社会人になると、学歴によって判断されることが増えてしまい、「中卒でできる仕事は限られている」と思い込んでいる方が多いです。
しかし、仕事によっては学歴よりも個人の能力が重要視されることがあるため、中卒でできる仕事は多くあります。
この記事では、中卒でできる仕事を7つご紹介します。中卒でできる仕事を見つける方法や、中卒で高収入を得るポイントなどもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
中卒でできる仕事7選
世の中に中卒でできる仕事は多くあります。
その中で中卒でも転職しやすく、高収入を得やすい仕事を7つご紹介します。
仕事内容や転職難易度などをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
公務員
中卒でできる仕事として最もおすすめなのが、公務員です。
「公務員は中卒でも目指せるの?」と思われたかもしれませんが、公務員試験を受けることに学歴は問われないことが多いので、中卒でできる仕事になります。
ただし、公務員の種類によっては学歴を問われるので、注意してください。
中卒で目指せる公務員が下記の通りです。
- 国家一般職(社会人経験)
- 皇宮護衛官(高卒)
- 入国警備官
- 税務職員
- 刑務官
- 国家一般職(高卒) など
中卒で目指せる公務員の中では、「国家一般職(高卒)」が最も難易度が低いです。
そして、公務員は民間企業に勤めるよりも安定します。
高収入には期待できないかもしれませんが、給料やボーナスの安定性は高いです。
営業職
営業職は学歴よりも個人の能力を重視する職種なので、中卒でできる仕事です。
営業職には、さまざまな業種がありますが、基本的にどの業種でも学歴は重要視されない傾向があります。
実際に中途採用の求人には「学歴不問」と記載されていることが多く、中卒でもスムーズに転職できる可能性が高いです。
さらに、営業職は個人の成果によって収入が決められることが多いため、成果次第では年収1,000万円以上を目指せます。
中卒の営業マンで、年収1,000万円以上稼いでいる方は存在するため、高収入を得たい方にはおすすめです。
そして、営業職は転職市場で最も求人数が多いので、中卒でも転職難易度が高くありません。
介護職
日本は少子高齢化が進んでいて、介護業界は人手不足を抱えています。
そのため中卒でできる仕事として、介護職が挙げられます。
介護職は「資格が必要」というイメージがあるかもしれませんが、無資格でも転職することが可能です。
無資格の場合は、直接的なサポートはできませんが、介護士のサポートはしても良いと法律で定められています。
ただし、無資格の場合は収入が低くなるので、働きながら介護職に関する資格を取得する必要があります。
介護職は今後も需要が高まり続ける仕事と言われているため、中卒でも資格を取得していると、高卒・大卒並みの収入を得られる可能性があります。
警備員
警備員は学歴よりも体力が重要視されるので、中卒でできる仕事になります。
警備員はショッピングモールなどの商業施設やオフィスビルの警備をおこなったり、交通整備をおこなう仕事です。
警備員はアルバイトや派遣社員で雇われるケースが多いのですが、正社員として転職することも可能で、平均年収は300万円〜350万円と言われています。
そして、警備員は1号警備員〜4号警備員までに区切られていて、4号警備員まで昇進することができれば、年収は一気に高くなります。
体を動かすことが好きな方には、警備員がおすすめです。
ITエンジニア
近年、IT業界は市場を拡大し続けていて、人手不足を抱えている企業が増えています。
人手不足を抱えている企業では、学歴よりも身に付けているスキルや知識を重要視する傾向があるので、中卒でできる仕事としてITエンジニアが挙げられます。
ITエンジニアとは、「システムエンジニア」や「プログラマー」などの職種が該当します。
中途採用の求人には「学歴不問」と掲載されているケースが多いのですが、ITに関する知識を身に付ける必要があります。
人手不足を抱えている企業でも、無知な状態の人材を採用したいとは思わないので、最低限の知識は身に付けるようにしてください。
そして、資格は取得する必要はありませんが、取得できていると中卒でも転職難易度がグンと下がります。
ドライバー
タクシードライバーやトラック運転手、バス運転手などのドライバーは中卒でできる仕事です。
ドライバーの仕事内容は、車両を運転することなので、学歴は重要視されません。
また、ドライバーとして働くには、「運転免許」が必要になるのですが、無免許の状態でも転職することが可能です。
企業によっては運転免許を取得する費用を補ってくれるケースもあります。
ただし、運転免許を取得していた方が、即戦力として働くことができるので、転職難易度は低くなります。
ドライバーの職種によって必要な免許は異なるので、間違わないように注意してください。
販売員
販売員は商品やお店に対する知識とコミュニケーション能力が重要視されるので、中卒でできる仕事になります。
販売員はアパレルショップや携帯ショップ、家電量販店などで採用されるケースが多く、成果によって評価されることが多いです。
転職市場において販売員に関する求人は多いので、中卒でもスムーズに転職しやすい傾向があります。
