簿記2級を取得している方で、「転職を考えているけど、本当に簿記2級の資格は転職に有利なのかな…」という悩みをお持ちの方は少なくないのではないでしょうか。
今の仕事に不満であったり、悩んでいることがある場合は資格を優位に活用しましょう。
そこで今回は簿記2級という資格に焦点を当て、転職に有利な理由やメリットをご紹介していきます。転職は不安が多いですが、ぜひ参考にしてみてください。
目次
簿記2級が転職に有利な4つの理由
初めに転職に有利な理由を理解していないと、資格を活かした転職に一歩踏み出せません。今回は4つの理由をご紹介します。
簿記2級を取得している人数
1つ目の理由は簿記2級を取得している人数です。
簿記2級の合格率は毎回20%前後と低く、試験も年に3度しか行われていないため、簿記2級の資格を取得している方は少ないです。
簿記に関する資格の中でも上から2つ目のレベルになり、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析が求められ需要は高いです。
しかし、人手不足なため転職には有利です。
全国の企業が求めている
1つの理由でお伝えしたように簿記2級を取得している人数は少ないため、企業は資格取得者を求めています。
会社を経営していく上で簿記の知識は必要不可欠です。しかし、2級レベルの知識を持っている人は少なく、資格を取得するのも簡単ではありません。
転職求人サイトにも簿記2級以上取得の方は常に掲載されているほど、企業から求められています。
良い印象を与える
転職となると面接がありますが、そこで簿記2級を取得していると良い印象を与えることが出来ます。
例えば、「努力家」「継続力がある」「優秀」などといった印象を与えることが出来ます。
印象は簿記2級を取得しているというだけです。難易度が高く、知識が豊富な資格だからこその印象で、転職には有利です。
資格という判断基準
資格は一定以上の知識・能力があると認められた称号です。
いくら面接で緊張しても、未経験者でも資格を取得しているという事実は変わりません。
企業側も何度かの対面で採用・不採用を決めないといけませんが、確実に資格の有無は大きく判断基準に関係してきます。
特に簿記2級の資格は企業でも活躍できるという判断がされていますので、転職には有利です。
未経験でも簿記2級が有利に働く3つのポイント
「簿記2級を取得しているが、未経験でも有利なのかな…」という不安を抱えている方もいるのではないでしょうか?
しかし、未経験でも転職には有利に働きます。そのポイントも3つご紹介します。
資格なので経験は関係ない
未経験ということと資格の有無は1つも関係ないです。
経験者でも未経験者でも簿記2級を取得していることには違いありません。
しかし、経験者に比べると劣ってしまうところはあります。転職する際も、経験者の方が優遇されるということがあり、それを一概に否定できません。
そこで、未経験者が有利に働くポイントが伸び代です。経験者は転職の際に、過去の実績を押し出しますが、それは成長しきっている状態の自分です。
未経験者は0からのスタートのため、成長に期待ができます。
経験者でも有利に働くことはありますが、未経験者だからこそ有利に働くポイントがあります。
初めは誰でも未経験
資格を取得し、活かし始めるまで誰もが未経験者ですし、現に資格を活かし仕事をしている人はそう多くないでしょう。
初めの一歩を踏み出すまでは、皆が未経験者です。上記で経験者の方が優遇されるとお伝えしましたが、未経験ということに不安は抱えなることは一切ないです。
未経験の自分をどう売り出すかが大切なポイントであって、有利に働かないことはないです。
人手不足
何度もお伝えしているように、簿記2級を取得している人は不足しています。
企業側も贅沢は言ってられず、未経験者の転職も歓迎しています。
むしろ、未経験者を歓迎している企業も存在しており、伸び代への期待が大きいです。
しかし、経験者しか求人していない企業も存在します。ですが、日本には300万を超える企業が存在してるため、心配は要りません。
経験者しか求人していない場合はすぐに切り替えて次なる企業を探しましょう。
簿記2級を使って転職したことでのメリット
転職に有利なのは、上記でご紹介してきましたが、簿記2級を使って転職することでのメリットが出てきます。
メリットは以下の4つです。
- 資格の取得が無駄にならない
- 仕事復帰にも有利に働く
- 資格を取得しているため安定している
- 転職前の悩み解消
以下で詳しくご紹介します。
資格が無駄にならない
資格を取得するまでには時間、努力、お金など多くの物を自己投資に当てなくてはいけません。
特に簿記2級を取得するためには、並大抵の自己投資ではありません。
転職するまではただの資格で終わりますが、転職し資格を活かした仕事をするとただの資格ではなくなります。
今までの自己投資に意味を生み出すことが出来ます。簿記2級という難易度の高い資格を無駄にしていては勿体無いです。
今までは何もなかった資格にメリットを生み出せるのが転職です。
仕事復帰に有利
資格というものは無くなることがありません。簿記2級には資格更新はありますが、試験などのようなものはありません。
