「アットホーム(at home)」とは、家庭的であったり、まるで自宅にいるようにくつろげる状況という意味です。
多くの会社では何かしらギスギスした雰囲気があったり周りへの気遣いをしながら働かなければいけいないはずですので、そんな会社があるのなら理想的な環境と言えます。
ですが本当にアットホームな職場というのはほんのわずかしかありません。
実際の話として、家族と過ごしているかの様であったり、自宅の様にくつろげる会社なんてそもそも考えにくいですよね。
しかもそれどころか「ブラック求人」の危険まであるんです。
後から後悔しない様に、この記事を読み精査してから求人に応募する様にしてくださいね。
- 「アットホームな職場」は長時間労働・休日対応・人間関係の密接さをあらわすことが多い
- アットホームな職場と書かれているなら実際に職場の雰囲気を体験
- アットホームな職場は若手が活躍できる可能性がある職場かも
目次
アットホームな職場の実態とは?
アットホームな職場と書かれている求人広告の企業では、以下のいずれかに該当する可能性が高いです。
アットホームな職場の実態は、大きく分けて以下の通りです。
- 会社がまだ小さくワンマン経営の社長がいる
- 土日も会社イベントが多くて休めない
- 長時間の残業が恒常化している
- 上司がプライベートへ過剰に干渉してくる
- 仲間意識が強すぎて新入りは馴染めない
- ベテランの態度が大きい
- 若手社員が多く困っても相談できない
- 仲良し企業で組織として機能していない
- 他にアピールすべきところがない
以下で詳しく解説していきます。
会社がまだ小さくワンマン経営の社長がいる
今は少なくなっていますが、一昔・二昔前までは何でも自分で決めて偉そうに振る舞うお父さんがいる家庭も少なくはありませんでした。
もしこれを家庭的と呼ぶのであれば、「ワンマン社長」のいる会社も家庭的でありアットホームな職場と呼べるのかも知れません。
それなりの規模がある会社の場合は度を超えたワンマン社長は珍しいのですが、社員の少ない会社ではそうとも限りません。
「自分が一番偉い」というだけの理由で理不尽な物言い対応をする、そんなワンマン経営者のいる会社では働きたくはありませんよね。
土日も会社イベントが多くて休めない
年に一回の社員旅行程度であれば問題ないかも知れませんが、毎月の様に何かしらの会社イベントがあるとしたらどうでしょう?
仕事ではないので手当が出るわけでもなく、ただ自分にとって大切な休日が潰されるだけと感じてしまうかも知れません。
従業員同士や役職者との連帯感・一体感を高めようと様々なイベントを開催している会社は、アットホームな職場を目指しているのでしょう。
ですが、それが働く皆さんの負担になってしまっては元も子もありません。
イベント好きで休めなくても良いという方でないのなら、度々行われる会社行事に段々と嫌気が指してしまう可能性は大きいはずです。
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長時間の残業が恒常化している
「みんなで一緒に頑張る」ということを「アットホーム」と履き違えている会社も存在します。
毎日の様に長時間の残業を行い、ただただ必死に業務をこなす。
そんな状況は家庭的でも何でも無いはずです。
それどころか仕事に追われてしまい、会話すらほとんどないということも考えられます。
少しくらいの余裕がないと良好なコミュニケーションも取れません。
「ただ一緒にいるだけで会話も無い」
そんな冷めきった環境を求める方はいませんよね。
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上司がプライベートへ過剰に干渉してくる
気を使って話しかけてくれるのかも知れませんが、それも度を超えてしまえば迷惑でしかありません。
特にプライベートのことにあれこれ口出しをされてしまえば腹も立ってきますよね。
「何でも言い合える」や「隠し事がない」というのは会社として理想的ではありますが、それも仕事上だけで充分です。
過剰にプライベートに干渉してくる上司がいる会社。
「アットホームな職場」という言葉には、そんな意味が隠されている可能性もあります。