ただし、販売員として年収を高めることは難しいです。平均年収は300万円〜350万円と言われていて、収入を第一優先に考える方にとってはおすすめできない仕事です。
反対にコミュニケーション能力に自信がある方や、人と話すことが好きな方には、向いている仕事になるでしょう。
中卒でできる仕事を見つける方法
上記でお伝えした中卒でできる仕事を見つける方法は、大きく3つあります。
中卒でできる仕事を見つける方法は下記の通りです
- 知人からの紹介で見つける
- 転職サイトで検索する
- 転職エージェントに紹介してもらう
それぞれの方法について詳しくご紹介します。
知人からの紹介で見つける
中卒でできる仕事を知人からの紹介で見つけると、高確率で転職が成功します。
企業側にとっては「〇〇さんの紹介なら、信頼できる」と考えるケースが多く、学歴は関係なく、スムーズに転職できる可能性が高いです。
また、知人からの紹介ということで、「自分で求人を探す」という手間が省けて、面接対策や書類の準備などに時間を割くことができます。
ただし、知人からの紹介では、断りづらいというデメリットが生じます。
もし、希望している職種や企業に該当しない場合でも、転職しなければいけない可能性が考えられるので、注意してください。
転職サイトで検索する
中途採用の求人の多くは、転職サイトに掲載されています。
そのため中卒でできる仕事は、転職サイトから検索することで、見つけることができます。
転職サイトでは、求人を検索する機能があるので、「学歴不問」と設定することで、中卒でできる仕事の求人がすぐに見つかるでしょう。
また、転職サイトに掲載されている求人には、企業に関する情報や仕事内容なども記載されているので、情報収集しやすいです。
ただし、自分で求人を検索して、応募までおこなう必要があるので、「転職活動に時間を割けない」という方には、おすすめできない方法になります。
転職エージェントに紹介してもらう
中卒でできる仕事の求人は、転職エージェントに紹介してもらい、見つけることが可能です。
転職エージェントとは、転職に関するサポートをしてくれるサービスで、サポートの1つに「求人紹介」があります。
転職者の希望に沿って求人を紹介してくれるため、「中卒でできる仕事」と担当者に伝えると、中卒でできる仕事の求人を紹介してくれます。
また、求人紹介以外にも、面接対策や日程調整なども、担当者が代わりにおこなってくれます。
ただし、転職エージェントによっては、学歴を問われることがあり、「中卒の方に紹介できる求人がありません」とサービスを受けられない可能性があります。
中卒でできる仕事の求人を見つけたいときには、下記の転職エージェントを活用してみてください。
- doda
- キャリアスタート
- 第二新卒エージェントneo
- ハタラクティブ
転職エージェントは併用しても問題ないので、気になるものがあれば登録してみてください。
中卒で高収入を得るために抑えておきたいポイント
中卒は高卒や大卒よりも収入が低く設定されることが多く、不満を抱いている方は多いでしょう。
そこで中卒で高収入を得るために、抑えておきたいポイントをいくつかご紹介します。
「大卒や高卒よりも高収入を得たい」と考えている方は、下記のポイントを参考にしてみてください。
実力主義の職種へ転職する
中卒で高収入を得るためには、実力主義の職種へ転職することが大切です。
上記でお伝えした仕事の中では、営業職やITエンジニアが実力主義の職種だと考えられます。
実力主義の職種では、学歴によって収入が決められないため、中卒でも高収入を得られる可能性が高いです。
実際に中卒で高収入を得るために、営業職やITエンジニアなどに転職された方は多くいます。
ただし、実力主義の職種では、ノルマを定められているケースがあり、残業時間などが長くなる可能性があります。
もし、「ワークライフバランスを保ちたい」という気持ちがあるのであれば、実力主義の職種へ転職すべきではありません。
需要の高い資格を取得する
社会人で学歴よりも重要視されることが多いのは、「資格」です。
特に、需要の高い資格を取得していると、収入が高く設定されている職種や企業に転職することができ、中卒でも高収入を得られる可能性が高くなります。
例えば、介護職に関する唯一の国家資格である「介護福祉士」を取得していれば、介護職へ転職しやすく、キャリアアップを目指すことができます。
他にも、「宅地建物取引士(宅建)」を取得していると、不動産会社への転職難易度がグンと下がり、資格手当が支給されるため、一気に収入も高められます。
企業によって異なりますが、宅地建物取引士の場合は、月に1万5,000円〜3万円の資格手当が支給されます。
しかし、需要の低い資格を取得しても意味がないので、「需要の高い資格なのか」ということを考えたうえで、資格を取得するようにしてください。
中卒でできる仕事は多くある
この記事では中卒でできる仕事についてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?
社会人では学歴が重要視される傾向がありますが、中卒でできる仕事は多くあります。
上記でお伝えした7つの仕事以外にも、中卒でできる仕事はありますし、社会人として魅力的な人材になれば、学歴などは関係なく、キャリアアップや転職ができるようになります。
この記事でお伝えした内容を参考にして、中卒でできる仕事への転職を考えてみてください。”