そのため、一度仕事から離れても安心です。「妊活」「育児休暇」「病気」など現場から離れなくてはいけない場合でも、復帰がスムーズです。
特に女性の場合は現場から長い期間離れることがありますが、その際にでも安心です。
しかし、更新をしなければ5年で有効期間がなくなりますので、現場から離れている際も更新には注意が必要です。
資格を取得しているため安定している
資格を活用している仕事内容になるため、急なリストラなどは少なく安定してます。
そして、結果や成果を求められる仕事内容ではないため、メンタル的にも安定させれます。
企業側からも、仕事内容と簿記2級取得者という面で大切に扱ってくれます。
常に求人掲載するほど、人手不足なのです。人手不足という問題が解決されても素人ができる仕事ではないため安定です。
転職前に悩み解消
最後のメリットは簿記2級を取得していることとは関係ありませんが、転職することにより悩みを解消させることが出来ます。
転職を考える理由は「人間関係」「上司が苦手」「勤務時間が多い」など多くの理由があります。
どんな理由でも良いのですが、転職をしますとその悩みは解消されます。
むしろ、悩みを解消させることができる転職を勧めます。転職しても悩みが解消されなければ意味がありません。
そして、人間関係や上司が転職の理由の際には、簿記2級の仕事内容がピッタリです。
あまり人と関わることがなく、人よりも数字などと向き合うことが多いため、人間関や上司で悩まれている方には簿記2級を使っての転職を勧めます。
簿記2級を使って転職を上手に行う方法
転職は経験の有無を問わず、簡単に行えるものではないです。
簿記2級を使って転職を上手に行うポイントを経験者と未経験者に分けてご紹介します。
経験者の場合
経験者の場合は、今までの業務歴や業務内容など経験していることを強く押し出しましょう。
即戦力で欲しい企業には大歓迎してもらうことができ、転職もスムーズに行えます。
しかし、企業に業務歴を伝えることは自分自身でハードルを上げるのと同じで、出来て当たり前と思われます。
そこで業務内容がハードル以下と判断された場合は工夫が必要です。
経験を押し出すのには変わりないのですが、1つ工夫をして経験を伝えることが大切です。
未経験者の場合
未経験者の場合は、熱意や想いを上手く伝えましょう。
なぜ転職するのか?なぜ簿記2級を取得したのか?など自分の想いを伝えることができれば、スムーズに転職が行えます。
それに加え、自分自身の伸び代も上手に伝えることができれば良いです。
伸び代は未経験者だからこそ伝えることができるポイントなため、強気に成長することを伝えましょう。
さらに、伸び代は企業のメリットです。伸び代と伝えることで、「あなたの企業にもメリットがあります」と伝えることができれば転職はスムーズに進むこと間違いないです。
双方に当てはまる方法
経験者でも未経験者でも当てはまることは転職に対する準備です。
転職するということは今は働いている仕事があります。その仕事を疎かにすることはできないので、転職には早め早めの準備が大切です。
工夫は様々ですが、スケジュールに追われていては理想の転職は難しいです。
理想の転職をするためにも準備は早めに綿密に行うことを心がけましょう。
簿記2級保有者にオススメの転職先
簿記2級を活用して転職しますと、経理・財務・総務・会計事務員など多くの職場を選択できます。その中でもオススメの転職先を2つご紹介します。
経理
最も簿記2級を取得している人が活躍されており、簿記の知識を大いに活用する職場です。仕事内容は下記になります。
- 現預金出納の管理
- 売掛買掛管理
- 給与計算事務
- 取引の記帳
- 決算資料作成
以上が主な仕事内容です。
企業の大小により任せられる仕事内容は異なってきますが、基本的には簿記の知識を活用します。
一人で全てを任せられる場合もありますし、何人かで分担する場合もあります。
それも企業によって変わりますので、転職の際に確認しましょう。何より、資格を大いに活かして仕事を行うことができるポイントがオススメです。
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財務
簿記2級を取得しますと、企業の経営状態や収支の問題点などを確認できます。
その知識を活かし、企業の経営に関わる財務を担当することになる場合もあり、経理よりもより深い知識を活用します。仕事内容は下記になります。
- 資金調達
- 資金運用
- 予算管理、編成
- 財務戦略立案
以上が主な仕事内容です。仕事内容は経理に比べ、経営に近い仕事内容が財務です。
こちらも企業により仕事内容は異なってきますが、経営管理職レベルが担うような仕事を任せられる場合もあります。
そのため、ファイナンスの知識も多少必要です。経理より経営に関わりたい人は財務をオススメします。
まとめ
今回は簿記2級を活用した転職についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
何度もお伝えしているように、簿記2級は転職に有利です。資格を活用できていない悩みや今の仕事に悩んでいる方も転職に一歩踏み出しましょう。
人生において仕事は付きものなため、少しの悩みでもすぐに解消させてください。そして、理想のライフワークを実現させましょう!