タクシードライバーに転職を考えている方に、タクシードライバーという仕事の魅力とデメリット、実際にどのくらい稼げるのか、転職するならどんな会社がいいのかを解説します。
目次
タクシードライバー3つの魅力
① 自分のライフスタイルに合った勤務形態が選べる
タクシーの勤務形態は大きく分けて2つあります。
- 隔日勤務(朝から翌日の明け方までの勤務)
- 日勤(朝から夕方までの勤務)
※夕方から明け方まで勤務する「夜勤」の形態を設定している会社もあります。
② 休みが多く残業もないので、プライベートが充実します。
タクシー会社の多くが採用する「隔日勤務」は、朝から翌日の明け方まで勤務(例:朝8時~5時まで乗務し休憩3時間を取り乗務)しますが、勤務が明けた日は明け番と呼ばれる休みになり、明け番の翌日も必ず丸1日休みになります。
労働基準法で決められた勤務日は最大で月13日ですから、明け番を休みとすると17日以上休みがあります。
タクシードライバーは趣味や子育てに時間を使いたい人向けの仕事と言えます。
また、朝の7時~8時頃から夕方まで勤務するのが「日勤勤務」です。
日勤勤務は週に2日、基本的には平日の月~金曜日を勤務しますので普通の会社員のような時間で勤務します。
残業は一切ありません(労働基準法で定められており残業したくてもできない)ので、子供さんがいらっしゃる女性などにもお勧めの勤務形態と言えます。
③ 面倒な人間関係がない
タクシードライバーは、朝出勤し乗務での営業中は1人で仕事をします。
売上が上がらない時など、営業場所などの相談ができる班長(会社でいえば主任や係長のようなポジション)はいますが、一般的な会社のような上下関係ながありません。
理不尽な指示や命令をしてくる上司や威張っている先輩、手のかかる部下もいません。
仲良くなった乗務員の同僚とたまに飲みに行く程度で、面倒な人間関係で悩むことはほとんどない自由な職業であると言えます
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タクシー会社に転職するなら大手か中小か?
タクシー会社には大手4社の他に、中小のタクシー会社が沢山あります。
大手4社は「大日本帝国」と呼ばれる、大和・日本交通・帝都・国際の4社です。
東京無線やチェッカー、グリーンキャブなどは、無線を共用している中小のタクシー会社の集まりです。
大手タクシー会社のメリット
① 福利厚生が充実していて働きやすい
健康診断の実施や社員寮や保養所等があるなど福利厚生が充実しており、仮眠室や食堂があるなど、会社の設備も中小に比べて優れている傾向にあります。
女性の採用にも積極的であり、女性専用のパウダールームを備えているなど大手ならではの設備がある会社もあります。
また、いくらやる気があっても地理やお客様がいる場所や時間を知らないと思うように稼ぐことができません。
稼げるタクシードライバーに必要なスキルを教育してくれる研修制度や、施設が充実しているのは圧倒的に大手4社です。
さらに、タクシードライバーになる為には難しい地理試験に合格しなければなりませんが、この試験に一発で合格できるように指導してくれる専門の教官がおるなど万全の教育体制が整っています。
② チケットで乗るお客様が多い(客層が良く、客単価が高くなる)
都内のホテルやデパート、病院、商業施設にはその会社のタクシーしか入れない専用乗り場というものがあります。
また専用のタクシーチケットを持っている大企業のお客様なども多いので、客層が良くなり、客単価が高くなる傾向があります。
○○社のタクシーしか乗らないという、いわゆる会社指名で乗って下さるお客様も数多くいらっしゃいます。
③ 車や車載のナビゲーション、メーター類が新しいので精算業務なども楽になる
大手4社のタクシーは、最新のジャパンタクシーに入れ替えられていることが多く、運転も楽です。
車載のナビゲーションやメーター、精算用の会社のパソコンにタクシーシステムがインストールされているので、面倒な乗務日報の提出や精算業務が非常に楽です。
中小タクシー会社のメリット
① 歩合率が高い
中小のタクシー会社は、歩合率が大手に比べて高いのが特徴です。
歩合率が1%高いと、年収で60,000円~80,000円変わってきます。
② 敷居が低い
入社条件が厳しい大手に比べ、中小はやや敷居が低い傾向にありますので、年令や違反歴などを理由に大手に入社できなかった方でも応募してみる価値があります。
タクシードライバーのデメリット
違反と事故
タクシードライバーが抱える一番の心配事は、常に交通違反と事故に背中合わせということです。
違反を重ねて免許停止になると運転ができない訳ですから、働けなくなり、稼げなくなります。
人身事故なども絶対起せないということを理解した上で転職を検討して下さい。
地理
都内の地理に関して心配な方も多いと思いますが、心配無用です。
最初の数か月は「新人ドライバー」という腕章を付けて乗務しますので、ほとんどのお客様は優しく接してくれます。
ナビに目的地を入力して進行すれば問題ありませんし、半年もすれば23区の地理は頭に入ってしまいます。
タクシードライバーの年収はズバリどのくらい?
ハイヤー・タクシー連合会による統計調査によると、都内のタクシードライバーの平均年収420~440万円と発表されています。
しかし、これには裏があります。
タクシードライバーには、65才を超えて年金をもらいながら働いている方なども多くいます。
そんなに稼ぐ必要のない年金受給ドライバーは流し営業もせず、駅や空港で付け待ちばかりしています。
このようにのんびり稼いでいるドライバーは平均年収を下げているのです。
都内23区で真面目に営業しているドライバーの平均年収は、500~600万円のドライバーが多いです。
地理に精通してきた転職1~2年後になり、指名客なども付いてくれば年収600万超を目指すことも十分可能です。