一般的に転職市場では、28歳〜34歳までの人材が求められるケースが多いです。
しかし、転職者の職歴や勤めている企業によっては、年齢を問わず、多くの企業から求められることがあります。
では、コンサル業界に勤務している40代は、転職しやすいのでしょうか?
この記事ではコンサル業界に勤務する40代の転職事情について解説します。
おすすめの転職先や、注意すべき点などもご紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
コンサル業界に勤務している40代は転職しやすい?
転職市場においてコンサルの経験がある人材は高い需要を誇るため、40代でも転職しやすい傾向があります。
一般的に転職しやすいのは、28歳〜34歳と言われているのですが、コンサル業界に勤務している方は例外です。
その理由として挙げられるのが、コンサルとして培ったスキルや経験です。
コンサルはクライアントの問題を解決して業績を伸ばせるようにサポートする仕事で、企業の経営・事業展開に携わることが多いため、一般企業に勤める社会人よりも高いスキルを身に付けている可能性が高いです。
具体的には、論理的思考力や洞察力、リーダーシップ力などです。
コンサル経験のある方は、中途採用を行う企業が求めるスキル・経験を培っている可能性が高いため、40代でも転職しやすいと考えられます。
40代のコンサルで転職する方は多い
40代のコンサルで転職を希望される方は多いです。
上記でお伝えした通り、コンサルの経験があると企業側から求められる人材になるため、スカウトを受けることも多くあります。
また、定年を70歳と考えたときに、40代は折り返し地点になるため、心機一転する気持ちで転職を希望される方もいます。
40代になると、家庭を持っている方も落ち着いてくる年齢になると思うので、転職を希望される方が増えると考えられます。
40代のコンサルにおすすめの転職先
40代のコンサルとして転職を考えると、「転職先はどうしよう?」と悩まれることが多いと思います。
そこで40代のコンサルにおすすめの転職先をいくつかご紹介します。
コンサルの経験がある方を求めていることが多い転職先を中心にご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
コンサルティングファーム
コンサルの経験が最も重宝されるのは、同業他社にあたるコンサルティングファームになるため、40代のコンサルの転職先としておすすめです。
「コンサルからコンサル?」と思われるかもしれませんが、40代で転職する場合は現場社員ではなく、役職や育成担当として採用されるケースが多いです。
特に、設立して間もないコンサルティングファームでは、コンサルの経験がある方が少ないため、コンサル経験が豊富な40代を求めます。
コンサルという仕事に対して不満や飽きを抱いていない方には、コンサルティングファームへの転職がおすすめです。
ベンチャー企業
ベンチャー企業に明確な定義などは定められていませんが、一般的には独自のアイデアや技術をもとに、新しいサービスやビジネスを展開している企業を指します。
ベンチャー企業では、設立して間もないことが多く、経営幹部の方々が若いことから、コンサル経験のある40代の人材を求めることが多いです。
ベンチャー企業への転職では、経営企画や新規事業責任者など役職に付けることが多く、40代のコンサルにおすすめの転職先になります。
また、これから成長するベンチャー企業に携われることから、コンサルからの転職先として高い人気を集めています。
事業会社
事業会社とは、営利を目的として経済活動をする会社のことで、「商品を製造・生産する事業」を行って、利益を上げている会社のことを指します。
日本で有名な事業会社は、「Yahoo・トヨタ自動車・パナソニック」などが挙げられます。
事業会社では、コンサル経験が豊富な人材が求められることが多く、40代でも積極的に採用されているため、転職先としておすすめです。
コンサル経験のある40代の転職では、経営に携わるポジションで採用される可能性が高くなります。
ただし、事業会社の経営に携われるポジションへの転職は一般的なルートではないため、転職エージェントからの紹介が多いです。
外資系企業
外資系企業とは大きく3種類あり、「外国の企業が日本で設立した完全子会社」「日系企業と海外企業が共同出資で設立した会社」「外国の企業が日系企業の株式を取得したケース」に分けられます。
各種類によって会社としての形態は異なりますが、外国の企業や株主が関わっていることは共通しています。
外資系企業は、外資系コンサルとして働いていた40代におすすめの転職先です。
外資系コンサルとして培った経験を生かせるように、マーケティングや経営企画などのポジションで採用される傾向があります。
外資系企業の求人は少なくないため、40代でもスムーズに転職できる可能性が高いです。
