世界的に見ても「日本人は働きすぎ」と耳にする機会が多いのでは無いのでしょうか?
特に、社会人として日本を支えているサラリーマンの人たちはよく耳にするでしょうし、実感している人も多いでしょう。
しかし、実際日本人は働きすぎなのでしょうか?
働きすぎ働きすぎとは言いますが、本当のところはわからないですよね。
この記事では、日本人は働きすぎなのかということについてご紹介します!
原因や改善方法もご紹介していますので、参考にしてみてください。
目次
日本人は働きすぎなの?
「日本人は働きすぎ!」と耳にすることが多いのは事実ですが、世界的な数字で見るとどうなのでしょうか?
結論から申しますと、日本人は働きすぎです!
もちろん世界一位になるほどの労働時間ではなく、日本人より働いている国は数カ国ありますが、まだまだ働きすぎと言われる国であることは間違いありません。
しかし、年々日本の労働時間は減ってきており、「働きすぎ!」というイメージから抜け出そうとしている現状もあります。
これからもどんどん働き方改革が行われ、雇用形態や労働時間に変化をもたらすことができると、「働きすぎ」というイメージはなくなるでしょう。
日本人が働きすぎている原因
なぜ日本は働きすぎているのでしょうか?
主な原因を4つご紹介します。
日本人の真面目さ
日本の戦後は不景気が続きましたが、1960年代に急激な高度経済成長をしました。
その大きな要因になっているのが、「日本人の勤勉さ」です。
人口の多さなど要因となることはいくつか挙げられていますが、勤勉さ・真面目さが日本に無ければ高度経済成長はしていなかったでしょう。
その勤勉さ・真面目さが現代の日本にも残っているため、働きすぎになっています。
もちろん勤勉や真面目な事は良いことなのですが、「真面目すぎる」という一面もありますので働きすぎています。
残業が普通に感じてしまっている
現代の日本は、「残業=美徳」となってしまっている傾向があります。
仕事を休まないことが素晴らしいとされており、病気になっても会社に行くことが称賛されます。
皆勤手当などの福利厚生があるのも、「休まない=美徳」となっているからでしょう。
そのため、日本では残業することが良いことで、当たり前という感覚になっています。
残業が当たり前という感覚になっている以上は、労働時間は削減できません。
労働時間が多いのは残業時間が多いことも関係しているため、残業は当たり前では無いという感覚になれば、日本人が働きすぎということもなくなるでしょう。
雇用形態が進んでいない
先進国で導入されていることが多い制度が、「フレックスタイム制」です。
フレックスタイム制とは、自由に労働時間を決めることができる制度で、企業が決めた総労働時間内であれば自由に働くことができます。
日本でも導入する企業が増えてきていますが、数字で見るとごく僅かです。
フレックスタイム制を導入することで、生産性の向上が見込まれており、通勤ラッシュなどのストレス解消にも繋がると言われています。
そのため、残業することが減ります。
自分の決めた時間に働き、通勤で感じるストレスが無く、生産性を向上させれば自ずと残業時間は削減されて、労働時間が増えることも無くせるでしょう。
一人一人にあった雇用形態を生み出していくと、労働時間は削減できます!
個人よりも組織を重視しているから
日本の社会では、個人より組織で動くことも重視しています。
もちろん、組織を重視することは大切ですが、組織を重視しすぎてしまうと自分の意思を表明できない人が増えてしまいます。
そのため、残業が増えて労働時間が増えるということに繋がります。
「過労死」に繋がることも組織を重視しすぎた上での問題ではないでしょうか?