仲間意識が強すぎて新入りは馴染めない
これはある意味で本当に「家庭的」なのかも知れません。
会社内の仲間意識が強く、連帯感があるというのは素晴らしいことです。
ですが、それが逆に「よそ者を排除する」方向に向いてしまっていたら大変です。
学校などで経験したことのある方も多いと思いますが、既に出来上がっているグループに後から入るというのは少し大変ですよね。
新人さんに対して迎え入れる姿勢を見せない職場の場合は、馴染むのに時間がかかってしまいます。
もし新人なのに孤立感が大きいとなると、会社に行くのにも憂鬱になってしまうかも知れません。
ベテランの態度が大きい
下手をすれば役職者よりも存在感の大きいベテランがいる職場は、実際に権力があるわけでもないその人中心に仕事をしなくてはならなくなったりして大変です。
上司もそのベテランにばかり気を使い楽をさせたり、逆に言うことを聞いてしまったり。
本来であればベテラン社員は、職場を引っ張る存在であったり、まとめ役であるべきです。
ただ態度がデカいだけのベテラン社員のいる会社に入ってしまったら、色々と苦労しそうですよね。
こんな会社がなぜか「アットホーム」という言葉を使うのも、実は少なくは無いのです。
若手社員が多く困っても相談できない
ベンチャー企業などにありがちですが、若手社員が非常に多く社会人経験の長い頼りになるベテランが少ない会社も、「アットホームな職場」という言葉を使いがちです。
確かに同年代が集まった職場は雰囲気も良く基本的には働きやすいのですが、何かトラブルが起きた場合には中々問題が解決できない危険があります。
もし皆さんがトラブルに巻き込まれてしまっても、相談する相手がいないかも知れません。
「若手が多い」というのは1つのメリットですが、デメリットについても考慮する必要がありますね。
仲良し企業で組織として機能していない
上司も部下も含めて社員同士が仲が良く、本当にアットホームな雰囲気の職場があったとします。
ですが、なぁなぁで働いてしまっていることで、組織としての機能が果たせていなければどうでしょう?
今は問題ないとしても将来的な発展を望むことができず、会社としても長続きしない可能性が高いとは思いませんか?
仲が良いとしても「馴れ合い」で働いてしまっていてはダメです。
その辺りのバランスが取れている「アットホームな優良企業」というのは、簡単には見つかるものでは無いのです。
他にアピールすべきところがない
これと言ってアピールポイントがない会社も、アットホームという言葉を使いたがる傾向があります。
実際の所、家庭的かどうかに判断基準はありません。
ですから「言ったもん勝ち」なのも確かです。
会社としてのアピールポイントが「雰囲気」だけという時点で、あまり良い会社では無いのかも知れません…。
「アットホームな職場」の求人広告は避ける企業が増えている
ここまでの記事を読んでいただければわかる様に、「アットホームな職場」という求人広告を真に受けて応募してしまうのは危険です。
ただそれに関しては多くの企業も理解してきていますので、求人広告で「アットホーム」と書くことを避ける企業が増えています。
それでも記載している企業があるとしたら、本当にアットホームなのかブラック企業なのかのどちらかということでは無いでしょうか?
職場の雰囲気は生の声を参考にすべき
現在働いている会社の雰囲気が原因で転職を考えている方は、やっぱり応募先の雰囲気が気になりますよね。
でも、求人情報に悪いことは書かれていません。
もし職場環境などの情報を得たいのであれば、転職エージェントの利用がおすすめです。
なぜならすでに働いてる方から得た生の口コミや、担当者が企業を訪れた時に感じた雰囲気なども聞ける可能性があるからです。
参考にすべきなのは企業側からの情報ではなく、働いている方や第三者からの情報です。
インターネットも活用しよう
インターネット上には企業の口コミがチェックできるサイトなども存在します。
規模の小さな会社の場合は口コミが見つからないかも知れませんが、チェックしてみる価値はあります。
良いことばかり書かれている情報は若干怪しいのも事実ですが、中には知りたかった情報が隠されている可能性も充分にありますよ。
「アットホームな職場」以外で危険な求人広告は?