コンサルの転職先に人気があるのはどこ?抑えておきたいポイントと注意点を解説
40代のコンサルが転職するときに注意すべき点
40代のコンサルで転職するときには、いくつか注意すべき点があります。
転職活動をスムーズに進められて、転職したことを後悔しないように、下記の注意点を参考にしてみてください。
現職のコンサルティングファームから引き止められる
40代になるとコンサルティングファームの中で経験が豊富な人材になるため、転職を引き止められる可能性が高いです。
コンサル業界は市場を拡大しているため、人手不足を抱えているファームが多く、しつこく引き止められることが考えられます。
ファームによっては「役職に昇進させるから」「年収を高めるから」など、転職を引き止めるためにさまざまな提案をします。
転職することを引き止められると退職するまでに時間がかかるため、退職届を出すまで転職を考えていることがバレないようにすることをおすすめします。
バレないようにするためには、ファーム内で転職に関する連絡や検索はしないことが大切です。
職場環境に慣れない可能性がある
新卒で入社してから転職していない40代は、1つのファームに約20年間勤務していることになります。
20年間も勤務していると、現職の環境に慣れてしまっているため、転職後の職場環境に慣れない可能性が考えられます。
慣れない環境で仕事をすることは、ストレスを抱える原因になり、コンサルから転職したことを後悔します。
転職先の職場によっては、転職前よりも仕事がしやすい環境になることも考えられますが、20年間1つのファームに勤務していたということは忘れずに、新しい環境で働く覚悟をしておくことが大切です。
転職先の待遇・年収以外も確認する
40代のコンサルの転職になると、転職先の待遇や年収ばかりを気にしてしまうと思うのですが、転職後に後悔しないためには、職場環境や福利厚生などを確認するように注意してください。
転職先の待遇や年収ばかりを気にしてしまうと、企業とのミスマッチを起こしてしまう可能性が高くなり、転職したことを後悔することになります。
40代の転職になると、待遇や年収ばかりを気にしてしまう気持ちが分かりますが、コンサルからの転職だと満足できる待遇や年収を提示されることが多いです。
そのため待遇や年収以外のことをしっかりと確認するようにしてください。
40代のコンサルが希望通りに転職を成功させるポイント
40代のコンサルは転職しやすいとお伝えしましたが、自分の希望通りに転職することは簡単なことではありません。
そこで40代のコンサルが希望通りに転職を成功させる上で、抑えておきたいポイントをいくつかご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
時間をかけて転職活動を行う
40代のコンサルは転職しやすいですが、20代や30代に比べると求人数は少なく、自分が納得できる転職先が見つかるまで時間がかかる可能性が高いです。
なかなか納得できる転職先が見つからなければ、「早く転職したいのに…」という焦る気持ちが生じるかもしれませんが、40代の転職活動はじっくりと時間をかけて行うことが大切です。
40代は年齢が若くないため、慎重に転職先を決める必要があります。
そして、時間をかけて転職活動を行うためには、退職しないことが大切です。
コンサルとして働きながら、時間をかけて転職活動を行うようにしてください。
転職エージェントに求人を紹介してもらう
40代で希望通りに転職を成功させるには、転職エージェントに求人を紹介してもらうことが大切です。
上記でお伝えした転職先は、転職サイトなどに掲載される公開求人ではなく、転職エージェントからの紹介でしか応募できない非公開求人で募集される傾向があるため、転職エージェントから求人を紹介してもらう必要があります。
また、転職エージェントでは、求人紹介以外にも面接対策や日程調整など、さまざまな転職サポートをしてくれます。
転職者1人に対して担当のキャリアアドバイザーが1人付くので、働きながらでもスムーズに転職しやすいです。
転職エージェントは併用しても問題がないため、気になるものがあれば登録してみてください。
コンサルタント業界におすすめ転職サイト・エージェントランキング
40代のコンサルはどの業界でも転職しやすい
この記事では40代でコンサルから転職することについてお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?コンサルの経験がある人材は転職市場で求められるため、40代でも転職しやすいです。
また、コンサル業界に勤務する方は40代になってから転職されることが多くあります。
40代からの転職では、基本的に経営幹部や事業の責任者となるポジションで採用されることが多いです。
この記事でお伝えした内容を参考にして、40代でも希望通りの転職を成功させてみてください。