サービス残業が会社の中で通例化している
最近では残業数が多すぎるがために過労死した問題を受けて、日本企業全体で残業の削減を実施しています。
しかし中にはある程度の時間でタイムカードを切らせてしまい、労働時間に換算されない時間に残らせてサービス残業を社員が行うこともあります。
また公務員は給料が固定化されており、会社員とは異なり定時を過ぎてしまうと残業代はつきません。
企業でも上司から残業時間が多いことを指摘された社員が、自発的にタイムカードを早めに切って、残業を行います。
海外ではサービス残業の観念自体がありませんから、その点を比較して働きすぎのイメージがついているのでしょう。
実際に統計上に記録される残業時間は、タイムカードに記録されているものが多いですから、実際の労働時間ではないことも多いです。
在宅勤務で業務時間外も仕事をしている
新型コロナウイルスの影響で、在宅勤務に切り替えている企業も増えています。
在宅勤務になると通常よりもプライベートの時間が増えるように思えますが、働いている皆さんの中には、業務時間外も仕事をしている方も居ることでしょう。
朝早く起きて出勤のタイムカードを押す時間前に仕事を始めていたり、業務時間を超えてタイムカードを押した後に仕事をまた始める方も多いはずです。
在宅勤務の場合企業側からは、自宅で何をしているかわからないからと、残業を厳しく禁止しているところもあります。
しかし作業量は変わりませんから出社時と同様に仕事をしてしまうのです。
出社時とは異なり、周囲の目も少ないですから、集中できない環境になることが多いです。
余計に業務にかける時間が増えてしまいますので、注意が必要です。
働きすぎと感じてしまう人の特徴
働きすぎている原因もあるのですが、そう感じてしまう人もいます。
働きすぎと感じてしまう人の特徴をいくつかご紹介します。
そもそも仕事が楽しくない
仕事が楽しいと感じていない人は、仕事が長い、働きすぎと感じてしまいます。
これは仕事以外でも当てはまることで、例えば、映画を見ていても同じでしょう。
面白く見入ってしまう映画は早く終わった気がします。
しかし、面白くない映画はいつ終わるのかと終わることを待ってしまいますよね。
人間は楽しい時間は早く感じ、楽しくない時間は遅く感じます。
同様に仕事でも楽しく働くことができていなければ、働きすぎと感じてしまうでしょう。
人間関係が不満がある
社会や組織において人間関係は非常に大切で、良好な人間関係を築けていますと、仕事は楽しく感じて早く時間が経ちます。
しかし、人間関係に不満を抱えたまま仕事をしていますと、楽しく感じずに時間はゆっくり経過します。
そのため、働きすぎと感じてしまう人は人間関係に不満を抱えているという特徴があり、時間の経過が遅く感じます。
人間関係を良好にして仕事が楽しいと感じることができれば、働きすぎと感じることも減るでしょう!
家庭よりも仕事を優先する
日本人は勤勉な人が多いため、自分のプライベートや家庭の時間よりも仕事を優先してしまう人が多いです。もちろん会社にとっては嬉しい人材ですよね。
しかし、仕事に対するやる気がなくなったときに働きすぎと感じてしまいます。
仕事を優先することも大切なことなのですが、息抜きや自分の時間を持つことも大切です。
人間には限界がありますので、自分が保てるモチベーション管理を心がけるようにしましょう。
成果を上げれていない
成果を上げられていない人は、働きすぎと感じる特徴があります。
成果を上げれていないと、会社にも居づらく「なんとしても成果を上げなくては…」と残業をする日々が続きます。
しかし、「残業=成果が上げる」ということではありませんよね。
実力やスキルを磨くためには時間が必要ですが、残業をすればいいというわけでもありませんので、効率よく仕事を行うようにしましょう。
「働きすぎだ…」となり仕事を辞めてしまうことに繋がることもありますので、注意してください。
労働時間に見合った給料が支払われない
働きすぎと感じてしまう人の特徴として、労働時間に見合った給料が支払われていないことがあります。
労働時間が長く働きすぎと感じていることもありますが、それに見合った給料が支払われていないと働きすぎと感じます。
例えば、労働時間は変わらなくても、給料が増えればどうでしょうか?
働きすぎと感じなくなる人が多いと思います。
少しでも「見合っていない」と感じている人は、転職を視野に入れることをおすすめします!