求人広告を見る際には「アットホームな職場」だけに気をつければ良いわけではありません。
他にも少し気をつけて見るだけで気付ける危険なワードや書き方が存在します。
その中でも代表的なモノを3つご紹介しますので、求人広告をチェックする際には注意して見てください。
和気あいあいとした職場
ほぼ「アットホームな職場」を言い換えただけなのですが、実際こういう風に書かれている求人広告も少なくはありません。
簡単に言えば「職場の雰囲気」を全面に押し出してくる会社は危険ということですね。
40代が多いなど具体的な情報があれば別ですが、何の証拠もないフワッとした雰囲気情報を鵜呑みにしない様にしてください。
経営者目線
「ウチの会社はこんな感じの良い職場環境です!」と書かれている求人も数多くあります。
でも、それは経営者目線で良い情報をまとめているだけということが大半です。
経営者は従業員を確保する為に求人を出しています。
良いことしか書かれていない経営者目線の情報を参考にし過ぎては、「話が違う!」なんてことにもなりかねませんよ。
そうならない為には信用できる場所から詳細な情報を集めることが大切です。
大量採用
従業員を大量採用しようとしている会社であれば、内定を受けるのも難しく無さそうですよね。
でもそれが新しくできた会社などでないのであればご注意ください。
なぜなら事業拡大など従業員を大量に募集する理由が無い会社の場合は、「従業員が大量に辞める理由がある会社」と考えるべきかも知れないからです。
そんな働きにくい会社に応募しても、次の仕事をすぐに探すことになってしまうはずです。
「なぜ大量採用しようとしてるのか?」をちゃんと確認してから応募しましょう。
【怖すぎ】ブラック企業あるある!一つでも当てはまったら転職を!
安心の求人を探すなら転職エージェントに相談しよう
求人情報を鵜呑みにするのが危険だと言われてしまっては、安心して応募することができなくなってしまいます。
ですが既に記事内でも紹介している「転職エージェント」を利用すれば話は変わります。
そう言われても何となく不安を感じる方の為に、安心の求人を探すのに転職エージェントが役立つ理由を2つご紹介します。
求人情報に記載されていない情報も得られる可能性が高い
転職エージェントでは求人情報に記載されている以外にも様々な情報を手に入れることができます。
例えば社風であったり、過去に採用された方の傾向であったり。
場合によってはその会社を辞めてしまった方の退職理由なども聞けるかも知れません。
どこまでの情報が手に入るかは未知数なのは確かですが、求人情報以上に詳細な話が聞ける可能性は充分にあります。
利用者と企業の満足度が何より重要
転職を成功させることによって、転職エージェントは求人を出している企業から報酬を受け取ります。
これが転職希望者が無料で利用できる理由です。
ですが幾ら無料で利用できたとしても、ブラック企業ばかりを紹介していては評判が下がり利用者は減ってしまいます。
とりあえず転職させても、すぐに退社する様では企業からの信頼も得られず定期的な求人募集は無いでしょう。
これでは転職エージェントが報酬を得ることができなくなってしまいますよね。
そうならない為には、企業と転職希望者の両方が納得できる転職を実現させなくてはなりません。
ですから安心して紹介された求人に応募することができるんです。
転職を成功させる為には転職エージェントの利用が必須!
「アットホームな職場」などど記載されている求人は危険であり、安心して転職する為には転職エージェントが頼りになるということがおわかりいただけたでしょうか?
転職エージェントでは求人紹介だけでなく、他にも面接対策やスケジュール調整・交渉の代行などのサービスも受けられます。
皆さんの転職を安全に小さな負担で成功させる為にも、まずは転職エージェントへ登録することをおすすめします。