在宅勤務やテレワークは最近よく耳にする言葉ですが、「在宅勤務とテレワークの違いって何なの?」と思われている方も多いのではないでしょうか?
在宅勤務とテレワークは同じ意味だと思われるのですが、実際の意味は違います。
そして、「在宅勤務だと効率よく仕事ができない…」と悩まれている方も多いと思いますので、今回は在宅勤務とテレワークの違いや在宅勤務でも効率よく仕事を行うコツをご紹介します。
いつ在宅勤務になるのかわかりませんので、違いは事前に把握しておきましょう!
目次
在宅勤務とテレワークの違いは?
在宅勤務とテレワークの違いは何なのでしょうか?
結論から申しますと、テレワークの1つが在宅勤務です。
本来テレワークとは、英語の「離れたところ」と「働く」が合わさって作られた言葉で、テレワークの種類は大きく3つに分ける事ができます。
在宅勤務とモバイルワーク、サードプレイスオフィス勤務の3つです。
在宅勤務とモバイルワークは聞き馴染みのある言葉だと思いますが、サードプレイスオフィス勤務はあまり耳にする事がないのではないでしょうか?
しかし、いつ「明日からサードプレイスオフィス勤務で働いてくれ」と言われるかわかりませんので、違いを把握しておく事が大切です。
それに加え、テレワークは「リモートワーク」と呼ばれることもありますので、覚えておきましょう!
下記で3つのテレワークをご紹介していますので、参考にしてみてください。
テレワークの種類
上記でご紹介したように、在宅勤務はテレワークの1つで、他にモバイルワークとサードプレイスオフィス勤務がありますのでわかりやすくご紹介します。
在宅勤務
在宅勤務は、言葉の通り自宅を職場とする勤務スタイルです。
オフィスにいる社員や同じ在宅勤務をしている社員とは、ICT(情報通信技術)を利用して会議やコミュニケーションを取ります。
人によってはカフェなどで仕事をする人もいますが、基本的には自宅で仕事を行います。
在宅勤務では、会社に通勤する時間を省く事ができますので、生産性の効率化を図る事ができ、子育てや介護を行いながらでも仕事をする事ができます。
しかし、出社することや誰かに見張られている事がないため、仕事に集中する事ができないという悩みを抱えている人も多くいるのが現状です。
モバイルワーク
モバイルワークもテレワークの1つで、在宅勤務とは少し違い、特定のオフィスに依存する事なくどこでも仕事が行える状態のことも指します。
例えば、取引先のオフィスで仕事をしたり、カフェを利用したり、移動時間で仕事をしたり、様々な仕事のスタイルがあります。
在宅勤務同様に、ICTを利用してコミュニケーションを図り、仕事を進めていきます。
時間や場所に縛られないことから仕事の生産性に期待が置かれます。
モバイルワークは、「特定派遣」と間違われる事があるのですが、モバイルワークと特定派遣は違いますので、注意しておきましょう!
サードプレイスオフィス勤務
上記2つのテレワークと比べ、聞き馴染みがないサードプレイスオフィス勤務とは、企業が用意してくれたオフィスで仕事を行うスタイルになり、本社に通勤する時間がもったいないと考えられ、導入されました。
田舎に住んでいる社員でも、効率よく仕事ができるようにと、地方に自社オフィスを整備している企業もあります。
サードプレイスオフィスは「シェアオフィス」「サテライトオフィス」「モバイルワークオフィス」「レンタルオフィス」など企業が用意するオフィスは様々です。
上記3つのテレワークともに、通勤時間をなくすことで仕事の生産性を上げる目的がありますよね。
しかし、テレワークはオフィスで仕事をするより集中する事が難しいとされていますので、社員自身の管理能力によって生産性は変わってきます。
在宅勤務のメリット
現代に在宅勤務が増えてきているという事は、メリットが多いと伺えますよね。
テレワークと在宅勤務の違いはご紹介しましたが、主なメリットはテレワークにも当てはまりますので、参考にしてみてください。
- 勤務時間を無くす事ができる
- 子育てや介護をしている人でも仕事ができる
- 仕事を長期的に続ける事ができる
- 通勤するストレスが無くなる
- 自分で仕事を行う時間を決められる
- 災害や感染症の蔓延時でも通常と変わらず仕事を行える
- プライベートの時間が増える
など在宅勤務には様々なメリットがありますが、特に「通勤がない」と「災害や感染症の蔓延時でも通常と変わらず仕事を行える」について詳しくご紹介します。
「通勤がない」というメリットは通勤時間の削減にもなりますし、満員電車で感じるストレスを削減する事ができ、仕事に対するモチベーション向上を図る事ができます。
モチベーションが上がり、通勤時間を削減する事ができるという事は企業側も社員側からしても大きなメリットになりますよね。
さらに、「災害や感染症の蔓延時でも通常と変わらず仕事を行える」というメリットはリストラや倒産しないことにも繋がります。
万が一のことに備え対応ができていますと、万が一災害が起きても大きな赤字になる事は少ないでしょうし、赤字になりリストラされる可能性も下がります。
南海トラフ地震や新型の感染症が蔓延して、会社に行く事ができなくても通常通りの仕事を行える事は双方ともに安心ですよね!