残業100時間は罰則の対象!残業の上限時間と違法な職場への対処法
周囲から指摘されてはじめて気づく
周囲から「働きすぎだよ」といわれてはじめて気づくこともあります。
周囲から指摘されないと働きすぎに気づけない場合には、ワーカーホリックになっている可能性があります。
仕事に対して熱意を向けすぎて、指摘されてはじめて気づくことになります。
しかしワーカーホリックになっていると、自分が働きすぎであることに全く気付かなくなってしまい、知らないうちに精神を病んでいくことにもなりかねません。
段々と心身ともに疲れていき、気づいたときには心療内科に通うまでに悪化している可能性もあるのです。
働きすぎの効果的な改善方法は?
すぐに日本の働き方を変えることはできませんので、明日にでもできる改善方法をご紹介しますね!
仕事を好きになる
上記でもご紹介しましたが、仕事が楽しくない人は働きすぎと感じることが多いので、仕事が楽しく好きになることが大切です。
しかし、仕事を好きになるということは簡単なことではないですよね。
そのため、できることから始めるようにしましょう!
例えば、仕事に遊び心を加えてみてはいかがでしょうか?
同僚と成績を勝負してみたり、自分なりの工夫をして仕事をしてみたり、遊び心を加えてみると仕事が楽しく感じます。
さらに、仕事にやりがいを見出すことも大切です。
やりがいのない仕事は楽しくありませんので、1つ些細なことでもいいのでやりがいになることを見出しましょう!
仕事が楽しく好きになることができれば、働きすぎと感じることは減ります。
実力を上げる
日本では残業が多いことで、労働時間を増やしていることが多いです。
そのため、残業時間を減らすことができれば労働時間を減らすことができます。
例えば、営業成績一位の社員が遅くまで残業していることはあるでしょうか?
実力のある先輩が残業を毎日していることはあるでしょうか?
成績を上げることができる実力があれば、残業する必要もないのです。
しかし、上記の仕事を好きになることと同様に実力を上げることも簡単ではありませんので、日々の積み重ねが大切です。
今からできることも意識して実力を上げていってください!
相談して作業量を分散できないか確認する
上司に相談してみて作業量を分散できないかを確認してみてください。
毎日しっかりと作業に打ち込んでいるにもかかわらず、全く作業が終わらない場合は、上司に対して依頼された作業量に問題はないかを確認してみましょう。
一人で到底できる量ではないものを押し付けられている可能性があります。
上司に作業量を相談してみて、他の人に担当してもらえないかを確認してみましょう。
もしも一人でやるように言われた場合には、自分の身体を第一に転職活動を検討してみましょう。
転職をする
今働いている企業で、雇用形態や給料が大きく変わることはそうありません。
5年、10年と長い目で見れば変わる可能性もありますが、1年、2年では変わりません。
仕事を好きになれた人や成果を上げられるようになった人は問題ないのですが、なかなか改善できない人は「転職」することをおすすめします!
転職をすることで、フレックスタイム制を導入している企業に就く事ができたり、やりがいを見出す事ができる企業に就く事ができます。
しかし、転職することはリスクが伴いますよね。
そのため、転職サイトや転職エージェントをうまく利用して転職しましょう!
転職サイトや転職エージェントには、専任のキャリアアドバイザーが一人付きますので、初めての方転職する人でも安心して転職する事ができます。
さらに、希望している求人を紹介してくれるサポートもありますので、働きすぎと感じている人は転職することをおすすめします!
「転職したい」と思ったときに取るべき行動!後悔しない転職活動の秘訣
まとめ
今回は日本人が働きすぎていることについてご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
日本でも働き方は変化してきており、労働時間も減ってはきていますが、まだまだ働きすぎな人が多いです。
仕事は人生の大半を占めることになりますので、「働きすぎだ…」と感じている人は今回ご紹介した改善方法を参考にしてみてください!
そして、働きすぎと感じずに仕事をしましょう。