、そろそろ仕事を始めてフリーターの歴史にピリオドを打とうと思っている方もいるでしょう。
30代で職歴なしのままでいることのリスクを探っていきます。
社会的信用がなくなる
仕事がないとローンが組めません。クレジットカードも作れませんし、車のローンや住宅ローンも審査で落ちてしまいます。
20代であれば家族や周囲は「いずれ働くだろう」と思ってくれますが、30歳を過ぎると「もう社会復帰は難しいかもしれない」とサジを投げられるかもしれません。
収入がなく生活ができなくなる
仕事をしていない方の収入源はなんでしょうか?両親の収入に頼っていると、いずれ困る日が必ずきます。
40代、50代になってから仕事を探し始めても、ほとんど良い条件で働くことは不可能です。
まだ若く体力がある30代のうちに仕事の経験を積んでおくと、40歳を過ぎても楽に生きられます。
結婚できない
仕事をしていないと、たとえ恋人がいたとしても結婚は難しいですよね。
収入がないと子どもを育てることもできませんし、結婚はお金がかかります。
生涯独身でいることも楽しいと思いますが、どちらにせよ収入がなければ、遊ぶことや趣味に費やすお金がないワケなので、寂しい人生を送ることになります。
友人と疎遠になる
30歳を過ぎると、社会人として働いている友人も出世したり結婚したり、状況が目まぐるしく変わっていきます。
20代の頃はバカな話で盛り上がっていた仲間とも、そのうち話が合わなくなり疎遠になっていくでしょう。
30代で職歴なしでも正社員として働くには
職歴がない方の就職活動では、アルバイトや非正規社員ではなく、正社員として腰を据えて働いていきたいという方もいらっしゃいます。
果たして働いた経験がない30代を、企業は正社員として雇ってくれるのでしょうか?
結論からいうと、正社員になることは可能です。
しかし人気の企業や大手企業は諦めたほうが無難でしょう。
狙うのは人手不足で悩んでいる「中小企業」の一択です。
就職を成功させる5つのポイント
ここでは、履歴書や職務経歴書がうまく書けないニートやフリーターでも、就職を成功させる方法をご紹介します。
好きや得意を明確にする
就業経験がない方を採用する場合に企業が考えることは、「果たして入社しても続くのだろうか?」という点です。
仕事をすると理不尽な思いをすることや、楽しくないことが山のようにあります。
そんな状況でも働き続けていくには、あなたの「好き」や「得意」を活かして働くことです。
好きなことなら多少の大変な思いも、乗り越えていける可能性が高いでしょう。
空白期間の伝え方
就職活動において一番のネックになるのが、働いていない空白期間をどう伝えるかですよね。
絶対にやってはいけないことは「履歴書にウソを書くこと」です。
入社してからウソが発覚してしまうと、採用してくれた企業の信用を失うことになります。
職歴がない点は面接でも必ず聞かれる質問になるので、回答できるように準備しておきましょう。
「自分のやりたいことを探求していた」「〇〇を目指して資格の勉強に取り組んでいた」「親の介護のため働けなかった」などが望ましいですね。
優先すべきものと我慢すべきところを明確にする
仕事を選ぶ際に、自分が譲れない条件を明確にしておくことで長く働くことができます。
例えばプライベートの時間を大切にしたい方は、残業がない会社を選ぶといいでしょう。
人と関わりたくない方は、黙々と作業を続けるデータ入力やライン作業などもオススメです。
身だしなみに注意する
面接では第一印象が最も重要です。
どんなにいい学歴があっても、素晴らしい志望動機があっても、清潔感がない髪型やだらしない服装では採用されません。
履歴書の写真を撮るときは、事前に美容室に行くことをおすすめします。
転職エージェントを利用する
就職活動をしていない人であれば、履歴書の書き方や面接のマナーなどを学ばなければなりません。
転職エージェントを利用すると、応募のやり方やどんな職種に向いているかを第三者に提案してもらうことができ、正社員への道が開けます。
無職やニートの方でも正社員として採用された実績がある転職エージェントを3社、ご紹介します。
doda
アカウントを登録しただけでアドバイザーから電話がもらえ、カウンセリングの予定を入れてくれます。
「無職+職歴なし」という条件で他のエージェントには断られたが、dodaは利用できたという声もありました。
JAIC(ジェイック)
フリーターや社会人の経験がない方でも利用できる就職支援サービスです。
就職成功率81.1%、定着率91.3%という数字も素晴らしい上に、5日間の研修でビジネスマナーを身につけることができたり、就職後も手厚いサポートが受けられたりと至れり尽くせり。
ただし年齢制限があり、34歳までが対象となっているので注意してください。
ワークポート
ワークポートの特徴は、若手層だけでなく30代や40代にも特化した就職サポートができるという点です。
30代で無職でも、応募書類や面接に関して適切なアドバイスを行ってくれます。
求人情報のほとんどが正社員向けで、営業や販売、オフィス系などの仕事があり、IT業界に強い実績を持っています。
未経験でも採用されやすい仕事とは
仕事探しをはじめる段階では、最初から職種を絞らずに視野を広くして仕事探しをすることをおすすめします。
未経験でも採用されやすい職種があるので、知っておくと便利です。
介護職
人と触れ合いながら、誰かのために役立っていることが目に見えて分かる、やりがいのある仕事です。
食事の補助や入浴のお手伝いなど、介護者のお世話が主な仕事で、むずかしいスキルなどが不要なので社会人復帰にはおすすめの職業です。
営業職
コミュニケーション能力が高い、人と接することが好きという方であれば営業職はいかがでしょうか?
営業は未経験歓迎が多く、職歴がなくてもやる気や意気込みがあれば採用されやすい職種です。
またお客様商売ですので、業種によっては20代の若手よりも30代の方が有利に働くこともあります。
運送業
運転免許を持っていれば、運送業もおすすめです。
とくに集団の中で働くのが苦手という方には、1人で働けるドライバーは最適な環境でしょう。
運送業で経験を積んで、タクシー運転手へ転職するのもいいですね。
歩合制が多いので、頑張った分だけ収入を得ることができます。寮完備のタクシー会社もありますし、都内であれば月収30万円ほど稼げます。
まずは職歴を作るところから初めてみよう
30代はまだまだ若手の部類ですので、今のうちに職歴を作ることが大切です。
40歳を過ぎた途端に求人の数は減ってきますので、今この記事を読んですぐに行動に移して欲しいと思います。
職歴ができると自分に自信が持てますし、さらに条件がいい会社へ転職することだって出来ますよ。
1人で悩まずに、友人に相談したり転職エージェントに登録してみたりして、はじめの一歩を踏み出してみましょう。