リモートワークの始め方!準備に必要なものと導入するまでの流れ
在宅勤務やテレワークのデメリット
在宅勤務にはメリットがあるように、デメリットもあります。
- 仕事のON/OFFが切り替えにくい
- 集中しにくい
- 長時間の労働になりやすい
- 外に出る機会が減り、運動不足になる
- 起床・就寝時間がバラバラになる
- 休みの日でも仕事をしている気分になる
- ICTでのコミュニケーションが伝わりにくい
などデメリットも様々ありますが、特に「仕事のON/OFFが切り替えにくい」というデメリットについて詳しくご紹介します。
「仕事のON/OFFが切り替えにくい」というのは、在宅勤務最大のデメリットになり、在宅勤務に関わらずテレワーク自体のデメリットでしょう。
在宅勤務は通勤時間を削減して生産性の効率を目的としているのにも関わらず、仕事のON/OFFが切り替えにくいとなると、本末転倒です。
しかし、ご飯を食べる場所や寝る場所、家族との時間、プライベートの時間と同じ場所で仕事を行うとなると、集中しにくいですよね。
このデメリットは企業側も抱えている悩みになっており、生産性がなかなか上がっていない企業も多いみたいですので、在宅勤務でも効率よく仕事を行えるコツをご紹介します。
「集中できない」「ON/OFFが切り替えにくい」と悩んでいる人は是非参考にしてみてください!
在宅勤務で効率よく仕事を行うコツは?
在宅勤務でも効率よく仕事を行うコツを4つご紹介しますので、参考にしてみてください。
仕事を行う時間を明確にする
在宅勤務ではなく会社のオフィスに勤務している人は、何時に出勤して何時に退社すると明確になっています。
中には、残業続きになってしまう場合もありますので、基本的には決まっていますよね。
そのため、在宅勤務でも仕事を始める時間と終わる時間を明確に決めるようにしましょう。
何時からスタートさせて、何時に休憩して、何時に昼食を食べて、何時に終わる、と明確にタイムスケジュールを決めていると、在宅勤務でも効率よく仕事を行えるようになります。
タイムスケジュールを明確にしていないと、「まだいいか」となって効率よく仕事ができずに長時間の勤務になってしまいますので、在宅勤務の場合はタイムスケジュールを明確に決めましょう!
仕事部屋で仕事をする
在宅勤務の場合は、仕事部屋を作ることをオススメします!
在宅勤務なので、リビングで仕事を行っても、寝室で仕事を行っても良いのですが、1つの部屋と決めていないとONとOFFを切り替える事が難しくなります。
仕事部屋を作る余裕がない人は、「ここで仕事をする!」という場所を決めて仕事をすると、ONとOFFの切り替えがしやすくなります。
外に出て息抜きをする
在宅勤務ですと家の中で1日が終わってしまう事が多く、外に出る機会がグンと減ります。
在宅勤務以外ですと、通勤することになりますので嫌でも外に出ますよね。
雨の日でも外に出なくていい事は嬉しい事だと思うのですが、1日家にいると息抜きがなかなかできません。
そして、仕事に集中できなくなり、生産性が下がるということに繋がります。
休憩する時間は極力家を出て、外の空気を吸いに行くようにすると仕事に集中しやすくなりますよ!
起床・就寝時間を変えない
ONとOFFの切り替えができない人や仕事に集中できない人も多くは、起床時間と就寝時間を日によって変えてしまっている事が多いです。
出勤・退社という明確のものがないため、何時に起きて仕事をしてもいいのですが、その気持ちで生活をするとなかなか時間通りに起きる事はできません。
時間通りに起きる事ができなければ、時間通りに寝ることもできません。
就寝時間が日によって多少変わる事は問題ないのですが、起床時間が日によって違うという事は仕事の生産性を下げてしまいます。
仕事を行う日の起床時間は統一させる事が大切です!
まとめ
今回は在宅勤務とテレワークの違いなどについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
在宅勤務とテレワークの違いを把握する事ができると、自分にあったテレワークを使い分けることもできるようになってきます。
さらに、生産性を確実に上げることにも繋がりますので、違いを把握しておく事は大切です。
今回ご紹介したコツを参考にして、在宅勤務でも効率よく仕事を行うようにしましょう!